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新たな仲間編
61 ミスリルめっけ!
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確か10階層のボスはランダムだったよな。今回は何が出るかな?10階層を歩きながら前回の『ぬえ』を思い出していた。ほぼライオンなんだけど、尻尾がヘビの魔物だ。ヒロシもハルカも苦戦してたな。
『魔王様~、つまんない~』
フェアリンから不満のテレパシーが流れて来た。
『今ダンジョンに居るから出たら死ぬぞ。』
『えっ?ダンジョン?なんで?人間の町に行ったんじゃないの?』
『色々あってな。深い階層まで行くから大人しくそこに居てくれよ。』
『えーーー、つまんないーーー!』
やっぱりコイツは頭の弱い女子高生みたいだ。勘弁してくれ。もうちょい言葉を覚えてくれよ。
『それじゃ、視界だけ共有してやるからそれで我慢してくれ。』
多分出来るだろうと提案してみたが、本当に出来るかはわからん。
『しかいをきょうゆう?なにそれ?』
一旦目を閉じて、フェアリンの目と俺の目が重なるイメージを作る。そしてゆっくりと目をあける。これで多分出来てる筈だけど・・・・どうだ?
『・・・・・な、何コレ?なんか気持ち悪い・・・・』
折角フェアリンの為に作ってやった魔法なのに気持ち悪いだと!じゃ、ヤメてやるよ!
『あっ、戻った?魔王様やめちゃうの?』
『気持ち悪いんだろ?』
『だって揺れるんだもん。飛んでないのに、上下に大きく揺れて気持ち悪いの。』
ああ!そう言う事か!俺が歩いていると体の大きさが全然違うから、揺れ幅が飛んでも無く大きく感じるんだな。言うなれば、両手で頭を掴まれて上下におもいっきり振られてる感じか。そりゃ酔って気持ち悪くなるわ。悪い事したな。ボスを倒したら少し出してやるか。
『今からボスを倒すから終わったら少し出してやるよ。ちょっと待ってろ。』
『うん!待ってる♪』
話してる最中にボス部屋の前に到着した。何が来るかと期待しながら扉を開けた。ぬえ以外でありますように。
中には何も居ない。確か、中央に歩いて行くと出現するんだったな。中央に向かって歩いて行くと、光の柱が立ち上ぼり魔物が姿を見せた。・・・・何だよ、また『ぬえ』かよ。ライオン型の魔物。いや、違うな。背中に羽根がある。コイツはキマイラとかマンティコアとか言われるヤツか?俺は魔物にあんまり詳しくないが、小さい頃やったゲームに出てきた記憶がある。取り合えずは数を減らすか。相手は2匹だ。挟み撃ちされたらヤバイ。俺は防具を一切着けてない。速攻でキマイラの頭に水レーザーを撃ち込んで1匹撃退。後1匹だ。キマイラを倒した後、もう1匹に向き直ると水レーザーを出そうとしたが、中々動きが早くて狙いが定まらない。あんまり乱射すると壁とか崩れて来そうで出来ない。それに羽根があるせいで跳び跳ねる距離が半端無い。くぅ・・・・ウゼェ。攻めあぐねていると、ウインドボールか飛んで来た。何だよ魔法も使うのか?本当にウゼェ!これじゃぼやぼやしてると俺が危ない。死なねーけど痛いのは嫌だ。水レーザーをバンバン撃ちまくって、キマイラの動きを止めて仕留めた。初めて見る魔物だったから、アイテムボックスに1匹収納して置いた。高く売れるかも知れないし。
さっ、次だ。このダンジョンは5階層毎にボス部屋がある。それまでは階段探しだ。
おっと、その前にフェアリンを出してやらないとな。
『フェアリンボス戦終わったぞ。今から出してやるよ。』
そう言ってフェアリンを鳥籠から出してやった。出て来たフェアリンは寝ていた。こ、こいつは!ムカついたからそのまま鳥籠に戻した。ま、居ない方が静かでいいし、集中出来るからいいか。
それから11、12、13、14、15階層と順調に階段を見付けて15階層のボス部屋に到着。今度は何が出てくるか・・・・扉を開けて中央に行くとニワトリのでかいヤツが出てきた。何だ・・・・ガッカリだ。確かにダチョウ位大きいが、強いとは思えない。さっさと片付けるか。ここも相手は2匹。水レーザーで2匹一遍に首を跳ねた。落とした頭を見るとまだ動いている。生命力が強いな。ん?あれ?体が重い?な、何だ?左腕と足がピキピキと石化している。マ、マズイ!いくら死なないとは言え、固まったままは絶対嫌だ!急いでファイヤーボールでニワトリを焼き尽くした。石化は止まった。あ、あぶねぇ・・・・完全に石化したらどうなるか分からない。魔法が使え無い可能性もあるからな。石化した体を元に戻すイメージで石化を解除した。あのニワトリ、コカトリスとか言うヤツじゃないのか?見た物を石化する魔法を使ってたからな。
ちゃんと体が動くのを確認してると宝箱が現れた。折角だからお宝を貰って置くか。宝箱の中味は、多分ミスリルが混ざっているショートソードと、金貨数枚と銀貨が沢山入った皮袋だった。やっぱり宝箱ってここで殺られたヤツの遺品だよな。まっ、有り難く頂くけど。
ミスリルの混ざった剣の切れ味を確かめようと壁から突き出ていた岩を叩き切ってみた。
キン
何だよ・・・・・全然切れないじゃん。ナマクラかよ。少し刺さっている刃を引き抜いてみると、刃が欠けている。本当のナマクラだ。まあいいや。金が手に入ったし。そう思ってアイテムボックスにショートソードを収納して次に向かおうとした時、ボロッとさっき切った岩の一部が崩れた。その崩れた岩の中には鈍く銀色光る鉱石があった。
「もしかして・・・・これはミスリルか?」
俺はもう一度ショートソードを出して岩をガンガン叩き割った。ショートソードなんてどうなっても良い。これがミスリルなら儲けもんだ。岩の中から1kg位のミスリルらしき鉱石がゴロンと出てきた。まだ、まだ他にもあるかも知れない!そう思った俺はボロボロのショートソードを捨て、水レーザーで岩をカットしようとした。所々水レーザーが通ら無い場所がある。やっぱりミスリルがある!水レーザーが通る所を探しながら岩を崩していった。
途中コカトリスが復活して出て来たが、ファイヤーウォールで焼き尽くしてやった。今はミスリルだ!そうして10kg弱のミスリルを手に入れてホクホクで地上にテレポートした。
『魔王様~、つまんない~』
フェアリンから不満のテレパシーが流れて来た。
『今ダンジョンに居るから出たら死ぬぞ。』
『えっ?ダンジョン?なんで?人間の町に行ったんじゃないの?』
『色々あってな。深い階層まで行くから大人しくそこに居てくれよ。』
『えーーー、つまんないーーー!』
やっぱりコイツは頭の弱い女子高生みたいだ。勘弁してくれ。もうちょい言葉を覚えてくれよ。
『それじゃ、視界だけ共有してやるからそれで我慢してくれ。』
多分出来るだろうと提案してみたが、本当に出来るかはわからん。
『しかいをきょうゆう?なにそれ?』
一旦目を閉じて、フェアリンの目と俺の目が重なるイメージを作る。そしてゆっくりと目をあける。これで多分出来てる筈だけど・・・・どうだ?
『・・・・・な、何コレ?なんか気持ち悪い・・・・』
折角フェアリンの為に作ってやった魔法なのに気持ち悪いだと!じゃ、ヤメてやるよ!
『あっ、戻った?魔王様やめちゃうの?』
『気持ち悪いんだろ?』
『だって揺れるんだもん。飛んでないのに、上下に大きく揺れて気持ち悪いの。』
ああ!そう言う事か!俺が歩いていると体の大きさが全然違うから、揺れ幅が飛んでも無く大きく感じるんだな。言うなれば、両手で頭を掴まれて上下におもいっきり振られてる感じか。そりゃ酔って気持ち悪くなるわ。悪い事したな。ボスを倒したら少し出してやるか。
『今からボスを倒すから終わったら少し出してやるよ。ちょっと待ってろ。』
『うん!待ってる♪』
話してる最中にボス部屋の前に到着した。何が来るかと期待しながら扉を開けた。ぬえ以外でありますように。
中には何も居ない。確か、中央に歩いて行くと出現するんだったな。中央に向かって歩いて行くと、光の柱が立ち上ぼり魔物が姿を見せた。・・・・何だよ、また『ぬえ』かよ。ライオン型の魔物。いや、違うな。背中に羽根がある。コイツはキマイラとかマンティコアとか言われるヤツか?俺は魔物にあんまり詳しくないが、小さい頃やったゲームに出てきた記憶がある。取り合えずは数を減らすか。相手は2匹だ。挟み撃ちされたらヤバイ。俺は防具を一切着けてない。速攻でキマイラの頭に水レーザーを撃ち込んで1匹撃退。後1匹だ。キマイラを倒した後、もう1匹に向き直ると水レーザーを出そうとしたが、中々動きが早くて狙いが定まらない。あんまり乱射すると壁とか崩れて来そうで出来ない。それに羽根があるせいで跳び跳ねる距離が半端無い。くぅ・・・・ウゼェ。攻めあぐねていると、ウインドボールか飛んで来た。何だよ魔法も使うのか?本当にウゼェ!これじゃぼやぼやしてると俺が危ない。死なねーけど痛いのは嫌だ。水レーザーをバンバン撃ちまくって、キマイラの動きを止めて仕留めた。初めて見る魔物だったから、アイテムボックスに1匹収納して置いた。高く売れるかも知れないし。
さっ、次だ。このダンジョンは5階層毎にボス部屋がある。それまでは階段探しだ。
おっと、その前にフェアリンを出してやらないとな。
『フェアリンボス戦終わったぞ。今から出してやるよ。』
そう言ってフェアリンを鳥籠から出してやった。出て来たフェアリンは寝ていた。こ、こいつは!ムカついたからそのまま鳥籠に戻した。ま、居ない方が静かでいいし、集中出来るからいいか。
それから11、12、13、14、15階層と順調に階段を見付けて15階層のボス部屋に到着。今度は何が出てくるか・・・・扉を開けて中央に行くとニワトリのでかいヤツが出てきた。何だ・・・・ガッカリだ。確かにダチョウ位大きいが、強いとは思えない。さっさと片付けるか。ここも相手は2匹。水レーザーで2匹一遍に首を跳ねた。落とした頭を見るとまだ動いている。生命力が強いな。ん?あれ?体が重い?な、何だ?左腕と足がピキピキと石化している。マ、マズイ!いくら死なないとは言え、固まったままは絶対嫌だ!急いでファイヤーボールでニワトリを焼き尽くした。石化は止まった。あ、あぶねぇ・・・・完全に石化したらどうなるか分からない。魔法が使え無い可能性もあるからな。石化した体を元に戻すイメージで石化を解除した。あのニワトリ、コカトリスとか言うヤツじゃないのか?見た物を石化する魔法を使ってたからな。
ちゃんと体が動くのを確認してると宝箱が現れた。折角だからお宝を貰って置くか。宝箱の中味は、多分ミスリルが混ざっているショートソードと、金貨数枚と銀貨が沢山入った皮袋だった。やっぱり宝箱ってここで殺られたヤツの遺品だよな。まっ、有り難く頂くけど。
ミスリルの混ざった剣の切れ味を確かめようと壁から突き出ていた岩を叩き切ってみた。
キン
何だよ・・・・・全然切れないじゃん。ナマクラかよ。少し刺さっている刃を引き抜いてみると、刃が欠けている。本当のナマクラだ。まあいいや。金が手に入ったし。そう思ってアイテムボックスにショートソードを収納して次に向かおうとした時、ボロッとさっき切った岩の一部が崩れた。その崩れた岩の中には鈍く銀色光る鉱石があった。
「もしかして・・・・これはミスリルか?」
俺はもう一度ショートソードを出して岩をガンガン叩き割った。ショートソードなんてどうなっても良い。これがミスリルなら儲けもんだ。岩の中から1kg位のミスリルらしき鉱石がゴロンと出てきた。まだ、まだ他にもあるかも知れない!そう思った俺はボロボロのショートソードを捨て、水レーザーで岩をカットしようとした。所々水レーザーが通ら無い場所がある。やっぱりミスリルがある!水レーザーが通る所を探しながら岩を崩していった。
途中コカトリスが復活して出て来たが、ファイヤーウォールで焼き尽くしてやった。今はミスリルだ!そうして10kg弱のミスリルを手に入れてホクホクで地上にテレポートした。
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