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2日目前半
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異世界生活2日目前半!
妹尾セナは悩んでいた。
「生活費が、ない……」
いきなり飛ばされたので、当たり前だが着の身着のままで来てしまったのだ。
財布も持ってきてないし、そもそもこの世界で現実の通貨が使えるかもわからない。
「あれ、お兄ちゃん……おはよ~ふぁぁ……」
のんきにベッドであくびなんかしているこいつは今の状況が分かっているのだろうか。
「おいセリカ、お前財布持ってるか?」
「持ってるわけないでしょ……お兄ちゃんの部屋に行くのになんで財布を持っていくのよ」
「だよな……」
二人でため息をつく、とりあえず部屋から出ることにした。
宿屋から出ると、とっくに太陽が昇っていた。
街には人がまばらにいて、どうやら商人や従業員が開店の準備をしているらしかった。
太陽が照る方向に酒場らしき酒瓶の看板が見えた。
とりあえず当面の目的である路銀を調達することにしよう。
そう思い、セリカと一緒に酒場へ行くことにした。
レンガ作りの家が立ち並ぶ中で、シックな木目調のログハウスのような酒場に入ると
いい年の取り方をした渋い短髪のおっさんが出迎えてくれた。
「へいらっしゃい、見ない顔だな!
剣士……?のあんちゃんと、シーフの嬢ちゃんか、注文は何にする?」
まるで自分たちの職業がそれであるかのように、
酒場の店主は俺たちを見定めながらそう言った。
「初めて来たんだ、ここにはよくそういう職業の奴が来るのか?」
「何言ってんだ坊主、ここは酒場、冒険者のたまり場じゃねぇか。
悪魔のインプにでも化かされたか?」
ワハハと酒場で笑い声が上がる、正直歓迎はされてないようだった。
ムッとした顔でセリカが一歩前に出ると、
「あたしたちいきなりこの世界に来てしまったんです、
だから元の世界に戻る方法を探してて……」
店主は一瞬びっくりした顔をすると、すぐにバカにしたような顔に変わった。
「お前たちほんとに化かされてるんじゃないだろうな?
ここはヨーネ大陸の東端、ソリューの街だ。
お前ら旅人じゃないのか?」
ヨーネ大陸?ソリュー?
俺は日本で聞いたことがない地名に戸惑いつつも、質問を投げかけた。
「えっと…ここは日本じゃないのか?」
「ニホン?そんな地名は聞いたことねえな」
まさか、本当に異世界に……?
俺は足元がガラガラと崩れるような不安感に襲われながらも、
当面の目的を思い出した。
「すまん、旅の疲れで少し混乱していてな……
路銀がないんだ、何か仕事はないか?」
「なんだそういうことか、それならそうと早く言うんだ」
酒場の店主はようやく合点がいったというように頷いている。
そこらのテーブルに腰かけた冒険者たちはもう俺たちに興味はないようだった。
「新参者に任せる依頼なんてのは…これぐらいだな」
そう言う店主は茶色がかった白の羊皮紙を取り出し、
俺たちに依頼書を見せてきた。
"荒ぶるキノコの採取 危険度☆☆"
「荒ぶるキノコ……の採取?」
セリカが首をかしげる。
キノコが荒ぶるってなんだ……という気持ちを抑えつつ、
「これ、報酬はいくらなんだ?」
「達成報酬300Gだぜ」
店主は短くそう言った。
相場は分からないが、宿屋のおばちゃんに聞いた宿代は50Gだったはずだ。
とりあえずこの依頼を達成すれば、当面の宿は取れるはず。
「セリカ、この依頼受けようぜ」
「受けようぜって……危険な依頼だったらどうするの?」
「キノコの採取ぐらい簡単だろ、それに俺たちが食べるわけじゃないしな」
長い黒髪と赤いシーフ服が不釣り合いな妹は、しばらく考えていたが、
「そうよね……ツケもあるし、野宿になったら困るし、
採取クエぐらいなら大丈夫そうね」
採取クエって。
こいつもなかなかのゲーム脳である。
「じゃあ決まりだな、おじさん、この依頼受けるよ」
「せいぜい頑張れよ、期待してないからな」
どうやらこの世界でも、
よそ者に対する風当たりは冷たいようだ。
「キノコは西の森に生えてるって話だ、
目覚めが悪いから狼にでも襲われて命を落とすなよ」
そう言われると、店主は別の客の対応に戻っていった。
とりあえず酒場から出た俺たちは、また新たな問題と向き合うことになった。
「狼って……襲ってくるんだよな、俺たち服装は変わったけど武器はないぞ」
「武器を買うお金もないわね」
詰んだ。普通なら、ゲームでは最初に初期装備ぐらい手に入れているものなのだ。
防具しかない上に所持金が0だなんて、なんてクソゲーだ。
そう心の中で悪態をついていると、いつの間にかセリカが隣にいない。
「あいつどこに行ったんだ?」
そんなことを思っていると、武器屋から見覚えのある格好の女の子が出てきた。
「お兄ちゃん、はい、これ]
そう言って手渡されたのは短めの剣だった。
ショートソードとでも形容されるような、シンプルな剣。
妹のセリカは、その盗賊ルックに似合ったダガーを腰に下げていた。
「お前……これ、どこで?」
「武器屋さんに貸してもらったよ、ツケで」
「どんどん街の人に貸しができていくんだが……」
「しょうがないでしょ、ぐだぐだしているわけにもいかないし」
女子ってたくましいな、そう思いました。
何はともあれ、
剣士っぽい軽鎧の俺の格好にやっとふさわしい得物を入手できた。
なんだか本当にゲームの主人公になったようで、
俺は内心ワクワクしていた。
そう、キノコの採取クエに向かうまでは。
妹尾セナは悩んでいた。
「生活費が、ない……」
いきなり飛ばされたので、当たり前だが着の身着のままで来てしまったのだ。
財布も持ってきてないし、そもそもこの世界で現実の通貨が使えるかもわからない。
「あれ、お兄ちゃん……おはよ~ふぁぁ……」
のんきにベッドであくびなんかしているこいつは今の状況が分かっているのだろうか。
「おいセリカ、お前財布持ってるか?」
「持ってるわけないでしょ……お兄ちゃんの部屋に行くのになんで財布を持っていくのよ」
「だよな……」
二人でため息をつく、とりあえず部屋から出ることにした。
宿屋から出ると、とっくに太陽が昇っていた。
街には人がまばらにいて、どうやら商人や従業員が開店の準備をしているらしかった。
太陽が照る方向に酒場らしき酒瓶の看板が見えた。
とりあえず当面の目的である路銀を調達することにしよう。
そう思い、セリカと一緒に酒場へ行くことにした。
レンガ作りの家が立ち並ぶ中で、シックな木目調のログハウスのような酒場に入ると
いい年の取り方をした渋い短髪のおっさんが出迎えてくれた。
「へいらっしゃい、見ない顔だな!
剣士……?のあんちゃんと、シーフの嬢ちゃんか、注文は何にする?」
まるで自分たちの職業がそれであるかのように、
酒場の店主は俺たちを見定めながらそう言った。
「初めて来たんだ、ここにはよくそういう職業の奴が来るのか?」
「何言ってんだ坊主、ここは酒場、冒険者のたまり場じゃねぇか。
悪魔のインプにでも化かされたか?」
ワハハと酒場で笑い声が上がる、正直歓迎はされてないようだった。
ムッとした顔でセリカが一歩前に出ると、
「あたしたちいきなりこの世界に来てしまったんです、
だから元の世界に戻る方法を探してて……」
店主は一瞬びっくりした顔をすると、すぐにバカにしたような顔に変わった。
「お前たちほんとに化かされてるんじゃないだろうな?
ここはヨーネ大陸の東端、ソリューの街だ。
お前ら旅人じゃないのか?」
ヨーネ大陸?ソリュー?
俺は日本で聞いたことがない地名に戸惑いつつも、質問を投げかけた。
「えっと…ここは日本じゃないのか?」
「ニホン?そんな地名は聞いたことねえな」
まさか、本当に異世界に……?
俺は足元がガラガラと崩れるような不安感に襲われながらも、
当面の目的を思い出した。
「すまん、旅の疲れで少し混乱していてな……
路銀がないんだ、何か仕事はないか?」
「なんだそういうことか、それならそうと早く言うんだ」
酒場の店主はようやく合点がいったというように頷いている。
そこらのテーブルに腰かけた冒険者たちはもう俺たちに興味はないようだった。
「新参者に任せる依頼なんてのは…これぐらいだな」
そう言う店主は茶色がかった白の羊皮紙を取り出し、
俺たちに依頼書を見せてきた。
"荒ぶるキノコの採取 危険度☆☆"
「荒ぶるキノコ……の採取?」
セリカが首をかしげる。
キノコが荒ぶるってなんだ……という気持ちを抑えつつ、
「これ、報酬はいくらなんだ?」
「達成報酬300Gだぜ」
店主は短くそう言った。
相場は分からないが、宿屋のおばちゃんに聞いた宿代は50Gだったはずだ。
とりあえずこの依頼を達成すれば、当面の宿は取れるはず。
「セリカ、この依頼受けようぜ」
「受けようぜって……危険な依頼だったらどうするの?」
「キノコの採取ぐらい簡単だろ、それに俺たちが食べるわけじゃないしな」
長い黒髪と赤いシーフ服が不釣り合いな妹は、しばらく考えていたが、
「そうよね……ツケもあるし、野宿になったら困るし、
採取クエぐらいなら大丈夫そうね」
採取クエって。
こいつもなかなかのゲーム脳である。
「じゃあ決まりだな、おじさん、この依頼受けるよ」
「せいぜい頑張れよ、期待してないからな」
どうやらこの世界でも、
よそ者に対する風当たりは冷たいようだ。
「キノコは西の森に生えてるって話だ、
目覚めが悪いから狼にでも襲われて命を落とすなよ」
そう言われると、店主は別の客の対応に戻っていった。
とりあえず酒場から出た俺たちは、また新たな問題と向き合うことになった。
「狼って……襲ってくるんだよな、俺たち服装は変わったけど武器はないぞ」
「武器を買うお金もないわね」
詰んだ。普通なら、ゲームでは最初に初期装備ぐらい手に入れているものなのだ。
防具しかない上に所持金が0だなんて、なんてクソゲーだ。
そう心の中で悪態をついていると、いつの間にかセリカが隣にいない。
「あいつどこに行ったんだ?」
そんなことを思っていると、武器屋から見覚えのある格好の女の子が出てきた。
「お兄ちゃん、はい、これ]
そう言って手渡されたのは短めの剣だった。
ショートソードとでも形容されるような、シンプルな剣。
妹のセリカは、その盗賊ルックに似合ったダガーを腰に下げていた。
「お前……これ、どこで?」
「武器屋さんに貸してもらったよ、ツケで」
「どんどん街の人に貸しができていくんだが……」
「しょうがないでしょ、ぐだぐだしているわけにもいかないし」
女子ってたくましいな、そう思いました。
何はともあれ、
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なんだか本当にゲームの主人公になったようで、
俺は内心ワクワクしていた。
そう、キノコの採取クエに向かうまでは。
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