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第六章 その祈り、届かなくとも……
477 信じることで変わるもの
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「このたびのこと、とても参考になりました」
宴が終わった次の日、早朝の自己鍛錬が一段落ついたところに中庭に聖者さまが現れた。
しかもお供をつけていない。
大丈夫なのか?
いや、聖者さまからすればここは自分の家なんだから不安に思うようなことはないのかもしれないが、
「参考、と言うと?」
「わたくし共は、聖女や聖人の任を受けている者たちの祝い年を行いません。それは成長が遅れていることに引け目を感じてしまうだろうとの思いからです。でも、祝う気持ちまで抑える必要はありませんでした。仲間たちに、いえ、祝いたいという気持ちを持つ人たちに祝っていただくということは、自分自身を愛するために必要なことなのではないかと思うのです」
「まぁ祝い事は純粋にうれしいものですからね。とくに贈り物はどんな安物でも、心がこもっているものは受け取った人間にとって宝になります。以前冒険者仲間で所帯を持ったやつが、娘が作ったという石に色を塗っただけのお守りを後生大事に持ち歩いていました。仲間はバカにしていましたが、全然気にせずに肌身離さず持っていて。娘が大きくなって恥ずかしがっても手放しませんでした」
聖者さまからすれば遠い世界の話をたとえ話として聞かせると、聖者さまは何かを思い描くように微笑んだ。
「うらやましいことです。実は私、ここには売られて来たのですよ。だから仲の良い家族というものには憧れがあります」
「え?」
「農民の子に魔力が宿っても気味悪がられるだけで価値を理解出来る者は少なくて、ある日思い悩んだ父が街の教会で教手さまに相談したところ、祝福の子だからと祝い金を手渡されて、わたくしはその場で引き取られることになりました。父はたいそう喜んでいました。あのときだけ、わたくしに微笑んでくれたのです。神さまのお役に立つんだぞと頭を撫でられて……不思議ですね。父のことは嫌っていたのに、ずっとその撫でてもらった感触を覚えているのです」
「生まれた場所には教会がなかったんですか?」
「ええ、貧しい村でしたから」
普通聖女となる場合、三歳ほどで親元から引き取られて大聖堂に集められて修行が行われるという話だったが、今の話だと聖者さまはそれなりに成長してから大聖堂に来たようだ。
確かミュリアのところも親が難癖つけて引き止めていたせいで大聖堂に上がったのは五歳ぐらいだったと聞いてる。
意外と成長してから大聖堂に入ったほうが出世しているんじゃないか?
いや、大聖堂での立場を出世という感覚で語るのはおかしいかもしれないが。
「あの、質問に脈絡がなくて申し訳ないが、どうして大聖堂は聖女さまや聖人さまの候補者を物心つかないような小さい頃に集めるんですか?」
「実家のことをすぐに忘れるからです」
なんでもないことのようにさらりと聖者さまは言った。
「ここに入ってしまえばその心は全ての民に平等に開かれるべきもの。偏りがあってはならないのです」
冷たい言葉だったが、そこに心はこもっていない。
「聖者さまはそう思っていない?」
聖者さまは小さくうなずく。
「大聖堂は歴史が古いだけに因習のようなものが多く残っています。それは人が自由に生きるには障害となるようなものも多いのです。ですが歴代の聖者はそういったものを変えたいと思うこともなかったようです。なにしろ外の世界を知りませんからね。わたくしは少しだけ世間を知っています。そして変えるべきところは変えたいと思っているのです。ですが、聖者には政治力はありません。ダスターさまは大聖堂のことはどの程度ご存知ですか?」
「ええっと、あまり詳しくは。勇者たちの話だと導師さまが運営は取り仕切っているとか」
「そうです。そこがわかっていれば簡単です。神の盟約の御心によって人を癒やす者としての頂点が聖者、大聖堂と教会を運営するのが導師、魔法を解き明かしそれを伝える教手のトップが教主です。聖者は大聖堂のいわば象徴ですが、実際に組織的な力は持ち合わせていないのです」
「なるほど、複雑なようで単純ですね。あ、そこのベンチにお座りになりませんか?」
「ありがとうございます」
なんだか長い話になりそうなので立ち話もなんだと思ってベンチに誘った。
まだ鍛錬中の勇者たちやメルリルはこちらが気になるようでチラチラと見ている。
気になるんだったらこっちへ来て聖者さまの相手を引き継いでくれよ。
特に勇者!
「その変革の第一歩として聖女さまや聖人さまたちの祝い年を行うんですね」
「変革というのはおこがましいですね。よくないところを変えたいだけですから」
「最終的には素質のある子どもを攫って来るのを止めさせたいということでしょうか?」
「そう、ですね。でも、それは難しいでしょうね。大聖堂の威光の大半は聖女や聖人たちの癒やしの力によって支えられています。もちろん魔法の授与も大きな影響力ですが、それは貴族だけの特権。ですが、聖女や聖人の癒やしは誰にでも平等です」
俺は誰にでも平等という話でテスタの家族のことを思い出したが、あれをやらかしたのは今は亡き導師さまだ。
ここで聖者さまに言うべきことでもないだろう。
「それはおかしな話です」
「おかしな話とは?」
俺の指摘に聖者さまは首をかしげた。
大聖堂に閉じ込められて世界を知らないことが聖者さまたちの抱える問題の根幹だろう。
なにしろ。
「いいですか。組織の最大の売りを統括する者が力を持っていないというのは有り得ないんです。何も知らない一般の人に大聖堂で一番偉い人は? と聞けば聖者さまと答えるでしょう。それが当たり前だからです」
「それはどういう?」
「大聖堂に対する求心力の多くは聖女さまや聖人さまの癒やしの力によるもの。それならそれを統括する聖者さまはもっと主張していいんですよ。あなたが一言言えば聖女さまや聖人さまは力を使わない。そうでしょう?」
「そのような罪深いことはいたしません」
「やらないこととやれないことは同じではない。正しいことを推し進めるなら力が必要です。それを行えば一時的に誰かが苦しい思いをするかもしれない。ですが、将来的には多くの人が救われる。違いますか?」
聖者さまは何やらじっと考え込んでいるようだった。
実際問題として確かに聖者さま一人では組織改革など到底無理なんじゃないかとは思う。
だが、今まで見て来たところ、この大聖堂の聖騎士たちのほとんどは聖者さま寄りだし、俺たちの世話役のノルフェイデさんを始めとする奉仕者と呼ばれる大聖堂を実質的に動かしている人たちも聖者さまのシンパと言っていい。
聖者さまが号令を発すれば、従う人は多いだろう。
問題は聖者さまが自分の力を知らなすぎることだ。
「あー、俺もちょっと言い過ぎました。言い方が過激でしたね」
「いえ、そんな。ダスターさまは正しいことをおっしゃっています」
「慌てる必要はないと思いますよ。その、聖女さまや聖人さまの祝い年をするということから始めればいい。何かを新しく始めるときにはどんな小さなことでもいろいろと問題が出て来るものです。そこからもっと大きな問題を解決する糸口も見えて来る」
「ふふっ」
聖者さまが突然楽しそうに笑った。
なんだろう?
「何か?」
「いえ、ダスターさまとお話しをしていると、世の中には何も難しいことはないのだと勘違いしてしまいそうで、それがおかしかったのです」
「え、そうですか。俺、そんな傲慢な感じですかね?」
「違いますよ。逆です。ダスターさまはきっと、世界を信じていらっしゃるのですね。だから神の盟約もダスターさまに抵抗なく心を重ねる。わたくしももう少し、いろいろなことを信じてみようと思います」
聖者さまはすっとベンチから立ち上がると軽く一礼してゆっくりと歩き去った。
ほんのちょっとした散歩に出たみたいな足取りだ。
しかしなんだな、世界で一番高貴なお方でも、やっぱり悩みはあるもんなんだな。
宴が終わった次の日、早朝の自己鍛錬が一段落ついたところに中庭に聖者さまが現れた。
しかもお供をつけていない。
大丈夫なのか?
いや、聖者さまからすればここは自分の家なんだから不安に思うようなことはないのかもしれないが、
「参考、と言うと?」
「わたくし共は、聖女や聖人の任を受けている者たちの祝い年を行いません。それは成長が遅れていることに引け目を感じてしまうだろうとの思いからです。でも、祝う気持ちまで抑える必要はありませんでした。仲間たちに、いえ、祝いたいという気持ちを持つ人たちに祝っていただくということは、自分自身を愛するために必要なことなのではないかと思うのです」
「まぁ祝い事は純粋にうれしいものですからね。とくに贈り物はどんな安物でも、心がこもっているものは受け取った人間にとって宝になります。以前冒険者仲間で所帯を持ったやつが、娘が作ったという石に色を塗っただけのお守りを後生大事に持ち歩いていました。仲間はバカにしていましたが、全然気にせずに肌身離さず持っていて。娘が大きくなって恥ずかしがっても手放しませんでした」
聖者さまからすれば遠い世界の話をたとえ話として聞かせると、聖者さまは何かを思い描くように微笑んだ。
「うらやましいことです。実は私、ここには売られて来たのですよ。だから仲の良い家族というものには憧れがあります」
「え?」
「農民の子に魔力が宿っても気味悪がられるだけで価値を理解出来る者は少なくて、ある日思い悩んだ父が街の教会で教手さまに相談したところ、祝福の子だからと祝い金を手渡されて、わたくしはその場で引き取られることになりました。父はたいそう喜んでいました。あのときだけ、わたくしに微笑んでくれたのです。神さまのお役に立つんだぞと頭を撫でられて……不思議ですね。父のことは嫌っていたのに、ずっとその撫でてもらった感触を覚えているのです」
「生まれた場所には教会がなかったんですか?」
「ええ、貧しい村でしたから」
普通聖女となる場合、三歳ほどで親元から引き取られて大聖堂に集められて修行が行われるという話だったが、今の話だと聖者さまはそれなりに成長してから大聖堂に来たようだ。
確かミュリアのところも親が難癖つけて引き止めていたせいで大聖堂に上がったのは五歳ぐらいだったと聞いてる。
意外と成長してから大聖堂に入ったほうが出世しているんじゃないか?
いや、大聖堂での立場を出世という感覚で語るのはおかしいかもしれないが。
「あの、質問に脈絡がなくて申し訳ないが、どうして大聖堂は聖女さまや聖人さまの候補者を物心つかないような小さい頃に集めるんですか?」
「実家のことをすぐに忘れるからです」
なんでもないことのようにさらりと聖者さまは言った。
「ここに入ってしまえばその心は全ての民に平等に開かれるべきもの。偏りがあってはならないのです」
冷たい言葉だったが、そこに心はこもっていない。
「聖者さまはそう思っていない?」
聖者さまは小さくうなずく。
「大聖堂は歴史が古いだけに因習のようなものが多く残っています。それは人が自由に生きるには障害となるようなものも多いのです。ですが歴代の聖者はそういったものを変えたいと思うこともなかったようです。なにしろ外の世界を知りませんからね。わたくしは少しだけ世間を知っています。そして変えるべきところは変えたいと思っているのです。ですが、聖者には政治力はありません。ダスターさまは大聖堂のことはどの程度ご存知ですか?」
「ええっと、あまり詳しくは。勇者たちの話だと導師さまが運営は取り仕切っているとか」
「そうです。そこがわかっていれば簡単です。神の盟約の御心によって人を癒やす者としての頂点が聖者、大聖堂と教会を運営するのが導師、魔法を解き明かしそれを伝える教手のトップが教主です。聖者は大聖堂のいわば象徴ですが、実際に組織的な力は持ち合わせていないのです」
「なるほど、複雑なようで単純ですね。あ、そこのベンチにお座りになりませんか?」
「ありがとうございます」
なんだか長い話になりそうなので立ち話もなんだと思ってベンチに誘った。
まだ鍛錬中の勇者たちやメルリルはこちらが気になるようでチラチラと見ている。
気になるんだったらこっちへ来て聖者さまの相手を引き継いでくれよ。
特に勇者!
「その変革の第一歩として聖女さまや聖人さまたちの祝い年を行うんですね」
「変革というのはおこがましいですね。よくないところを変えたいだけですから」
「最終的には素質のある子どもを攫って来るのを止めさせたいということでしょうか?」
「そう、ですね。でも、それは難しいでしょうね。大聖堂の威光の大半は聖女や聖人たちの癒やしの力によって支えられています。もちろん魔法の授与も大きな影響力ですが、それは貴族だけの特権。ですが、聖女や聖人の癒やしは誰にでも平等です」
俺は誰にでも平等という話でテスタの家族のことを思い出したが、あれをやらかしたのは今は亡き導師さまだ。
ここで聖者さまに言うべきことでもないだろう。
「それはおかしな話です」
「おかしな話とは?」
俺の指摘に聖者さまは首をかしげた。
大聖堂に閉じ込められて世界を知らないことが聖者さまたちの抱える問題の根幹だろう。
なにしろ。
「いいですか。組織の最大の売りを統括する者が力を持っていないというのは有り得ないんです。何も知らない一般の人に大聖堂で一番偉い人は? と聞けば聖者さまと答えるでしょう。それが当たり前だからです」
「それはどういう?」
「大聖堂に対する求心力の多くは聖女さまや聖人さまの癒やしの力によるもの。それならそれを統括する聖者さまはもっと主張していいんですよ。あなたが一言言えば聖女さまや聖人さまは力を使わない。そうでしょう?」
「そのような罪深いことはいたしません」
「やらないこととやれないことは同じではない。正しいことを推し進めるなら力が必要です。それを行えば一時的に誰かが苦しい思いをするかもしれない。ですが、将来的には多くの人が救われる。違いますか?」
聖者さまは何やらじっと考え込んでいるようだった。
実際問題として確かに聖者さま一人では組織改革など到底無理なんじゃないかとは思う。
だが、今まで見て来たところ、この大聖堂の聖騎士たちのほとんどは聖者さま寄りだし、俺たちの世話役のノルフェイデさんを始めとする奉仕者と呼ばれる大聖堂を実質的に動かしている人たちも聖者さまのシンパと言っていい。
聖者さまが号令を発すれば、従う人は多いだろう。
問題は聖者さまが自分の力を知らなすぎることだ。
「あー、俺もちょっと言い過ぎました。言い方が過激でしたね」
「いえ、そんな。ダスターさまは正しいことをおっしゃっています」
「慌てる必要はないと思いますよ。その、聖女さまや聖人さまの祝い年をするということから始めればいい。何かを新しく始めるときにはどんな小さなことでもいろいろと問題が出て来るものです。そこからもっと大きな問題を解決する糸口も見えて来る」
「ふふっ」
聖者さまが突然楽しそうに笑った。
なんだろう?
「何か?」
「いえ、ダスターさまとお話しをしていると、世の中には何も難しいことはないのだと勘違いしてしまいそうで、それがおかしかったのです」
「え、そうですか。俺、そんな傲慢な感じですかね?」
「違いますよ。逆です。ダスターさまはきっと、世界を信じていらっしゃるのですね。だから神の盟約もダスターさまに抵抗なく心を重ねる。わたくしももう少し、いろいろなことを信じてみようと思います」
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