ひとりぼっちの寂しがりアルビノチーターはSランク冒険者に毎夜ベッドで躾けられる

ひつじ

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番外編

ジルベルト視点2〜お持ち帰り〜

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俺は白いチーターを見つけて、理性がプツンて音を立てて切れたのが頭の片隅で分かった

番を探し求めて精神が狂っちまう獣人は耳にしたことがあるが、俺も似たような状態になっちまってたのかもしれん・・・

会ったら、まずは自己紹介と、あとどうやってデートに誘うとか、警戒されないような言動とか・・・あれこれ考えてたのが吹っ飛んじまった・・・

もう、立ちすくんで、目で追っちまって、脳みそが考えることをやめちまった・・・

あぁ、あいつが俺の番だって・・・

魂から叫び出したいほどの歓喜が身体中を駆け巡って、ドラゴンに雷魔法をぶち込まれた時みたいな、強烈な衝撃が俺を襲った・・・

もう、何も考えられん・・・

嫁、俺の番・・・逃したくない・・・

俺の探し求めてきた宝・・・

やっっっっっっっと・・・見つけた・・・ッツ!!


『嫁になってくれ…!!』


だめだ!!俺は猿になっちまったのか・・・・?!

色々すっ飛ばしすぎてもうめちゃくちゃだ・・・

俺の番は、ぽかんとした顔をしてから、その可愛い顔を真っ赤にして、怒っていた・・・

もう、全てが可愛い・・・


「ふざけんなっ!俺は男だぞ!」


そうだよな・・・男だもんな・・

男に嫁になれなんて言われて素直に頷くわけないよな・・・

まぁ、やっぱ俺がお前の番だってわかんねーんだな・・・

ククククッ・・・

フフフフフフッッ・・・

ハハハハハハハハハッ・・・・・





いいね・・・いい・・・





もう面倒臭いことはなしだ・・・

おてて繋いでデートからなんて、俺の性に合わん

欲しいものは力づくで・・・

正面から・・・

あいつの心を屈服させるのみ・・・





『そうか…やっぱ正攻法じゃ無理か…

ますます燃えるな…堕としがいがあるぜ…

まずは、捕まえて…

ちゃぁんと嫁になるって言うまで、躾けてやんねぇとな…』




俺の番は、ナニかを感じ取ったのか、猛然と走り出した・・・

俺の前から逃げ出した・・・


だめだな・・・背中を見せて逃げるなんて、追いかけてくれって言ってるようなもんじゃねーか・・・ん?




俺は自分の血が目の前から消えた番を追い求めて騒ぎ出すのを感じた

息が上がって、頭がぱーになって、冷静じゃいられなくなる・・・

鼓動が爆発するように刻み出す・・・

俺は、獣のように逃げる番を追いかけた・・・






俺の番は案外逃げ足が早かった・・・

俺は転移魔法が使えるから、わざわざ走って追いかける必要なねーんだが、なんかこうっ・・・

獲物を追い詰めて自分のものにしたいって感じが抑えられなくて、全力で走って追いかけた。


俺の番は、かなり素早かったが、持久力はそれほどなかったようで、途中からスピードがガクッと落ち始めた。

でも俺がまだ追いかけてきてることを知ると、ギョッとしたような顔をして、気力を振り絞って、また、スピードを上げた。




俺は口元がにやぁっとするのを抑えられない・・・


倒れ伏すまで、鬼ごっこと行こーじゃねーか・・・クククッ・・・








その後日が暮れるまで走り回って追い詰めた・・・


俺の番は追い詰められて、もうだめだって思ったのか、俺に攻撃を仕掛けてきた。


俺にとってはお遊びみたいな攻撃だったが、最後の最後でかなり良い攻撃をしてきた・・・


俺の手で強く育てるのも楽しそうだ・・・


んまっ、俺は番を首トンして気絶させてお持ち帰りしたわけだが・・・





俺は、番を確実に堕とすために、ドワーフのじーさんのまたたび酒と、エルフの番の秘薬を使うことにした・・・


人目につかない森の中に、アイテムボックスから屋敷を出した。



さっ、楽しい夜の始りだな・・・ククッ・・・







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