7 / 57
第1章 転生
3話 移動開始
しおりを挟む
この世界に来て2日目の朝を迎えた。
起き上がって周囲を見ると雨は上がり、濡れた草木の葉が青々と光って見えた。
燻っている焚き火の炭に集めておいた枯葉と小さな木を足して息を吹きかける。
枯れ葉に火がつき小さく燃え始めたのを確認すると、少し大きな木を足して火を大きくしていく。
火が安定したのを確認すると朝飯にしようと思い、昨夜出しっぱなしにしておいた不思議なパン屋の袋に手を伸ばす。
(1個残しておいたよな)
最後のパンを食べてしまおうと袋を持ち上げると袋の重さに違和感を感じる。
(ん、なんか重い?)
中を覗いてみるとパンが3本に増えていた。
「パンが増えている?!」
不思議なパン屋という名前のパン屋の袋だと思っていたが、実は不思議なパン屋の袋だったのだ。
次に水を飲もうと水筒を持ち上げると、寝る前は半分くらいまで減っていた水も満タンになっていた。
パンも水もいつの間に増えたのか分からないが、自動で補給されたようだ。
ジンはマジックバッグの中身を確認した時に、(パンと水とウサギの肉、それに塩と水だけしか入ってないじゃん!
もう少したくさん頼めば良かった)と後悔したのだが、実は永久に補給される素晴らしいアイテムをもらっていたのだ。
(無くならないパンと水を与えてくれたのか、これで最悪の場合でも餓死の心配が無くなったな)
そう思うと急にお腹が減ってきたので朝食にパンと昨日食べた肉の残り肉を食べる。
同じ味ばかりで飽きてしまいそうだが飢え死にするよりは良いだろうと残った肉はパンに挟んで昼の弁当にすることにした。
朝食が済んだので立ち上がるとマジックバッグの中に入っている刀を取り出して腰に装備すると結界石を回収しに昨夜設置した場所に行った。
うっすら結界石を持ち上げても障壁が消えないので気になった事が口に出る。
「これって結界も動いたりするんじゃないか?」
実験とばかりに手に持ったまま歩いてみると結界の障壁の範囲が小さくなると同時に明るくなり同じ様に移動した。
(結界の範囲が小さくなって障壁の光が増すのか、障壁の強度に変化があるかもしれないから起動させたまま動くのはテストしてからだな。でも結界が消えないと目立ってしょうがない、どうしたら消えるんだろう?)
もしかしてと思い(結界よ消えろ)と念じてみると、見えていた結界の薄い光の膜が消え周囲の風を感じるようになった。
(なるほど、なんとなくそんな感じがしたから念じてみたけど、解除は簡単にできるんだな)
周りを見ると昨夜の雷で死んでしまった狼の屍があった。
きっと何かに役立つだろうと拾って数えながらマジックバッグの中に放り込むと全部で25頭もいた。
「さて、出発だ。どっちに行こうかな?」
人のいる町に行きたいのだがどっちに行けば良いのか全く分からないので、とりあえず近くに落ちていた枝を空中に放り投げる。
落ちた枝の細い方が朝日を背にする方向を向いたので自分の運が良いことを信じて歩くことにした。
しばらく歩いてから気がついたのだが、整地されていない草原を進んでいるのだが、すごくスムーズに体が動く。
(肉体が若返っているからなのか? 若いっていいな、こんなに体が軽かったんだ。全く疲れを感じないから少し走ってみよう)
最初は軽く駆け足で走っていたが、体が軽快に動くことが嬉しくなり本気で走ってみたくなった。
(本気で走ったらどれくらいのスピードが出せるのだろう)
そんな事を考えていると足元から驚いたウサギが林から飛び出して全速力で逃げ始めたので追いかけると、あっという間に追い付き追い越す事ができた。
(野ウサギのスピードは時速60キロ以上あったはずだな、体が軽いのは若さだけじゃなさそうだな)
それに追いつくという事は時速60キロ以上のスピードで走っていたのだ。
ジンは若返っただけでなく、信じられないほどの身体能力を得ていた。
しばらく走っていると前方に川と森が見え始めたのでスピードを緩めて土手まではゆっくりと歩いていく。
自然にできた堤防の上から見る川幅は約100m、乾季なのか水量はそれほど無く、さらさらと流れているので水深もそれほどなさそうである。
ジンは堤防に座るとマジックバッグの中から作っておいたラビットサンドを取り出し、対岸を眺めながら食べ始めた。
ゆっくり味わう様に食べていると対岸から100m程先に左から右へ移動する数台の馬車の姿を見つける。
2頭立ての馬車とその周りには馬に乗った護衛らしき8人の兵士と4人の騎士、1頭立ての幌馬車が2台、徒歩で移動する者が6人と4人の2グループ、これらが通っているのは数百メートル先なのだが、ジンにはなぜか人の表情までもがはっきり見えていた。
視力でいえば8.0といったところであろう。
日本で行っている視力検査では5m離れたところから見て、直径7.5mm、太さ1.5mm、環の円の一部が1.5mm幅で切れている方向を正確にわかる能力を視力1.0としている。
視力8.0となると40メートル先から1.5ミリの隙間を認識できるというとてつもない視力なのだ。
最初に通っていた2頭立ての馬車は装飾と金色の紋章らしき物が付いている事や周囲を兵士に守られていた事から領主か貴族なのであろう。
御者の横には白い模様の入ったローブを着た者が座っており、周りにいた騎士の服装は銀糸が袖口や襟に施されているのが確認できた。
徒歩で移動していたグループは土埃にまみれたような少し汚れた服装をしていて武器を持っていたので冒険者だろう。
少し大きな幌馬車は人の移動か商人の荷物運搬で、1頭立ての馬車は御者台に一人座っており、後ろの荷台には野菜らしき荷物と子供が一緒に乗っていたからきっと農民なのだろう。
しばらく観察していたが通る人もいなくなり、陽が暮れ始めたので2度目の野営準備を始める。
夜の静寂の中を満天の星の海に浮かぶように三日月が煌めいていた。空気が澄んでいるのか手に取れると錯覚してしまうほど星が近く見えるが知っている星座がどこにもないことから異世界だということを実感する。
結界石を起動させると障壁の明るさで星が見えにくくなったので試しに障壁光らない様に念じながら再起動すると星を観察できる程度まで暗くなった。
(なるほど、こんなこともできるんだ)
ジンはバッグを枕にし横になり星の瞬きと時々流れる星を眺めていると睡魔に襲われ、いつの間にか眠りについてしまった。
起き上がって周囲を見ると雨は上がり、濡れた草木の葉が青々と光って見えた。
燻っている焚き火の炭に集めておいた枯葉と小さな木を足して息を吹きかける。
枯れ葉に火がつき小さく燃え始めたのを確認すると、少し大きな木を足して火を大きくしていく。
火が安定したのを確認すると朝飯にしようと思い、昨夜出しっぱなしにしておいた不思議なパン屋の袋に手を伸ばす。
(1個残しておいたよな)
最後のパンを食べてしまおうと袋を持ち上げると袋の重さに違和感を感じる。
(ん、なんか重い?)
中を覗いてみるとパンが3本に増えていた。
「パンが増えている?!」
不思議なパン屋という名前のパン屋の袋だと思っていたが、実は不思議なパン屋の袋だったのだ。
次に水を飲もうと水筒を持ち上げると、寝る前は半分くらいまで減っていた水も満タンになっていた。
パンも水もいつの間に増えたのか分からないが、自動で補給されたようだ。
ジンはマジックバッグの中身を確認した時に、(パンと水とウサギの肉、それに塩と水だけしか入ってないじゃん!
もう少したくさん頼めば良かった)と後悔したのだが、実は永久に補給される素晴らしいアイテムをもらっていたのだ。
(無くならないパンと水を与えてくれたのか、これで最悪の場合でも餓死の心配が無くなったな)
そう思うと急にお腹が減ってきたので朝食にパンと昨日食べた肉の残り肉を食べる。
同じ味ばかりで飽きてしまいそうだが飢え死にするよりは良いだろうと残った肉はパンに挟んで昼の弁当にすることにした。
朝食が済んだので立ち上がるとマジックバッグの中に入っている刀を取り出して腰に装備すると結界石を回収しに昨夜設置した場所に行った。
うっすら結界石を持ち上げても障壁が消えないので気になった事が口に出る。
「これって結界も動いたりするんじゃないか?」
実験とばかりに手に持ったまま歩いてみると結界の障壁の範囲が小さくなると同時に明るくなり同じ様に移動した。
(結界の範囲が小さくなって障壁の光が増すのか、障壁の強度に変化があるかもしれないから起動させたまま動くのはテストしてからだな。でも結界が消えないと目立ってしょうがない、どうしたら消えるんだろう?)
もしかしてと思い(結界よ消えろ)と念じてみると、見えていた結界の薄い光の膜が消え周囲の風を感じるようになった。
(なるほど、なんとなくそんな感じがしたから念じてみたけど、解除は簡単にできるんだな)
周りを見ると昨夜の雷で死んでしまった狼の屍があった。
きっと何かに役立つだろうと拾って数えながらマジックバッグの中に放り込むと全部で25頭もいた。
「さて、出発だ。どっちに行こうかな?」
人のいる町に行きたいのだがどっちに行けば良いのか全く分からないので、とりあえず近くに落ちていた枝を空中に放り投げる。
落ちた枝の細い方が朝日を背にする方向を向いたので自分の運が良いことを信じて歩くことにした。
しばらく歩いてから気がついたのだが、整地されていない草原を進んでいるのだが、すごくスムーズに体が動く。
(肉体が若返っているからなのか? 若いっていいな、こんなに体が軽かったんだ。全く疲れを感じないから少し走ってみよう)
最初は軽く駆け足で走っていたが、体が軽快に動くことが嬉しくなり本気で走ってみたくなった。
(本気で走ったらどれくらいのスピードが出せるのだろう)
そんな事を考えていると足元から驚いたウサギが林から飛び出して全速力で逃げ始めたので追いかけると、あっという間に追い付き追い越す事ができた。
(野ウサギのスピードは時速60キロ以上あったはずだな、体が軽いのは若さだけじゃなさそうだな)
それに追いつくという事は時速60キロ以上のスピードで走っていたのだ。
ジンは若返っただけでなく、信じられないほどの身体能力を得ていた。
しばらく走っていると前方に川と森が見え始めたのでスピードを緩めて土手まではゆっくりと歩いていく。
自然にできた堤防の上から見る川幅は約100m、乾季なのか水量はそれほど無く、さらさらと流れているので水深もそれほどなさそうである。
ジンは堤防に座るとマジックバッグの中から作っておいたラビットサンドを取り出し、対岸を眺めながら食べ始めた。
ゆっくり味わう様に食べていると対岸から100m程先に左から右へ移動する数台の馬車の姿を見つける。
2頭立ての馬車とその周りには馬に乗った護衛らしき8人の兵士と4人の騎士、1頭立ての幌馬車が2台、徒歩で移動する者が6人と4人の2グループ、これらが通っているのは数百メートル先なのだが、ジンにはなぜか人の表情までもがはっきり見えていた。
視力でいえば8.0といったところであろう。
日本で行っている視力検査では5m離れたところから見て、直径7.5mm、太さ1.5mm、環の円の一部が1.5mm幅で切れている方向を正確にわかる能力を視力1.0としている。
視力8.0となると40メートル先から1.5ミリの隙間を認識できるというとてつもない視力なのだ。
最初に通っていた2頭立ての馬車は装飾と金色の紋章らしき物が付いている事や周囲を兵士に守られていた事から領主か貴族なのであろう。
御者の横には白い模様の入ったローブを着た者が座っており、周りにいた騎士の服装は銀糸が袖口や襟に施されているのが確認できた。
徒歩で移動していたグループは土埃にまみれたような少し汚れた服装をしていて武器を持っていたので冒険者だろう。
少し大きな幌馬車は人の移動か商人の荷物運搬で、1頭立ての馬車は御者台に一人座っており、後ろの荷台には野菜らしき荷物と子供が一緒に乗っていたからきっと農民なのだろう。
しばらく観察していたが通る人もいなくなり、陽が暮れ始めたので2度目の野営準備を始める。
夜の静寂の中を満天の星の海に浮かぶように三日月が煌めいていた。空気が澄んでいるのか手に取れると錯覚してしまうほど星が近く見えるが知っている星座がどこにもないことから異世界だということを実感する。
結界石を起動させると障壁の明るさで星が見えにくくなったので試しに障壁光らない様に念じながら再起動すると星を観察できる程度まで暗くなった。
(なるほど、こんなこともできるんだ)
ジンはバッグを枕にし横になり星の瞬きと時々流れる星を眺めていると睡魔に襲われ、いつの間にか眠りについてしまった。
117
あなたにおすすめの小説
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる