僕の命は君のためにぞあり

ナカムラ

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青年期

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 ガハエルの実の息子は、ディオンと名付けられ、
厳しく育てられた。
ディオンは、真っ直ぐな金髪で、青い綺麗な目をしていた。
奪った赤子は、バヤールと、名付けられ、実の息子だと、嘘をついて、育てられた。
バヤールは、栗色の髪で、野性的な巻き毛をしていて、目は、オオカミのような茶色い、鋭い目をしていた。そして、首の後ろには、十字の傷跡が、不自然に、刻まれていた。
 ガハエルは、帝王学を、2人に教え込み、剣の修行をさせた。
ディオンは、体が、病弱であり、いつも咳をしていた。体も細く、肌も陶器のように白かった。
バヤールは、それとは、正反対で、野性的に、駆け回り、がたいのいい体型をしていて、浅黒い肌の色をしていた。
ディオンは、バヤールに、負けじと、剣の腕を磨き上げていった。
バヤールも、それに、応えるようにディオンの剣の修行の相手をした。
毎日毎日、剣の修行は、繰り返された。
ディオンは、言った。
「君の腕もなかなかだな。」
バヤールは、言った。
「何、言ってるんだい。君は、僕の足元にも及ばないよ。」
2人は、顔を、合わせ、笑った。
日に日に、2人の剣の腕は、上達していったが、まだ、実戦には、早かった。
2人とも、ライバルのような友のような兄弟に、
なっていった。
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