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Scene 40
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その週の金曜から学院は夏休みに入った。いつものように週末の夕食は石川家全員が揃う。今日は左沢の軍兵衛さん夫婦が一緒だった。軍兵衛さんは月に一度は石川宗家にやって来ては、父と酒を酌み交わす。もっとも父は軍兵衛さんの酒量にはついていけないので話優先だ。脇で聞いていると結構仕事がらみの話も多い。父の方も月に一度は左沢の方へ出向く。軍兵衛さんは父を兄貴と呼ぶが、まったく血がつながっていないのに本物の兄弟のように仲がいい。
「来週五兵衛が客しぇできておらえさ泊まるっていうさげ、孫兵衛ば頼んだがらな」
祖母が飯を食いながら母に言う。
「あらばあちゃんどうもなー。孫兵衛さ声かげらんなねッて思ったっけのよ。布団出したりさんなねす」
母が軍兵衛さんに酒を注いでやりながら祖母に礼を述べる。
「なに、五兵衛さん来んなが」
軍兵衛さんが母に酌の礼をして、きゅっと杯を乾す。
「ほれ、本楯の、西川の孫。ハーフの。やろこの就職ば、愛郎が口きいっだのよ。ほんで五兵衛もバックアップしったなだ」
父が杯を舐めながら答える。
「なえだて愛郎くん、さっそぐ仕事しったんねがよー」
軍兵衛さんが笑って俺の背中をバンバン叩く。いちおう俺も酒に付き合っている。
「本楯の鉄次郎爺さまの孫だべ、おべっだ。孫きかねくてきかねくてケンカばりすんなば、男のんぼこなのきかねぐらいでしぇーなだ、ってな。おもしゃい爺さまだず」
昔はこの人もそんなもんだったろうという軍兵衛さんが豪快に笑う。
「ほのかわりあの爺さまだば、曲がったこと大嫌いだはげ。西川はバイクだの盗みだのタバコだの薬物だの性犯罪だのは一切すねっけ。ケンカだけ。んだがら入学さしぇだんだ」
追加の料理を持って居間へ入ってきた母が、夏野菜の煮物の入った大きな器を座卓に置いて方言ヴァージョンで言った。
「ほれでこそ男だず、なぁ兄貴」
軍兵衛さんがまったくおかしくないことを言って爆笑した。
「父ちゃん、うるさいんだず」
翔子さんが漬物が山盛りになった皿を持って居間へやって来て、旦那を一喝する。軍兵衛さんは背筋をぴんと伸ばして反応した。母と祖母が笑う。
「塚本さんに五兵衛おじさんに、JETの人たちかぁ。6人ね、泊まるの」
焼酎の水割りセットを抱えて雪江が居間へ入ってくる。これは女性陣のドリンクだ。
「石川、段取りは」
母が理事長になって俺に言う。
「十一時頃到着予定で、蕎麦処貴船で昼食、十三時より学院の音楽室で、西川富士男の楽器演奏実技を含んだ面接を、株式会社BBミュージック塚本社長様に行っていただきます。面接には、オブザーバーとして同社所属のバンド、JET BLACKのメンバー四人も同席いたします」
俺はなんのてらいもなく学院にいる時の口調で答える。母が理事長を使い分けるように、俺も自動的にモードが変えられるようになっている。
「塚本社長様には西川富士男の採用に関しすでに口頭で内定とおっしゃって頂いていますが、詳細な面接で正式に内定を頂きたいと思っています。なお、塚本社長様は面接後株式会社イシカワ・インベスターズの石川社長様とご商談が予定されております」
「うん、仕事の話したいから仏間貸してって五兵衛さん言ってたから、うちに戻ってくるわ」
理事長が母に戻って答えた。
「終わったら、私らは右田さんたちとトールパイン行こうか」
雪江が焼酎の水割りに氷を入れながら俺に問いかける。
「そうだな、ひさしぶりだし」
「みゅーじっしゃんなて、しぇーおどごばりだべしたー。おばちゃんもみっだいー。おらえなのウチも事務所も、じゃがいもみでなやろべらばんだがらよー」
翔子さんが豪快に笑う。
「ほだなごどないー、タケルちゃんなのスラっとしてしぇーおどごだどれー」
雪江がまぜっかえす。タケルちゃんというのは左沢石川の御曹司で、俺と入れ違いで学院を卒業し、両親を見習って陸上自衛隊に入隊したそうだ。ちなみに五分家でも当主がそれぞれの名前を継ぐが、それまでは普通の名前である。
「社長どバンドの人だは、新幹線で来るのが?」
父が俺に尋ねる。少し酔いが回ってきたようだ。
「なんか、ワンボックスにみんなで乗って来るって言ってましたわ」
俺も少しいい気分になって答えた。ここへ来てから少しづつ酒に強くなってきたような気がする。
「なえだて、大変だったら」
父が心配そうな顔で言った。政治家だけに、面倒見がいい。
「兄貴、俺迎えいぐっだなー東京さ。おらえの作業員送迎車、こないだ新車にしたさげ」
「んだんだ、お父ちゃん迎えいってけろはー。マサシば運転手でしぇでげー」
「翔子ちゃん、ほだな大変だべしたー」
母は寒河江の主婦モードに戻っている。
「お姉さんほだなさすかえないー。おらえのタケルば東根の第6師団勤務になるように口聞いてもらたどれー。こだなで足りねー」
この母はどれだけ政治力があるのか。父を凌ぐのではないか。
「んだら軍兵衛、頼むっだなー。んでもよ、おまえんとこの車、左沢石川組てでがでがどかがったはげ、おらえのワンボックスで行ってけろ」
父がゲラゲラ笑って言った。そういえばこの家は小規模なレンタカー屋が開業できるほど車があるのだ。
「どれ、五兵衛さ電話してみっか」
父はかたわらの携帯を取り、慣れた手つきで短縮を押す。軍兵衛さんはさっきのマサシとかいう人に電話をしているのだろう、現場モードで話している。
「もしもし。あぁ、寒河江の石川です。今いいがな?」
電話の相手も石川なのだが。父は五兵衛さん相手ということで標準語で話しているつもりだ。
「来週こっちさ来るということで、学院の生徒の就職に骨折りしてもらて」
若く見えるが実際五兵衛さんのほうが年が上であり、宗家当主ではあるが父は軽く敬語を使う。
「なにで来る?はぁそうが、愛郎に聞いだげっと、それはちょっと心ぐるすいさ。いやいや、そういうわけには。んだんだ。あのよ、土曜日の早朝によ、軍兵衛が車で迎えいくから、東京さ。さすかえないよさすかえないよ。向こうの社長とメンバー、集合させておいてけろ。おらえのワンボックスは九人乗りで乗り心地はいいがらさ。あど、みんなウチに泊まってもらって。だからさすかえないよ」
微妙に標準語が混じった、絶妙の会話だ。俺は笑いをこらえるので精一杯だった。
「軍兵衛、来週土曜日頼む。愛郎も行け、ほれ、五兵衛と打ち合わせすろ」
父は俺に携帯を手渡した。
「五兵衛おじさん?このたびはどうもありがとうございます…いやそんな、とんでもないです、塚本社長はおじさんの後押しがあったから…。ほんとどうも…で、待ち合わせは渋谷の事務所で」
俺は軍兵衛さんを振り返る。
「日付変わる頃に出て、五時には着ぐ」
「時間が早くて申し訳ないですけど、五時半に事務所前へお迎えに。は、はい、どうもすいません」
五兵衛さんは、新幹線に乗ったとしてもそんな時間に出なきゃいけないから一緒だと笑い、電話を切った。
「楽しみねぇ、若い男の子が四人もうちに来てくれるなんて」
完全に酔った母がケラケラ笑う。
「お姉さん、私、当然手伝いくっかんね」
翔子さんも酒が回っている。
「右田さんたちに会うの久しぶりだわ~、パインに連れてこう、サクラたちも喜ぶよ、店にプロミュージシャンが来るって」
雪江が漬物をかじりながらコップを乾し、俺を見て微笑んだ。
「来週五兵衛が客しぇできておらえさ泊まるっていうさげ、孫兵衛ば頼んだがらな」
祖母が飯を食いながら母に言う。
「あらばあちゃんどうもなー。孫兵衛さ声かげらんなねッて思ったっけのよ。布団出したりさんなねす」
母が軍兵衛さんに酒を注いでやりながら祖母に礼を述べる。
「なに、五兵衛さん来んなが」
軍兵衛さんが母に酌の礼をして、きゅっと杯を乾す。
「ほれ、本楯の、西川の孫。ハーフの。やろこの就職ば、愛郎が口きいっだのよ。ほんで五兵衛もバックアップしったなだ」
父が杯を舐めながら答える。
「なえだて愛郎くん、さっそぐ仕事しったんねがよー」
軍兵衛さんが笑って俺の背中をバンバン叩く。いちおう俺も酒に付き合っている。
「本楯の鉄次郎爺さまの孫だべ、おべっだ。孫きかねくてきかねくてケンカばりすんなば、男のんぼこなのきかねぐらいでしぇーなだ、ってな。おもしゃい爺さまだず」
昔はこの人もそんなもんだったろうという軍兵衛さんが豪快に笑う。
「ほのかわりあの爺さまだば、曲がったこと大嫌いだはげ。西川はバイクだの盗みだのタバコだの薬物だの性犯罪だのは一切すねっけ。ケンカだけ。んだがら入学さしぇだんだ」
追加の料理を持って居間へ入ってきた母が、夏野菜の煮物の入った大きな器を座卓に置いて方言ヴァージョンで言った。
「ほれでこそ男だず、なぁ兄貴」
軍兵衛さんがまったくおかしくないことを言って爆笑した。
「父ちゃん、うるさいんだず」
翔子さんが漬物が山盛りになった皿を持って居間へやって来て、旦那を一喝する。軍兵衛さんは背筋をぴんと伸ばして反応した。母と祖母が笑う。
「塚本さんに五兵衛おじさんに、JETの人たちかぁ。6人ね、泊まるの」
焼酎の水割りセットを抱えて雪江が居間へ入ってくる。これは女性陣のドリンクだ。
「石川、段取りは」
母が理事長になって俺に言う。
「十一時頃到着予定で、蕎麦処貴船で昼食、十三時より学院の音楽室で、西川富士男の楽器演奏実技を含んだ面接を、株式会社BBミュージック塚本社長様に行っていただきます。面接には、オブザーバーとして同社所属のバンド、JET BLACKのメンバー四人も同席いたします」
俺はなんのてらいもなく学院にいる時の口調で答える。母が理事長を使い分けるように、俺も自動的にモードが変えられるようになっている。
「塚本社長様には西川富士男の採用に関しすでに口頭で内定とおっしゃって頂いていますが、詳細な面接で正式に内定を頂きたいと思っています。なお、塚本社長様は面接後株式会社イシカワ・インベスターズの石川社長様とご商談が予定されております」
「うん、仕事の話したいから仏間貸してって五兵衛さん言ってたから、うちに戻ってくるわ」
理事長が母に戻って答えた。
「終わったら、私らは右田さんたちとトールパイン行こうか」
雪江が焼酎の水割りに氷を入れながら俺に問いかける。
「そうだな、ひさしぶりだし」
「みゅーじっしゃんなて、しぇーおどごばりだべしたー。おばちゃんもみっだいー。おらえなのウチも事務所も、じゃがいもみでなやろべらばんだがらよー」
翔子さんが豪快に笑う。
「ほだなごどないー、タケルちゃんなのスラっとしてしぇーおどごだどれー」
雪江がまぜっかえす。タケルちゃんというのは左沢石川の御曹司で、俺と入れ違いで学院を卒業し、両親を見習って陸上自衛隊に入隊したそうだ。ちなみに五分家でも当主がそれぞれの名前を継ぐが、それまでは普通の名前である。
「社長どバンドの人だは、新幹線で来るのが?」
父が俺に尋ねる。少し酔いが回ってきたようだ。
「なんか、ワンボックスにみんなで乗って来るって言ってましたわ」
俺も少しいい気分になって答えた。ここへ来てから少しづつ酒に強くなってきたような気がする。
「なえだて、大変だったら」
父が心配そうな顔で言った。政治家だけに、面倒見がいい。
「兄貴、俺迎えいぐっだなー東京さ。おらえの作業員送迎車、こないだ新車にしたさげ」
「んだんだ、お父ちゃん迎えいってけろはー。マサシば運転手でしぇでげー」
「翔子ちゃん、ほだな大変だべしたー」
母は寒河江の主婦モードに戻っている。
「お姉さんほだなさすかえないー。おらえのタケルば東根の第6師団勤務になるように口聞いてもらたどれー。こだなで足りねー」
この母はどれだけ政治力があるのか。父を凌ぐのではないか。
「んだら軍兵衛、頼むっだなー。んでもよ、おまえんとこの車、左沢石川組てでがでがどかがったはげ、おらえのワンボックスで行ってけろ」
父がゲラゲラ笑って言った。そういえばこの家は小規模なレンタカー屋が開業できるほど車があるのだ。
「どれ、五兵衛さ電話してみっか」
父はかたわらの携帯を取り、慣れた手つきで短縮を押す。軍兵衛さんはさっきのマサシとかいう人に電話をしているのだろう、現場モードで話している。
「もしもし。あぁ、寒河江の石川です。今いいがな?」
電話の相手も石川なのだが。父は五兵衛さん相手ということで標準語で話しているつもりだ。
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若く見えるが実際五兵衛さんのほうが年が上であり、宗家当主ではあるが父は軽く敬語を使う。
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「時間が早くて申し訳ないですけど、五時半に事務所前へお迎えに。は、はい、どうもすいません」
五兵衛さんは、新幹線に乗ったとしてもそんな時間に出なきゃいけないから一緒だと笑い、電話を切った。
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完全に酔った母がケラケラ笑う。
「お姉さん、私、当然手伝いくっかんね」
翔子さんも酒が回っている。
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