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第六章 その祈り、届かなくとも……
576 自らが選び取る
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「みんなはどう思う?」
とりあえず全員の意見を聞こう。
「難しいですね。どちらにせよ内政干渉になるでしょうし、そもそも間に合うのかどうかという問題があります。アンデル王はともかくとして、大公閣下のほうはどう考えてもことが終わってしまってからの話になりそうですし。遠すぎる上に敵対国のど真ん中を移動するのは辛いでしょう」
聖騎士が少し悩んだ末にそう意見を述べた。
俺もほとんど同じ意見だ。
どっちも間に合わない可能性が高い。
まだアンデル王陛下のほうがなんとかなりそうだが、果たしてアンデル王陛下にことを解決する能力があるのか? という問題もあるしな。
なにしろ去年内乱と隣国の裏切りという大打撃を受けたばかりだ。
まぁそこを狙われたんだろうが。
「あ、あの、わ、わたくしは、あの騎士さまたちが気になります。無事でいらっしゃるといいのですが……」
聖女が遠慮がちに言う。
勇者の考えではいまさら砦に行ったところでどうにもならないということなんだろうが、聖女からすれば少しの間でも言葉を交わしたり、癒したりした相手の無事が気になるのだろう。
聖女らしいな。
「え? 私? 私はどうでもいいよ。決まったら教えて」
モンクは特に意見がないようだ。
それも一つの意思の表明だろう。
「メルリルはなにか気づいたことはないか?」
この面子でメルリルが自分から発言するのは少しきついだろうから、俺から水を向けてみる。
「え? わ、私? 私は戦のことはよくわからないので、それよりも魔物を呼び寄せる魔具とやらで、森が荒れたんじゃないかと気になって」
「確かにそこも気になるな。本来はそっちのほうが勇者の仕事なんだが、人間がやらかしたことだからまずこっちを対処しないと、同じことが起きかねないし」
森人らしい意見だ。
だが、実はこれはものすごく大切なことだ。
俺も魔物の調整をしていたからわかるが、あんな大移動が起これば森の様子がガラリと変わってしまう。
今後森で何が起こっても不思議じゃない。
俺はメルリルに同意しつつ、なぜ人間のほうに先に対処するのかという理由を告げた。
そう、相手はまだこのとんでもない魔具を持っている可能性がある。
「なんでそんな恐ろしいことをするのかな」
「連中は世界のバランスなんか考えたこともないからだろう。目先のことしか見てないのさ。そもそも、世界のバランスが崩れたせいで農作物が被害に遭ったっていうのにな」
俺がそう言うと、メルリルは悲しそうな顔になった。
別に俺が悪い訳じゃないが、ものすごい罪悪感がある。
「それで、師匠はどう思うんだ?」
勇者が聞いた。
「お前の言った二択なら、可能性の高いほうとしてアンデル王だろうな。だが、クルスの言ったようにアンデル王に会ったところで無駄になる可能性もまた高いと思う」
「……そうか」
勇者はさほどがっかりせずに冷静に俺の意見を受け入れた。
勇者本人もどっちも無理がある計画だと思っていたのだろう。
「なぁ、ここは方法論は捨ててみないか?」
「どういうことだ?」
「手段を考えるんじゃなくて、仲間の気持ちに応えるんだよ。聖女があの騎士達を気にしているんだから、たとえ戦う訳にはいかなくても、砦に行ってみていいんじゃないかな? どれを選んでも無駄になりそうだしな」
俺の言い方に、勇者はムッとした。
責任を投げ捨てたような意見に聞こえたのだろう。
「ミュリアに後悔させたくないだろ?」
「そ、それは……」
勇者はしばしためらった後、何か自分を納得させたように一人うなずいた。
「そうだな。ほかの誰にも救えない者を救うのが勇者というのなら、戦の敗者を救うのもまた、勇者の仕事かもしれない」
自分自身に言い聞かせるように言って、勇者は顔を上げて全員を見渡す。
「俺は砦に行こうと思う。反対意見はあるか?」
「ありがとうございます!」
聖女が嬉しそうに勇者に礼を言う。
ほかの皆は勇者の目を見てうなずいたり、肩をすくめたりして、その意見を肯定したのだった。
さて、砦行きが決まったが、問題は見張りの男二人だ。
ここに置いて行くのは街の人たちの負担になる。
「連れて行くしかないだろうなぁ」
「師匠、いっそ、開放しないか?」
とんだお荷物のことを考えて気を重くしていると、勇者が意外なことを言い出した。
「いいのか?」
「あいつらもいまさら民に害をなさないだろうし、自分たちの隊に戻るというのならそれもいい。正直あんなの連れ歩きたくない」
その気持ちはすごくよくわかるぞ!
そこで俺達は街の人たちの前に二人を連れて行き、まずは謝らせた。
すっかり悄然としていた二人は、街の人たちの前に引っ張り出されても、暴れたり逃げたりはしなかった。
俺達に言われた通り、街の人たちに土下座をして謝る。
街の人たちはそれで許す気持ちにはならなかっただろうが、勇者の存在が抑止力として働いているし、一応謝ったということで、それ以上何も言わなかった。だが、落ち着いた後で広場の焼死体を見たら、また意見が変わるかもしれないが。
さっさと隊か国に帰れと勇者が解放したのだが、二人が意外なことを言い出した。
「私たちはここに残ります。街を立て直す手伝いをさせてもらいます」
「は? 正気か? お前たちが手を下してなくとも、お前たちの仲間が街の兵や冒険者たちを殺してるんだぞ? 今は気力を失っている街の者達も、あの死体を見たらきっとお前たちに怒りをぶつけるはずだ。死ぬかもしれないぞ?」
「それでも、残るべきだと思ったのです。私達は騎士です。神の教えを守る理の守護者なのです。少なくとも、まだその誇りは失っていません。償いをさせていただきたいのです」
俺も勇者も彼らに翻意を促したが、二人は頑として主張を曲げなかった。
「わかった。ここの教手に話をつけておいてやる」
勇者はそう言うと、この教会の主であるボックス老人に歩み寄り、膝を突いて深く礼をした。
「盟約の民、街の導き手であるボックス師よ。罪を犯したこの者達をあなたに預けます。どうか街の者が過ちを犯さないように導いてやってください」
勇者の真摯な声が教会の広間に響く。
それを聞くのは当のボックス老人だけでなく、避難している街の者たちも一緒だ。
なかには明らかに怒りや憤りを表情に表している者もいるが、この場で騒ぎ立てることはなかった。
老人には少し負担が大きくないか? と、思うのだが、聖女も勇者の傍らで、両膝を突いて、頭を垂れる。
「この者達に出来れば慈悲を持って対してあげてください」
「うんうん。お任せくだされ。大丈夫大丈夫」
当のボックス老人はにこにこと勇者と聖女の言葉を受け入れたのだった。
ボックス老人の隣に立つ施術士の女性は難しい顔をしていたが、反対はしない。
「大丈夫なのか?」
気になって言った俺に対して、勇者は難しい顔をして答える。
「助けを求める者がいればそれを助ける。それこそが各地の教会の本来の仕事の一つだ。まぁあの爺さんも長いことここで頑張って来たようだし。俺達がいろいろ考えるよりも任せたほうが結果はいいだろう。最終的に国に突き出して処刑されてもあいつらの選んだ道だ。街の者たちがいらん罪を背負わないように私刑だけは止めてもらわなきゃならんが」
「そうか。……まぁ俺達が出来ることはここまでではあるな」
他人の人生を俺達がどうにかしてやることは出来ない。
決定権は常に彼ら自身にあるのだ。
俺達は贖罪の道を選んだ二人の騎士を残し、砦へと向かったのだった。
とりあえず全員の意見を聞こう。
「難しいですね。どちらにせよ内政干渉になるでしょうし、そもそも間に合うのかどうかという問題があります。アンデル王はともかくとして、大公閣下のほうはどう考えてもことが終わってしまってからの話になりそうですし。遠すぎる上に敵対国のど真ん中を移動するのは辛いでしょう」
聖騎士が少し悩んだ末にそう意見を述べた。
俺もほとんど同じ意見だ。
どっちも間に合わない可能性が高い。
まだアンデル王陛下のほうがなんとかなりそうだが、果たしてアンデル王陛下にことを解決する能力があるのか? という問題もあるしな。
なにしろ去年内乱と隣国の裏切りという大打撃を受けたばかりだ。
まぁそこを狙われたんだろうが。
「あ、あの、わ、わたくしは、あの騎士さまたちが気になります。無事でいらっしゃるといいのですが……」
聖女が遠慮がちに言う。
勇者の考えではいまさら砦に行ったところでどうにもならないということなんだろうが、聖女からすれば少しの間でも言葉を交わしたり、癒したりした相手の無事が気になるのだろう。
聖女らしいな。
「え? 私? 私はどうでもいいよ。決まったら教えて」
モンクは特に意見がないようだ。
それも一つの意思の表明だろう。
「メルリルはなにか気づいたことはないか?」
この面子でメルリルが自分から発言するのは少しきついだろうから、俺から水を向けてみる。
「え? わ、私? 私は戦のことはよくわからないので、それよりも魔物を呼び寄せる魔具とやらで、森が荒れたんじゃないかと気になって」
「確かにそこも気になるな。本来はそっちのほうが勇者の仕事なんだが、人間がやらかしたことだからまずこっちを対処しないと、同じことが起きかねないし」
森人らしい意見だ。
だが、実はこれはものすごく大切なことだ。
俺も魔物の調整をしていたからわかるが、あんな大移動が起これば森の様子がガラリと変わってしまう。
今後森で何が起こっても不思議じゃない。
俺はメルリルに同意しつつ、なぜ人間のほうに先に対処するのかという理由を告げた。
そう、相手はまだこのとんでもない魔具を持っている可能性がある。
「なんでそんな恐ろしいことをするのかな」
「連中は世界のバランスなんか考えたこともないからだろう。目先のことしか見てないのさ。そもそも、世界のバランスが崩れたせいで農作物が被害に遭ったっていうのにな」
俺がそう言うと、メルリルは悲しそうな顔になった。
別に俺が悪い訳じゃないが、ものすごい罪悪感がある。
「それで、師匠はどう思うんだ?」
勇者が聞いた。
「お前の言った二択なら、可能性の高いほうとしてアンデル王だろうな。だが、クルスの言ったようにアンデル王に会ったところで無駄になる可能性もまた高いと思う」
「……そうか」
勇者はさほどがっかりせずに冷静に俺の意見を受け入れた。
勇者本人もどっちも無理がある計画だと思っていたのだろう。
「なぁ、ここは方法論は捨ててみないか?」
「どういうことだ?」
「手段を考えるんじゃなくて、仲間の気持ちに応えるんだよ。聖女があの騎士達を気にしているんだから、たとえ戦う訳にはいかなくても、砦に行ってみていいんじゃないかな? どれを選んでも無駄になりそうだしな」
俺の言い方に、勇者はムッとした。
責任を投げ捨てたような意見に聞こえたのだろう。
「ミュリアに後悔させたくないだろ?」
「そ、それは……」
勇者はしばしためらった後、何か自分を納得させたように一人うなずいた。
「そうだな。ほかの誰にも救えない者を救うのが勇者というのなら、戦の敗者を救うのもまた、勇者の仕事かもしれない」
自分自身に言い聞かせるように言って、勇者は顔を上げて全員を見渡す。
「俺は砦に行こうと思う。反対意見はあるか?」
「ありがとうございます!」
聖女が嬉しそうに勇者に礼を言う。
ほかの皆は勇者の目を見てうなずいたり、肩をすくめたりして、その意見を肯定したのだった。
さて、砦行きが決まったが、問題は見張りの男二人だ。
ここに置いて行くのは街の人たちの負担になる。
「連れて行くしかないだろうなぁ」
「師匠、いっそ、開放しないか?」
とんだお荷物のことを考えて気を重くしていると、勇者が意外なことを言い出した。
「いいのか?」
「あいつらもいまさら民に害をなさないだろうし、自分たちの隊に戻るというのならそれもいい。正直あんなの連れ歩きたくない」
その気持ちはすごくよくわかるぞ!
そこで俺達は街の人たちの前に二人を連れて行き、まずは謝らせた。
すっかり悄然としていた二人は、街の人たちの前に引っ張り出されても、暴れたり逃げたりはしなかった。
俺達に言われた通り、街の人たちに土下座をして謝る。
街の人たちはそれで許す気持ちにはならなかっただろうが、勇者の存在が抑止力として働いているし、一応謝ったということで、それ以上何も言わなかった。だが、落ち着いた後で広場の焼死体を見たら、また意見が変わるかもしれないが。
さっさと隊か国に帰れと勇者が解放したのだが、二人が意外なことを言い出した。
「私たちはここに残ります。街を立て直す手伝いをさせてもらいます」
「は? 正気か? お前たちが手を下してなくとも、お前たちの仲間が街の兵や冒険者たちを殺してるんだぞ? 今は気力を失っている街の者達も、あの死体を見たらきっとお前たちに怒りをぶつけるはずだ。死ぬかもしれないぞ?」
「それでも、残るべきだと思ったのです。私達は騎士です。神の教えを守る理の守護者なのです。少なくとも、まだその誇りは失っていません。償いをさせていただきたいのです」
俺も勇者も彼らに翻意を促したが、二人は頑として主張を曲げなかった。
「わかった。ここの教手に話をつけておいてやる」
勇者はそう言うと、この教会の主であるボックス老人に歩み寄り、膝を突いて深く礼をした。
「盟約の民、街の導き手であるボックス師よ。罪を犯したこの者達をあなたに預けます。どうか街の者が過ちを犯さないように導いてやってください」
勇者の真摯な声が教会の広間に響く。
それを聞くのは当のボックス老人だけでなく、避難している街の者たちも一緒だ。
なかには明らかに怒りや憤りを表情に表している者もいるが、この場で騒ぎ立てることはなかった。
老人には少し負担が大きくないか? と、思うのだが、聖女も勇者の傍らで、両膝を突いて、頭を垂れる。
「この者達に出来れば慈悲を持って対してあげてください」
「うんうん。お任せくだされ。大丈夫大丈夫」
当のボックス老人はにこにこと勇者と聖女の言葉を受け入れたのだった。
ボックス老人の隣に立つ施術士の女性は難しい顔をしていたが、反対はしない。
「大丈夫なのか?」
気になって言った俺に対して、勇者は難しい顔をして答える。
「助けを求める者がいればそれを助ける。それこそが各地の教会の本来の仕事の一つだ。まぁあの爺さんも長いことここで頑張って来たようだし。俺達がいろいろ考えるよりも任せたほうが結果はいいだろう。最終的に国に突き出して処刑されてもあいつらの選んだ道だ。街の者たちがいらん罪を背負わないように私刑だけは止めてもらわなきゃならんが」
「そうか。……まぁ俺達が出来ることはここまでではあるな」
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