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戦争介入編
41 ヒロシとハルカの好きなもの
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俺はベッドの上で色々考えていた。戦争がこの大陸を巻き込む大戦になった場合、人間を全て滅ぼしてもいいのか、1部の都市だけ残して種の保存をするべきなのか、人間の住む都市は全部破壊して、何も物を持たせないまま1部人間を残して放り出した方が良いのか・・・・・だってさ、元の世界で人間は、戦争しかしてないじゃん。それはコッチでも同じだよね。
コッチでは元の世界の様に、爆弾や科学兵器は無いけど、魔法という兵器がある。俺の様に魔法が使えれば、爆弾や科学兵器なんて玩具だ。本当に滅ぼしていいんじゃないか?
それに比べて動物は肉食、草食の住み分けが出来ていて?肉食が草食の増え過ぎをおさえ、肉食同士でも縄張り争いで仲間であっても殺している。或は魔物に殺されている。魔物は魔法を使う者も居るが、殆どが弱いものだ。強力な魔法を使うのはドラゴン位だろう。魔物の生態も動物と変わらない。弱い者は増えるのは早いが、強い魔物のエサになる。ちゃんとバランスが取れているんだ。
人間だけなんだ。一方的に勢力を拡大して大陸を侵食してるのは。手当たり次第に森を焼き、畑を作り、道をつくり、山を削り街を作る。そんなヤツらを野放しにして良いのか?
前魔王様は、世界のバランスが取れていれば何をしても構わないと言っていた。世界のバランスって何だ?60年以上経った今頃になって考えている。
他の5つの大陸にも人間が居るだろう。だったらこの大陸の人間は滅ぼしてもいいのかも知れない。そんな事を考えていたら
「魔王!凄いねこの宿!」
ハルカ達が戻って来た。戻ると言うより、集合場所に到着したって感じだけどな。
「ハルカ待ってよ!荷物持ってるの僕なんだから!」
毎度大量の荷物を持たされているヒロシも到着した。今回もガラクタを沢山買って来たんだろう。それがコイツらの楽しみなんだから良いんだけどね。
「ねえねえ、魔王聞いてよ!街でね・・・・・・・」
ハルカが今日の出来事を嬉しそうに、楽しそうに話して来る。そこにヒロシも参戦する。コイツらは人間が好きなんだな。でも平気で人間を殺す癖にな。俺が思うに、ヒロシとハルカは群れの中に入りたいじゃないかな。それは元の種族じゃ無くて人間の中に。元の種族だと意志疎通が難しい。人間ならば細かいニュアンスも伝わる。プラス笑顔での対応が出来る。それが良いんだろう。
それを考えたら人間を滅ぼすのは戸惑うな。2人の楽しみを奪ってしまう。今の俺は何よりもこの2人が大切だ。大事な家族なんだ。この2人が死ぬまで出来るだけ楽しく過ごせる様にすると誓った。2人が人間を好きならば、全滅させるのは止めようかな。
「・・・・・ねえ、聞いてる?」
「あ、ああ、聞いてるよ。あまりにもお前達が楽しそうにに話すんでな、ちょっと驚いていたんだ。」
「そ、そう?そんなに楽しそうだった?」
「ああ、これから滅ぼすかも知れない人間に対して、ここまで感情をあらわにして楽しそうにしてるのが意外だったよ。」
「・・・・・・・う~ん、僕は人間を滅ぼすのは反対だな。魔王が前に言ってたでしょ?ある程度減らすのいいけど、絶滅させたらダメだって。」
「わ、私も・・・・・絶滅は止めて欲しいな。」
「・・・・・そうか。分かった。少し様子を見ようか。それでいいか?」
「「うん!」」
俺は滅ぼさないとは言わなかった。ちょっと卑怯かも知れないが、今後人間共が、この大陸を支配しようとするかも知れない。戦乱の世の中になったら俺は滅ぼすかも知れないから。
こちらに来てから3日が経った。毎日街中を歩いて動向を探っているが、今日明日に敵地に赴く様子は無い。まだ準備に追われている感じだ。そろそろだと思うんだけどな。
俺はと言うと、さっきも言った通り街中をブラブラしながら様子を伺ったり、食べ歩きをしたりしている。食べ物はと言うと、流石は王都だ。色々な食材があり、高級店が建ち並ぶ。俺はそんな高級店には興味が無い。食べ歩きと言ったらやっぱり 「屋台」だ。俺のお気に入りはラーメンに似た食べ物だ。味ははっきり言って惜しい、イマイチだ。麺はうどんの様に太く、出汁は何かの動物か魔物の骨で取ってると思われる。
先ず麺だが、フニャフニャで腰が全く無い。伊勢うどんの様な感じだ。次に出汁。はっきり言って臭い。最初に臭みとりの一茹でして、スープを捨てる作業をして無いんだろうな。アク取りも全くして無いだろう。だけどなんか懐かしくて、ついつい食べてしまう、そんな食べ物だ。屋台の食べ物にそんなに期待しちゃダメだよな。
ヒロシとハルカも買い物に飽きて、食べ歩きを始めたみたいだ。昨日はおやきみたいな饅頭を食べたみたいだ。饅頭の具は何種類かあって、ヒロシは甘辛く味付けした肉が入っていた物が旨かったと言っていた。ハルカは色々野菜が入った辛くて酸っぱさがある饅頭が旨かったと言っていた。ヒロシのはどんな味か想像出来るが、ハルカのは良く分からん。トムヤムクンみたいなもんか?
この3日間はこんな感じで過ごしていたんだ。
コッチでは元の世界の様に、爆弾や科学兵器は無いけど、魔法という兵器がある。俺の様に魔法が使えれば、爆弾や科学兵器なんて玩具だ。本当に滅ぼしていいんじゃないか?
それに比べて動物は肉食、草食の住み分けが出来ていて?肉食が草食の増え過ぎをおさえ、肉食同士でも縄張り争いで仲間であっても殺している。或は魔物に殺されている。魔物は魔法を使う者も居るが、殆どが弱いものだ。強力な魔法を使うのはドラゴン位だろう。魔物の生態も動物と変わらない。弱い者は増えるのは早いが、強い魔物のエサになる。ちゃんとバランスが取れているんだ。
人間だけなんだ。一方的に勢力を拡大して大陸を侵食してるのは。手当たり次第に森を焼き、畑を作り、道をつくり、山を削り街を作る。そんなヤツらを野放しにして良いのか?
前魔王様は、世界のバランスが取れていれば何をしても構わないと言っていた。世界のバランスって何だ?60年以上経った今頃になって考えている。
他の5つの大陸にも人間が居るだろう。だったらこの大陸の人間は滅ぼしてもいいのかも知れない。そんな事を考えていたら
「魔王!凄いねこの宿!」
ハルカ達が戻って来た。戻ると言うより、集合場所に到着したって感じだけどな。
「ハルカ待ってよ!荷物持ってるの僕なんだから!」
毎度大量の荷物を持たされているヒロシも到着した。今回もガラクタを沢山買って来たんだろう。それがコイツらの楽しみなんだから良いんだけどね。
「ねえねえ、魔王聞いてよ!街でね・・・・・・・」
ハルカが今日の出来事を嬉しそうに、楽しそうに話して来る。そこにヒロシも参戦する。コイツらは人間が好きなんだな。でも平気で人間を殺す癖にな。俺が思うに、ヒロシとハルカは群れの中に入りたいじゃないかな。それは元の種族じゃ無くて人間の中に。元の種族だと意志疎通が難しい。人間ならば細かいニュアンスも伝わる。プラス笑顔での対応が出来る。それが良いんだろう。
それを考えたら人間を滅ぼすのは戸惑うな。2人の楽しみを奪ってしまう。今の俺は何よりもこの2人が大切だ。大事な家族なんだ。この2人が死ぬまで出来るだけ楽しく過ごせる様にすると誓った。2人が人間を好きならば、全滅させるのは止めようかな。
「・・・・・ねえ、聞いてる?」
「あ、ああ、聞いてるよ。あまりにもお前達が楽しそうにに話すんでな、ちょっと驚いていたんだ。」
「そ、そう?そんなに楽しそうだった?」
「ああ、これから滅ぼすかも知れない人間に対して、ここまで感情をあらわにして楽しそうにしてるのが意外だったよ。」
「・・・・・・・う~ん、僕は人間を滅ぼすのは反対だな。魔王が前に言ってたでしょ?ある程度減らすのいいけど、絶滅させたらダメだって。」
「わ、私も・・・・・絶滅は止めて欲しいな。」
「・・・・・そうか。分かった。少し様子を見ようか。それでいいか?」
「「うん!」」
俺は滅ぼさないとは言わなかった。ちょっと卑怯かも知れないが、今後人間共が、この大陸を支配しようとするかも知れない。戦乱の世の中になったら俺は滅ぼすかも知れないから。
こちらに来てから3日が経った。毎日街中を歩いて動向を探っているが、今日明日に敵地に赴く様子は無い。まだ準備に追われている感じだ。そろそろだと思うんだけどな。
俺はと言うと、さっきも言った通り街中をブラブラしながら様子を伺ったり、食べ歩きをしたりしている。食べ物はと言うと、流石は王都だ。色々な食材があり、高級店が建ち並ぶ。俺はそんな高級店には興味が無い。食べ歩きと言ったらやっぱり 「屋台」だ。俺のお気に入りはラーメンに似た食べ物だ。味ははっきり言って惜しい、イマイチだ。麺はうどんの様に太く、出汁は何かの動物か魔物の骨で取ってると思われる。
先ず麺だが、フニャフニャで腰が全く無い。伊勢うどんの様な感じだ。次に出汁。はっきり言って臭い。最初に臭みとりの一茹でして、スープを捨てる作業をして無いんだろうな。アク取りも全くして無いだろう。だけどなんか懐かしくて、ついつい食べてしまう、そんな食べ物だ。屋台の食べ物にそんなに期待しちゃダメだよな。
ヒロシとハルカも買い物に飽きて、食べ歩きを始めたみたいだ。昨日はおやきみたいな饅頭を食べたみたいだ。饅頭の具は何種類かあって、ヒロシは甘辛く味付けした肉が入っていた物が旨かったと言っていた。ハルカは色々野菜が入った辛くて酸っぱさがある饅頭が旨かったと言っていた。ヒロシのはどんな味か想像出来るが、ハルカのは良く分からん。トムヤムクンみたいなもんか?
この3日間はこんな感じで過ごしていたんだ。
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