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第八章 真なる聖剣
908 もてなしの秘訣
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「うわぁっ!」
「きゃあっ!」
ロスト辺境伯夫妻が揃って悲鳴を上げたのは、大きく口を開けたドラゴンの頭を見たせいだ。
あ、しまった。
あまりにもそれがあることに慣れすぎていて、誰も説明していなかったようだ。
そりゃあ驚くよな、初めてアレを見たら。
聖女が、俺と同じようにしまったという顔をしているぞ。
「心配いらない。あれはもうただの素材だ」
勇者が超然とした態度でそう言うと、ロスト辺境伯夫妻も落ち着いたようだ。
さすが勇者、説得力がある。
「しかし……ドラゴンの頸……ですか。本物……なのでしょうね」
「千年も前のものだぞ。怖れる必要はない」
「さすがドラゴンと言うべきか、千年もそのまま腐りもしないとは……」
なるほどそういう視点もあるのか。
俺などはドラゴンだからそのぐらいは当然と思っていた。
いろいろな視点があると、認識が広がるな。
そのとき、ふいに扉が開いた。
「ようこそいらっしゃいました。領主殿、奥方さま」
白い髪を常になくきれいに整え、仕立ては古いがすっきりとした群青色の礼服を身にまとったアドミニス殿が出迎えに出てくれたのだ。
出迎えの礼は、あまり見ない形式の、胸のやや下に右手を置いて片足を引き、腰を落としながら頭を垂れるというものだった。
昔の礼なのだろうか?
所作が美しい。
「うむ。ご招待ありがとうございます」
一方、ロスト辺境伯は、最初の緊張は嘘のように消え、領主らしい威厳に満ちた態度でその歓迎に応じた。
「改めてご挨拶をさせていただく。私はロスト領領主、イェンフィディリアス・セクタ・レイ・ロスト。こちらは妻のフェリシア、そしてご存知であろうが、末の娘のミュリアだ」
家族であることを主張したいからか、奥方だけでなく、聖女の紹介までして、返礼する。
「身に余る丁寧なご挨拶、ありがたく存じます。我はアドミニス・ファイナル・ロスト。申し訳なくも、城の地下に間借りいたす者。古き住居ゆえ、お目溢しいただけることをお願い申し上げる」
仰々しい挨拶を交わして、部屋へと招き入れられるロスト辺境伯一家。
入り口で不安を覚えたらしいお二人も、室内の明るさに一瞬目を細めた後は、どこかホッとしたようだった。
その、明るい内装に、人間らしい温かみを感じたのかもしれない。
「なかなかセンスのいいお部屋ですな。明るい部屋は人の心をも明るくするというのは、私の持論でもあります」
ロスト辺境伯が部屋の印象をきっかけに会話を持ちかける。
「それは素晴らしいお考えですな。さよう、目に見える美しさというものは、ほかに代え難いものですゆえ、わしは、明るく美しいものを愛するのですよ。なにせ、つい先日まで目が見えなかったのでな」
「それは、申し訳なくも存じませんでした。そう言えば、以前この領に盲目の天才的な鍛冶師がいるという話は耳にしたことがあります。あれは貴殿のことだったのでしょうな」
「いかにもそうでしょう。自慢ではないが、鍛冶の腕ではそこらのひよっこに遅れを取るつもりはありませぬぞ」
「うむ。近頃は、謙遜して自らの仕事を低く言う職人も多いものですが、私は自らの腕を誇る者を好みます。やはり大金を投資して仕事を頼むからには、自信を持って任せろと言ってもらわないと、不安ですからな」
「しかりしかり」
ほほう。
遠い先祖と遠い子孫同士で、なかなか話が合うようだ。
うんうん、いい感じだな。
「此度の訪問は、歳若き方が多いゆえ、時間も早いこともあり、酒精のあるものは用意いたしませんでした。申し訳ないがよろしいでしょうか?」
「もちろん。むしろお気遣いに感謝いたします。領主である前に、今は一家の長として家族の誇りでありたいと思っていますからね。酒でだらしない姿は見せたくはありません」
「うむ。酒は救いであると共に、自らの愚かさを知らしめるものでもありますからな。大事な席にはないほうがいい」
この二人、相性は悪くはないようだ。
ただ、まだお互いに探り合いという感じはある。
ふむ、とアドミニス殿はうなずくと、パチンと指を鳴らした。
すると、テーブルの少し上に、ティーセットが出現して、ゆっくりとそれぞれの前へとカップがセットされて行く。
ロスト辺境伯夫妻は、息を呑んで、その光景を見つめていた。
「これは、魔法……ですかな? このような使い方をなさる方を初めて見ました」
ロスト辺境伯が、カップの温かみを手で感じて、ようやく、絞り出すようにそう感想を述べる。
アドミニス殿は少し微笑むと、ひと口、茶を飲んで見せ、客人にもどうぞと勧めた。
「どうぞ。この領地で採れる野草を、根気よく醗酵させたものでな、わしの自慢の一品なのですよ」
「ほう」
アドミニス殿の言葉を受けて、ロスト辺境伯が茶を味わう。
すると、その茶を口にした瞬間、軽い驚きがロスト辺境伯の顔に浮かぶのが見えた。
「これは……確かに、豊かな香りですね。ハーブの癖のある香りとも違う。何というか甘やかな風味だ」
「わたくしもいただきますね」
奥方が夫であるロスト辺境伯に断りを入れて、茶を口にする。
貴族の夫婦というのは、夫婦であると共に協力者であり、同時に、主従でもあるという、複雑な関係らしく、時折、ああやって奥方や子ども達が父親の意向を伺う様子を見せた。
貴族のルールは複雑すぎて、俺にはちょっと理解出来ない。
ともあれ、夫と同じく茶を口にした奥方は、ハッというような顔をした。
その驚きは、もしかするとロスト辺境伯よりもずっと大きかったかもしれない。
「あの、はしたないようで申し訳ありませんが、こちらの菓子を頂いてもよろしいでしょうか?」
奥方の申し出に、ロスト辺境伯は不思議そうな顔をしたが、特に咎めることはしなかった。
問われた当のアドミニス殿は、笑みを深くすると、頷く。
「さては、気づかれましたね?」
「やはり、そうなのですね」
アドミニス殿と奥方は、二人だけにわかる言葉を交わし、奥方が菓子を口にするのをアドミニス殿が嬉しそうに見守る。
奥方は菓子をひと口かじると、そのまま茶を口にした。
「ああ。素晴らしいです。あなたも、どうぞ菓子とお茶を一緒に召し上がってごらんなさい」
「ん? ああ……ん? こ、これは!」
どうやら、茶と菓子の組み合わせに何かあるようだ。
俺達は、メインの客であるロスト辺境伯夫妻に遠慮するように、少し離れたソファー席を陣取っていたのだが、主役がお茶を味わうまでは、飲み食いを遠慮していたのである。
……ものすごく気になるぞ。
「きゃあっ!」
ロスト辺境伯夫妻が揃って悲鳴を上げたのは、大きく口を開けたドラゴンの頭を見たせいだ。
あ、しまった。
あまりにもそれがあることに慣れすぎていて、誰も説明していなかったようだ。
そりゃあ驚くよな、初めてアレを見たら。
聖女が、俺と同じようにしまったという顔をしているぞ。
「心配いらない。あれはもうただの素材だ」
勇者が超然とした態度でそう言うと、ロスト辺境伯夫妻も落ち着いたようだ。
さすが勇者、説得力がある。
「しかし……ドラゴンの頸……ですか。本物……なのでしょうね」
「千年も前のものだぞ。怖れる必要はない」
「さすがドラゴンと言うべきか、千年もそのまま腐りもしないとは……」
なるほどそういう視点もあるのか。
俺などはドラゴンだからそのぐらいは当然と思っていた。
いろいろな視点があると、認識が広がるな。
そのとき、ふいに扉が開いた。
「ようこそいらっしゃいました。領主殿、奥方さま」
白い髪を常になくきれいに整え、仕立ては古いがすっきりとした群青色の礼服を身にまとったアドミニス殿が出迎えに出てくれたのだ。
出迎えの礼は、あまり見ない形式の、胸のやや下に右手を置いて片足を引き、腰を落としながら頭を垂れるというものだった。
昔の礼なのだろうか?
所作が美しい。
「うむ。ご招待ありがとうございます」
一方、ロスト辺境伯は、最初の緊張は嘘のように消え、領主らしい威厳に満ちた態度でその歓迎に応じた。
「改めてご挨拶をさせていただく。私はロスト領領主、イェンフィディリアス・セクタ・レイ・ロスト。こちらは妻のフェリシア、そしてご存知であろうが、末の娘のミュリアだ」
家族であることを主張したいからか、奥方だけでなく、聖女の紹介までして、返礼する。
「身に余る丁寧なご挨拶、ありがたく存じます。我はアドミニス・ファイナル・ロスト。申し訳なくも、城の地下に間借りいたす者。古き住居ゆえ、お目溢しいただけることをお願い申し上げる」
仰々しい挨拶を交わして、部屋へと招き入れられるロスト辺境伯一家。
入り口で不安を覚えたらしいお二人も、室内の明るさに一瞬目を細めた後は、どこかホッとしたようだった。
その、明るい内装に、人間らしい温かみを感じたのかもしれない。
「なかなかセンスのいいお部屋ですな。明るい部屋は人の心をも明るくするというのは、私の持論でもあります」
ロスト辺境伯が部屋の印象をきっかけに会話を持ちかける。
「それは素晴らしいお考えですな。さよう、目に見える美しさというものは、ほかに代え難いものですゆえ、わしは、明るく美しいものを愛するのですよ。なにせ、つい先日まで目が見えなかったのでな」
「それは、申し訳なくも存じませんでした。そう言えば、以前この領に盲目の天才的な鍛冶師がいるという話は耳にしたことがあります。あれは貴殿のことだったのでしょうな」
「いかにもそうでしょう。自慢ではないが、鍛冶の腕ではそこらのひよっこに遅れを取るつもりはありませぬぞ」
「うむ。近頃は、謙遜して自らの仕事を低く言う職人も多いものですが、私は自らの腕を誇る者を好みます。やはり大金を投資して仕事を頼むからには、自信を持って任せろと言ってもらわないと、不安ですからな」
「しかりしかり」
ほほう。
遠い先祖と遠い子孫同士で、なかなか話が合うようだ。
うんうん、いい感じだな。
「此度の訪問は、歳若き方が多いゆえ、時間も早いこともあり、酒精のあるものは用意いたしませんでした。申し訳ないがよろしいでしょうか?」
「もちろん。むしろお気遣いに感謝いたします。領主である前に、今は一家の長として家族の誇りでありたいと思っていますからね。酒でだらしない姿は見せたくはありません」
「うむ。酒は救いであると共に、自らの愚かさを知らしめるものでもありますからな。大事な席にはないほうがいい」
この二人、相性は悪くはないようだ。
ただ、まだお互いに探り合いという感じはある。
ふむ、とアドミニス殿はうなずくと、パチンと指を鳴らした。
すると、テーブルの少し上に、ティーセットが出現して、ゆっくりとそれぞれの前へとカップがセットされて行く。
ロスト辺境伯夫妻は、息を呑んで、その光景を見つめていた。
「これは、魔法……ですかな? このような使い方をなさる方を初めて見ました」
ロスト辺境伯が、カップの温かみを手で感じて、ようやく、絞り出すようにそう感想を述べる。
アドミニス殿は少し微笑むと、ひと口、茶を飲んで見せ、客人にもどうぞと勧めた。
「どうぞ。この領地で採れる野草を、根気よく醗酵させたものでな、わしの自慢の一品なのですよ」
「ほう」
アドミニス殿の言葉を受けて、ロスト辺境伯が茶を味わう。
すると、その茶を口にした瞬間、軽い驚きがロスト辺境伯の顔に浮かぶのが見えた。
「これは……確かに、豊かな香りですね。ハーブの癖のある香りとも違う。何というか甘やかな風味だ」
「わたくしもいただきますね」
奥方が夫であるロスト辺境伯に断りを入れて、茶を口にする。
貴族の夫婦というのは、夫婦であると共に協力者であり、同時に、主従でもあるという、複雑な関係らしく、時折、ああやって奥方や子ども達が父親の意向を伺う様子を見せた。
貴族のルールは複雑すぎて、俺にはちょっと理解出来ない。
ともあれ、夫と同じく茶を口にした奥方は、ハッというような顔をした。
その驚きは、もしかするとロスト辺境伯よりもずっと大きかったかもしれない。
「あの、はしたないようで申し訳ありませんが、こちらの菓子を頂いてもよろしいでしょうか?」
奥方の申し出に、ロスト辺境伯は不思議そうな顔をしたが、特に咎めることはしなかった。
問われた当のアドミニス殿は、笑みを深くすると、頷く。
「さては、気づかれましたね?」
「やはり、そうなのですね」
アドミニス殿と奥方は、二人だけにわかる言葉を交わし、奥方が菓子を口にするのをアドミニス殿が嬉しそうに見守る。
奥方は菓子をひと口かじると、そのまま茶を口にした。
「ああ。素晴らしいです。あなたも、どうぞ菓子とお茶を一緒に召し上がってごらんなさい」
「ん? ああ……ん? こ、これは!」
どうやら、茶と菓子の組み合わせに何かあるようだ。
俺達は、メインの客であるロスト辺境伯夫妻に遠慮するように、少し離れたソファー席を陣取っていたのだが、主役がお茶を味わうまでは、飲み食いを遠慮していたのである。
……ものすごく気になるぞ。
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