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第1章 転生
9話 宿
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ジンは起きたテンプレに溜息を吐きながら屋台が並ぶ広場の中を通り抜けて北に向かう道を歩き始める。
(やれやれ、この世界にはあんなのもいるんだ。
見つからずに宿まで着くといいな)
などと考えつつ道の端をゆっくり歩きながら宿の看板を探し始める。
(確か金の麦亭って言ってたな、どんな看板だろう)
金の麦亭という看板の文字を探しながら歩いていると畳1枚ほどもある青地に金の文字で金の麦亭と書かれた大きな看板が目に入った。
店の中に入るとアーマーなどの防具を着たまま食事をしている客も多く、ほぼ満席ですごく賑わっているところをみると冒険者御用達の店なのであろう。
店の人を探してキョロキョロしているとエプロンをした小さな女の子がやってきた。
「いらっしゃいませ! 食事ですか?泊まりですか?」
「この店の子かい?泊まりたいんだけど、部屋は空いてるかな」
「あったと思うけど、ちょっと待っててください」
女の子は厨房の方へ振り向くと大きな声で確認する。
「おかーさーん、泊まりだって。空き部屋あったっけ?」
エプロンをして食事を運んでいる子供がいるようには見えない女性が大きな声で返事を返してくる。
「1人部屋ならまだ空いてるから、ちょっと待ってもらって」
「部屋はあいてるって」
「あるならお願いしたいな」
「あ、終わったみたい」
他のテーブルでオーダーを取り終わった女将さんが厨房にオーダーを伝えるとこっちにやってきた。
「いらっしゃいませ泊まりですね。お1人部屋でいいですか」
「はい、1人部屋をお願いします」
「1人部屋なら1泊で大銀貨9枚、朝夕の食事をつけると大銀貨2枚追加ね」
まとまったお金が手に入って余裕ができたので情報収集と冒険の準備をするためにしばらく泊まることにした。
「食事付きで14日お願いします」
「連泊ね、それなら大金貨1枚、金貨5枚、大銀貨4枚になるけど、大金貨1枚、金貨4枚でいいわよ。前金になるけど良いかしら?」
「はい、だいじょうぶです、それでお願いします」
「それじゃあこれに名前を書いてね」
差し出された宿泊名簿に名前を書いて宿泊代を渡し、鍵を受け取る。
「これが鍵ね、部屋は2階の階段を上がった左側通路の205号室だから。うちの宿は各部屋に金庫があるから入れておけば泥棒に入られても中身は安全よ。
弁当がいるときは前の日に言ってね。お代は銀貨1枚、弁当と引き換えになるから。
浴場は庭の左奥にあるけど、使う場合は別料金だから銀貨5枚払って鍵を受け取ってね。
他に何か聞きたいことはあるかしら?」
「お腹が減っているので部屋に上がる前に食事をしたいんですけど、これからすぐ食べられますか?」
「大丈夫よ。そこの2人がけのテーブルなら空いているから食事はすぐに用意できるわよ。今日のお勧めはワイルドホッグのステーキにパンとサラダとスープがついた定食だけど、メニューを見ます?」
「いえ、お薦めをおねがいします。それとあれが欲しいんですが」
隣の席の冒険者が飲んでいるビールっぽいものが入っている陶器のジョッキを指差す。
「エール? 未成年には出せないんだけど…」
「あ、大丈夫です。こう見えても15歳ですから成人しています」
「あら、ごめんなさい。若く見えたけど成人してたのね、それなら大丈夫ね。エールは別料金で1杯銀貨3枚になるけどいいかしら?」
「はい、大丈夫ですエールを1杯お願いします」
そう言って銀貨を3枚渡した。
「エールはすぐに持ってくる?」
「いえ、食事と一緒にお願いします」
「それじゃあちょっと待っててね。急いで作らせるから」
そう言って女将さんが厨房の方へ行くと席に座り周りの話に聞き耳を立てた。
「町の東側の森にゴブリンの集落が増えていて上位種も多く見られるようになったらしいぞ」
「そいつは面倒くせえな。あいつら臭い上に倒してもたいして良いドロップはねえからな」
「ああ、それに加えて臭えしな」
「先週デルタダンジョンで30階層のフロアボスが倒されて31階層以下の攻略が始まったらしいぞ」
「そうなのか、そうするとまた冒険者と王立騎士団の攻略競争が激しくなるのか」
「ああ、間違いねえ。攻略組と騎士団がピリついてるからな」
「広場の屋台に可愛い子がいてよー、アタックしたんだけど振られちまったよ」
「またかよ、可愛い子を見たらすぐ一目惚れする癖をどうにかしろ」
「まあ気を落とすな。たかだか34連敗じゃねーか」
そんなよもやま話に聞き耳を立てながら待っていると料理が運ばれてきた。
「お待たせしました。
ちょっとおまけしといたからね、残さず食べて大きくなるのよ」
女将さんはポンポンと肩を叩いて厨房に戻っていく。
「俺、そんなに小さい?地球にいたときは普通だったんだけど」
ジンはそうつぶやくと運ばれてきた夕食を食べ始めた。
エールを飲んでみると生ぬるくて何か一味足りなかったのでちょっと残念だった。
しかし、ワイルドホッグのステーキはナイフで切って食べてみると塩だけの味付けなのだが地球の豚より濃厚で柔らかく噛むほど肉汁が溢れてきてすごく美味しい。
そして、スープも野菜と何かの骨を煮込んでいるようで薄味でさっぱりとしていてステーキの濃厚さにマッチして美味しかった。
この世界の食事は神様が言う程悪くないのかもしれないと思いながら食堂を後にした。
実は、金の麦亭はこの町の中でも食事が美味いと評判の店で、運良く美味い食事にありつけただけであったのだがそんな事をジンが知るはずもなかった。
ジンは食事を終え部屋に入ると内側から鍵をかける。
部屋の中を見ると入口のすぐ横には使用後に桶の水で流す水洗の和式トイレがあり、6畳ほどの部屋にはセミダブルのベッドが1台、そしてベッドの下は収納スペースになっている。
ベッドの横には小さなテーブルと椅子があり隅には話にあった金庫が1台置いてあった。
この世界でのこれからのことを考えようと思っていたのだが、疲れのせいでベッドに横になるとそのまま寝てしまい、これからの冒険の夢を見るのであった。
それは予知夢とも言える内容であったのだが、記憶に残ることはなかった。
(やれやれ、この世界にはあんなのもいるんだ。
見つからずに宿まで着くといいな)
などと考えつつ道の端をゆっくり歩きながら宿の看板を探し始める。
(確か金の麦亭って言ってたな、どんな看板だろう)
金の麦亭という看板の文字を探しながら歩いていると畳1枚ほどもある青地に金の文字で金の麦亭と書かれた大きな看板が目に入った。
店の中に入るとアーマーなどの防具を着たまま食事をしている客も多く、ほぼ満席ですごく賑わっているところをみると冒険者御用達の店なのであろう。
店の人を探してキョロキョロしているとエプロンをした小さな女の子がやってきた。
「いらっしゃいませ! 食事ですか?泊まりですか?」
「この店の子かい?泊まりたいんだけど、部屋は空いてるかな」
「あったと思うけど、ちょっと待っててください」
女の子は厨房の方へ振り向くと大きな声で確認する。
「おかーさーん、泊まりだって。空き部屋あったっけ?」
エプロンをして食事を運んでいる子供がいるようには見えない女性が大きな声で返事を返してくる。
「1人部屋ならまだ空いてるから、ちょっと待ってもらって」
「部屋はあいてるって」
「あるならお願いしたいな」
「あ、終わったみたい」
他のテーブルでオーダーを取り終わった女将さんが厨房にオーダーを伝えるとこっちにやってきた。
「いらっしゃいませ泊まりですね。お1人部屋でいいですか」
「はい、1人部屋をお願いします」
「1人部屋なら1泊で大銀貨9枚、朝夕の食事をつけると大銀貨2枚追加ね」
まとまったお金が手に入って余裕ができたので情報収集と冒険の準備をするためにしばらく泊まることにした。
「食事付きで14日お願いします」
「連泊ね、それなら大金貨1枚、金貨5枚、大銀貨4枚になるけど、大金貨1枚、金貨4枚でいいわよ。前金になるけど良いかしら?」
「はい、だいじょうぶです、それでお願いします」
「それじゃあこれに名前を書いてね」
差し出された宿泊名簿に名前を書いて宿泊代を渡し、鍵を受け取る。
「これが鍵ね、部屋は2階の階段を上がった左側通路の205号室だから。うちの宿は各部屋に金庫があるから入れておけば泥棒に入られても中身は安全よ。
弁当がいるときは前の日に言ってね。お代は銀貨1枚、弁当と引き換えになるから。
浴場は庭の左奥にあるけど、使う場合は別料金だから銀貨5枚払って鍵を受け取ってね。
他に何か聞きたいことはあるかしら?」
「お腹が減っているので部屋に上がる前に食事をしたいんですけど、これからすぐ食べられますか?」
「大丈夫よ。そこの2人がけのテーブルなら空いているから食事はすぐに用意できるわよ。今日のお勧めはワイルドホッグのステーキにパンとサラダとスープがついた定食だけど、メニューを見ます?」
「いえ、お薦めをおねがいします。それとあれが欲しいんですが」
隣の席の冒険者が飲んでいるビールっぽいものが入っている陶器のジョッキを指差す。
「エール? 未成年には出せないんだけど…」
「あ、大丈夫です。こう見えても15歳ですから成人しています」
「あら、ごめんなさい。若く見えたけど成人してたのね、それなら大丈夫ね。エールは別料金で1杯銀貨3枚になるけどいいかしら?」
「はい、大丈夫ですエールを1杯お願いします」
そう言って銀貨を3枚渡した。
「エールはすぐに持ってくる?」
「いえ、食事と一緒にお願いします」
「それじゃあちょっと待っててね。急いで作らせるから」
そう言って女将さんが厨房の方へ行くと席に座り周りの話に聞き耳を立てた。
「町の東側の森にゴブリンの集落が増えていて上位種も多く見られるようになったらしいぞ」
「そいつは面倒くせえな。あいつら臭い上に倒してもたいして良いドロップはねえからな」
「ああ、それに加えて臭えしな」
「先週デルタダンジョンで30階層のフロアボスが倒されて31階層以下の攻略が始まったらしいぞ」
「そうなのか、そうするとまた冒険者と王立騎士団の攻略競争が激しくなるのか」
「ああ、間違いねえ。攻略組と騎士団がピリついてるからな」
「広場の屋台に可愛い子がいてよー、アタックしたんだけど振られちまったよ」
「またかよ、可愛い子を見たらすぐ一目惚れする癖をどうにかしろ」
「まあ気を落とすな。たかだか34連敗じゃねーか」
そんなよもやま話に聞き耳を立てながら待っていると料理が運ばれてきた。
「お待たせしました。
ちょっとおまけしといたからね、残さず食べて大きくなるのよ」
女将さんはポンポンと肩を叩いて厨房に戻っていく。
「俺、そんなに小さい?地球にいたときは普通だったんだけど」
ジンはそうつぶやくと運ばれてきた夕食を食べ始めた。
エールを飲んでみると生ぬるくて何か一味足りなかったのでちょっと残念だった。
しかし、ワイルドホッグのステーキはナイフで切って食べてみると塩だけの味付けなのだが地球の豚より濃厚で柔らかく噛むほど肉汁が溢れてきてすごく美味しい。
そして、スープも野菜と何かの骨を煮込んでいるようで薄味でさっぱりとしていてステーキの濃厚さにマッチして美味しかった。
この世界の食事は神様が言う程悪くないのかもしれないと思いながら食堂を後にした。
実は、金の麦亭はこの町の中でも食事が美味いと評判の店で、運良く美味い食事にありつけただけであったのだがそんな事をジンが知るはずもなかった。
ジンは食事を終え部屋に入ると内側から鍵をかける。
部屋の中を見ると入口のすぐ横には使用後に桶の水で流す水洗の和式トイレがあり、6畳ほどの部屋にはセミダブルのベッドが1台、そしてベッドの下は収納スペースになっている。
ベッドの横には小さなテーブルと椅子があり隅には話にあった金庫が1台置いてあった。
この世界でのこれからのことを考えようと思っていたのだが、疲れのせいでベッドに横になるとそのまま寝てしまい、これからの冒険の夢を見るのであった。
それは予知夢とも言える内容であったのだが、記憶に残ることはなかった。
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