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第1章 転生
4話 初異世界人
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翌朝、目がさめるとパンで朝食を済まし、行動を開始した。
川上にも川下にも橋らしきものが見えないので川を渡る決心をする。
昨日、堤防の上から対岸まで歩いて渡る事ができそうな場所を見つけていたので、靴と上着をマジックバッグに入れると、ズボンの裾を膝まで捲り上げて川を歩いて渡り始めた。
「うわっ、水が綺麗でひんやりして気持ちがいいな」
川の深さは深いところでも腿までしかなく、流れも思ったほど強くなかったので簡単に渡ることができた。
岸へ上がると濡れている足をタオルで拭き、靴下とレザーブーツを履くとそのまま昨日見えていた街道まで歩いていった。
街道は川から100mほど離れた場所を通っており、路面は全く舗装されていない、水溜りや多少の起伏はあるが、地面が硬いのかそれほど深い馬車の轍もなく楽に歩いて行けた。
道の端を歩いていると、後ろからスピードを出した2頭立ての幌馬車が走ってきた。
馬車は近くまで来ると減速し始め、ジンのすぐ横で止まると馭者の男が声をかけてきた。
「すみません!子供がやけどをして急いでいるんですが、ポーションをお持ちではないですか?
4級以上のポーションを持っていたらゆずって欲しいのですが、お願いできませんか」
突然の申し出にビックリしたが、確かマジックバッグの中にあった記憶がある。
「4級のポーションで大丈夫ですか?」
「はい4級で大丈夫です、村にポーションの在庫がなかったので急いで町まで買いに走っていたんです」
「ありますよ、ちょっと待ってください」
マジックバッグの中から透明なガラスの瓶に入った青い色の4級ポーションを取り出すと、男に差し出した。
男は御者台から降りると懐から布袋を取り出し中から金貨を取り出す。
「金貨5枚で良いですか?」
値段を聞かれたが、物価が全くわからないので言われる金額で了承する。
金貨5枚をジンに渡すとポーションを受け取った男はすぐに荷台に飛び乗り幌の中に入っていった。
中を覗くと火ぶくれのできた足を濡れたタオルで冷やしながら火傷の痛みを我慢する小さな女の子の姿が見えた。
男がポーションを飲ませると女の子はみるみるやけどが消えていき苦しそうな表情が和らいでいった。
「ありがとうございます、助かりました」
礼を言う男の後ろで回復した女の子も礼をしていた。痛みが消えて嬉しかったのか満面の笑みでとても可愛い。
「このままマールという町まで行きますが、もし方向が同じなら乗って行きませんか?」
「いいんですか、助かります」
町までどれくらいあるのか分からなかったので女の子を真ん中にしてその隣に乗せてもらうことにした。
「遅くなりましたが私はロアンヌ村のマルコと申します。
昔は冒険者を目指していましたが才能のなさに気がついて今は村に戻って小さな雑貨屋をやっています。
火傷をしていたこの子はメイ、私の子供で7歳になります」
「僕の名前はジンです、一人で旅をしています」
(うおぉぉぉぉぉ、異世界人と初コンタクトだああぁぁぁぁ!言葉が通じてよかっった!!)
なんて、表情に表さない様に心の中で盛り上がっているとマルコが俺の方をチラッと見て質問してきた。
「若く見えますが、年はいくつですか?どこの出身ですか?武器を装備していますが冒険者なんですか?」
矢継ぎ早に質問してくるマルコに対して、ジンは正直に話すのはまずいけどどう答えればいいのだろうと悩む。
「あ、すみません悪い癖なんです。気になると聞きたくなってしまって」
(まあいいか、話せる範囲で答えよう)
「そうなんですか、僕は今15歳で生まれたところはすごく遠いところにあるカンダっていう町です。
武器は持ってるけどまだ冒険者ではありません、どうすれば冒険者になれますか?」
ジンの中身は59歳だが15歳の体に精神が引っ張られているのか子供の頃の口調に戻っていた。
「冒険者になりたいんだったらこれから行く町の冒険者ギルドで登録すればいいよ。登録自体はすごく簡単にできるから」
マルコはジンが15歳だということがわかると、砕けた口調に変わった。
それは年上だと言う事を主張したいと言うわけではなく、子供に近い年齢だとわかったことにより緊張が解けたことによるものである。
「冒険者ギルドに行けばいいんですね。町に着いたらすぐに行ってみます。
話は変わりますが、お腹が減ってきたんですが昼ご飯はどうします?」
「急いで出てきたから私たちは昼の用意を何もしてないんだよ、着くまでもう少し時間がかかるから急ごうか」
そう言うとマルコは馬に鞭を打ち、馬車のスピードを上げた。
ジンは空腹感を紛らわすためにマジックバッグの中からパンを1本取り出して食べ始める。
一口二口と食べすすめていると横からメイちゃんの視線を感じた。
お腹がすいているのだろうと思い、マジックバッグからパンをもう1本取り出した。
「食べるかい?」
メイはマルコの方を向くと「お父さん、もらってもいい?」と尋ねた。
「ああ、いいよ。
ちゃんとお礼を言うんだよ」
「はーい。
お兄ちゃん、もらってもいいんだって」
「そうかい、それは良かった。
はい、どうぞ。ふかふかで美味しいよ」
「ありがとう!」
そう言ってメイはパンを受け取ると大きな口を開けてかじり付いた。
「このパン美味しい!」
「水しかないけど、喉が渇いたら言ってね」
話をしているとマルコは町に着いたら真っ先に商業ギルドに登録に行くらしく、村の農産品を売る商売が始められるように準備をするそうだ。
「あと1時間くらいで町だ、もう少し行くと見え始めるよ。
やれやれ、何事もなく無事に着きそうだな」
(あーあ、言っちゃった、それってフラグだよな)
少し進むと道の横の林から世紀末バイオレンスアニメに出てくる頭の悪そうな輩がぞろぞろと出てきて道を塞ぎながら何か喚いている。
馬車のスピードを落とそうとするマルコに向かってジンは叫んだ。
「止まっちゃダメです、マルコさんスピードを上げて!」
それを聞いたマルコは急いで馬に鞭を入れる。
スピードを上げて迫る馬車を見て馬に蹴られたり馬車に跳ね飛ばされてはたまらないと男達は慌てて横に逃げる。
「うぉっと、あぶねえ!怪我したらどうするんだ!」
などと通り過ぎた馬車の後ろから罵声が聞こえたが、襲いかかってくる盗賊が死のうが怪我をしようが知ったことではないのである。
「待てーゴラァー!」
スピードを上げる馬車の後ろから数人の盗賊が走って追いかけてくる。
「追いつかれるとまずいですね。僕が荷台へ行って乗り込まれない様にします」
荷台へ移るとそこには沢山の薪が積んであった。
「マルコさん、ここにある薪を盗賊に投げつけてもいいですか?」
「ああ、問題ない。どうせ山でタダで拾った物だ」
マルコの許可が下りたのでジンは薪を拾い上げると次々と投げつけ始めた。
ヒュッ!ゴン! 「ウガッ」
ヒュッ!パコーン! 「ギャッ」
投げた薪が面白いように盗賊に命中する。
(おれってこんなにコントロール良かったっけ?)
などと思いながら投げつけていたのだが気がつくと走って追いかけてくる盗賊はいなくなっていた。
(馬で追いかけてくる奴もいない様だな。貧乏盗賊で助かったな)
「マルコさん、もう大丈夫です追いかけて来なくなったようですよ」
普通この手のフラグを立てると戦闘にまで発展するのだが、盗賊達のレベルが低かったおかげで何事もなく撃退できたようだ。
ジンがホッとして胸をなで下ろしていると前方に小さく町の防壁が見えてきた。
川上にも川下にも橋らしきものが見えないので川を渡る決心をする。
昨日、堤防の上から対岸まで歩いて渡る事ができそうな場所を見つけていたので、靴と上着をマジックバッグに入れると、ズボンの裾を膝まで捲り上げて川を歩いて渡り始めた。
「うわっ、水が綺麗でひんやりして気持ちがいいな」
川の深さは深いところでも腿までしかなく、流れも思ったほど強くなかったので簡単に渡ることができた。
岸へ上がると濡れている足をタオルで拭き、靴下とレザーブーツを履くとそのまま昨日見えていた街道まで歩いていった。
街道は川から100mほど離れた場所を通っており、路面は全く舗装されていない、水溜りや多少の起伏はあるが、地面が硬いのかそれほど深い馬車の轍もなく楽に歩いて行けた。
道の端を歩いていると、後ろからスピードを出した2頭立ての幌馬車が走ってきた。
馬車は近くまで来ると減速し始め、ジンのすぐ横で止まると馭者の男が声をかけてきた。
「すみません!子供がやけどをして急いでいるんですが、ポーションをお持ちではないですか?
4級以上のポーションを持っていたらゆずって欲しいのですが、お願いできませんか」
突然の申し出にビックリしたが、確かマジックバッグの中にあった記憶がある。
「4級のポーションで大丈夫ですか?」
「はい4級で大丈夫です、村にポーションの在庫がなかったので急いで町まで買いに走っていたんです」
「ありますよ、ちょっと待ってください」
マジックバッグの中から透明なガラスの瓶に入った青い色の4級ポーションを取り出すと、男に差し出した。
男は御者台から降りると懐から布袋を取り出し中から金貨を取り出す。
「金貨5枚で良いですか?」
値段を聞かれたが、物価が全くわからないので言われる金額で了承する。
金貨5枚をジンに渡すとポーションを受け取った男はすぐに荷台に飛び乗り幌の中に入っていった。
中を覗くと火ぶくれのできた足を濡れたタオルで冷やしながら火傷の痛みを我慢する小さな女の子の姿が見えた。
男がポーションを飲ませると女の子はみるみるやけどが消えていき苦しそうな表情が和らいでいった。
「ありがとうございます、助かりました」
礼を言う男の後ろで回復した女の子も礼をしていた。痛みが消えて嬉しかったのか満面の笑みでとても可愛い。
「このままマールという町まで行きますが、もし方向が同じなら乗って行きませんか?」
「いいんですか、助かります」
町までどれくらいあるのか分からなかったので女の子を真ん中にしてその隣に乗せてもらうことにした。
「遅くなりましたが私はロアンヌ村のマルコと申します。
昔は冒険者を目指していましたが才能のなさに気がついて今は村に戻って小さな雑貨屋をやっています。
火傷をしていたこの子はメイ、私の子供で7歳になります」
「僕の名前はジンです、一人で旅をしています」
(うおぉぉぉぉぉ、異世界人と初コンタクトだああぁぁぁぁ!言葉が通じてよかっった!!)
なんて、表情に表さない様に心の中で盛り上がっているとマルコが俺の方をチラッと見て質問してきた。
「若く見えますが、年はいくつですか?どこの出身ですか?武器を装備していますが冒険者なんですか?」
矢継ぎ早に質問してくるマルコに対して、ジンは正直に話すのはまずいけどどう答えればいいのだろうと悩む。
「あ、すみません悪い癖なんです。気になると聞きたくなってしまって」
(まあいいか、話せる範囲で答えよう)
「そうなんですか、僕は今15歳で生まれたところはすごく遠いところにあるカンダっていう町です。
武器は持ってるけどまだ冒険者ではありません、どうすれば冒険者になれますか?」
ジンの中身は59歳だが15歳の体に精神が引っ張られているのか子供の頃の口調に戻っていた。
「冒険者になりたいんだったらこれから行く町の冒険者ギルドで登録すればいいよ。登録自体はすごく簡単にできるから」
マルコはジンが15歳だということがわかると、砕けた口調に変わった。
それは年上だと言う事を主張したいと言うわけではなく、子供に近い年齢だとわかったことにより緊張が解けたことによるものである。
「冒険者ギルドに行けばいいんですね。町に着いたらすぐに行ってみます。
話は変わりますが、お腹が減ってきたんですが昼ご飯はどうします?」
「急いで出てきたから私たちは昼の用意を何もしてないんだよ、着くまでもう少し時間がかかるから急ごうか」
そう言うとマルコは馬に鞭を打ち、馬車のスピードを上げた。
ジンは空腹感を紛らわすためにマジックバッグの中からパンを1本取り出して食べ始める。
一口二口と食べすすめていると横からメイちゃんの視線を感じた。
お腹がすいているのだろうと思い、マジックバッグからパンをもう1本取り出した。
「食べるかい?」
メイはマルコの方を向くと「お父さん、もらってもいい?」と尋ねた。
「ああ、いいよ。
ちゃんとお礼を言うんだよ」
「はーい。
お兄ちゃん、もらってもいいんだって」
「そうかい、それは良かった。
はい、どうぞ。ふかふかで美味しいよ」
「ありがとう!」
そう言ってメイはパンを受け取ると大きな口を開けてかじり付いた。
「このパン美味しい!」
「水しかないけど、喉が渇いたら言ってね」
話をしているとマルコは町に着いたら真っ先に商業ギルドに登録に行くらしく、村の農産品を売る商売が始められるように準備をするそうだ。
「あと1時間くらいで町だ、もう少し行くと見え始めるよ。
やれやれ、何事もなく無事に着きそうだな」
(あーあ、言っちゃった、それってフラグだよな)
少し進むと道の横の林から世紀末バイオレンスアニメに出てくる頭の悪そうな輩がぞろぞろと出てきて道を塞ぎながら何か喚いている。
馬車のスピードを落とそうとするマルコに向かってジンは叫んだ。
「止まっちゃダメです、マルコさんスピードを上げて!」
それを聞いたマルコは急いで馬に鞭を入れる。
スピードを上げて迫る馬車を見て馬に蹴られたり馬車に跳ね飛ばされてはたまらないと男達は慌てて横に逃げる。
「うぉっと、あぶねえ!怪我したらどうするんだ!」
などと通り過ぎた馬車の後ろから罵声が聞こえたが、襲いかかってくる盗賊が死のうが怪我をしようが知ったことではないのである。
「待てーゴラァー!」
スピードを上げる馬車の後ろから数人の盗賊が走って追いかけてくる。
「追いつかれるとまずいですね。僕が荷台へ行って乗り込まれない様にします」
荷台へ移るとそこには沢山の薪が積んであった。
「マルコさん、ここにある薪を盗賊に投げつけてもいいですか?」
「ああ、問題ない。どうせ山でタダで拾った物だ」
マルコの許可が下りたのでジンは薪を拾い上げると次々と投げつけ始めた。
ヒュッ!ゴン! 「ウガッ」
ヒュッ!パコーン! 「ギャッ」
投げた薪が面白いように盗賊に命中する。
(おれってこんなにコントロール良かったっけ?)
などと思いながら投げつけていたのだが気がつくと走って追いかけてくる盗賊はいなくなっていた。
(馬で追いかけてくる奴もいない様だな。貧乏盗賊で助かったな)
「マルコさん、もう大丈夫です追いかけて来なくなったようですよ」
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