119 / 885
第三章 神と魔と
224 神の盟約と魔人
しおりを挟む
「始めまして、冒険者さま」
聖者は俺の前へと来ると、そんな挨拶から入った。
「始めまして、聖者さま」
俺がそう応じると、壁際の神殿騎士共から殺気が放たれる。
いやいや、挨拶しただけだろう? 意味がわからんぞ。
ふと、聖者は振り向き、そこにいた大聖堂の聖騎士に何かを告げる。
すると、その聖騎士は、部屋にいた神殿騎士に声をかけて外に連れ出した。
そして、俺たちの世話役をしていたノルフェイデさんも一礼して外に出る。
ええっと、聖者さまだけ部屋にお残しになってよろしいんで?
俺は不安を覚えながら、向かい合う聖者さまを観察した。
フードからこぼれ落ちる真っ白な髪には、膨大な魔力が宿っているし、真っ白な目の奥にはなにやら不思議な文様が浮かんでいる。これって、もしかして教会の使う魔法の紋章なのだろうか?
「あなたは、盟約に依らない純粋な魔人なのですね」
「……魔人?」
おいおい、俺は人間以外のものになった覚えはないぞ。
「ごめんなさい、変な言い方をして。魔力を持った人のことです」
「ああ、なるほど」
魔力持ちの動物が魔物で、魔力持ちの人間が魔人ね。聞いてみればしっくりくるな。ほかでは全く聞いたことがない呼び方だが。
「聖者さま」
突然聖女はなにやら焦ったように聖者さまに声を掛けた。
それへ聖者さまはにっこりと安心させるように微笑みかける。
「大丈夫。悪いお話しではないの。あの方とは関係のないことよ」
「わかりました」
聖者の言葉に、納得したように聖女は引き下がった。
俺をチラチラ見て心配そうなので、笑い掛けてやる。
「本来、純粋な魔人はとても少ないの。ご存知かしら、東の地のことを」
「ええっと、魔法使いがいないんですよね」
「そう。東の国々は私たちの盟約を受け入れることがなかった。だから魔力持ちは少なく、迫害されていると聞くわ」
東の国々には魔法使いがいないとは聞いていたが、まさか魔力持ちが迫害されているとは知らなかった。
「では、魔物にはどう対処しているんでしょう?」
「強力なエンジンと火薬を使った武器があるそうよ。それでだいたいの魔物は退けているみたいね。そして忌み嫌う魔物と同じということで魔人が嫌われてしまっているの」
エンジン? 火薬? ええっと、エンジンは少し聞いた覚えがあるぞ。確かあの保養施設にあったような機械というカラクリに使われている蒸気機関とかいうやつだ。あの保養施設のやつは魔宝石で動いているようだったが。
火薬はちょっとわからないな。
「なるほど。全く文化が違いますね」
「そうなの。私たち盟約の民は、盟約の力で魔力を人々に刻んで、代々その身に宿せるように工夫して来たのだけど、その違いが、国と国の間の距離以上に人の心を隔ててしまったの。悲しいことだわ」
なるほどな。
しかし、この聖者さまはなんでそんな話を俺にしているんだろうか?
「あなたに、一度盟約の印を見ていただきたいのだけど、どうかしら?」
「え?」
「ドラゴンの盟約を持つあなたなら、神の盟約に染まることはないわ。純粋な魔人であるあなたになら、何かを感じ取ることが出来るかもしれないと思うから」
おおっと、ドラゴンの盟約がバレてる。
そういえばさっきフォルテが俺のなかに入ったっけ。そりゃあバレるか。
「それは冒険者である俺に対する依頼ですか?」
「ええ、そう考えていただいてもよくってよ。あと……」
聖者はすっと腰を落とすと、かわいらしく礼をした。
農村のおかみさんが丁寧に礼をするときのやり方だ。
「子どもたちを、勇者と聖女を守ってくださってありがとうございます。あの子たちの命を救ってくださったのでしょう?」
「あ、その」
俺は助けを求めるように勇者と聖女のほう見た。
二人共ふるふると首を横に振っている。
何も言っていないという意味か、何も出来ないという意味かわからないが、ともかく二人共当てに出来ないことだけはわかった。
「いえ、その、俺は勇者パーティのサポーターでしたから」
「最高のサポーターですわ」
「ありがとうございます」
「お礼を言うのはこちらのほうなのに。ふふっ、でもよかったらこれからも助けてあげてくださいね。あの子たちには大変な役割を背負わせてしまって、ずっと心配していたの。あなたのような方がいらっしゃるなら安心だわ」
「はい、必ず」
その返事に迷いはなかった。
俺は勇者たちの力になると既に決めていたからだ。
「あなたさまも、見守ってあげてくださいね」
聖者は俺の頭の上のフォルテに微笑みかけた。
「キュウ」
フォルテは何やら煮え切らない言葉を返していたが、聖者は、それでも満足したように俺から離れる。
そしてメルリルの前へと移動した。
メルリルが硬直している。大丈夫か?
「ようこそ、賢き森の民よ」
「あ、あの」
「あなた方の選んだ道と、私たちの選んだ道は違うわ。でも、それはとても大切なこと。私たちはよりよく生きる道を探してそれぞれの道を選んだの。だから違う道を選んだ方たちを私は尊敬しているし、尊重したいと思っています。だけど、お互いが交わるなら、それに勝る喜びもないわ。分かたれて、再び一つになる。それは川のように、種のように、命のように、万物の理の裡にあること。あなたはあなたの魂に従って道を選んでいいの」
よくわからない聖者の言葉に、しかしメルリルはハッとしたようにうなずいていた。
「みんなをよろしくお願いします」
「私は、みなさんと巡り会えてとても幸せです。力の及ぶ限り、みんなを支えて行きます」
メルリルの耳と尻尾が決意を表すようにピンと伸びる。
「ありがとう。森の友よ」
「こちらこそ、平野の友」
二人がそっと手を重ねる。
その重ねた手と手の間から淡い緑色の光が生まれた。
聖者の手が離れると、メルリルの手の平の上に小さな宝石で出来た花のようなものが残っていた。
「それは二つの盟約の交わりし証。きっとあなたを助けてくれるはずです」
聖者は俺の前へと来ると、そんな挨拶から入った。
「始めまして、聖者さま」
俺がそう応じると、壁際の神殿騎士共から殺気が放たれる。
いやいや、挨拶しただけだろう? 意味がわからんぞ。
ふと、聖者は振り向き、そこにいた大聖堂の聖騎士に何かを告げる。
すると、その聖騎士は、部屋にいた神殿騎士に声をかけて外に連れ出した。
そして、俺たちの世話役をしていたノルフェイデさんも一礼して外に出る。
ええっと、聖者さまだけ部屋にお残しになってよろしいんで?
俺は不安を覚えながら、向かい合う聖者さまを観察した。
フードからこぼれ落ちる真っ白な髪には、膨大な魔力が宿っているし、真っ白な目の奥にはなにやら不思議な文様が浮かんでいる。これって、もしかして教会の使う魔法の紋章なのだろうか?
「あなたは、盟約に依らない純粋な魔人なのですね」
「……魔人?」
おいおい、俺は人間以外のものになった覚えはないぞ。
「ごめんなさい、変な言い方をして。魔力を持った人のことです」
「ああ、なるほど」
魔力持ちの動物が魔物で、魔力持ちの人間が魔人ね。聞いてみればしっくりくるな。ほかでは全く聞いたことがない呼び方だが。
「聖者さま」
突然聖女はなにやら焦ったように聖者さまに声を掛けた。
それへ聖者さまはにっこりと安心させるように微笑みかける。
「大丈夫。悪いお話しではないの。あの方とは関係のないことよ」
「わかりました」
聖者の言葉に、納得したように聖女は引き下がった。
俺をチラチラ見て心配そうなので、笑い掛けてやる。
「本来、純粋な魔人はとても少ないの。ご存知かしら、東の地のことを」
「ええっと、魔法使いがいないんですよね」
「そう。東の国々は私たちの盟約を受け入れることがなかった。だから魔力持ちは少なく、迫害されていると聞くわ」
東の国々には魔法使いがいないとは聞いていたが、まさか魔力持ちが迫害されているとは知らなかった。
「では、魔物にはどう対処しているんでしょう?」
「強力なエンジンと火薬を使った武器があるそうよ。それでだいたいの魔物は退けているみたいね。そして忌み嫌う魔物と同じということで魔人が嫌われてしまっているの」
エンジン? 火薬? ええっと、エンジンは少し聞いた覚えがあるぞ。確かあの保養施設にあったような機械というカラクリに使われている蒸気機関とかいうやつだ。あの保養施設のやつは魔宝石で動いているようだったが。
火薬はちょっとわからないな。
「なるほど。全く文化が違いますね」
「そうなの。私たち盟約の民は、盟約の力で魔力を人々に刻んで、代々その身に宿せるように工夫して来たのだけど、その違いが、国と国の間の距離以上に人の心を隔ててしまったの。悲しいことだわ」
なるほどな。
しかし、この聖者さまはなんでそんな話を俺にしているんだろうか?
「あなたに、一度盟約の印を見ていただきたいのだけど、どうかしら?」
「え?」
「ドラゴンの盟約を持つあなたなら、神の盟約に染まることはないわ。純粋な魔人であるあなたになら、何かを感じ取ることが出来るかもしれないと思うから」
おおっと、ドラゴンの盟約がバレてる。
そういえばさっきフォルテが俺のなかに入ったっけ。そりゃあバレるか。
「それは冒険者である俺に対する依頼ですか?」
「ええ、そう考えていただいてもよくってよ。あと……」
聖者はすっと腰を落とすと、かわいらしく礼をした。
農村のおかみさんが丁寧に礼をするときのやり方だ。
「子どもたちを、勇者と聖女を守ってくださってありがとうございます。あの子たちの命を救ってくださったのでしょう?」
「あ、その」
俺は助けを求めるように勇者と聖女のほう見た。
二人共ふるふると首を横に振っている。
何も言っていないという意味か、何も出来ないという意味かわからないが、ともかく二人共当てに出来ないことだけはわかった。
「いえ、その、俺は勇者パーティのサポーターでしたから」
「最高のサポーターですわ」
「ありがとうございます」
「お礼を言うのはこちらのほうなのに。ふふっ、でもよかったらこれからも助けてあげてくださいね。あの子たちには大変な役割を背負わせてしまって、ずっと心配していたの。あなたのような方がいらっしゃるなら安心だわ」
「はい、必ず」
その返事に迷いはなかった。
俺は勇者たちの力になると既に決めていたからだ。
「あなたさまも、見守ってあげてくださいね」
聖者は俺の頭の上のフォルテに微笑みかけた。
「キュウ」
フォルテは何やら煮え切らない言葉を返していたが、聖者は、それでも満足したように俺から離れる。
そしてメルリルの前へと移動した。
メルリルが硬直している。大丈夫か?
「ようこそ、賢き森の民よ」
「あ、あの」
「あなた方の選んだ道と、私たちの選んだ道は違うわ。でも、それはとても大切なこと。私たちはよりよく生きる道を探してそれぞれの道を選んだの。だから違う道を選んだ方たちを私は尊敬しているし、尊重したいと思っています。だけど、お互いが交わるなら、それに勝る喜びもないわ。分かたれて、再び一つになる。それは川のように、種のように、命のように、万物の理の裡にあること。あなたはあなたの魂に従って道を選んでいいの」
よくわからない聖者の言葉に、しかしメルリルはハッとしたようにうなずいていた。
「みんなをよろしくお願いします」
「私は、みなさんと巡り会えてとても幸せです。力の及ぶ限り、みんなを支えて行きます」
メルリルの耳と尻尾が決意を表すようにピンと伸びる。
「ありがとう。森の友よ」
「こちらこそ、平野の友」
二人がそっと手を重ねる。
その重ねた手と手の間から淡い緑色の光が生まれた。
聖者の手が離れると、メルリルの手の平の上に小さな宝石で出来た花のようなものが残っていた。
「それは二つの盟約の交わりし証。きっとあなたを助けてくれるはずです」
20
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる
グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。
『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。
2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。
主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。