147 / 885
第四章 世界の片隅で生きる者たち
252 駅舎にて
しおりを挟む
馬は領主さまに預かってもらうことにして、俺たちは手配してもらった蒸気機関列車に乗るために車で移動していた。必要のない荷物は売り払い、必要な荷物のなかで街では使わない野営道具とかもまた、領主さまに預かってもらう。
いろいろと面倒くさい人だったが、勇者に好意的なおかげでかなり便宜を図ってもらえたのは助かった。
本来蒸気機関列車に乗車するには大金を必要とするのだが、公務枠で半額ほどにしてもらえたのだ。
それでも一人金貨一枚するのだから、完全に庶民には縁のない乗り物なのだろう。
しかしこの国はやたらと何かするのに金がかかるな。
蒸気機関列車は固定した線路の上を走るものなので、乗り降りする場所も固定されている。
乗り降りする場所には駅舎という立派な建物が建てられ、長時間列車を待つための施設も付随しているらしい。
つまり宿や食堂、遊技場や、社交場、なんと賭け事が出来る場所もあるのだそうだ。
俺たちの乗車予定の蒸気機関列車は本日中には到着予定となっているが、天候や故障などによって数日遅れることもあるらしい。
その場合は乗車券を見せることで、駅舎の施設が割安で利用出来るようになっているとのことだった。
金持ちが利用する乗り物らしく、いたれりつくせりである。
「なんだか心許ないな」
勇者が手元の剣に視線を落として呟いた。
気持ちはわかる。
この街以外では武器をすぐに使える状態で持ち歩くことは禁じられているとかで、全員の武器が封印されてしまったのだ。
封印を許可なく破ると罰金が課せられ、さらにそれで破壊や戦闘を行うと罪に処せられる。
それだけ平和だと考えることも出来るが、常に武器と共に在った身としては不安になるのは仕方ないだろう。
「まぁ魔物が出なということだからな。人間相手に武器を使うのはやりすぎだし、仕方ないさ」
ちなみに、メルリルの笛は封じられたりはしなかった。
俺たちの剣よりも危険なんだけどな。
そのメルリルだが、この街に滞在してからどうもあまり具合がよくないらしい。
両耳がペタンと前に倒れている。スカートのなかの尻尾は覗いようもないが、見えていたら力なく垂れていただろう。
「大丈夫か? メルリル」
「精霊の力が弱いのでなんだか不安なだけです。皆の武器と同じですね」
「そうなのか」
どうやら精霊の力が乱れていて、まともに声を聞き取れない状態らしい。
これではメルリルも力を封じられたも同然だな。
「クァー」
俺の肩でうとうとしていたフォルテが大きくあくびをする。
お前はのんきだなぁ。
そう言えば、蒸気機関列車にペットの持ち込みは別料金とか言われたんだが、ペットではなく従魔だと言いはったら、人間一人分の料金を払わされた。
まぁ一人前のパーティメンバーとして扱うと言ったのは俺だからいいんだけどな。
「列車とかいう乗り物の料金も領主さまが払ってくれるって言ってたんだから払ってもらえばよかったのに」
テスタが呆れたように言うのだが、そこまで世話になるのはさすがに不安だった。
「バカ言え、そんなに借りばっかり作れるか」
勇者の意見も俺と同じようだ。
相手の好意に乗っかるというのは安易なようで危険でもある。
その借りの分、相手の欲求に出来る限り応えなければならない気持ちになるし、何かを頼まれたら断りにくい。
実際もう借りすぎるほど借りがあるのだ。
これ以上借りを作るのは、一番の被害者である勇者の精神状態によくないだろう。
そんな話をしている内に車が駅舎に到着して、俺たちはこの国に来て、何度目かわからない驚きを味わった。
「迎賓館か何かのようだな」
「これが単に乗り物に乗るためだけの建物、ですか」
勇者と聖騎士の感想に完全に同意見だ。
乗り物に乗るためだけの建物にしては立派すぎる。
説明で聞いた施設がいろいろ入っているということを考えれば当然の規模なのかもしれないが。
駅舎の入り口で受付の人に乗車券を見せると、列車がまだ到着していないこと、到着したときにどこから乗ればいいのか、時間まで駅舎内なら自由にしていていいなどということを説明してもらった。
「乗り場は階段を上がったところにあるらしい」
「乗り物に乗るのに上がるのか? 意味がわからないな」
俺は首をかしげる勇者たちを引き連れて、説明された乗り場へとまずは向かった。
立派な階段には、手すりの下に荷物を引っ掛けて楽に運べる工夫がしてあり、感心する。
それなりに階段を上がった先には開けた場所があり、真ん中が切り取られたようなホール状になっていた。
その開いている空間を覗き込んで見ると、そこには二本のレールが敷かれている。
「ここを列車が走るんだな」
「なんでこんな鉄の棒の上を車が走るんだ?」
今更ながらに勇者が不思議そうに言った。
ほかの連中も同じような感じだ。
「鉱山のトロッコを見たことないのか?」
「ああ、知識としては知っているが見たことはない」
「そうか」
よく考えてみれば、俺たちの母国であるミホム王国にはほとんど鉱山がない。
見たことがないのはむしろ当然かもしれないな。
「車には車輪が付いているだろう」
「ああ」
「あの車輪の真ん中をへこませて、レールに嵌まるように加工してあるんだ。そうすることで御者が操らなくても車はレールに沿って走る。同じルートを何度も荷物を運んで往復する鉱山ではかなり便利に使われているぞ」
「なるほどな。同じ場所を何度も通るならルートを固定しておけば御者が必要ないし、その分手間が省けるということか」
「動かしたり止めたりする人間は必要だろうけどな」
全員が納得して改めてしげしげとレールを覗き込んだ。
「ここでレールを眺めていても列車はまだ来ないようだし、施設とやらを見学してみるか?」
「列車が来たらわかるのか?」
「構内放送があるらしい」
「構内放送とはなんだ?」
「ほら、拡声器という魔道具があるだろ、あれを使って建物のなかに声を拡散して、お知らせをするんだ」
「ああ、砦とかで使っているあれか」
説明に納得して、勇者はレールから視線を移した。
乗り降り用のホールには小さな店などもあり、ここで簡易的に食事をしたりも出来るようだ。
何人か列車待ちらしい人たちがいるが、全員身なりがよく、明らかに貴族階級だと思われる。
チラチラと場違い感のある俺たちを見ている者も多い。
「確かにここはうざったいな。移動しよう」
勇者の言葉を受けて、俺たちは施設見学としゃれこんだ。
いろいろと面倒くさい人だったが、勇者に好意的なおかげでかなり便宜を図ってもらえたのは助かった。
本来蒸気機関列車に乗車するには大金を必要とするのだが、公務枠で半額ほどにしてもらえたのだ。
それでも一人金貨一枚するのだから、完全に庶民には縁のない乗り物なのだろう。
しかしこの国はやたらと何かするのに金がかかるな。
蒸気機関列車は固定した線路の上を走るものなので、乗り降りする場所も固定されている。
乗り降りする場所には駅舎という立派な建物が建てられ、長時間列車を待つための施設も付随しているらしい。
つまり宿や食堂、遊技場や、社交場、なんと賭け事が出来る場所もあるのだそうだ。
俺たちの乗車予定の蒸気機関列車は本日中には到着予定となっているが、天候や故障などによって数日遅れることもあるらしい。
その場合は乗車券を見せることで、駅舎の施設が割安で利用出来るようになっているとのことだった。
金持ちが利用する乗り物らしく、いたれりつくせりである。
「なんだか心許ないな」
勇者が手元の剣に視線を落として呟いた。
気持ちはわかる。
この街以外では武器をすぐに使える状態で持ち歩くことは禁じられているとかで、全員の武器が封印されてしまったのだ。
封印を許可なく破ると罰金が課せられ、さらにそれで破壊や戦闘を行うと罪に処せられる。
それだけ平和だと考えることも出来るが、常に武器と共に在った身としては不安になるのは仕方ないだろう。
「まぁ魔物が出なということだからな。人間相手に武器を使うのはやりすぎだし、仕方ないさ」
ちなみに、メルリルの笛は封じられたりはしなかった。
俺たちの剣よりも危険なんだけどな。
そのメルリルだが、この街に滞在してからどうもあまり具合がよくないらしい。
両耳がペタンと前に倒れている。スカートのなかの尻尾は覗いようもないが、見えていたら力なく垂れていただろう。
「大丈夫か? メルリル」
「精霊の力が弱いのでなんだか不安なだけです。皆の武器と同じですね」
「そうなのか」
どうやら精霊の力が乱れていて、まともに声を聞き取れない状態らしい。
これではメルリルも力を封じられたも同然だな。
「クァー」
俺の肩でうとうとしていたフォルテが大きくあくびをする。
お前はのんきだなぁ。
そう言えば、蒸気機関列車にペットの持ち込みは別料金とか言われたんだが、ペットではなく従魔だと言いはったら、人間一人分の料金を払わされた。
まぁ一人前のパーティメンバーとして扱うと言ったのは俺だからいいんだけどな。
「列車とかいう乗り物の料金も領主さまが払ってくれるって言ってたんだから払ってもらえばよかったのに」
テスタが呆れたように言うのだが、そこまで世話になるのはさすがに不安だった。
「バカ言え、そんなに借りばっかり作れるか」
勇者の意見も俺と同じようだ。
相手の好意に乗っかるというのは安易なようで危険でもある。
その借りの分、相手の欲求に出来る限り応えなければならない気持ちになるし、何かを頼まれたら断りにくい。
実際もう借りすぎるほど借りがあるのだ。
これ以上借りを作るのは、一番の被害者である勇者の精神状態によくないだろう。
そんな話をしている内に車が駅舎に到着して、俺たちはこの国に来て、何度目かわからない驚きを味わった。
「迎賓館か何かのようだな」
「これが単に乗り物に乗るためだけの建物、ですか」
勇者と聖騎士の感想に完全に同意見だ。
乗り物に乗るためだけの建物にしては立派すぎる。
説明で聞いた施設がいろいろ入っているということを考えれば当然の規模なのかもしれないが。
駅舎の入り口で受付の人に乗車券を見せると、列車がまだ到着していないこと、到着したときにどこから乗ればいいのか、時間まで駅舎内なら自由にしていていいなどということを説明してもらった。
「乗り場は階段を上がったところにあるらしい」
「乗り物に乗るのに上がるのか? 意味がわからないな」
俺は首をかしげる勇者たちを引き連れて、説明された乗り場へとまずは向かった。
立派な階段には、手すりの下に荷物を引っ掛けて楽に運べる工夫がしてあり、感心する。
それなりに階段を上がった先には開けた場所があり、真ん中が切り取られたようなホール状になっていた。
その開いている空間を覗き込んで見ると、そこには二本のレールが敷かれている。
「ここを列車が走るんだな」
「なんでこんな鉄の棒の上を車が走るんだ?」
今更ながらに勇者が不思議そうに言った。
ほかの連中も同じような感じだ。
「鉱山のトロッコを見たことないのか?」
「ああ、知識としては知っているが見たことはない」
「そうか」
よく考えてみれば、俺たちの母国であるミホム王国にはほとんど鉱山がない。
見たことがないのはむしろ当然かもしれないな。
「車には車輪が付いているだろう」
「ああ」
「あの車輪の真ん中をへこませて、レールに嵌まるように加工してあるんだ。そうすることで御者が操らなくても車はレールに沿って走る。同じルートを何度も荷物を運んで往復する鉱山ではかなり便利に使われているぞ」
「なるほどな。同じ場所を何度も通るならルートを固定しておけば御者が必要ないし、その分手間が省けるということか」
「動かしたり止めたりする人間は必要だろうけどな」
全員が納得して改めてしげしげとレールを覗き込んだ。
「ここでレールを眺めていても列車はまだ来ないようだし、施設とやらを見学してみるか?」
「列車が来たらわかるのか?」
「構内放送があるらしい」
「構内放送とはなんだ?」
「ほら、拡声器という魔道具があるだろ、あれを使って建物のなかに声を拡散して、お知らせをするんだ」
「ああ、砦とかで使っているあれか」
説明に納得して、勇者はレールから視線を移した。
乗り降り用のホールには小さな店などもあり、ここで簡易的に食事をしたりも出来るようだ。
何人か列車待ちらしい人たちがいるが、全員身なりがよく、明らかに貴族階級だと思われる。
チラチラと場違い感のある俺たちを見ている者も多い。
「確かにここはうざったいな。移動しよう」
勇者の言葉を受けて、俺たちは施設見学としゃれこんだ。
20
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。