仕返返し

七星北斗

文字の大きさ
5 / 6

三 仲間

しおりを挟む
 夜夢は朝起きて走り込みをするのが日課になっていた。走り込みが終わって軽くシャワーを浴びる。そして、一段落済んだところで、今日は射撃訓練をする予定だったことを思い出した。訓練所に行くと、霞が射撃訓練をしていた。私は明るく?挨拶をした。未だに笑顔を作れずに顔がひきつってしまう。

「おはよう」

 っと元気がなさそうに挨拶が返ってきた。しかし、霞をじっと観察していると、射撃のセンスは凄まじく、聞いたところによると視力がかなり良いそうだ。私は銃を触るのは初めてで悩んでいると霞が教えてくれた。私は成る程と納得して何度か的に向かって撃つが当たらない。

「うー、何で当たらないの?」

 夜夢は銃をジーっと見つめ、首を傾げる。そして、的に当たらないことに苛立ちを覚え、やがては一つの結論に至る。それは、銃が悪いという八つ当たり思考である。見るに見かねた霞が、夜夢の改善点をあげた。

「何でって?射撃フォームが悪い、銃に振り回されている。理由をあげだしたらキリがないと思うけど」

 夜夢は仏頂面で頬を膨らませると、どうしても当たらない的を眺めた。

「簡単に当たると思ったんだけど…」

 霞はめんどくさそうに夜夢に答える。

「私の話聞いてた?むしろ何故それで当たるって思えるのか?不思議なんだけど」

 夜夢は霞の言葉にむくれながらも射撃訓練を開始して二時間ほど時間が経っていた。しかし、突然?銃の引き金を引くが、銃弾が発射しなくなった。おかしいなと銃口を覗いたら霞に酷く叱られた。

 霞はいつも無表情だから怒ったらこんなに表情が変わるのにビックリした。お説教が始まり三十分が経ち、私が謝るとようやく許してくれたようでホッとする。

 射撃訓練を再開して、霞は銃の持ち方などやフォームを教えてくれた。お昼になり、昼食を取った。霞に光聖委員会のメンバー探しをどうするか相談すると、この近所に養護施設があって、私達と同年齢くらいの吸血鬼の被害者がいるそうだ。私達は、訓練終わりの夕方に養護施設を訪ねることにした。

 養護施設を訪ねた私達は石田竜二、二ノ宮伸二、片野紗耶香の三人に出会った。しかし、三人とも目が虚ろで、今にも消えてしまいそうだ。私達の目的を話すと考えさせてと吸血鬼の単語に怯えながら震えていた。

 私と霞は養護施設を後にし、訓練所に戻るとオーバーワークにならないよう気をつけながら木刀で素振りを繰り返す。霞は何だか、朝は元気なかったけど少し変わったような?

「気のせいかな?」

 うん、気のせいだな?夜夢と霞はトレーニングを切り上げて、ストレッチを十分にしてお風呂に入り、晩御飯を食べて床に就いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

女神に頼まれましたけど

実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。 その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。 「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」 ドンガラガッシャーン! 「ひぃぃっ!?」 情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。 ※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった…… ※ざまぁ要素は後日談にする予定……

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...