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第五章 破滅を招くもの
410 アンリカ・デベッセの王族事情
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「やめてくださいウルスさん。いい大人がみっともないですよ。大丈夫です。本当に何も貴方に対する害意はありません。私のような青二才の言葉など信用出来ないかもしれませんが」
「い、いや、そんなことは……」
ウルス本当に大丈夫か? 顔色が真っ青なんだが。
「……殿下、続きは私が」
「わかったけど、私は殿下と呼ばれるような身分じゃないよ」
「そう、ですね。申し訳ない」
大使は明らかにッエッチをどう扱っていいのか困っているようだった。
主として崇めたいという様子が端々から見えているが、それは当人の望みではないという感じだろうか?
「まずはおそらく疑問に思っているであろうアバハ様に関することをお伝えしよう。中途半端に関わるのが最もよくないですからな。まずは、我が南海と隣国であるアンリカ・デベッセとの関係性を説明したほうがわかりやすいでしょう」
大使は咳払いをして、手元にあった水を飲むと、話を続けた。
「アンリカ・デベッセという国は知っての通り水棲人の王国です。彼らは一日の大半を水中で生活するほど水に適応した種族であり、水中の魔物を狩ったり、従わせたりする特殊な力を持っています。彼らの国家は女王陛下を頂点としていて、その託宣にて政治を行っているのです」
託宣ということは大聖堂と同じような仕組みと思っていいのかな?
まぁ盟約とは関係ないかもしれんが。
「託宣……」
天杜生まれのネスさんが、噛みしめるように呟いた。
そう言えば、天杜も宗教的な国だったか。
「アンリカ・デベッセの女王陛下は怪しげな占いや何者かもわからぬ神の言葉によって託宣を行っているのではありませぬぞ。女王陛下は種族全ての意識を受け取って、その望みの最たるものを選別し、それを叶えることで民を導いているのです」
「そういう能力をお持ちであるということですね」
思わず口を挟んでしまった。
大使は俺の発言をうるさがることはなく、肯定するようにうなずく。
「そうです。アンリカ・デベッセの王家の女性にだけ伝わる力によってあの国は一致団結した行動を取ることが出来るのです。それが戦においてどれだけ有利であるかおわかりでしょうか? 実際彼らは女王に率いられたとても強力な軍隊を持っています」
「確かに全体を把握出来る指揮官がいるというのは大きいでしょう。しかしその指揮官に戦いの才能がないと悲劇でしかないと思うのですが?」
「その心配もありません。女王陛下は全てとつながる。つまりかの国のなかで最も戦いの才ある者を見出して、その助言をいつでも聞けるということなのですよ」
俺は絶句した。
それはまるで、種族全体が一個の生き物のようだ。
蜂などの社会性にすぐれた生き物の進化した形に近い。
そこまで考えて、俺は究極の社会性を持つ生き物を思い出した。
そうだドラゴンに似ている。
いや、ドラゴンは特に頂点がいる訳ではないようだった。
彼らはそれぞれが感情や判断の役割を持って一個の生物のように暮らしているのだ。
「そんな国で王族がどれだけ特別な存在かおわかりになるかと思います」
俺と勇者がうなずく。
子どもたちは全く話についていけてないようだ。
ほかの者たちは驚きのほうが先に立っている感じか?
「ッエッチがアンリカの名を持ちながら貴国の民であるというのはどういうことなんだ?」
勇者が疑問を投げかけた。
確かにそこは気になるな。
「我が国とアンリカ・デベッセとは長年隣同士の国として関わり合って来ました。数百年いや、数千年やもしれませんな。その間、戦うことも少なからずあったのです。しかし、お互いに別に相手の領土が欲しい訳ではありません。アンリカ・デベッセの領地は湿地帯で我らにはあまり意味のない土地ですし、彼らからしてみれば、我々の国は乾き過ぎている。無駄な戦いでしかないと違いに思っていた二国は、友好的関係を築くことにしました。それが婚姻という繋がりです」
ああ、なるほど、国同士の繋がりを強化するためによくある政略結婚というやつか。
「王や女王が代替わりをするごとに、お互いの王族から一人が相手の国の者と結ばれるという習わしが続くこととなりました。一つ特殊だったのは、アンリカ・デベッセ側は相手の身分を問わなかったことでしょう。実を言うと、彼らは身分という感覚がよくわからないらしいのです。女王以外はどのような役職でも貴賤はないという認識ですからね。そして、……二十年ほど前のことです。若くして代替わりしたアンリカ・デベッセの女王は、王家の姫、つまり自分の妹を南海に嫁入りさせました。相手は我が国の地方代官の息子で、かろうじて親に爵位がある家柄でした。大慌てした国の重鎮たちですが、これまでもなかった訳ではありません。結婚相手の身分が高くない場合には、平和の象徴としてその夫婦に爵位と土地を与える習わしがあるのです。その平和の象徴たる一家にお生まれになったのがアバハ様となります」
複雑な話すぎて理解出来ている人間が少ないぞ。
俺もなんだか混乱している。
つまりええっと、ッエッチは母親が水棲人の王族で、父親が南海の末端貴族の息子だったんだな。
それだと問題があるから南海側はこの家族に特殊な爵位を与えた。
どうもそのための爵位があるようだ。
よしここまでは把握した。
「しかしそれだけではなかったのです。アンリカ・デベッセ側が女性王族を他国に嫁がせたのは初めてのことでした。今までは男性王族と我が国の女性との婚姻という形がほとんどだったので、我が国は混乱しました。どうやら、アバハ様の母君はその、……恋愛結婚だったようで」
「まぁ、素敵」
メルリルが目をキラキラさせながら隣で呟いた。
女性って恋愛話好きだよな。
「そのため、もしアバハ様の母君が女の子を産んだら、次代の女王候補になってしまうという事態となってしまいました。その場合アバハ様は女王の兄弟ということになりますね」
大使はそのときのことを思い出したのか、少し遠い目をした。
「他国に嫁いだ姫君の産んだ子供が王位継承権を持つのか?」
勇者が不思議そうに聞いた。
「そうです。アンリカ・デベッセの女王は能力が全ての基準だからそういうことになるらしいのです」
ややっこしいな。
「なるほど。わかったぞ。つまりアンリカ・デベッセ側からしてみれば、ッエッチは他国の貴族ではなく自国の王族扱いなんだ」
さすがに身分関係は勇者が飲み込みが早い。
この複雑な話を理解したようだ。
「それで、その大切な王族がなんでまた魔人狩りに捕まったんだ?」
「それは私が説明しよう。さすがに大使も詳しくはわからないだろうし」
「はっ、よろしくお願いいたします」
ここからは話をッエッチが引き継いだ。
しかし大使のッエッチに対する扱いはほとんど自国の王族に対するもののようだぞ。
そうか、隣国の王族を自国で預かっていて、その一人が誘拐された訳か。
さぞや大変だっただろうな。同情する。
「うちの家族が拝領したのは、アンリカ・デベッセと接する領地で、国境の境界線の認識はなく、お互いに盛んに行き来する場所だった。父がそもそも庶民的で、領主というよりも村長のようだったせいで、私も子どもの頃は自分の身分が高いとは思ってもいなかったな。まぁ政は苦手な方だったから、ほかの人に任せて自分は船で魚を獲ったりしていたしね。昔は私もよく父と一緒に近くの村や集落に遊びに行っていたものだ」
ッエッチの顔が憂いを帯びる。
「あの日はアンリカ・デベッセの海に近い小さな集落のお祭りで、私は成人の儀も済んだ気楽さで遠乗り感覚で遊びに行ったのだよ。会いたい友人もいてね。だが、その祭が終わり、皆が疲れて寝静まった夜に、海賊の襲撃があった。悪名高い奴隷狩りだ。抵抗などする暇はなかったな。水棲人たちは奴隷として売り払われたが、問題は私やローエンスのような見た目は平野人そのものの人間だった。平野人の奴隷売買は禁止されている。本来は殺しておしまいだったのだろうが、連中はただの海賊ではなかった。魔力検査の設備に連れて行かれて、魔力持ちは魔人収容所行きとなったのだ」
「魔力検査の設備など、ただの海賊が持っているはずがありません。おそらくは国家が関わっていたのでしょう」
大使が吐き捨てるように言った。
「私やローエンスのようなハーフはまず例外なく魔力持ちだ。でもね、あの日の祭りには、南海の一般人もいたんだ。彼らがどうなったか、考えると怒りで体が震えるようだ」
ッエッチが実際に体を震わせながら言った。
もしかして、会いに行ったという友人がそうだったのかもしれない。
「必ず、思い知らせてやります」
大使が怒りを込めて言った。
「今回の件でアンリカ・デベッセも南海も決心しました。我々は北の悪魔を滅ぼしてみせますよ」
「っ、戦争を、始めるんだな?」
ウルスが枯れ果てた声で言った。
そして大使もッエッチも、その言葉を否定しなかった。
「い、いや、そんなことは……」
ウルス本当に大丈夫か? 顔色が真っ青なんだが。
「……殿下、続きは私が」
「わかったけど、私は殿下と呼ばれるような身分じゃないよ」
「そう、ですね。申し訳ない」
大使は明らかにッエッチをどう扱っていいのか困っているようだった。
主として崇めたいという様子が端々から見えているが、それは当人の望みではないという感じだろうか?
「まずはおそらく疑問に思っているであろうアバハ様に関することをお伝えしよう。中途半端に関わるのが最もよくないですからな。まずは、我が南海と隣国であるアンリカ・デベッセとの関係性を説明したほうがわかりやすいでしょう」
大使は咳払いをして、手元にあった水を飲むと、話を続けた。
「アンリカ・デベッセという国は知っての通り水棲人の王国です。彼らは一日の大半を水中で生活するほど水に適応した種族であり、水中の魔物を狩ったり、従わせたりする特殊な力を持っています。彼らの国家は女王陛下を頂点としていて、その託宣にて政治を行っているのです」
託宣ということは大聖堂と同じような仕組みと思っていいのかな?
まぁ盟約とは関係ないかもしれんが。
「託宣……」
天杜生まれのネスさんが、噛みしめるように呟いた。
そう言えば、天杜も宗教的な国だったか。
「アンリカ・デベッセの女王陛下は怪しげな占いや何者かもわからぬ神の言葉によって託宣を行っているのではありませぬぞ。女王陛下は種族全ての意識を受け取って、その望みの最たるものを選別し、それを叶えることで民を導いているのです」
「そういう能力をお持ちであるということですね」
思わず口を挟んでしまった。
大使は俺の発言をうるさがることはなく、肯定するようにうなずく。
「そうです。アンリカ・デベッセの王家の女性にだけ伝わる力によってあの国は一致団結した行動を取ることが出来るのです。それが戦においてどれだけ有利であるかおわかりでしょうか? 実際彼らは女王に率いられたとても強力な軍隊を持っています」
「確かに全体を把握出来る指揮官がいるというのは大きいでしょう。しかしその指揮官に戦いの才能がないと悲劇でしかないと思うのですが?」
「その心配もありません。女王陛下は全てとつながる。つまりかの国のなかで最も戦いの才ある者を見出して、その助言をいつでも聞けるということなのですよ」
俺は絶句した。
それはまるで、種族全体が一個の生き物のようだ。
蜂などの社会性にすぐれた生き物の進化した形に近い。
そこまで考えて、俺は究極の社会性を持つ生き物を思い出した。
そうだドラゴンに似ている。
いや、ドラゴンは特に頂点がいる訳ではないようだった。
彼らはそれぞれが感情や判断の役割を持って一個の生物のように暮らしているのだ。
「そんな国で王族がどれだけ特別な存在かおわかりになるかと思います」
俺と勇者がうなずく。
子どもたちは全く話についていけてないようだ。
ほかの者たちは驚きのほうが先に立っている感じか?
「ッエッチがアンリカの名を持ちながら貴国の民であるというのはどういうことなんだ?」
勇者が疑問を投げかけた。
確かにそこは気になるな。
「我が国とアンリカ・デベッセとは長年隣同士の国として関わり合って来ました。数百年いや、数千年やもしれませんな。その間、戦うことも少なからずあったのです。しかし、お互いに別に相手の領土が欲しい訳ではありません。アンリカ・デベッセの領地は湿地帯で我らにはあまり意味のない土地ですし、彼らからしてみれば、我々の国は乾き過ぎている。無駄な戦いでしかないと違いに思っていた二国は、友好的関係を築くことにしました。それが婚姻という繋がりです」
ああ、なるほど、国同士の繋がりを強化するためによくある政略結婚というやつか。
「王や女王が代替わりをするごとに、お互いの王族から一人が相手の国の者と結ばれるという習わしが続くこととなりました。一つ特殊だったのは、アンリカ・デベッセ側は相手の身分を問わなかったことでしょう。実を言うと、彼らは身分という感覚がよくわからないらしいのです。女王以外はどのような役職でも貴賤はないという認識ですからね。そして、……二十年ほど前のことです。若くして代替わりしたアンリカ・デベッセの女王は、王家の姫、つまり自分の妹を南海に嫁入りさせました。相手は我が国の地方代官の息子で、かろうじて親に爵位がある家柄でした。大慌てした国の重鎮たちですが、これまでもなかった訳ではありません。結婚相手の身分が高くない場合には、平和の象徴としてその夫婦に爵位と土地を与える習わしがあるのです。その平和の象徴たる一家にお生まれになったのがアバハ様となります」
複雑な話すぎて理解出来ている人間が少ないぞ。
俺もなんだか混乱している。
つまりええっと、ッエッチは母親が水棲人の王族で、父親が南海の末端貴族の息子だったんだな。
それだと問題があるから南海側はこの家族に特殊な爵位を与えた。
どうもそのための爵位があるようだ。
よしここまでは把握した。
「しかしそれだけではなかったのです。アンリカ・デベッセ側が女性王族を他国に嫁がせたのは初めてのことでした。今までは男性王族と我が国の女性との婚姻という形がほとんどだったので、我が国は混乱しました。どうやら、アバハ様の母君はその、……恋愛結婚だったようで」
「まぁ、素敵」
メルリルが目をキラキラさせながら隣で呟いた。
女性って恋愛話好きだよな。
「そのため、もしアバハ様の母君が女の子を産んだら、次代の女王候補になってしまうという事態となってしまいました。その場合アバハ様は女王の兄弟ということになりますね」
大使はそのときのことを思い出したのか、少し遠い目をした。
「他国に嫁いだ姫君の産んだ子供が王位継承権を持つのか?」
勇者が不思議そうに聞いた。
「そうです。アンリカ・デベッセの女王は能力が全ての基準だからそういうことになるらしいのです」
ややっこしいな。
「なるほど。わかったぞ。つまりアンリカ・デベッセ側からしてみれば、ッエッチは他国の貴族ではなく自国の王族扱いなんだ」
さすがに身分関係は勇者が飲み込みが早い。
この複雑な話を理解したようだ。
「それで、その大切な王族がなんでまた魔人狩りに捕まったんだ?」
「それは私が説明しよう。さすがに大使も詳しくはわからないだろうし」
「はっ、よろしくお願いいたします」
ここからは話をッエッチが引き継いだ。
しかし大使のッエッチに対する扱いはほとんど自国の王族に対するもののようだぞ。
そうか、隣国の王族を自国で預かっていて、その一人が誘拐された訳か。
さぞや大変だっただろうな。同情する。
「うちの家族が拝領したのは、アンリカ・デベッセと接する領地で、国境の境界線の認識はなく、お互いに盛んに行き来する場所だった。父がそもそも庶民的で、領主というよりも村長のようだったせいで、私も子どもの頃は自分の身分が高いとは思ってもいなかったな。まぁ政は苦手な方だったから、ほかの人に任せて自分は船で魚を獲ったりしていたしね。昔は私もよく父と一緒に近くの村や集落に遊びに行っていたものだ」
ッエッチの顔が憂いを帯びる。
「あの日はアンリカ・デベッセの海に近い小さな集落のお祭りで、私は成人の儀も済んだ気楽さで遠乗り感覚で遊びに行ったのだよ。会いたい友人もいてね。だが、その祭が終わり、皆が疲れて寝静まった夜に、海賊の襲撃があった。悪名高い奴隷狩りだ。抵抗などする暇はなかったな。水棲人たちは奴隷として売り払われたが、問題は私やローエンスのような見た目は平野人そのものの人間だった。平野人の奴隷売買は禁止されている。本来は殺しておしまいだったのだろうが、連中はただの海賊ではなかった。魔力検査の設備に連れて行かれて、魔力持ちは魔人収容所行きとなったのだ」
「魔力検査の設備など、ただの海賊が持っているはずがありません。おそらくは国家が関わっていたのでしょう」
大使が吐き捨てるように言った。
「私やローエンスのようなハーフはまず例外なく魔力持ちだ。でもね、あの日の祭りには、南海の一般人もいたんだ。彼らがどうなったか、考えると怒りで体が震えるようだ」
ッエッチが実際に体を震わせながら言った。
もしかして、会いに行ったという友人がそうだったのかもしれない。
「必ず、思い知らせてやります」
大使が怒りを込めて言った。
「今回の件でアンリカ・デベッセも南海も決心しました。我々は北の悪魔を滅ぼしてみせますよ」
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