605 / 885
第七章 幻の都
710 美味しいものを食べながら話し合いをすると混沌が生じる
しおりを挟む
最初に来たときも思ったんだが、この、カーンが使っている屋敷の、一つ一つの部屋は、やたら広い。
私室の、扉を開けてすぐのところは、部屋というよりも、それぞれの部屋へとつながる空間という役割を持っているものだが、毛皮を使ったラグの上に、ソファーと、クッションがバラバラに並べられていて、勇者達全員が適当に座っても、まだまだただっぴろい。
聞いたら、ソファーやクッションは、メイサーが別の部屋から持って来たとのことだった。
部屋を出るのに、扉を何枚も経由しなければならないという状態を、メイサーが嫌った結果だ。
「この領主館、ごっつい造りだな」
「馬鹿な先代が贅沢して、無駄な空間をいっぱい作ったせいだな。装飾品とかは俺が就任したときに全部売っぱらったし、隠し部屋は解体した。……もちろん全部じゃないぞ? 客間などに、不自然に出入り出来る場所とかがあってな」
「うへえ、趣味が悪いな」
「客の弱みを握ろうと思ったか……好みの女を招いて、夜這いをかけていたか」
「師匠達は何の話をしているんだ?」
部屋の隅のほうでこそこそと、カーンと話をしていたら、勇者が肉で野菜を包みながら、不審そうに呼びかけて来た。
む、大人しくメシを食っていると思っていたら、それなりに満足したら気が散り出したな。
「このお肉を薄く焼いて、お野菜と一緒に食べるのは、素敵ですね。お肉に味がついていて、不思議です」
「それは、腐った肉を食べやすくするために、濃いタレに漬け込んでいるからだぞ」
「腐った……お肉?」
メイサーの説明に、聖女がびっくりしたように自分が手にした肉を見た。
手づかみでものを食うのはもう慣れたもんだな。じゃない……。
「メイサー、いじわるはよせ。ミュリア、それはこの料理法が産まれた経緯であって、今使われている肉はちゃんとしたものだ」
「濃いタレだとうじ虫が死ぬんで……」
「メイサー……」
「なんだ、軽い冗談じゃないか。聖女さまだって、旅の途中ヤバいもん食ったことぐらい、あるでしょう?」
「え? ええっと……」
あいつなんで聖女にやたら絡んでるんだ? あー、お嬢様っぽい女の子だからか。
昔っからああいうところは変わってないな。
「ミュリア、気にするな。こいつの悪い癖なんだ。純粋そうな女の子を見ると、じゃれつく癖があるんで、勘弁してやってくれ」
「え? いえ、とてもよくしていただいています」
うん。まぁ聖女は聖女で、わりと天然だから、メイサーの話を何やら面白いお話し程度に聞いているっぽいな。
案外相性は悪くないのか?
「聖女さまは可愛いなぁ。そうそう、うちの名無しの女の子に名前つけてくれて、指も動くようにしてくれたんだって? 遅くなったけど、ありがとうな」
「え? いえ、わたくしのほうこそ、リクスにはとても助けてもらいました。わたくし達お友達なのですよ」
ふふふ、と、自慢げに聖女は言った。
「へー、奴隷の娘と聖女さまが友達……ね。ふーん、本気なんだ。うふふ、おねーさん、ますます、聖女さまが好きになっちゃったなぁ」
「きゃっ!」
とうとう、メイサーの奴、聖女に飛びかかりやがった。
「おい、やめろ!」
「なに? 勇者さまは聖女さまとデキてんの?」
「は? 何言ってる?」
ダメだこれは。
「おい、カーン。メイサーの暴走を止めろ」
「あー、わかった。メイサーほら、真面目な話があるんだろうが。ちょっと大人しくしておれ」
カーンが重々しく言うと、メイサーはパッと聖女を離し、素早くカーンの隣に潜り込む。
「あたしがいなくて寂しかった?」
「当たり前だろうが。今さら何を聞いている」
あーこれはこれできっついな。
「師匠、なんなんだ、あの女は!」
勇者がカンカンである。
だが、お前はもっと女に耐性を持ったほうがいいぞ。
メイサーなんて、夜の花々に比べれば、大人しいもんだ。
「まぁ気にするな。悪気はないんだ。それよりも、食い物を摘まみながらでいいから、話を聞いてくれ」
俺の言葉に、全員の意識がこっちに集中するのを感じる。
しかし、ここの飯は美味いな。
みんな食べるのに夢中になるのはわかる。
「実はだ。この二人、カーンとメイサーは、知っての通り、俺の昔の仲間なんだが、カーンに貴族の当主の座が降ってわいたせいで、まともな方法で一緒になるのが困難になった。メイサーは見た目は普通の貴族よりもよっぽど貴族的だが、元は奴隷の子どもだ。この国では、奴隷とその子どもに正式の身分が与えられることはない。モノ扱いなんだ」
「腐ってるな」
「お肉は腐っていませんけどね」
勇者の言葉に聖女がなぜかツッコミを入れた。
さっきのメイサーの話が面白かったのだろうか?
「モノと人は結婚出来ない。身分差あれこれ以前の話だ」
「なるほど。師匠が言ってた問題はそこか」
勇者が理解したようにうなずいた。
ミホムでは基本的に奴隷は禁止なので、制度自体がない。それでミホムの貴族だった勇者も、ピンと来ていなかったのだろう。
「それでは、リクスもそうなんですね」
「……そうだな」
聖女は友達のリクスが気になるようだ。
そっちも一緒になんとかしてしまうのがいいだろうな。
「リクスに関してはやりようがある。ミュリアが祝福を施したことで、ミュリア付きの奉仕者みたいな扱いにすることが出来るんじゃないかと思っている」
「確かに、奉仕者になればそもそも身分はなくなるからね。元奴隷でも関係ない」
モンクが理解してうなずいた。
「その方法をその女にも使うのか?」
「いや、メイサーの場合は、それだと時間がかかってしまう。最低でも一年は実際の奉仕が必要だろ? そこから貴族籍に入れたりなんたりする必要があるしな」
「そんな悠長なことをするぐらいなら、二人でどっか遠くへ行くよ」
勇者の問いに俺が答えると、メイサーがぶっちゃけた。
そうだろうとも、お前待つの嫌いだし。
「そこでだ。これから迷宮で発見する勇者の剣を、メイサーが天啓によって見い出し、勇者に捧げたということにする」
「師匠らしくないな。まだ見つかってない剣を計算に入れるのか?」
「もし見つからなかったときには、いっそその魔法剣を元に、アドミニスに何か作ってもらってもいい」
「まぁ、おじいさまを頼るのですね」
聖女がウキウキと言った。
「いざというときだけだぞ? 一応、迷宮で伝説の剣を探すのが目的だからな」
釘を刺しておこう。
期待だけして、がっかりするとかわいそうだからな。
「その、伝説の剣っていうのは何?」
メイサーが肝心なところを聞いて来た。
そう言えば詳しいことは話してなかったか。
「その昔、ここの迷宮に潜ったまま、戻らなかった勇者がいるという伝説があるだろ? その剣があるんじゃないかという話だ」
「あー、あの伝説ね。何? ダスターったら信じちゃってるの? いい歳になったのに変わってないわね」
「うるさいな、ディクネスだって言ってただろうが。伝説にも一片の真実はあるはずだって」
「あんた兄さんと仲がよかったもんね。一緒に資料室にこもっちゃったりして。一回心配して見に行ったら、きったない石を二人でつつき回して、金鉱がどうのとか馬鹿みたいなこと言ってて」
「あんときは、結果的に鉄砲水が起こるのを事前に察知して、小さな村を救ったじゃないか!」
何気ないものからヒントを得て、その先にあるものを導き出すというのは冒険者として大切なことなんだぞ。
「ダスター楽しそう」
メルリルがニコニコと笑いながら俺達のやりとりを見ていた。
思わず赤くなって、咳払いする。
うっかり若い時代に気持ちが引っ張られていたようだ。
私室の、扉を開けてすぐのところは、部屋というよりも、それぞれの部屋へとつながる空間という役割を持っているものだが、毛皮を使ったラグの上に、ソファーと、クッションがバラバラに並べられていて、勇者達全員が適当に座っても、まだまだただっぴろい。
聞いたら、ソファーやクッションは、メイサーが別の部屋から持って来たとのことだった。
部屋を出るのに、扉を何枚も経由しなければならないという状態を、メイサーが嫌った結果だ。
「この領主館、ごっつい造りだな」
「馬鹿な先代が贅沢して、無駄な空間をいっぱい作ったせいだな。装飾品とかは俺が就任したときに全部売っぱらったし、隠し部屋は解体した。……もちろん全部じゃないぞ? 客間などに、不自然に出入り出来る場所とかがあってな」
「うへえ、趣味が悪いな」
「客の弱みを握ろうと思ったか……好みの女を招いて、夜這いをかけていたか」
「師匠達は何の話をしているんだ?」
部屋の隅のほうでこそこそと、カーンと話をしていたら、勇者が肉で野菜を包みながら、不審そうに呼びかけて来た。
む、大人しくメシを食っていると思っていたら、それなりに満足したら気が散り出したな。
「このお肉を薄く焼いて、お野菜と一緒に食べるのは、素敵ですね。お肉に味がついていて、不思議です」
「それは、腐った肉を食べやすくするために、濃いタレに漬け込んでいるからだぞ」
「腐った……お肉?」
メイサーの説明に、聖女がびっくりしたように自分が手にした肉を見た。
手づかみでものを食うのはもう慣れたもんだな。じゃない……。
「メイサー、いじわるはよせ。ミュリア、それはこの料理法が産まれた経緯であって、今使われている肉はちゃんとしたものだ」
「濃いタレだとうじ虫が死ぬんで……」
「メイサー……」
「なんだ、軽い冗談じゃないか。聖女さまだって、旅の途中ヤバいもん食ったことぐらい、あるでしょう?」
「え? ええっと……」
あいつなんで聖女にやたら絡んでるんだ? あー、お嬢様っぽい女の子だからか。
昔っからああいうところは変わってないな。
「ミュリア、気にするな。こいつの悪い癖なんだ。純粋そうな女の子を見ると、じゃれつく癖があるんで、勘弁してやってくれ」
「え? いえ、とてもよくしていただいています」
うん。まぁ聖女は聖女で、わりと天然だから、メイサーの話を何やら面白いお話し程度に聞いているっぽいな。
案外相性は悪くないのか?
「聖女さまは可愛いなぁ。そうそう、うちの名無しの女の子に名前つけてくれて、指も動くようにしてくれたんだって? 遅くなったけど、ありがとうな」
「え? いえ、わたくしのほうこそ、リクスにはとても助けてもらいました。わたくし達お友達なのですよ」
ふふふ、と、自慢げに聖女は言った。
「へー、奴隷の娘と聖女さまが友達……ね。ふーん、本気なんだ。うふふ、おねーさん、ますます、聖女さまが好きになっちゃったなぁ」
「きゃっ!」
とうとう、メイサーの奴、聖女に飛びかかりやがった。
「おい、やめろ!」
「なに? 勇者さまは聖女さまとデキてんの?」
「は? 何言ってる?」
ダメだこれは。
「おい、カーン。メイサーの暴走を止めろ」
「あー、わかった。メイサーほら、真面目な話があるんだろうが。ちょっと大人しくしておれ」
カーンが重々しく言うと、メイサーはパッと聖女を離し、素早くカーンの隣に潜り込む。
「あたしがいなくて寂しかった?」
「当たり前だろうが。今さら何を聞いている」
あーこれはこれできっついな。
「師匠、なんなんだ、あの女は!」
勇者がカンカンである。
だが、お前はもっと女に耐性を持ったほうがいいぞ。
メイサーなんて、夜の花々に比べれば、大人しいもんだ。
「まぁ気にするな。悪気はないんだ。それよりも、食い物を摘まみながらでいいから、話を聞いてくれ」
俺の言葉に、全員の意識がこっちに集中するのを感じる。
しかし、ここの飯は美味いな。
みんな食べるのに夢中になるのはわかる。
「実はだ。この二人、カーンとメイサーは、知っての通り、俺の昔の仲間なんだが、カーンに貴族の当主の座が降ってわいたせいで、まともな方法で一緒になるのが困難になった。メイサーは見た目は普通の貴族よりもよっぽど貴族的だが、元は奴隷の子どもだ。この国では、奴隷とその子どもに正式の身分が与えられることはない。モノ扱いなんだ」
「腐ってるな」
「お肉は腐っていませんけどね」
勇者の言葉に聖女がなぜかツッコミを入れた。
さっきのメイサーの話が面白かったのだろうか?
「モノと人は結婚出来ない。身分差あれこれ以前の話だ」
「なるほど。師匠が言ってた問題はそこか」
勇者が理解したようにうなずいた。
ミホムでは基本的に奴隷は禁止なので、制度自体がない。それでミホムの貴族だった勇者も、ピンと来ていなかったのだろう。
「それでは、リクスもそうなんですね」
「……そうだな」
聖女は友達のリクスが気になるようだ。
そっちも一緒になんとかしてしまうのがいいだろうな。
「リクスに関してはやりようがある。ミュリアが祝福を施したことで、ミュリア付きの奉仕者みたいな扱いにすることが出来るんじゃないかと思っている」
「確かに、奉仕者になればそもそも身分はなくなるからね。元奴隷でも関係ない」
モンクが理解してうなずいた。
「その方法をその女にも使うのか?」
「いや、メイサーの場合は、それだと時間がかかってしまう。最低でも一年は実際の奉仕が必要だろ? そこから貴族籍に入れたりなんたりする必要があるしな」
「そんな悠長なことをするぐらいなら、二人でどっか遠くへ行くよ」
勇者の問いに俺が答えると、メイサーがぶっちゃけた。
そうだろうとも、お前待つの嫌いだし。
「そこでだ。これから迷宮で発見する勇者の剣を、メイサーが天啓によって見い出し、勇者に捧げたということにする」
「師匠らしくないな。まだ見つかってない剣を計算に入れるのか?」
「もし見つからなかったときには、いっそその魔法剣を元に、アドミニスに何か作ってもらってもいい」
「まぁ、おじいさまを頼るのですね」
聖女がウキウキと言った。
「いざというときだけだぞ? 一応、迷宮で伝説の剣を探すのが目的だからな」
釘を刺しておこう。
期待だけして、がっかりするとかわいそうだからな。
「その、伝説の剣っていうのは何?」
メイサーが肝心なところを聞いて来た。
そう言えば詳しいことは話してなかったか。
「その昔、ここの迷宮に潜ったまま、戻らなかった勇者がいるという伝説があるだろ? その剣があるんじゃないかという話だ」
「あー、あの伝説ね。何? ダスターったら信じちゃってるの? いい歳になったのに変わってないわね」
「うるさいな、ディクネスだって言ってただろうが。伝説にも一片の真実はあるはずだって」
「あんた兄さんと仲がよかったもんね。一緒に資料室にこもっちゃったりして。一回心配して見に行ったら、きったない石を二人でつつき回して、金鉱がどうのとか馬鹿みたいなこと言ってて」
「あんときは、結果的に鉄砲水が起こるのを事前に察知して、小さな村を救ったじゃないか!」
何気ないものからヒントを得て、その先にあるものを導き出すというのは冒険者として大切なことなんだぞ。
「ダスター楽しそう」
メルリルがニコニコと笑いながら俺達のやりとりを見ていた。
思わず赤くなって、咳払いする。
うっかり若い時代に気持ちが引っ張られていたようだ。
21
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。