776 / 885
第八章 真なる聖剣
881 集落のもてなし
しおりを挟む
聖女に結界を張ってもらって全員でゆっくり休んだのち、野営を畳んで早朝に活動を開始した。
集落に拠点を移すかどうかは、住人の雰囲気を見て決めよう。
聖女組の立ち寄ったという集落は、大川の支流の南側にあたる平地にあった。
森にそこそこ近い場所なので、魔力も豊富で、土も肥えている。
なるほど、痩せていると評判の辺境領には珍しい土地だ。
何の作物かよくわからないが、冬場なのに少し緑が見える。
この時季に作れる野菜があるのか。
冬場でも作物を作っているだけあって、日も昇らない早朝に既に人が耕作地に出ていた。
「おはようございます」
真っ暗ななかから声を掛けられたので、びっくりした様子でこちらを振り返る。
畑仕事をしている人の手元には、ぼんやりとした灯りがあるので、何か魔道具を使っているのだろう。
「驚かして申し訳ありません。昨日お伺いしたミュリアです」
「ああっ、これは、聖女さま!」
「あ、そんなかしこまらないでください。作業のお邪魔をしてしまって、ごめんなさいね」
「全然だいじょぶですよ」
俺たちのなかで、一番人当たりがいい聖女を前面に押し立てて、対話をしていく作戦は成功のようだ。
というか、暗いなかから武装した男が声を掛けて来たら、一目散に逃げるだろう。
俺も自分が丸腰ならそうする。
「あの、昨日話した、勇者さまもお連れしたのですけど、集落のなかに立ち入らせていただいてよろしいでしょうか?」
「ひゃあ! そんな偉い方達がいらしても、何の歓迎も出来ないですよ」
農民らしき初老の男性は、ひどく焦った風にそう答える。
そりゃあそうだよな。
「いえ、全然、何もしていただかなくて大丈夫ですよ。わたくし達、今、調査を行っているのです」
「昨日おっしゃってた、湖ってやつかね?」
「はい」
「ん~。わし等、心当たりがなくて申し訳ないね」
「いえ。あの、それで、ちょっとだけ井戸を見せていただきたいのですけど」
「そのぐらいならいくらでもどうぞ。喉が乾いてらっしゃるなら、今からお茶をいれるんけど。まぁお茶言うても、わし等の飲むようなもんしかないんですけんどね」
「そんな、大事なものをいただく訳にはいきませんわ」
「いやいや、聖女さまや勇者さま方がいらしたのに、何のお構いもしないほうが、わし等にとっては恥ずかしいことですから。うちの嫁さんも、大喜びで一番上等な漬物でも添えて、出して来るですよ」
なんだかかしこまり過ぎて、言葉遣いも変になっている。
そりゃあそうだよな。
僻地の集落に勇者や聖女が立ち寄ったら、一大イベントだ。
突然始まった祭のようなもんだろう。
下手すると、死ぬまでの最良の思い出になるかもしれない。
「聖女さま。せっかくなのでお邪魔しましょう」
俺がそう声をかけると、聖女は少し困った顔のままうなずいた。
相手の邪魔をしてしまったという気持ちが先行しているに違いない。
「この時季に野菜が育つのかい?」
仕方ないので、俺が気安く男に声を掛けてみる。
目を細めてこっちを覗い見る様子を見せたので、近づいて、ぼんやりとした光のなかに踏み入った。
「ひゃあ、ああ、えっと、これは玉菜ですだ。冬場の玉菜は、しゃっきりとして甘いんで美味いんですよ」
「玉菜は春ものかと思ってたよ」
「うちの国じゃあ春ものが多いんですけんど、もっと北だと冬ものが人気なんです。わし等は、北の種類を育ててるんです」
「なるほど」
男は、さすがに農民だけあって、野菜の話になると、遠慮がなくなって饒舌になる。
専門家の話は興味深いが、今は勇者達が一緒なので、話を先へと進めよう。
「収穫されたら、ぜひ味わってみたいものだな。肉と一緒に煮込んだら美味そうだ」
「うんむ、玉菜の芯をくり抜いてですな、肉とか魚とかそのくり抜いたところに詰め込んで、じっくり煮込むと、なんとも言えない美味さでなぁ」
「師匠、……ものすごく腹が減って来た」
俺と農民の男の話を聞いていた勇者が、辛抱たまらず泣き言をこぼした。
「ああ、悪い。もうこの話は切り上げるつもりだったんだが、つい、な」
「おんや、朝食はまだですかね? 勇者さま方を腹ペコにしたとあっちゃ、うちの集落の名折れですけんど。ぜひ、うちの野菜も食べて行ってください」
「あー、いや、朝食はもう食べたんだ。しかし、まぁちょっと味見ぐらいなら寄せていただこうかな?」
勇者の腹ペコ主張がきっかけではあるが、結局俺も誘惑に抗えなかった。
朝食が済んだと言っても、身軽に動くために、ちょっと干し肉をかじったにすぎない。
それにせっかく自慢の野菜を勇者や聖女に振る舞うチャンスを潰すのもどうかと考えてしまったのだ。
俺は、代わりに、昨夜仕掛けた罠にかかっていた、野生の丸々鳥を提供する。
「おお、立派な雪玉だな」
「ここらでは雪玉と呼んでるのか?」
「そうそう。冬は雪玉、夏は草玉って呼んでるんです。美味いんだけんども、すぐ逃げてしまうんで、なかなか捕まらなくってなぁ。こりゃあ、わし等のほうがごちそうになるようなもんですよ」
ということで、この後、鳥の腹に野菜を詰めて塩とハーブを使って蒸し焼きにする料理を楽しむこととなった。
日が昇ると、今度は集落の人達も集まって来て、やれ酒を飲めとか、菓子をどうぞとか賑やかな歓迎をされてしまう。
まぁ、みんな楽しそうだったので、よしとするか。
探索は午後からでも間に合うだろうしな。
集落に拠点を移すかどうかは、住人の雰囲気を見て決めよう。
聖女組の立ち寄ったという集落は、大川の支流の南側にあたる平地にあった。
森にそこそこ近い場所なので、魔力も豊富で、土も肥えている。
なるほど、痩せていると評判の辺境領には珍しい土地だ。
何の作物かよくわからないが、冬場なのに少し緑が見える。
この時季に作れる野菜があるのか。
冬場でも作物を作っているだけあって、日も昇らない早朝に既に人が耕作地に出ていた。
「おはようございます」
真っ暗ななかから声を掛けられたので、びっくりした様子でこちらを振り返る。
畑仕事をしている人の手元には、ぼんやりとした灯りがあるので、何か魔道具を使っているのだろう。
「驚かして申し訳ありません。昨日お伺いしたミュリアです」
「ああっ、これは、聖女さま!」
「あ、そんなかしこまらないでください。作業のお邪魔をしてしまって、ごめんなさいね」
「全然だいじょぶですよ」
俺たちのなかで、一番人当たりがいい聖女を前面に押し立てて、対話をしていく作戦は成功のようだ。
というか、暗いなかから武装した男が声を掛けて来たら、一目散に逃げるだろう。
俺も自分が丸腰ならそうする。
「あの、昨日話した、勇者さまもお連れしたのですけど、集落のなかに立ち入らせていただいてよろしいでしょうか?」
「ひゃあ! そんな偉い方達がいらしても、何の歓迎も出来ないですよ」
農民らしき初老の男性は、ひどく焦った風にそう答える。
そりゃあそうだよな。
「いえ、全然、何もしていただかなくて大丈夫ですよ。わたくし達、今、調査を行っているのです」
「昨日おっしゃってた、湖ってやつかね?」
「はい」
「ん~。わし等、心当たりがなくて申し訳ないね」
「いえ。あの、それで、ちょっとだけ井戸を見せていただきたいのですけど」
「そのぐらいならいくらでもどうぞ。喉が乾いてらっしゃるなら、今からお茶をいれるんけど。まぁお茶言うても、わし等の飲むようなもんしかないんですけんどね」
「そんな、大事なものをいただく訳にはいきませんわ」
「いやいや、聖女さまや勇者さま方がいらしたのに、何のお構いもしないほうが、わし等にとっては恥ずかしいことですから。うちの嫁さんも、大喜びで一番上等な漬物でも添えて、出して来るですよ」
なんだかかしこまり過ぎて、言葉遣いも変になっている。
そりゃあそうだよな。
僻地の集落に勇者や聖女が立ち寄ったら、一大イベントだ。
突然始まった祭のようなもんだろう。
下手すると、死ぬまでの最良の思い出になるかもしれない。
「聖女さま。せっかくなのでお邪魔しましょう」
俺がそう声をかけると、聖女は少し困った顔のままうなずいた。
相手の邪魔をしてしまったという気持ちが先行しているに違いない。
「この時季に野菜が育つのかい?」
仕方ないので、俺が気安く男に声を掛けてみる。
目を細めてこっちを覗い見る様子を見せたので、近づいて、ぼんやりとした光のなかに踏み入った。
「ひゃあ、ああ、えっと、これは玉菜ですだ。冬場の玉菜は、しゃっきりとして甘いんで美味いんですよ」
「玉菜は春ものかと思ってたよ」
「うちの国じゃあ春ものが多いんですけんど、もっと北だと冬ものが人気なんです。わし等は、北の種類を育ててるんです」
「なるほど」
男は、さすがに農民だけあって、野菜の話になると、遠慮がなくなって饒舌になる。
専門家の話は興味深いが、今は勇者達が一緒なので、話を先へと進めよう。
「収穫されたら、ぜひ味わってみたいものだな。肉と一緒に煮込んだら美味そうだ」
「うんむ、玉菜の芯をくり抜いてですな、肉とか魚とかそのくり抜いたところに詰め込んで、じっくり煮込むと、なんとも言えない美味さでなぁ」
「師匠、……ものすごく腹が減って来た」
俺と農民の男の話を聞いていた勇者が、辛抱たまらず泣き言をこぼした。
「ああ、悪い。もうこの話は切り上げるつもりだったんだが、つい、な」
「おんや、朝食はまだですかね? 勇者さま方を腹ペコにしたとあっちゃ、うちの集落の名折れですけんど。ぜひ、うちの野菜も食べて行ってください」
「あー、いや、朝食はもう食べたんだ。しかし、まぁちょっと味見ぐらいなら寄せていただこうかな?」
勇者の腹ペコ主張がきっかけではあるが、結局俺も誘惑に抗えなかった。
朝食が済んだと言っても、身軽に動くために、ちょっと干し肉をかじったにすぎない。
それにせっかく自慢の野菜を勇者や聖女に振る舞うチャンスを潰すのもどうかと考えてしまったのだ。
俺は、代わりに、昨夜仕掛けた罠にかかっていた、野生の丸々鳥を提供する。
「おお、立派な雪玉だな」
「ここらでは雪玉と呼んでるのか?」
「そうそう。冬は雪玉、夏は草玉って呼んでるんです。美味いんだけんども、すぐ逃げてしまうんで、なかなか捕まらなくってなぁ。こりゃあ、わし等のほうがごちそうになるようなもんですよ」
ということで、この後、鳥の腹に野菜を詰めて塩とハーブを使って蒸し焼きにする料理を楽しむこととなった。
日が昇ると、今度は集落の人達も集まって来て、やれ酒を飲めとか、菓子をどうぞとか賑やかな歓迎をされてしまう。
まぁ、みんな楽しそうだったので、よしとするか。
探索は午後からでも間に合うだろうしな。
21
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる
グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。
『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。
2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。
主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。