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新魔王の日常編
8 街デビュー
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魔王城は山の中腹にあり、眼下には樹海が広がっている。
俺は樹海に降り立ち、太い木を何本か斬り倒した。
そして適当な大きさに切り分けた時ふと思った。
(持ち帰れねーじゃねーか!)
でも俺は慌て無かった。空間魔法を使って、アイテムボックスを作ればいいんだよ!ラノベのド定番じゃん!
俺は何でも入る箱をイメージしてアイテムボックスを作った。そして切り分けた木材をバシバシアイテムボックスに入れていった。
(さてと、後は食材か。探知魔法で動物か魔物の位置を把握してっと・・・・・ちょっと離れてるな。でも数は居そうだ。)
俺はスッと飛び上がり、あっと言う間に魔物の集団の上空に辿り着いた。
(ふーむ、あれは何だ?見たことの無い魔物だな。)
角が生えた獣の2足歩行。解らないので近くまで降りてみた。
(あー、アレだ、ミノタウロスとか言うヤツじゃないか?頭が牛だもんな。北欧神話だっけか?地球じゃ神の一柱なのにな。)
そう思いなからも雄と雌1匹づつ残してあと残り10匹を首からスパパンと切り落とした。
(さてと血抜き、血抜き♪血抜きしないと肉が不味くなるからな。)
俺は其処らじゅうに生えている蔓をミノタウロスの足に巻き付けて木に吊るした。
(他には居ないのかな?おっ、反応がある!近いぞ!)
反応がある方に歩いて行くと、クソでかい蛇がコッチに向かって来ていた。
(血の匂いに引かれて来たのか?それにしてもでかいな!10mいや、20mはありそうだな。)
俺が蛇に近づいていったら、襲い掛かって来たので、コイツも首を跳ねた。
「な、何コイツ?頭が無くなっても動くの?気持ちワル!」
暫く勢い良くドタバタ動いて居たけど、動きが鈍くなってきたのでアイテムボックスに入れた。
獲物が増えて気分良くミノタウロスの吊るしてある所に戻るとゴブリン共がミノタウロスにかじりついていた。
「こ、こ、このヤロウーー!俺の獲物に何してけつかる!!!!」
「ギャ?グギャー!!」
こんの小汚ない泥棒がぁ!頭に来たから全部凍らせて、怒りの右ストレートでゴブリン共をバラバラにしてやった。
あーあ、ミノタウロス数匹が所々かじられてる。折角の獲物がぁ・・・・まぁ、捨てるのも勿体無いから、ミノタウロスの頭と胴体をアイテムボックスに回収した。
今日の食事を確保して、そろそろ帰ろかなと思ったが、調味料が無い事を思い出した。人間の街に買いに行くか?でもお金が無いな・・・・あ、魔物を売ればいいのか?売れるのか?・・・・・・
迷っても仕方無い。行くか!旨い食事の為に!
俺は飛び上がって探知魔法を使ったが、遠過ぎるのか反応が無い。仕方無いから俺が吹っ飛ばした街の方向に飛んだ。街があったのなら道がある筈と思ったからだ。
例の街の上空に来た時驚いた。これはエグイ、エグイわー、すんごい大穴が開いてる。底が見えない。これからは気を付けないといけないな。大穴の周囲を調べるとやっぱり道があった。道を辿って飛んで行くと小さな村を見つけた。
(村じゃなぁ・・・・・もう少し先に進んで見るか。)
更に先を目指して道を頼りに飛んでいく。暫く飛んでいると遠くに城門がある街が見えて来た。
(キター!!!街だね!大き目の街た!)
俺はバレない様に高度を上げて街の上空に来た。街の中を良く見て人が居ない所に降り立った。
(へへっ!進入成功♪後は人通りが多い所に行って、ギルドを探せばいいんだよな。)
俺は街の中心に向かって歩き出した。周りを見渡すと、レンガと木材で作られた建物ばかりで、コンクリートで出来た建物とかは無い。やっぱりの違う世界なんだなぁと改めて思う。
(おおー!馬車だ!馬車の本物なんて初めて見た!あれが荷馬車と言う物なんだろうな。)
ちょっとしたカルチャーショックを受けながら街中を歩いていた。
(うおー!!!鎧を着てるぞ!あれは皮鎧と言うヤツか?胸だけ守っても腹は丸だしなんだな。腹の方が臓器が沢山有るような気がするケド・・・・)
もうお上りさん全開で通りを進んでいく。もう楽しくて仕方無い。そうして歩いている内に大通りに出た。
(ここら辺でギルドの場所を聞いておいた方がいいかもな。人通りもあるし、この通り沿いにギルドはあると見た!)
(でもどうする?冒険者ギルドに行くのか、商業ギルドに行くのか・・・・俺には魔王の仕事があるし・・・・冒険者ギルドは・・・・無いな。よし、商業ギルドに行こう。)
少し歩いた所になんでも屋みたいな店がある。あそこで聞こう。
「コンニチワ!」
「はーい、何を差し上げましょうか?」
「あ、あの申し訳在りません・・・・客じゃ無いんです。初めての街で道に迷ってしまって・・・・商業ギルドの場所を教えて貰えないでしょうか?」
「ああー、そう言う事か!ガハハハ!そうだよなぁ、初めてじゃ迷っちまうよなぁワハハハ、商業ギルドはな、少し歩くと荷馬車の絵が描いてある建物がある。それがギルドだ。」
「ご、ご丁寧に教えて頂いてありがとうございます!」
「いいって事よ!金物、雑貨を買う時は此処に来な!割引してやるよ!」
「は、はい!ありがとうございます。」
俺は商業ギルドに向かって歩き出した。
俺は樹海に降り立ち、太い木を何本か斬り倒した。
そして適当な大きさに切り分けた時ふと思った。
(持ち帰れねーじゃねーか!)
でも俺は慌て無かった。空間魔法を使って、アイテムボックスを作ればいいんだよ!ラノベのド定番じゃん!
俺は何でも入る箱をイメージしてアイテムボックスを作った。そして切り分けた木材をバシバシアイテムボックスに入れていった。
(さてと、後は食材か。探知魔法で動物か魔物の位置を把握してっと・・・・・ちょっと離れてるな。でも数は居そうだ。)
俺はスッと飛び上がり、あっと言う間に魔物の集団の上空に辿り着いた。
(ふーむ、あれは何だ?見たことの無い魔物だな。)
角が生えた獣の2足歩行。解らないので近くまで降りてみた。
(あー、アレだ、ミノタウロスとか言うヤツじゃないか?頭が牛だもんな。北欧神話だっけか?地球じゃ神の一柱なのにな。)
そう思いなからも雄と雌1匹づつ残してあと残り10匹を首からスパパンと切り落とした。
(さてと血抜き、血抜き♪血抜きしないと肉が不味くなるからな。)
俺は其処らじゅうに生えている蔓をミノタウロスの足に巻き付けて木に吊るした。
(他には居ないのかな?おっ、反応がある!近いぞ!)
反応がある方に歩いて行くと、クソでかい蛇がコッチに向かって来ていた。
(血の匂いに引かれて来たのか?それにしてもでかいな!10mいや、20mはありそうだな。)
俺が蛇に近づいていったら、襲い掛かって来たので、コイツも首を跳ねた。
「な、何コイツ?頭が無くなっても動くの?気持ちワル!」
暫く勢い良くドタバタ動いて居たけど、動きが鈍くなってきたのでアイテムボックスに入れた。
獲物が増えて気分良くミノタウロスの吊るしてある所に戻るとゴブリン共がミノタウロスにかじりついていた。
「こ、こ、このヤロウーー!俺の獲物に何してけつかる!!!!」
「ギャ?グギャー!!」
こんの小汚ない泥棒がぁ!頭に来たから全部凍らせて、怒りの右ストレートでゴブリン共をバラバラにしてやった。
あーあ、ミノタウロス数匹が所々かじられてる。折角の獲物がぁ・・・・まぁ、捨てるのも勿体無いから、ミノタウロスの頭と胴体をアイテムボックスに回収した。
今日の食事を確保して、そろそろ帰ろかなと思ったが、調味料が無い事を思い出した。人間の街に買いに行くか?でもお金が無いな・・・・あ、魔物を売ればいいのか?売れるのか?・・・・・・
迷っても仕方無い。行くか!旨い食事の為に!
俺は飛び上がって探知魔法を使ったが、遠過ぎるのか反応が無い。仕方無いから俺が吹っ飛ばした街の方向に飛んだ。街があったのなら道がある筈と思ったからだ。
例の街の上空に来た時驚いた。これはエグイ、エグイわー、すんごい大穴が開いてる。底が見えない。これからは気を付けないといけないな。大穴の周囲を調べるとやっぱり道があった。道を辿って飛んで行くと小さな村を見つけた。
(村じゃなぁ・・・・・もう少し先に進んで見るか。)
更に先を目指して道を頼りに飛んでいく。暫く飛んでいると遠くに城門がある街が見えて来た。
(キター!!!街だね!大き目の街た!)
俺はバレない様に高度を上げて街の上空に来た。街の中を良く見て人が居ない所に降り立った。
(へへっ!進入成功♪後は人通りが多い所に行って、ギルドを探せばいいんだよな。)
俺は街の中心に向かって歩き出した。周りを見渡すと、レンガと木材で作られた建物ばかりで、コンクリートで出来た建物とかは無い。やっぱりの違う世界なんだなぁと改めて思う。
(おおー!馬車だ!馬車の本物なんて初めて見た!あれが荷馬車と言う物なんだろうな。)
ちょっとしたカルチャーショックを受けながら街中を歩いていた。
(うおー!!!鎧を着てるぞ!あれは皮鎧と言うヤツか?胸だけ守っても腹は丸だしなんだな。腹の方が臓器が沢山有るような気がするケド・・・・)
もうお上りさん全開で通りを進んでいく。もう楽しくて仕方無い。そうして歩いている内に大通りに出た。
(ここら辺でギルドの場所を聞いておいた方がいいかもな。人通りもあるし、この通り沿いにギルドはあると見た!)
(でもどうする?冒険者ギルドに行くのか、商業ギルドに行くのか・・・・俺には魔王の仕事があるし・・・・冒険者ギルドは・・・・無いな。よし、商業ギルドに行こう。)
少し歩いた所になんでも屋みたいな店がある。あそこで聞こう。
「コンニチワ!」
「はーい、何を差し上げましょうか?」
「あ、あの申し訳在りません・・・・客じゃ無いんです。初めての街で道に迷ってしまって・・・・商業ギルドの場所を教えて貰えないでしょうか?」
「ああー、そう言う事か!ガハハハ!そうだよなぁ、初めてじゃ迷っちまうよなぁワハハハ、商業ギルドはな、少し歩くと荷馬車の絵が描いてある建物がある。それがギルドだ。」
「ご、ご丁寧に教えて頂いてありがとうございます!」
「いいって事よ!金物、雑貨を買う時は此処に来な!割引してやるよ!」
「は、はい!ありがとうございます。」
俺は商業ギルドに向かって歩き出した。
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