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最愛
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牢屋の前には、番人が立っていた。
ディオンは、ガハエルの事が心配になり、居ても立ってもいられなかった。
牢屋の番人に、ディオンは、こっそり金貨を渡し、
「これで、中に入れてくれ。」
番人は、嬉しそうに
「仕方ないなぁ。王様に見つかったら、殺されてしまいますよ。」
と、言いつつも、金貨を受け取り、ディオンをバヤールのいる牢屋に、こっそり入れた。
ディオンは、急いでバヤールに近づいた。
しかし、バヤールは、拒んだ。
「こいつも、ガハエルの息子だ。私の敵では、ないか。」
ディオンは、構わず、バヤールに近づいた。
ディオンは、優しく言った。
「バヤール、君の出生のことを、扉の向こうで、聞いていたよ。私のこともすごく恨んでいるであろう。なにしろ、両親を殺した王の、私は、息子なのだ。
しかし、今まで過ごした時間を思いだして欲しい。時に、ライバルとなり、友人となり、憎しみあったり、笑いあったり、したでは、ないか。
私は、その時間を君に、大切に想って欲しい。
僕は、君の力が、そのオオカミのような強い力が、羨ましかった。
しかし、弱った君を見て、僕は、どうにも愛おしく感じられたんだ。
僕は、自分の気持ちがわかったよ。
君を愛している。」
バヤールは、ふっと笑った。
「何を言ってるんだ。私達は、敵同士だ。」
ディオンは、バヤールに、不意に唇に、キスをした。
バヤールは、驚いて、ディオンの顔を見た。
石の牢屋の鉄格子の窓から、月の光りが、ディオンの顔を照らした。
ディオンの白い肌が美しく、照らされ、バヤールは、その美しさにため息をついた。
バヤールの心にも、その瞬間、変化が生まれた。
バヤールは、静かに、語った。
「ディオン。君が私に、憧れていたように、君の聡明さに、憧れを抱いていた。
今、とても、美しいよ。ディオン。
私達は、もう、兄弟ではない。愛し合うことができる。
月光に、照らされた君の姿に、僕は、心を、奪われてしまった。
ディオン。私も、君を愛している。」
2人は、抱き合った。バヤールは、「うっ」と、うめいた。
ディオンは、謝った。
「ごめんよ。君は、今、体中、傷だらけだ。」
バヤールは、ディオンを、引き寄せ、抱きしめた。
「いいんだよ。こんな痛みなんて感じないさ。
それより、君の近くにいたいんだ。」
バヤールは、ディオンの首筋に、キスをして、
2人は、少しの間、愛し合った。
ディオンは、ガハエルの事が心配になり、居ても立ってもいられなかった。
牢屋の番人に、ディオンは、こっそり金貨を渡し、
「これで、中に入れてくれ。」
番人は、嬉しそうに
「仕方ないなぁ。王様に見つかったら、殺されてしまいますよ。」
と、言いつつも、金貨を受け取り、ディオンをバヤールのいる牢屋に、こっそり入れた。
ディオンは、急いでバヤールに近づいた。
しかし、バヤールは、拒んだ。
「こいつも、ガハエルの息子だ。私の敵では、ないか。」
ディオンは、構わず、バヤールに近づいた。
ディオンは、優しく言った。
「バヤール、君の出生のことを、扉の向こうで、聞いていたよ。私のこともすごく恨んでいるであろう。なにしろ、両親を殺した王の、私は、息子なのだ。
しかし、今まで過ごした時間を思いだして欲しい。時に、ライバルとなり、友人となり、憎しみあったり、笑いあったり、したでは、ないか。
私は、その時間を君に、大切に想って欲しい。
僕は、君の力が、そのオオカミのような強い力が、羨ましかった。
しかし、弱った君を見て、僕は、どうにも愛おしく感じられたんだ。
僕は、自分の気持ちがわかったよ。
君を愛している。」
バヤールは、ふっと笑った。
「何を言ってるんだ。私達は、敵同士だ。」
ディオンは、バヤールに、不意に唇に、キスをした。
バヤールは、驚いて、ディオンの顔を見た。
石の牢屋の鉄格子の窓から、月の光りが、ディオンの顔を照らした。
ディオンの白い肌が美しく、照らされ、バヤールは、その美しさにため息をついた。
バヤールの心にも、その瞬間、変化が生まれた。
バヤールは、静かに、語った。
「ディオン。君が私に、憧れていたように、君の聡明さに、憧れを抱いていた。
今、とても、美しいよ。ディオン。
私達は、もう、兄弟ではない。愛し合うことができる。
月光に、照らされた君の姿に、僕は、心を、奪われてしまった。
ディオン。私も、君を愛している。」
2人は、抱き合った。バヤールは、「うっ」と、うめいた。
ディオンは、謝った。
「ごめんよ。君は、今、体中、傷だらけだ。」
バヤールは、ディオンを、引き寄せ、抱きしめた。
「いいんだよ。こんな痛みなんて感じないさ。
それより、君の近くにいたいんだ。」
バヤールは、ディオンの首筋に、キスをして、
2人は、少しの間、愛し合った。
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