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第七章 幻の都
722 悪魔は囁く
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さて、勇者達と俺とメルリルが向かい合って膝を突き、互いに最敬礼をしている状態という、かなり奇妙な光景が展開している訳だが、それを見せられている扉の外の面々の心境いかにといったところだ。
絶対、意地でも俺から頭を上げたりしないからな!
「こほん」
そのとき、扉の外から軽い咳払いが聞こえた。
「奥方さま、これはいかなる状況でしょうか?」
あ、ホルスの声だ。
「んー? そうねぇ、あたしが見たところ、弟子が師匠に自分の過ちを告白して赦しを求めている、ってとこかなぁ? ダスターのほうはわかんないけど、足でも痛いんじゃない?」
くそメイサー、覚えてろよ!
ぜってえ後で泣かしてやる!
「……それは、大事な場を荒らしてしまい申し訳ありませんでした。さあ、皆様。このような崇高な場に立ち会えた喜びを分かち合いつつ、師弟の交わりを邪魔しないように、しばし席を外しましょう」
俺達をのっぴきならない状況においやったのは、メイサーなんだが、自分の主の奥方として立てて、責めないように、自ら頭を下げてくれたのか。
そしてほかの連中を早々に遠ざけてくれるんだな。
つくづくいい奴だな、ホルス。
でも師弟って、公言しちまったなぁ! メイサーのせいだけどさ。
「あ、行っちゃった。つまんない」
パタンと扉が閉まる。
「メイサーお前、いい加減にしろよ! 俺は勇者の師匠と公言する気はないからな。勇者ともそういう約束だ」
「えっ、そうなんだ。でも、そっか、やっぱりダスター、勇者の師匠になってたんだ。凄い。人って成長するもんなんだね」
くっそ、カマかけやがった。
いや、その前に、メイサーの目前でさんざん勇者が師匠呼ばわりしていたから、いまさらごまかしようもないよな。
こいつは、ひっそりとしているときは気配がないから、うっかりしていた。
「いろいろあったんだよ」
「師匠は、未熟な俺を指導してくれた。俺自身は誰に公言しても構わないと思っているが、師匠は謙虚だから、あまり表に出たくないんだ。あんたが、昔師匠の仲間だったとは言え、師匠の意向に反することばかり続けるなら、俺にも考えがあるぞ」
俺がやや諦め気味にメイサーに対応していると、さっと立ち上がった勇者が、静かな怒りを感じさせる言葉で、メイサーに抗議をしてくれた。
だがな、俺は別に謙虚だから公言しないんじゃないぞ。
面倒事が嫌だから公言しないんだ!
「へぇ、勇者さまは、奴隷の子で、愛した男に捨てられて、ひっそりと迷宮の底で死にゆこうとしていた女を、さらにいじめようってのかい? いいよ。きっとあたしは生きているだけで罪な女なんだろうさ。さぁ、さっさとその考えとやらをやってもらおうじゃない?」
お前、言うに事欠いて。
俺は捨てたりしてないってカーンが泣くぞ!
「なるほど。弱者であることを武器にするのか。矜持なき者らしい言いようだな」
「矜持だって? それは食えるのかい? 飢えたことなんてなさそうなお坊ちゃま?」
「お前等いい加減に!……」
俺が二人を怒鳴りつけようとしたところで、バタンと部屋の扉が開いた。
さっきのこともあるので、ぎょっとして振り向くと、そこにいたのはホルス一人だった。
なぜか、警護の兵もいない。
「適当な理由をつけて、この部屋の周辺から人払いをしました」
「お、おう助かる」
ホルスの言葉に礼を言う。
これ以上の騒ぎはこりごりだからな。
ホルスは、勇者と顔を突き合わせているメイサーに顔を向けると、頭を下げつつ厳しく問いただした。
「奥方さま、これはいかがなことでしょうか? 主さまは出来る限り勇者さま御一行には快適にお過ごしいただきたいとおっしゃられていました。皆さま方がご不快になられるようなことをされては困ります」
「カーンにはカーンの、あたしにはあたしの考えがある。いくら惚れていても、男の言いなりになるつもりはないよ」
「そういうことではございません。奥方さまには、領主さまと共に、立派な我らの主人となって欲しいのです。お二人は、言うなれば共に戦う相棒となられるのではありませんか。必死に戦う仲間の足を引っ張るおつもりなのですか?」
「……ふーん。それが貴族の戦い方かい?」
「そうです」
「あたしは、貴族なんかになりたくないし、あいつだってそうだったはずだ。何もかも、周りが勝手にやったことだろ?」
「ですが、ご領主さまは、この街をお護りになる道を選ばれました」
「違うね」
メイサーは酷薄な笑みを浮かべ、あざけるように笑った。
「あいつは復讐がしたかっただけだ。もうそれは終わった。あたしたちは、ここにいる必要はない。……ねえ。いっそのこと、あんたが領主になっちまえば?」
メイサーが驚くべきことを言い出す。
その言葉に、ホルスの顔が一瞬で真っ赤になった。
表情でわかる。
怒りだ。
「奥方さま。お戯れでもそのようなこと……」
「別に……」
対照的に、メイサーは柔らかい表情をする。
「戯れでもないさ。カーンだって、あんたがそのつもりならそう動くよ。あたしだって、たいした力じゃないけど、貸してやってもいい」
「何をおっしゃっているのです?」
「あたしと兄貴はさ、この街の路地の隅っこで震えながら育った。毎日食べるもんを確保するだけで命がけだ。物心ついたばっかりのガキが生き延びれたのは奇跡みたいなもんさ。でもね、奇跡にはちゃんとタネがあるもんだ。それがあんたのおふくろさんの実家だよ」
ホルスが、パッと弾かれたように顔を上げた。
「あんたのおふくろさんの実家はね、大きな食料品を扱う店だった。そういう店では、売り物に出来なくなって、捨てるようなものも出る。普通はそういうのは無駄にしたくないから、家畜を養っている農園にまとめて売るんだけどさ、そんな手間かけるぐらいなら、ガキ共に食わせろって、大鍋で煮込んで、毎日振舞ってた。あたしや兄貴は、あんたのおふくろさんから、直接食べ物を手渡してもらったこともあるんだよ」
ホルスは無言で、じっとその話を聞いている。
「そんな店だったから、騙し合いや駆け引きに弱かったんだろうね。どっかの店か貴族野郎か、とにかくハメられて、店は奪われ、店主は縛り首さ。その家族がどうなったかなんて、誰も知るはずもない」
メイサーがじっとホルスを見る。
「あんた、カーンの兄貴と、あの店の娘さんの間に産まれたんだろ? 聞いたよ。初仕事で、あの店を処分したときに、店の資産を根こそぎ奪い尽くして、記念品みたいに、家族や使用人を連れ去った。前の領主の長男のしわざだったってね。ずっと後になってカーンに出会ったとき、その話を教えてくれたのさ。あたしの貴族嫌いの原因みたいなもんだ」
「僕の……」
ホルスが口を開く。
「僕の母は、物心つく前に死んでいました。平民が生意気にも、領主さまの情を受けて子を産んだ。それが罪だと。殺されたそうです」
「ちっ、さらったのはそっちだろうに。ますます貴族が嫌いになった」
「僕は使用人の子として、教育を受けて育ちました。平民腹でも領主さまの血が入っていますからね。むやみに殺したり、外に出したりは出来なかったのです」
つくづくここの元領主と、カーン以外の子ども達は、とんでもないな。
まぁ大公暗殺を考えるような連中がまともなはずもないか。
「そうですか。ホーリーカーン様はご存じだったのですね。何もおっしゃりませんでしたが、あの方は領主になられると、すぐに僕を取り立ててくださいました。領主の仕事など知らん。傍で見ていたお前なら詳しいだろうと、おっしゃられて」
「あいつは身内を憎んでたけど、あたし達から話を聞いてたから、あんたのおふくろさんを探してくれたんだよ。そしてあんたに辿り着いた」
そしてメイサーはニィッと笑った。
「ね、だからさ、領主をやってみないかい?」
それはまさに、聖者を誘惑するという、天使の顔をした悪魔のようだった。
絶対、意地でも俺から頭を上げたりしないからな!
「こほん」
そのとき、扉の外から軽い咳払いが聞こえた。
「奥方さま、これはいかなる状況でしょうか?」
あ、ホルスの声だ。
「んー? そうねぇ、あたしが見たところ、弟子が師匠に自分の過ちを告白して赦しを求めている、ってとこかなぁ? ダスターのほうはわかんないけど、足でも痛いんじゃない?」
くそメイサー、覚えてろよ!
ぜってえ後で泣かしてやる!
「……それは、大事な場を荒らしてしまい申し訳ありませんでした。さあ、皆様。このような崇高な場に立ち会えた喜びを分かち合いつつ、師弟の交わりを邪魔しないように、しばし席を外しましょう」
俺達をのっぴきならない状況においやったのは、メイサーなんだが、自分の主の奥方として立てて、責めないように、自ら頭を下げてくれたのか。
そしてほかの連中を早々に遠ざけてくれるんだな。
つくづくいい奴だな、ホルス。
でも師弟って、公言しちまったなぁ! メイサーのせいだけどさ。
「あ、行っちゃった。つまんない」
パタンと扉が閉まる。
「メイサーお前、いい加減にしろよ! 俺は勇者の師匠と公言する気はないからな。勇者ともそういう約束だ」
「えっ、そうなんだ。でも、そっか、やっぱりダスター、勇者の師匠になってたんだ。凄い。人って成長するもんなんだね」
くっそ、カマかけやがった。
いや、その前に、メイサーの目前でさんざん勇者が師匠呼ばわりしていたから、いまさらごまかしようもないよな。
こいつは、ひっそりとしているときは気配がないから、うっかりしていた。
「いろいろあったんだよ」
「師匠は、未熟な俺を指導してくれた。俺自身は誰に公言しても構わないと思っているが、師匠は謙虚だから、あまり表に出たくないんだ。あんたが、昔師匠の仲間だったとは言え、師匠の意向に反することばかり続けるなら、俺にも考えがあるぞ」
俺がやや諦め気味にメイサーに対応していると、さっと立ち上がった勇者が、静かな怒りを感じさせる言葉で、メイサーに抗議をしてくれた。
だがな、俺は別に謙虚だから公言しないんじゃないぞ。
面倒事が嫌だから公言しないんだ!
「へぇ、勇者さまは、奴隷の子で、愛した男に捨てられて、ひっそりと迷宮の底で死にゆこうとしていた女を、さらにいじめようってのかい? いいよ。きっとあたしは生きているだけで罪な女なんだろうさ。さぁ、さっさとその考えとやらをやってもらおうじゃない?」
お前、言うに事欠いて。
俺は捨てたりしてないってカーンが泣くぞ!
「なるほど。弱者であることを武器にするのか。矜持なき者らしい言いようだな」
「矜持だって? それは食えるのかい? 飢えたことなんてなさそうなお坊ちゃま?」
「お前等いい加減に!……」
俺が二人を怒鳴りつけようとしたところで、バタンと部屋の扉が開いた。
さっきのこともあるので、ぎょっとして振り向くと、そこにいたのはホルス一人だった。
なぜか、警護の兵もいない。
「適当な理由をつけて、この部屋の周辺から人払いをしました」
「お、おう助かる」
ホルスの言葉に礼を言う。
これ以上の騒ぎはこりごりだからな。
ホルスは、勇者と顔を突き合わせているメイサーに顔を向けると、頭を下げつつ厳しく問いただした。
「奥方さま、これはいかがなことでしょうか? 主さまは出来る限り勇者さま御一行には快適にお過ごしいただきたいとおっしゃられていました。皆さま方がご不快になられるようなことをされては困ります」
「カーンにはカーンの、あたしにはあたしの考えがある。いくら惚れていても、男の言いなりになるつもりはないよ」
「そういうことではございません。奥方さまには、領主さまと共に、立派な我らの主人となって欲しいのです。お二人は、言うなれば共に戦う相棒となられるのではありませんか。必死に戦う仲間の足を引っ張るおつもりなのですか?」
「……ふーん。それが貴族の戦い方かい?」
「そうです」
「あたしは、貴族なんかになりたくないし、あいつだってそうだったはずだ。何もかも、周りが勝手にやったことだろ?」
「ですが、ご領主さまは、この街をお護りになる道を選ばれました」
「違うね」
メイサーは酷薄な笑みを浮かべ、あざけるように笑った。
「あいつは復讐がしたかっただけだ。もうそれは終わった。あたしたちは、ここにいる必要はない。……ねえ。いっそのこと、あんたが領主になっちまえば?」
メイサーが驚くべきことを言い出す。
その言葉に、ホルスの顔が一瞬で真っ赤になった。
表情でわかる。
怒りだ。
「奥方さま。お戯れでもそのようなこと……」
「別に……」
対照的に、メイサーは柔らかい表情をする。
「戯れでもないさ。カーンだって、あんたがそのつもりならそう動くよ。あたしだって、たいした力じゃないけど、貸してやってもいい」
「何をおっしゃっているのです?」
「あたしと兄貴はさ、この街の路地の隅っこで震えながら育った。毎日食べるもんを確保するだけで命がけだ。物心ついたばっかりのガキが生き延びれたのは奇跡みたいなもんさ。でもね、奇跡にはちゃんとタネがあるもんだ。それがあんたのおふくろさんの実家だよ」
ホルスが、パッと弾かれたように顔を上げた。
「あんたのおふくろさんの実家はね、大きな食料品を扱う店だった。そういう店では、売り物に出来なくなって、捨てるようなものも出る。普通はそういうのは無駄にしたくないから、家畜を養っている農園にまとめて売るんだけどさ、そんな手間かけるぐらいなら、ガキ共に食わせろって、大鍋で煮込んで、毎日振舞ってた。あたしや兄貴は、あんたのおふくろさんから、直接食べ物を手渡してもらったこともあるんだよ」
ホルスは無言で、じっとその話を聞いている。
「そんな店だったから、騙し合いや駆け引きに弱かったんだろうね。どっかの店か貴族野郎か、とにかくハメられて、店は奪われ、店主は縛り首さ。その家族がどうなったかなんて、誰も知るはずもない」
メイサーがじっとホルスを見る。
「あんた、カーンの兄貴と、あの店の娘さんの間に産まれたんだろ? 聞いたよ。初仕事で、あの店を処分したときに、店の資産を根こそぎ奪い尽くして、記念品みたいに、家族や使用人を連れ去った。前の領主の長男のしわざだったってね。ずっと後になってカーンに出会ったとき、その話を教えてくれたのさ。あたしの貴族嫌いの原因みたいなもんだ」
「僕の……」
ホルスが口を開く。
「僕の母は、物心つく前に死んでいました。平民が生意気にも、領主さまの情を受けて子を産んだ。それが罪だと。殺されたそうです」
「ちっ、さらったのはそっちだろうに。ますます貴族が嫌いになった」
「僕は使用人の子として、教育を受けて育ちました。平民腹でも領主さまの血が入っていますからね。むやみに殺したり、外に出したりは出来なかったのです」
つくづくここの元領主と、カーン以外の子ども達は、とんでもないな。
まぁ大公暗殺を考えるような連中がまともなはずもないか。
「そうですか。ホーリーカーン様はご存じだったのですね。何もおっしゃりませんでしたが、あの方は領主になられると、すぐに僕を取り立ててくださいました。領主の仕事など知らん。傍で見ていたお前なら詳しいだろうと、おっしゃられて」
「あいつは身内を憎んでたけど、あたし達から話を聞いてたから、あんたのおふくろさんを探してくれたんだよ。そしてあんたに辿り着いた」
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それはまさに、聖者を誘惑するという、天使の顔をした悪魔のようだった。
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