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第四章 世界の片隅で生きる者たち
313 首なし騎士の慟哭
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夜明け前には早いが、俺たちは深夜になると旧街道へと移動した。
旧街道とは言え、日中は人の行き来はそれなりに多い道だが、真っ暗な深夜に好んで外に出る者はまずいない。
町長の話によると目撃した町民というのは、畑がやや離れた場所にあるので夜明け前に家を出る必要があり、移動の際に目撃する羽目になったらしい。
似たような理由で数人が首なし騎士を目撃しているが、みんな怖がって旧街道を避けるようになってしまったため、仕事の効率も下がっているとのことだった。
「何か感じるか?」
俺は旧街道と交わる農道に立って辺りを見回しつつメルリルに問いかける。
「今のところ何も感じない」
メルリルの答えにうなずいて、相手を観察するのによさそうな場所を探す。
俺と勇者は魔力を使って夜目が利くし、メルリルに至っては人間の目以外の感覚で世界を見ることが出来るらしいので周囲が真っ暗でも問題ないのだが、本来聖騎士だけは魔力がないので自分の力で暗闇を見透かすことが出来ない。
そこで、町長宅を出立するときに聖女に夜目の魔法をかけてもらっていた。
おかげで俺たちは現在灯りなしで行動することが出来ている。
「畑に水を引いているのか、水路が道の脇にありました。こう草が多くては手元に持つ灯りだったら落ちていたかもしれませんね」
聖騎士が周囲を見渡しながら言った。
旧街道周りはあまり手入れがされておらず、背の高い草が多く生えている。
そのせいで農道脇にある水路が全く見えない状態になっていた。
うかつに草むらだと思って足を踏み入れれば水に落ちて凍える思いを味わっていただろう。
「道も草がかなり生えているし、状態のいい獣道という感じになっているよな」
聖騎士の言葉に答えて、俺は旧街道を評価する。
道というのは使われなくなるとたちまち草に侵食されてしまうものだ。
旧街道も昔は東の大きな領主町との交流でかなり賑わっていたらしいが今は新街道にその地位を奪われ、国が保全もしてくれなくなったので、段々使い辛くなって来ているとのことだった。
地元の人間にとっては大切な道なのだが、自分たちで保全する余力がないのだ。
今の俺たちの状況からすると、潜む場所に不自由はしないということでもあるが、それはまた、盗賊などが潜みやすいということでもある。
旧街道が廃れることで、旧街道沿いの町や村は少しずつ危険にもなっていた。
とりあえず今の俺たちには関係ないことだが、潜みやすいが見通しが悪いというのは少し勝手が悪い。
「フォルテ頼むぞ、お前が頼りだ」
「キュッ!」
ここでもフォルテの空からの視点は大助かりだった。
フォルテの視界は昼でも夜でも見たいように見えるし、かなり遠くまでくっきりと認識出来る。
フォルテがいるおかげで調査依頼は格段にやりやすくなっていた。
今後また普通の冒険者として活動を再開したとしても、頼もしい相棒として活躍してくれるだろう。
さて、今夜の月は赤味が強い面が半分だけ見えていて、魔の力が強いとされる夜だ。
同じ魔のものとするならば、誘われて出て来てくれるといいんだが。
「まだかな」
勇者がじれたように呟いた。
「町長の話だと夜明け前の一番暗いときということだからもうしばらく時間がある。用を足したいなら行って来い」
「そうじゃないけど、暇だから」
お前まだ着いたばっかりじゃないか。
これからかなり待機が続くんだぞ、大丈夫か?
「調査ってのは待つことが基本なんだ。じっと待てない人間に冒険者は務まらない。まぁお前は冒険者じゃないからな。嫌なら今からでも町長の家に戻っていいぞ」
「ま、待てないとは言ってない」
俺が言外に帰れと言ったのを感じたのか、勇者が慌てたように言い訳した。
「なら待て」
剣聖は座り込んでじっと意識を研ぎ澄ませているようだ。
騎士がときどきやっている、剣を立ててその柄に額をつけ、片膝をついた姿勢である。
何か意味がある姿勢なのだろうか。
勇者は手元の土を掘り返して、小さな虫を見つけて遊び出した。
……まぁうるさいよりはいいか。
メルリルは目を閉じて小さく何かを呟いている。
歌、かな? 巫女の力を使っているのだろうか。
俺はまずは自分の目で現場を確認する作業を始めた。
道に生えている草は同じ場所を踏まれたらしく倒れて枯れた痕が長く続いている。
これは荷車の通った痕だろう。
首なし騎士は馬に乗っているらしいが、道にはここ最近の馬の蹄の痕はなかった。
この辺りの荷車は人が引いているらしい。
早駆けしている姿が目撃されているので、もし実体なら蹄の痕は深く残る。
それは実体ではない、つまり魔物ではないということを意味していた。
やはり幽霊なのだろうか。
俺は以前までは幽霊というのは夢のなかに現れる程度のものであって、現実世界に何かの影響を及ぼす存在ではないと思っていた。
しかし、あの大公国の館で会った少女は、まるで生きている者のように俺と話し、首飾りまで持って来た。
あれが本当に幽霊だったとしたら、その存在は世界に影響を及ぼせるということだ。
「ダスター」
メルリルの小さな声が俺を呼んだ。
「来たか」
俺の問いにメルリルは小さくうなずく。
すぐに勇者と聖騎士も体勢を整えた。
「何を見ても今夜は何もするんじゃないぞ」
「わかってる」
「はい」
「わかった」
調査前の打ち合わせで話したことをここでもう一度確認する。
全員が深くうなずいて答えた。
やがてソレは姿を見せる。
ドカッ! ドカッ! という独特の蹄の音。
馬を急がせているときの焦りを感じさせる響きだ。
町長の言った通り、早馬のように見える。
姿はぼんやりと白い。
馬はこの辺りでよく使われている背の高い大柄なもので、戦用に防刃の馬用鎧を装着していた。
騎士はマントをつけた大柄な姿で、腰には剣を佩いている。
首があるはずのところには何もない。
聞いた通りの姿だった。
眼の前を通り過ぎて西から東へと向かって走って行く。
俺はフォルテの視界を借りてその先を追った。
首なし騎士は周囲を全く気に留めず、ひたすら道なりに東へ向かっている。
やがて、その向かう先が明るくなり始め、馬の速度が更に上がった。
だんだんと明るくなり、周囲には朝もやが漂い始める。
周囲のものが太陽の光でくっきりと見えるようになったとき、首なし騎士の馬が竿立ちになり悲鳴のようないななきを上げた。
そして唐突にその姿は消え去る。
あまりにも唐突すぎて拍子抜けするほどだった。
「消えた」
「ダスターわかった。あれは確かに人が精霊化したものよ。平野人が幽霊と呼ぶものに間違いないと思う」
俺がその消失を伝えると同時に、メルリルが相手の正体を告げる。
「害意はない。焦りと哀しみ、絶望と希望、そんな感情が伝わって来た」
ただひたむきに何かを求めているということなのだろうか。
俺はあの屋敷にいた少女を思い出す。
死した後も守りたい何かがあるというのは果たして幸せなのか不幸なのか。
まぁとりあえず俺としては、相手が何を感じていようが、この件を解決するだけなんだけどな。
旧街道とは言え、日中は人の行き来はそれなりに多い道だが、真っ暗な深夜に好んで外に出る者はまずいない。
町長の話によると目撃した町民というのは、畑がやや離れた場所にあるので夜明け前に家を出る必要があり、移動の際に目撃する羽目になったらしい。
似たような理由で数人が首なし騎士を目撃しているが、みんな怖がって旧街道を避けるようになってしまったため、仕事の効率も下がっているとのことだった。
「何か感じるか?」
俺は旧街道と交わる農道に立って辺りを見回しつつメルリルに問いかける。
「今のところ何も感じない」
メルリルの答えにうなずいて、相手を観察するのによさそうな場所を探す。
俺と勇者は魔力を使って夜目が利くし、メルリルに至っては人間の目以外の感覚で世界を見ることが出来るらしいので周囲が真っ暗でも問題ないのだが、本来聖騎士だけは魔力がないので自分の力で暗闇を見透かすことが出来ない。
そこで、町長宅を出立するときに聖女に夜目の魔法をかけてもらっていた。
おかげで俺たちは現在灯りなしで行動することが出来ている。
「畑に水を引いているのか、水路が道の脇にありました。こう草が多くては手元に持つ灯りだったら落ちていたかもしれませんね」
聖騎士が周囲を見渡しながら言った。
旧街道周りはあまり手入れがされておらず、背の高い草が多く生えている。
そのせいで農道脇にある水路が全く見えない状態になっていた。
うかつに草むらだと思って足を踏み入れれば水に落ちて凍える思いを味わっていただろう。
「道も草がかなり生えているし、状態のいい獣道という感じになっているよな」
聖騎士の言葉に答えて、俺は旧街道を評価する。
道というのは使われなくなるとたちまち草に侵食されてしまうものだ。
旧街道も昔は東の大きな領主町との交流でかなり賑わっていたらしいが今は新街道にその地位を奪われ、国が保全もしてくれなくなったので、段々使い辛くなって来ているとのことだった。
地元の人間にとっては大切な道なのだが、自分たちで保全する余力がないのだ。
今の俺たちの状況からすると、潜む場所に不自由はしないということでもあるが、それはまた、盗賊などが潜みやすいということでもある。
旧街道が廃れることで、旧街道沿いの町や村は少しずつ危険にもなっていた。
とりあえず今の俺たちには関係ないことだが、潜みやすいが見通しが悪いというのは少し勝手が悪い。
「フォルテ頼むぞ、お前が頼りだ」
「キュッ!」
ここでもフォルテの空からの視点は大助かりだった。
フォルテの視界は昼でも夜でも見たいように見えるし、かなり遠くまでくっきりと認識出来る。
フォルテがいるおかげで調査依頼は格段にやりやすくなっていた。
今後また普通の冒険者として活動を再開したとしても、頼もしい相棒として活躍してくれるだろう。
さて、今夜の月は赤味が強い面が半分だけ見えていて、魔の力が強いとされる夜だ。
同じ魔のものとするならば、誘われて出て来てくれるといいんだが。
「まだかな」
勇者がじれたように呟いた。
「町長の話だと夜明け前の一番暗いときということだからもうしばらく時間がある。用を足したいなら行って来い」
「そうじゃないけど、暇だから」
お前まだ着いたばっかりじゃないか。
これからかなり待機が続くんだぞ、大丈夫か?
「調査ってのは待つことが基本なんだ。じっと待てない人間に冒険者は務まらない。まぁお前は冒険者じゃないからな。嫌なら今からでも町長の家に戻っていいぞ」
「ま、待てないとは言ってない」
俺が言外に帰れと言ったのを感じたのか、勇者が慌てたように言い訳した。
「なら待て」
剣聖は座り込んでじっと意識を研ぎ澄ませているようだ。
騎士がときどきやっている、剣を立ててその柄に額をつけ、片膝をついた姿勢である。
何か意味がある姿勢なのだろうか。
勇者は手元の土を掘り返して、小さな虫を見つけて遊び出した。
……まぁうるさいよりはいいか。
メルリルは目を閉じて小さく何かを呟いている。
歌、かな? 巫女の力を使っているのだろうか。
俺はまずは自分の目で現場を確認する作業を始めた。
道に生えている草は同じ場所を踏まれたらしく倒れて枯れた痕が長く続いている。
これは荷車の通った痕だろう。
首なし騎士は馬に乗っているらしいが、道にはここ最近の馬の蹄の痕はなかった。
この辺りの荷車は人が引いているらしい。
早駆けしている姿が目撃されているので、もし実体なら蹄の痕は深く残る。
それは実体ではない、つまり魔物ではないということを意味していた。
やはり幽霊なのだろうか。
俺は以前までは幽霊というのは夢のなかに現れる程度のものであって、現実世界に何かの影響を及ぼす存在ではないと思っていた。
しかし、あの大公国の館で会った少女は、まるで生きている者のように俺と話し、首飾りまで持って来た。
あれが本当に幽霊だったとしたら、その存在は世界に影響を及ぼせるということだ。
「ダスター」
メルリルの小さな声が俺を呼んだ。
「来たか」
俺の問いにメルリルは小さくうなずく。
すぐに勇者と聖騎士も体勢を整えた。
「何を見ても今夜は何もするんじゃないぞ」
「わかってる」
「はい」
「わかった」
調査前の打ち合わせで話したことをここでもう一度確認する。
全員が深くうなずいて答えた。
やがてソレは姿を見せる。
ドカッ! ドカッ! という独特の蹄の音。
馬を急がせているときの焦りを感じさせる響きだ。
町長の言った通り、早馬のように見える。
姿はぼんやりと白い。
馬はこの辺りでよく使われている背の高い大柄なもので、戦用に防刃の馬用鎧を装着していた。
騎士はマントをつけた大柄な姿で、腰には剣を佩いている。
首があるはずのところには何もない。
聞いた通りの姿だった。
眼の前を通り過ぎて西から東へと向かって走って行く。
俺はフォルテの視界を借りてその先を追った。
首なし騎士は周囲を全く気に留めず、ひたすら道なりに東へ向かっている。
やがて、その向かう先が明るくなり始め、馬の速度が更に上がった。
だんだんと明るくなり、周囲には朝もやが漂い始める。
周囲のものが太陽の光でくっきりと見えるようになったとき、首なし騎士の馬が竿立ちになり悲鳴のようないななきを上げた。
そして唐突にその姿は消え去る。
あまりにも唐突すぎて拍子抜けするほどだった。
「消えた」
「ダスターわかった。あれは確かに人が精霊化したものよ。平野人が幽霊と呼ぶものに間違いないと思う」
俺がその消失を伝えると同時に、メルリルが相手の正体を告げる。
「害意はない。焦りと哀しみ、絶望と希望、そんな感情が伝わって来た」
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