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新たな仲間編
62 聖剣を作ろう
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地上に出た俺は、人気の無い所に飛んで小屋を作った。それから聖剣を作るにあたって、どう作るか考えた。
アダマンタイトでまず下地の剣を作って、その上にアダマンタイトとミスリルの合金を被せて仕上げるか?それだと重くなり過ぎないか?あんまり重いと使い勝手が悪い。剣が強力でも使用者が疲れて居ては本末転倒だ。アダマンタイトは質量が高いから重い。故に堅いのだ。
じゃあどうする?最初から合金で作るか?合金にするならアダマンタイトとミスリルの割合はどうする?2つ共そんなには量が無い。だから失敗はしたくない。ウーム・・・・悩む。
重さの事を考えたらミスリルを多くした方がいいのだが、それだと強度が不安だ。ミスリルの剣なんて結構出回ってるから、それと変わらない物を作っても仕方無い。では重さは置いといて、アダマンタイトを多く使うか?そうすると形を作った後、しっかりと研げるのか?研げなかったら意味が無い。切れない剣なんてメイスと変わらない。ただ叩き割るだけの物になってしまう。
悩みに悩んだ結果、前魔王様の知識を借りる事にした。魔王城の書庫になら鉱石について詳しく書いた物があるだろう。俺はすぐに魔王城に跳んだ。書庫に入ると椅子に座り、鉱石に関する本と念じると3冊の本がテーブルに現れた。やっぱりあった。
アダマンタイトとミスリルに関してだけ読んでいくと、面白い事か分かった。両鉱石共に、魔力魔法の親和性が非常に高く、魔法使いにはもってこいの鉱石だそうだ。ミスリルは増幅効果、アダマンタイトは増幅と魔力を溜め込む性質を持っているみたいだ。
アダマンタイトは魔力を溜め込む性質があるなら、強い魔物の魔石をくっつけてやれば、誰でも強力な魔法を使えるんじゃないか?本を読んでると色々アイデアが浮かんでくる。更に本を読み進めていると、あー、やっぱり・・・・と言う文章に行き着いた。
前魔王様も俺と同じ事を考えて、各大陸で聖剣を作ったらしい。相当暇を感じてたんだろうな。勇者に自分の拠点を攻めさせて
「フハハハハ、我が魔王である。勇者よ、掛かってくるが良い。」
なんて事を言って遊んでいたんだろうな。最後には殺られた振りをして、拠点を違う大陸に替えて素知らぬ顔をしてまた同じ事をしてたんだろう。初代から11代目まで、前魔王様が演じていたと言っていたからな。
うん?待てよ、殺られた振り?と言う事は前魔王様の作った聖剣がまだ残ってるって事だよな?一体何本残ってるんだか・・・・。
それに俺は何で真剣に聖剣を作ろうとしてんだ?自分を攻めて来る敵が使う剣だぞ?1つの事に一生懸命になるのは、やっぱり根が日本人だなって思う。いい加減な仕事は許さない的な。
俺はもう魔王なんだからそこら辺はファジーでいいんだよ。決めた!アダマンタイト6、ミスリル4で聖剣を作るか!俺はさっきまで居たダンジョンの近くに作った小屋に跳んだ。
小屋に着いた時に、呑気なフェアリンからテレパシーが来た。
『魔王様~まだぁ?』
コイツは・・・・さっきまで寝てた癖に!閉じ込めてテレパシーをガンガン送られるより、自由にしてやった方が俺に被害は少ないと判断したから鳥籠から出してやった。
「ふぅ~、やっと出られたぁ♪あれ?ダンジョンじゃないの?」
「ああ、目的の物は手に入ったから、ダンジョンを出たんだ。」
「ふーん、そうなんだぁ。私もダンジョン見たかったなぁ。」
お前は寝てたんだよ!
「また今度な。遠くに行かなければ遊んでていいぞ。」
「本当!じゃ行ってくる!ワーイ♪」
ふい~、これでまた静かになるな。集中したい時にフェアリンが居るとキツいからな。
さて、聖剣を作る前に魔石だな。アイテムボックスの中から大きい物を選んでみたが、良い物が無い。ダンジョンボスの魔石を取って置けば良かったな。いや?キマイラを1匹だけアイテムボックスに入れたじゃん!早速キマイラを取り出して、心臓の横にある魔石を取り出した。水で洗うと綺麗な緑色をした魔石だった。大きさも有るし、良いね!
後は聖剣本体を作るだけだな。形と大きさはどうしよう?見た目重視でバスターソードにするか、使い勝手が良いようにロングソードにするか、女でも使えるようにショートソードにするか・・・・・
やっぱり聖剣と言ったらロングソードだよね!ロングソードでいこう!形は中世ヨーロッパの物語に出てくる、エクスカリバー風にしよう!
決めてからは早かった。アダマンタイト6kgにミスリル4kgを溶かして合わせ、合金を作り、土魔法で型を作って合金を流し込んだ。合金は半分余ったから固めてアイテムボックスに入れて置いた。
次は研ぎ機を作らなければ!土魔法で車のホイールの様な物を大中小3つ作り、中小のホイールでベルトで繋ぎ、回転式にする。中ホイールにはペダルを付ける。簡単に言えば、自転車のチェーンが回転する仕組みを作ったって事だ。今度はアダマンタイトとミスリルを3:7でミスリルを多くした合金を作り、細長く形作る。まだ熱い内に先程の大きなホイールに巻き付けて形を整える。冷えた所で、小さいホイールの横に大ホイールを取り付けて、足回転式研ぎ機の出来上がりだ。
何で今回はミスリルの含量が多いのか?片方が柔らかくないと研げないからだ。今回は剣がアホみたいに堅い。だから砥石の方を柔らかくしたのだ。
型から冷えた剣を出して見てみる。うん、いいんじゃない?ただ全部色がグレーだから、聖剣と言うより魔剣と言った方がしっくり来る。
型から取り出した剣の回りには『バリ』が所々にくっついている。『バリ』とはあれだ、プラモデルを作った事がある人なら分かると思うが、本体に付いている余分な部分だ。その余分なバリを研ぎ機で削ってみる。削れる事は削れるが、これは・・・・・時間が掛かるな。1時間程かけてバリを全て削り、形を整えた。ウーム、これは骨が折れるな。ちゃんと研ぎ終わるのにどの位時間が掛かるのか・・・・考えたく無い・・・・
ふと何かが気になって空を見上げると、フェアリンがすぐ側にいた。
「ねぇ、ご飯まだ?」
こ、こいつは!
アダマンタイトでまず下地の剣を作って、その上にアダマンタイトとミスリルの合金を被せて仕上げるか?それだと重くなり過ぎないか?あんまり重いと使い勝手が悪い。剣が強力でも使用者が疲れて居ては本末転倒だ。アダマンタイトは質量が高いから重い。故に堅いのだ。
じゃあどうする?最初から合金で作るか?合金にするならアダマンタイトとミスリルの割合はどうする?2つ共そんなには量が無い。だから失敗はしたくない。ウーム・・・・悩む。
重さの事を考えたらミスリルを多くした方がいいのだが、それだと強度が不安だ。ミスリルの剣なんて結構出回ってるから、それと変わらない物を作っても仕方無い。では重さは置いといて、アダマンタイトを多く使うか?そうすると形を作った後、しっかりと研げるのか?研げなかったら意味が無い。切れない剣なんてメイスと変わらない。ただ叩き割るだけの物になってしまう。
悩みに悩んだ結果、前魔王様の知識を借りる事にした。魔王城の書庫になら鉱石について詳しく書いた物があるだろう。俺はすぐに魔王城に跳んだ。書庫に入ると椅子に座り、鉱石に関する本と念じると3冊の本がテーブルに現れた。やっぱりあった。
アダマンタイトとミスリルに関してだけ読んでいくと、面白い事か分かった。両鉱石共に、魔力魔法の親和性が非常に高く、魔法使いにはもってこいの鉱石だそうだ。ミスリルは増幅効果、アダマンタイトは増幅と魔力を溜め込む性質を持っているみたいだ。
アダマンタイトは魔力を溜め込む性質があるなら、強い魔物の魔石をくっつけてやれば、誰でも強力な魔法を使えるんじゃないか?本を読んでると色々アイデアが浮かんでくる。更に本を読み進めていると、あー、やっぱり・・・・と言う文章に行き着いた。
前魔王様も俺と同じ事を考えて、各大陸で聖剣を作ったらしい。相当暇を感じてたんだろうな。勇者に自分の拠点を攻めさせて
「フハハハハ、我が魔王である。勇者よ、掛かってくるが良い。」
なんて事を言って遊んでいたんだろうな。最後には殺られた振りをして、拠点を違う大陸に替えて素知らぬ顔をしてまた同じ事をしてたんだろう。初代から11代目まで、前魔王様が演じていたと言っていたからな。
うん?待てよ、殺られた振り?と言う事は前魔王様の作った聖剣がまだ残ってるって事だよな?一体何本残ってるんだか・・・・。
それに俺は何で真剣に聖剣を作ろうとしてんだ?自分を攻めて来る敵が使う剣だぞ?1つの事に一生懸命になるのは、やっぱり根が日本人だなって思う。いい加減な仕事は許さない的な。
俺はもう魔王なんだからそこら辺はファジーでいいんだよ。決めた!アダマンタイト6、ミスリル4で聖剣を作るか!俺はさっきまで居たダンジョンの近くに作った小屋に跳んだ。
小屋に着いた時に、呑気なフェアリンからテレパシーが来た。
『魔王様~まだぁ?』
コイツは・・・・さっきまで寝てた癖に!閉じ込めてテレパシーをガンガン送られるより、自由にしてやった方が俺に被害は少ないと判断したから鳥籠から出してやった。
「ふぅ~、やっと出られたぁ♪あれ?ダンジョンじゃないの?」
「ああ、目的の物は手に入ったから、ダンジョンを出たんだ。」
「ふーん、そうなんだぁ。私もダンジョン見たかったなぁ。」
お前は寝てたんだよ!
「また今度な。遠くに行かなければ遊んでていいぞ。」
「本当!じゃ行ってくる!ワーイ♪」
ふい~、これでまた静かになるな。集中したい時にフェアリンが居るとキツいからな。
さて、聖剣を作る前に魔石だな。アイテムボックスの中から大きい物を選んでみたが、良い物が無い。ダンジョンボスの魔石を取って置けば良かったな。いや?キマイラを1匹だけアイテムボックスに入れたじゃん!早速キマイラを取り出して、心臓の横にある魔石を取り出した。水で洗うと綺麗な緑色をした魔石だった。大きさも有るし、良いね!
後は聖剣本体を作るだけだな。形と大きさはどうしよう?見た目重視でバスターソードにするか、使い勝手が良いようにロングソードにするか、女でも使えるようにショートソードにするか・・・・・
やっぱり聖剣と言ったらロングソードだよね!ロングソードでいこう!形は中世ヨーロッパの物語に出てくる、エクスカリバー風にしよう!
決めてからは早かった。アダマンタイト6kgにミスリル4kgを溶かして合わせ、合金を作り、土魔法で型を作って合金を流し込んだ。合金は半分余ったから固めてアイテムボックスに入れて置いた。
次は研ぎ機を作らなければ!土魔法で車のホイールの様な物を大中小3つ作り、中小のホイールでベルトで繋ぎ、回転式にする。中ホイールにはペダルを付ける。簡単に言えば、自転車のチェーンが回転する仕組みを作ったって事だ。今度はアダマンタイトとミスリルを3:7でミスリルを多くした合金を作り、細長く形作る。まだ熱い内に先程の大きなホイールに巻き付けて形を整える。冷えた所で、小さいホイールの横に大ホイールを取り付けて、足回転式研ぎ機の出来上がりだ。
何で今回はミスリルの含量が多いのか?片方が柔らかくないと研げないからだ。今回は剣がアホみたいに堅い。だから砥石の方を柔らかくしたのだ。
型から冷えた剣を出して見てみる。うん、いいんじゃない?ただ全部色がグレーだから、聖剣と言うより魔剣と言った方がしっくり来る。
型から取り出した剣の回りには『バリ』が所々にくっついている。『バリ』とはあれだ、プラモデルを作った事がある人なら分かると思うが、本体に付いている余分な部分だ。その余分なバリを研ぎ機で削ってみる。削れる事は削れるが、これは・・・・・時間が掛かるな。1時間程かけてバリを全て削り、形を整えた。ウーム、これは骨が折れるな。ちゃんと研ぎ終わるのにどの位時間が掛かるのか・・・・考えたく無い・・・・
ふと何かが気になって空を見上げると、フェアリンがすぐ側にいた。
「ねぇ、ご飯まだ?」
こ、こいつは!
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