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第2話
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「わっ、皐月さん!?びっくりするんでいきなり声掛けないでください!」
ポツンと座っていた蒼汰に話しかけた女性は相原皐月。
目立つ赤髪とは対象的に整いながらも落ち着いた顔付き。
目元はキリッとしているが優しげな表情の通り、困った人がいたらほっとけないタイプである。
とても女性らしい体つきをしていて、蒼汰は時々目のやり場に困ることがあった。
「びっくりしたのはこっちの方だけど…。また例のアレかな?」
「確かにぼーっと座ってると不審者に勘違いされそうですね。」
道の端とはいえ、そこまで人通りの多くないこの道に木と一体化するようにして座っていた蒼汰を見て、最初は皐月さんもギョッとしたに違いない。
蒼汰は『例のアレ』という皐月さんの質問には答えずスルーした。
皐月さんは蒼汰の様子を見て察したのだろう、少し苦笑いを浮かべて、しばらく黙り込んでしまった。
ダンジョンが発生したとき、蒼汰は15歳だった。
そこから6年が経ち今では大学の3回生になっている。
蒼汰の専攻はダンジョン。
高校生の時に能力を知っている両親を含めた周りの人からは猛反対されたものだ。
しかし蒼汰はこれからもこの能力と付き合っていかないといけない以上、何かしらの可能性にかけたいという思いが強く、一切譲らなかった。
結局何かが大きく変わった訳では無いが、蒼汰は現状の生活に満足しているし、後悔もしていなかった。
ダンジョン科では、ダンジョンについての様々なことを学び、そして研究する。
魔物の生態、植生、罠、素材、極めつけはダンジョンとはそもそも何なのか、というところまで。
3回生になって蒼汰は魔物の生態を扱う研究室に所属することになったのだが、そこで出会ったのが1つ上の4回生で同じ研究室に所属していた皐月さんという訳だ。
皐月さんは蒼汰と同じ能力者であり、出会う前から存在を知ってはいた。
ダンジョンに入るためのダンジョン攻略者資格証の色が能力者と一般人では違うため、簡単にバレてしまうのだ。
皐月さんのことは能力者であること以上は何も知らなかったが、少しずつ話すようになって彼女が蒼汰と似たような悩みを抱えていることを知った。
皐月さんの能力は、植物魔法。
世界でも数人しか操ることのできない珍しい能力で、かなり強力といわれるものだが、彼女はその植物魔法の制御ができないのだという。
「皐月さんはまた植物魔法の練習に?」
「うん…。」
皐月さんが苦笑いを再び浮かべて答えた。
皐月さんによると、魔法をぶっ放すことはできるものの、狙って魔物に当てたり威力を調整したりすることができないらしい。
蒼汰は実際に見たことがあるわけではないので、詳細は分からない。
皐月さんはパーティーメンバーを彼女の魔法で大怪我させたことがあり、それ以来誰かと攻略に行ったことはないと聞いていた。
味方に魔法が当たる可能性があるというのは、パーティーを組む上でとても致命的なことである。
いくら強力な魔法を使えたとしてもソロでは限界があるため、攻略の前線に向かうのが難しく研究に携わりながら能力者としての勤めを果たしている。
蒼汰は気まずそうな表情を浮かべつつも、皐月さんに少し踏み込んで聞いてみることにした。
「練習は上手くいってますか?」
「ぼちぼち、かな。前より制御できるようになったかもしれないけど、もしかしたらなっていないかも。」
皐月さんの回答は酷く曖昧なものだった。
自信なさげな表情を見て、練習が上手くいっていないことを蒼汰は察した。
4回生の10月になった今も皐月さんは進路を決められていないと、蒼汰は噂で聞いている。
皐月さんが植物魔法の練習のためにベースキャンプを離れる時間が日に日に増えていることを、教授を含めた研究室のメンバーはとても心配しているのだ。
いくらこの辺が弱い魔物が多いエリアといえど、強い魔物と遭遇する確率はないわけではない。
皐月さんと能力についての悩みを共有してきた蒼汰にとっては、彼女の悩みや焦りが痛いほど理解できた。
「…進路は決まりましたか?」
「ううん…。ギリギリまで悩むつもりかな。完全に攻略者になるかダンジョン協会の職員になるか、選択肢は少ないけど。このまま大学院に行けたらなぁ。」
最後は投げやりになるように皐月さんは言った。
新設のダンジョン科には、まだ大学院が附属していない。
ダンジョンの魔物を放っておくと地上に出てきてしまう恐れがあることから、ダンジョン内でも攻略者として優秀である能力者は、その能力に応じて一定の魔物討伐ノルマが設定されている。
大学生のうちは学業と両立するためにそのノルマが低めに設定されているものの、卒業後はそれがなくなってしまう。
能力者である以上、ダンジョン攻略が強いられるということだ。
「蒼汰くんはお姉さんにアドバイスとかないのかな?」
暗い話を打ち消したいのだろう、冗談っぽく語尾を上げ、笑いながら皐月さんが聞いた。
笑顔を浮かべた皐月さんに対し、蒼汰は何と答えるべきが悩んだ。
3回生の蒼汰にとっても進路の話は他人事ではなく、同じ悩みを胸の内に抱えているからだ。
皐月さんが言った通り、ダンジョン発生から6年しか経っていない今は能力者の進路がかなり限られている。
魔物の討伐や得られた素材はお金に変えることができる。
当然、ネームドと呼ばれる名前付きの強力な魔物や希少な素材はリターンが大きい。
攻略者に専念するなら、討伐ノルマをこなしつつ一攫千金を狙って長期間の遠征を行うわけだが、ベースキャンプから離れれば離れるほど未知の領域でありリスクも大きい。
それに対してダンジョン協会の職員になると、ノルマを達成するための時間以外は、今のようなダンジョン関連の研究や事務仕事に携わることになり、ローリスクローリターンといった感じである。
「無責任ですけど皐月さんほどの魔法の使い手がダンジョン協会の職員というのは勿体ない気がします。」
蒼汰の返答に対して皐月さんは意外そうな顔をした。
蒼汰と皐月さんは友達というよりかは、先輩と後輩の関係性である。
後輩である蒼汰がこういった突っ込んだことを言うのは初めてだった。
「…意外かも。蒼汰くんならより安全なダンジョン協会の職員の方を選んでほしいと言うかと思ってた。」
「もちろんそれは俺の中で一番に思っていることです。ただ俺はこのダンジョンができた経緯とか俺や皐月さんが能力を持った意味を知りたい。皐月さんの持つ能力ならそれができると思っていますから。」
言ってしまった先に、蒼汰は無責任な言い方だったと後悔した。
蒼汰の能力ではできないことも、皐月さんの能力ならできるというものは少なくない。
それは事実だし、言ったことも蒼汰の本心であったが、伝えたい言葉のニュアンスとしては大きく異なったものだった。
しばらく沈黙が続き、皐月さんの返答を待つ蒼汰は気まずさを感じた。
「そろそろ行こっか!」
皐月さんは返答をせず唐突に話を切り上げ、ベースキャンプへと続く道を軽快にスキップしながら進み始めた。
驚く蒼汰をよそに、少し進んだところで皐月さんは振り返りこう言った。
「ありがとう、蒼汰くん。」
やっぱり言うべきではなかったかなと後悔を続けていた蒼汰だったが、皐月さんの表情は何かに吹っ切れたような偽りのない明るいものだった。
蒼汰は再び先に進み出した皐月さんに遅れないように、慌てて立ち上がり、そして追いかけた。
ポツンと座っていた蒼汰に話しかけた女性は相原皐月。
目立つ赤髪とは対象的に整いながらも落ち着いた顔付き。
目元はキリッとしているが優しげな表情の通り、困った人がいたらほっとけないタイプである。
とても女性らしい体つきをしていて、蒼汰は時々目のやり場に困ることがあった。
「びっくりしたのはこっちの方だけど…。また例のアレかな?」
「確かにぼーっと座ってると不審者に勘違いされそうですね。」
道の端とはいえ、そこまで人通りの多くないこの道に木と一体化するようにして座っていた蒼汰を見て、最初は皐月さんもギョッとしたに違いない。
蒼汰は『例のアレ』という皐月さんの質問には答えずスルーした。
皐月さんは蒼汰の様子を見て察したのだろう、少し苦笑いを浮かべて、しばらく黙り込んでしまった。
ダンジョンが発生したとき、蒼汰は15歳だった。
そこから6年が経ち今では大学の3回生になっている。
蒼汰の専攻はダンジョン。
高校生の時に能力を知っている両親を含めた周りの人からは猛反対されたものだ。
しかし蒼汰はこれからもこの能力と付き合っていかないといけない以上、何かしらの可能性にかけたいという思いが強く、一切譲らなかった。
結局何かが大きく変わった訳では無いが、蒼汰は現状の生活に満足しているし、後悔もしていなかった。
ダンジョン科では、ダンジョンについての様々なことを学び、そして研究する。
魔物の生態、植生、罠、素材、極めつけはダンジョンとはそもそも何なのか、というところまで。
3回生になって蒼汰は魔物の生態を扱う研究室に所属することになったのだが、そこで出会ったのが1つ上の4回生で同じ研究室に所属していた皐月さんという訳だ。
皐月さんは蒼汰と同じ能力者であり、出会う前から存在を知ってはいた。
ダンジョンに入るためのダンジョン攻略者資格証の色が能力者と一般人では違うため、簡単にバレてしまうのだ。
皐月さんのことは能力者であること以上は何も知らなかったが、少しずつ話すようになって彼女が蒼汰と似たような悩みを抱えていることを知った。
皐月さんの能力は、植物魔法。
世界でも数人しか操ることのできない珍しい能力で、かなり強力といわれるものだが、彼女はその植物魔法の制御ができないのだという。
「皐月さんはまた植物魔法の練習に?」
「うん…。」
皐月さんが苦笑いを再び浮かべて答えた。
皐月さんによると、魔法をぶっ放すことはできるものの、狙って魔物に当てたり威力を調整したりすることができないらしい。
蒼汰は実際に見たことがあるわけではないので、詳細は分からない。
皐月さんはパーティーメンバーを彼女の魔法で大怪我させたことがあり、それ以来誰かと攻略に行ったことはないと聞いていた。
味方に魔法が当たる可能性があるというのは、パーティーを組む上でとても致命的なことである。
いくら強力な魔法を使えたとしてもソロでは限界があるため、攻略の前線に向かうのが難しく研究に携わりながら能力者としての勤めを果たしている。
蒼汰は気まずそうな表情を浮かべつつも、皐月さんに少し踏み込んで聞いてみることにした。
「練習は上手くいってますか?」
「ぼちぼち、かな。前より制御できるようになったかもしれないけど、もしかしたらなっていないかも。」
皐月さんの回答は酷く曖昧なものだった。
自信なさげな表情を見て、練習が上手くいっていないことを蒼汰は察した。
4回生の10月になった今も皐月さんは進路を決められていないと、蒼汰は噂で聞いている。
皐月さんが植物魔法の練習のためにベースキャンプを離れる時間が日に日に増えていることを、教授を含めた研究室のメンバーはとても心配しているのだ。
いくらこの辺が弱い魔物が多いエリアといえど、強い魔物と遭遇する確率はないわけではない。
皐月さんと能力についての悩みを共有してきた蒼汰にとっては、彼女の悩みや焦りが痛いほど理解できた。
「…進路は決まりましたか?」
「ううん…。ギリギリまで悩むつもりかな。完全に攻略者になるかダンジョン協会の職員になるか、選択肢は少ないけど。このまま大学院に行けたらなぁ。」
最後は投げやりになるように皐月さんは言った。
新設のダンジョン科には、まだ大学院が附属していない。
ダンジョンの魔物を放っておくと地上に出てきてしまう恐れがあることから、ダンジョン内でも攻略者として優秀である能力者は、その能力に応じて一定の魔物討伐ノルマが設定されている。
大学生のうちは学業と両立するためにそのノルマが低めに設定されているものの、卒業後はそれがなくなってしまう。
能力者である以上、ダンジョン攻略が強いられるということだ。
「蒼汰くんはお姉さんにアドバイスとかないのかな?」
暗い話を打ち消したいのだろう、冗談っぽく語尾を上げ、笑いながら皐月さんが聞いた。
笑顔を浮かべた皐月さんに対し、蒼汰は何と答えるべきが悩んだ。
3回生の蒼汰にとっても進路の話は他人事ではなく、同じ悩みを胸の内に抱えているからだ。
皐月さんが言った通り、ダンジョン発生から6年しか経っていない今は能力者の進路がかなり限られている。
魔物の討伐や得られた素材はお金に変えることができる。
当然、ネームドと呼ばれる名前付きの強力な魔物や希少な素材はリターンが大きい。
攻略者に専念するなら、討伐ノルマをこなしつつ一攫千金を狙って長期間の遠征を行うわけだが、ベースキャンプから離れれば離れるほど未知の領域でありリスクも大きい。
それに対してダンジョン協会の職員になると、ノルマを達成するための時間以外は、今のようなダンジョン関連の研究や事務仕事に携わることになり、ローリスクローリターンといった感じである。
「無責任ですけど皐月さんほどの魔法の使い手がダンジョン協会の職員というのは勿体ない気がします。」
蒼汰の返答に対して皐月さんは意外そうな顔をした。
蒼汰と皐月さんは友達というよりかは、先輩と後輩の関係性である。
後輩である蒼汰がこういった突っ込んだことを言うのは初めてだった。
「…意外かも。蒼汰くんならより安全なダンジョン協会の職員の方を選んでほしいと言うかと思ってた。」
「もちろんそれは俺の中で一番に思っていることです。ただ俺はこのダンジョンができた経緯とか俺や皐月さんが能力を持った意味を知りたい。皐月さんの持つ能力ならそれができると思っていますから。」
言ってしまった先に、蒼汰は無責任な言い方だったと後悔した。
蒼汰の能力ではできないことも、皐月さんの能力ならできるというものは少なくない。
それは事実だし、言ったことも蒼汰の本心であったが、伝えたい言葉のニュアンスとしては大きく異なったものだった。
しばらく沈黙が続き、皐月さんの返答を待つ蒼汰は気まずさを感じた。
「そろそろ行こっか!」
皐月さんは返答をせず唐突に話を切り上げ、ベースキャンプへと続く道を軽快にスキップしながら進み始めた。
驚く蒼汰をよそに、少し進んだところで皐月さんは振り返りこう言った。
「ありがとう、蒼汰くん。」
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