6 / 885
外伝・SS等
お正月特別SS・料理の心得
何日も雨が降り続くこの季節には、先駆けの郷の住人は屋内で作業をすることがほとんどだ。
もちろん荷運び人や、季節を選ばずに忙しい商人などはいつも通り働いているが、日雇いや冒険者、洗濯女などは極端に仕事が減ってしまう。
その減った分を補うために内職を行うのだ。
雨漏りがひどいボロ長屋の住人にはその内職さえ難しい。
だが、それも去年までの話だった。
この年の雨の時期に、長屋の住人の一人である冒険者ダスターが連れ帰った森人の女性が、なんと長屋の雨漏りを直してしまったのだ。
どうやら森人の秘儀らしいと、元冒険者である長屋の住人たちは感心しきりであった。
「まさかダスターちゃんがあんな美人さんのお嫁さんを連れ帰って来るなんてね。ああ、神さまはちゃんと見てくださっていたのだわ」
とはいえ、この長屋の住人のなかでも独特の雰囲気を持っているミディヌとハルンの老女の姉妹には、森人の秘儀よりも、同じ長屋に住むダスターの甲斐性のほうが気になるようだった。
「あら、油断しちゃダメよ。あのダスターちゃんのことだから、自分よりももっといい相手がいるんじゃないかとか言い出して、瀬戸際でダメになっちゃったりするかもしれないからね」
「まぁ、……でも、ダスターちゃんならありそうねぇ」
「男のくせに腰が引けてるのよ。悪い癖だわ。あれで冒険者として生き延びているんだから、ダスターちゃんは頭がいいのよ。だいたい頭のいい男ってグダグダ考えているうちに好きな相手に逃げられてしまったりするもんなんだから」
「まぁまぁ、姉さんったら。ダスターちゃんは確かに頭はいいのだけど、ちょっとだけ、抜けているところがあるのよね。まぁ、ああいうところがかわいらしいのだけど」
「ハルンはダスターちゃんの世話を焼くのが好きだものね。でも、私らのようなうるさい婆さんがくっついてたら、せっかくのお嫁さんが逃げてしまうわよ。ほどほどにしないと」
「あらあら、姉さんは本当にダスターちゃんが大好きよね」
「ハルンほどじゃないよ」
「あらあらまぁまぁ」
姉妹の老女が、すっかり雨漏りしなくなった自分の部屋で、そんなご近所の噂話をしながら内職にいそしんでいると、トントントンと何やら玄関の戸を叩く者があった。
「あらあら、こんなおばちゃんのおうちにどなたかしら?」
妹のハルンが、小上がりの板間から玄関に続く土間に降りる。
土間には石の上に置かれた草履があり、それをつっかけて玄関まで行き、ノックに応じた。
「はい、どちらさまでしょうか?」
「あの……メルリルです」
「あらあら、どうしたの? 少しの距離でも外は濡れるから、まずはお入りなさい」
「あ、はい失礼します」
戸板を外して出来た入り口にたたずんでいたのは、先ほどまで姉妹が噂をしていたダスターが連れて帰った森人の女性だ。
その姿をしげしげと見て「これは寿命が延びるわねぇ」と、ハルンは呟く。
人は美しいものを見ると寿命を延ばし、醜いものを見ると寿命を減じる。というのが、この姉妹の持論であった。
そう思ってしまうほど、外に立っていたメルリルは美しかった。
このメルリルを連れて帰って来たダスターは三十近くであり、二十代半ばであろうメルリルとは少し年の差がある。
ダスターの言い草ではないが、結婚相手を探すならもっと条件のいい男が見つかるだろうと思えてしまうのだ。
この美しさなら、貴族の世話になって一生安楽に暮らすことも可能だろう。
「ダスターちゃんの気持ちもわかってしまうわね」
「え?」
自分に何かを言われたと思って、メルリルが聞き返すが、ハルンは構わず話を進めた。
「何かご用があって来たのでしょう? ほら、そんな冷たい場所に立っていると寿命が縮むわよ?」
「あ、ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ?」
「たとえそうでも、人が見たらびっくりするわ。ほらほら、遠慮してないで入ってちょうだい」
驚いたことに、メルリルの衣服や髪には水滴一つ付いていなかった。
これも森人の秘儀だろうと納得したハルンは、「さぁさぁ」と、優しいながら有無を言わせない強引さで、メルリルを部屋に連れ込むことに成功する。
「さぁ、お茶とお菓子をどうぞ。ちょっと散らかっているけど気にしないでね」
「いえ、そんなにしてもらう訳には……」。
最初は最近知り合ったばかりの人の家を訪ねることに抵抗があったらしいメルリルだったが、固辞する前に、なかに招き入れられてしまっていた。
「ここまで土足で大丈夫だからね」
下にも置かない歓迎ぶりに、メルリルが面食らっている間に、すっかりお客さま用の準備を整えられてしまったのである。
「あら、いらっしゃい。何? もしかしてダスターちゃんと喧嘩でもした?」
姉のミディヌがちょっと意地の悪い質問をした。
すかさず妹のハルンににらまれる。
「いえ、違うんです。あの、こちらのハルンさんがとても料理が上手だとお聞きしたので……」
「まぁ、花嫁修業ね!」
ミディヌの先取りした言葉に、メルリルがあたふたとした。
「えっ、えっ、違う……あれ、違わないの、かな?」
その慌てぶりに、姉妹の二人共が、心のなかで「可愛い」と呟いていたことなど、メルリルが知るよしもなかった。
そんな経緯でハルンに料理を習い始めたメルリルだったが、とても料理の手際が悪かった。
料理の手伝いをさせながら様子を見ていたハルンは、すぐに小さい子どもに教える段階から始めることにする。
メルリルの料理は、誰にも習わずに独学でなんとかしようとした挙句、失敗してしまう子どもとそっくりだったのだ。
「お、いい匂いだな」
そんな風に料理の修行を行っていると、たまにダスターが様子を見に来ることがある。
ダスターはちょいと味見をすると、「んー、ちょっと尖ってるかな? うちにちょうどいい酒があるから少し足してみたらどうだ?」などと言って、たちまち味をととのえてしまったりするのだ。
本人としては悪気はないのだろうが、メルリルのやる気を低下させる原因となっていた。
「私、いつかダスターより美味しいものが作れるようになるんでしょうか?」
ある日とうとう弱音を吐いたメルリルに、ハルンは困ったように告げる。
「いい、メルリルちゃん。この世には張り合ってはいけない相手がいるの。それはね、そのことを好きで好きで仕方のない人。何かを好きという気持ちはとても大きな力よ。四六時中好きなことについて考えても飽きることがないわ。そんな人に普通の人は絶対にかなわない。いえ、勝負自体に意味がないの。だって相手は張り合う気がないんですもの」
「……はぁ」
メルリルはため息を吐いた。
そんなメルリルの背を、ハルンは優しくポンポンと叩く。
「そんな人だからこそ、愛情込めて作った料理にはすぐに気づいてくれるのよ」
ハッとするメルリルに、ハルンはにっこりと笑う。
「だからメルリルちゃんは一つ一つ丁寧に、愛情込めて料理を作ればいいのよ。だってダスターちゃんと張り合いたい訳じゃないんでしょう?」
「……はい。ありがとうございます」
そう答えたメルリルの顔は真っ赤になっていた。
もちろん荷運び人や、季節を選ばずに忙しい商人などはいつも通り働いているが、日雇いや冒険者、洗濯女などは極端に仕事が減ってしまう。
その減った分を補うために内職を行うのだ。
雨漏りがひどいボロ長屋の住人にはその内職さえ難しい。
だが、それも去年までの話だった。
この年の雨の時期に、長屋の住人の一人である冒険者ダスターが連れ帰った森人の女性が、なんと長屋の雨漏りを直してしまったのだ。
どうやら森人の秘儀らしいと、元冒険者である長屋の住人たちは感心しきりであった。
「まさかダスターちゃんがあんな美人さんのお嫁さんを連れ帰って来るなんてね。ああ、神さまはちゃんと見てくださっていたのだわ」
とはいえ、この長屋の住人のなかでも独特の雰囲気を持っているミディヌとハルンの老女の姉妹には、森人の秘儀よりも、同じ長屋に住むダスターの甲斐性のほうが気になるようだった。
「あら、油断しちゃダメよ。あのダスターちゃんのことだから、自分よりももっといい相手がいるんじゃないかとか言い出して、瀬戸際でダメになっちゃったりするかもしれないからね」
「まぁ、……でも、ダスターちゃんならありそうねぇ」
「男のくせに腰が引けてるのよ。悪い癖だわ。あれで冒険者として生き延びているんだから、ダスターちゃんは頭がいいのよ。だいたい頭のいい男ってグダグダ考えているうちに好きな相手に逃げられてしまったりするもんなんだから」
「まぁまぁ、姉さんったら。ダスターちゃんは確かに頭はいいのだけど、ちょっとだけ、抜けているところがあるのよね。まぁ、ああいうところがかわいらしいのだけど」
「ハルンはダスターちゃんの世話を焼くのが好きだものね。でも、私らのようなうるさい婆さんがくっついてたら、せっかくのお嫁さんが逃げてしまうわよ。ほどほどにしないと」
「あらあら、姉さんは本当にダスターちゃんが大好きよね」
「ハルンほどじゃないよ」
「あらあらまぁまぁ」
姉妹の老女が、すっかり雨漏りしなくなった自分の部屋で、そんなご近所の噂話をしながら内職にいそしんでいると、トントントンと何やら玄関の戸を叩く者があった。
「あらあら、こんなおばちゃんのおうちにどなたかしら?」
妹のハルンが、小上がりの板間から玄関に続く土間に降りる。
土間には石の上に置かれた草履があり、それをつっかけて玄関まで行き、ノックに応じた。
「はい、どちらさまでしょうか?」
「あの……メルリルです」
「あらあら、どうしたの? 少しの距離でも外は濡れるから、まずはお入りなさい」
「あ、はい失礼します」
戸板を外して出来た入り口にたたずんでいたのは、先ほどまで姉妹が噂をしていたダスターが連れて帰った森人の女性だ。
その姿をしげしげと見て「これは寿命が延びるわねぇ」と、ハルンは呟く。
人は美しいものを見ると寿命を延ばし、醜いものを見ると寿命を減じる。というのが、この姉妹の持論であった。
そう思ってしまうほど、外に立っていたメルリルは美しかった。
このメルリルを連れて帰って来たダスターは三十近くであり、二十代半ばであろうメルリルとは少し年の差がある。
ダスターの言い草ではないが、結婚相手を探すならもっと条件のいい男が見つかるだろうと思えてしまうのだ。
この美しさなら、貴族の世話になって一生安楽に暮らすことも可能だろう。
「ダスターちゃんの気持ちもわかってしまうわね」
「え?」
自分に何かを言われたと思って、メルリルが聞き返すが、ハルンは構わず話を進めた。
「何かご用があって来たのでしょう? ほら、そんな冷たい場所に立っていると寿命が縮むわよ?」
「あ、ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ?」
「たとえそうでも、人が見たらびっくりするわ。ほらほら、遠慮してないで入ってちょうだい」
驚いたことに、メルリルの衣服や髪には水滴一つ付いていなかった。
これも森人の秘儀だろうと納得したハルンは、「さぁさぁ」と、優しいながら有無を言わせない強引さで、メルリルを部屋に連れ込むことに成功する。
「さぁ、お茶とお菓子をどうぞ。ちょっと散らかっているけど気にしないでね」
「いえ、そんなにしてもらう訳には……」。
最初は最近知り合ったばかりの人の家を訪ねることに抵抗があったらしいメルリルだったが、固辞する前に、なかに招き入れられてしまっていた。
「ここまで土足で大丈夫だからね」
下にも置かない歓迎ぶりに、メルリルが面食らっている間に、すっかりお客さま用の準備を整えられてしまったのである。
「あら、いらっしゃい。何? もしかしてダスターちゃんと喧嘩でもした?」
姉のミディヌがちょっと意地の悪い質問をした。
すかさず妹のハルンににらまれる。
「いえ、違うんです。あの、こちらのハルンさんがとても料理が上手だとお聞きしたので……」
「まぁ、花嫁修業ね!」
ミディヌの先取りした言葉に、メルリルがあたふたとした。
「えっ、えっ、違う……あれ、違わないの、かな?」
その慌てぶりに、姉妹の二人共が、心のなかで「可愛い」と呟いていたことなど、メルリルが知るよしもなかった。
そんな経緯でハルンに料理を習い始めたメルリルだったが、とても料理の手際が悪かった。
料理の手伝いをさせながら様子を見ていたハルンは、すぐに小さい子どもに教える段階から始めることにする。
メルリルの料理は、誰にも習わずに独学でなんとかしようとした挙句、失敗してしまう子どもとそっくりだったのだ。
「お、いい匂いだな」
そんな風に料理の修行を行っていると、たまにダスターが様子を見に来ることがある。
ダスターはちょいと味見をすると、「んー、ちょっと尖ってるかな? うちにちょうどいい酒があるから少し足してみたらどうだ?」などと言って、たちまち味をととのえてしまったりするのだ。
本人としては悪気はないのだろうが、メルリルのやる気を低下させる原因となっていた。
「私、いつかダスターより美味しいものが作れるようになるんでしょうか?」
ある日とうとう弱音を吐いたメルリルに、ハルンは困ったように告げる。
「いい、メルリルちゃん。この世には張り合ってはいけない相手がいるの。それはね、そのことを好きで好きで仕方のない人。何かを好きという気持ちはとても大きな力よ。四六時中好きなことについて考えても飽きることがないわ。そんな人に普通の人は絶対にかなわない。いえ、勝負自体に意味がないの。だって相手は張り合う気がないんですもの」
「……はぁ」
メルリルはため息を吐いた。
そんなメルリルの背を、ハルンは優しくポンポンと叩く。
「そんな人だからこそ、愛情込めて作った料理にはすぐに気づいてくれるのよ」
ハッとするメルリルに、ハルンはにっこりと笑う。
「だからメルリルちゃんは一つ一つ丁寧に、愛情込めて料理を作ればいいのよ。だってダスターちゃんと張り合いたい訳じゃないんでしょう?」
「……はい。ありがとうございます」
そう答えたメルリルの顔は真っ赤になっていた。
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
転生した本好き幼女は、冷徹宰相パパのために暗躍します!~どんなピンチも本の世界に入れる『ひみちゅのチート』で解決でしゅ~
青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。
藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。
溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。
その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。
目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。
前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。
リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。
アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。
当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。
そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。
ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。
彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。
やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。
これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。
※最終話まで予約投稿済
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!