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異世界人は茶を嗜む
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「なんなの? お前」
私が呆れたように異世界人に近付こうとすると、エッデが正面に回り込んで押し止める。
「いけません、お嬢様。いいですか、年頃の娘が男と二人きりの部屋で肌を見せるなど、ありえないことです」
「そんなことを言っていたら、戦場で鎧を脱ぐことも出来ないではないか。そもそもちょくちょく仕立て屋が私の裸を見ているぞ」
「あれは採寸しなければならないからですよ。それと、ここは戦場ではありません」
「お館様は『常に戦場の心持ちでいよ』とおっしゃられたではないか」
「それは油断せずに鍛錬に励めということでしょう」
「あ、あの……」
エッデと主義主張を戦わせていると、異世界人が手を挙げながら何か言いたげにしていた。
「なんだ? 遠慮なく申してみよ」
「お、俺、外に出てますんで、着替え終わったら呼んでください」
「駄目だ。お前、一人で屋敷にいるところを見つかったら不審者として即斬られるぞ」
「うえええっ!」
異世界人は涙目になりながら、部屋の隅にある長椅子にすがるようにうつ伏せに倒れ込んだ。
「じゃあここで死んだふりしてますから」
「あはは、お前本当に面白いな」
「お嬢様!」
「わかったから、次から気をつける。とにかく素っ裸じゃ寒いだろ。服を着させろ」
「お手伝いします」
護衛を兼ねているとは言え、エッデは侍女としての嗜みもある。
エッデの手伝いのおかげで私は自分で着替えるよりも手早く服を身につけることが出来た。
部屋着とは言え、結ぶところが多すぎて面倒くさい。
街の者たちが着ている服は着るのが楽そうで羨ましい限りだ。
「服を着終わったぞ。もう生き返って大丈夫だ」
「ありがとうございます」
なんだかすっかり打ちひしがれているが、大丈夫だろうか。
「なんでお前そんなにショックを受けているんだ?」
「自分のビビリが辛い。生着替えが……なんで凝視出来ないんだ!」
「その話を他所でしたら殺します」
「ヒィッ!」
エッデがいつの間にか異世界人の喉元にナイフを突きつけていた。
さすが要人護衛のプロである。
「エッデは冗談が通じないから気をつけろよ」
「心します」
何か酷く力を落としている異世界人が少々気の毒になった私は、エッデを呼び寄せた。
「紹介しよう。うちの女性護衛官のエッデだ」
「よ、よろしくお願いします」
「……」
恐る恐るといった感じに挨拶をする異世界人に対して、冷然とした態度で対応するエッデ。
うんうんとうなずきながら、二人の様子を見ていた私は、ふと、あることに気づいた。
「そう言えば、異世界人。お前、名前はなんと言うんだ?」
「お嬢様。名前も知らない男をお屋敷に連れ込んだんですか?」
「怒るな。だから今聞いているんじゃないか」
まぁこれに関しては責められても仕方ないな。
普段はいつも相手から勝手に名乗ってくれるので、名前を聞くという発想がなかった。
悪いことをしたな。
「えっと、俺の名前は泉口信だ。よろしく」
「イズミグチシン? 長い名前だな」
「あーえっと、名前はシン。イズミグチが姓なんだ」
「セイというのは家名のことか?」
「ああうん。そういう感じ」
「では、私も名乗らねばな。私はメッサリオン・ディー・ラクナス・エデ・ファラッシアだ」
「な、長い、な」
エッデにギロリと睨まれて、シンはビクッとしながら言った。
確かに長いよね。
「名前はメッサリオンだ。家名はさっき言ったがファラッシアだ。ほかは称号のたぐいだな」
「めっさリオンか」
急にシンが笑い出す。
ん? 感じが悪いぞ。
「なんだ人の名前で笑うとは感心しないな」
「あ、ごめん。ちょっと俺の国の言葉で響きが似てる言葉があって」
「ほう? どういう意味だ?」
「すごくリオンです」
「うぷぷ」
思わず笑ってしまった。
なにそれ面白い。
「小僧!」
「ひっ! ごめんなさい、チョーシに乗りました!」
エッデがすごんだせいでシンは長椅子からぴょんと飛び上がるとその場に平伏した。
むう、お前私には平伏なんぞしなかったくせに、エッデに平伏するなんて間違ってないか? まぁいいけど。
「それ、いいな。よし、シン、お前には特別に私をリオンと呼ぶことを許そう」
「お嬢様、正気ですか?」
「エッデ、私が決めたのだ」
「うっ」
エッデは困ったような顔をしながらも、一礼して私の言葉を受け入れた。
悪いな、主家の娘がこんな変な女で。
「俺は呼びやすくて嬉しいけど、本当にいいの?」
「かまわない。大して特権を持たない私だが、自分の名前を好きに呼ばせる力ぐらいはある」
「わかった。リオン、よろしく。それと、ありがとう」
「何に対する礼だ?」
「ん、右も左もわからない俺を拾ってくれたことと、気安く接してくれたこと、かな」
「そうか。じゃあ私も、ありがとうシン」
「へ?」
私の礼に、シンはわけがわからないという風に目を白黒させた。
その正直さを微笑ましく思う私がいる。
「お前はずっと私に本当のことを言ってくれた。それがうれしい」
「え? いや、最初嘘をつこうとしたけど見破られただけだから」
「そうだったな。あははは。どこかの僻地でお爺さまと二人暮らしをしていたんだったか」
「それは言わない約束でしょ!」
私とシンが思わず顔を合わせて笑っていると、エッデが眉根を寄せながら私の顔を見た。
詳しい話をしろということだろう。
「いや、エッデ。詳細はまずはお館様に話すべきだろう。その後ならきちんと説明する」
「当然ですね。失礼いたしました」
「いや、いい。あ、そうだ。私とシンにお茶を淹れてくれないか? シン、エッデの淹れるお茶は美味しいんだぞ」
「お茶があるんだ。あの、コーヒーとかないよ、ね?」
「コーヒーとは?」
「ええっと、薬効のある赤い実のなかの種を取り出して、ロースト……えっと、炙って焦がしたものを粉にして、それにお湯をかけて抽出したものを飲む飲み物、かな。お茶は葉っぱだけど、コーヒーは木の実の種を使う。ちょっと苦い大人の飲み物って認識だったかな」
「ほう面白いな。種を挽いて粉にすると聞くと、薬のようでもある」
「本来は薬だったのかも? 飲んでみると頭がすっきりして眠気が取れるから普段の飲み物として広まったとか、そんな話を聞いたような気がする」
「ふーん」
「お茶をどうぞ」
シンから興味深い話を聞いている間にお茶が入った。
相変わらずいい香りだ。
私は同じ茶葉を使っても、この香りが出せないんだよな。
「香りが強くて色が薄い。ハーブティーかな?」
「お茶も種類があるのか?」
「ああうん、俺の国に古くからあるのが緑茶と言って、緑色のきれいなお茶なんだ。外国から入って来たのが紅茶と言って、同じ葉っぱを使っているらしいんだけど、発酵させて淹れるんでお茶にすると赤くなる」
「なるほど。興味深いな」
なんという知識量だろう。
シンは異世界でどのような仕事をしていたのだろうか? おそらくは知識階級だったのだろうとは推測出来る。
何しろ肉体労働をするには華奢すぎる。
私のほうが筋肉がついているぐらいだ。
いいな、面白い。世界が一気に広がるようだ。これはなんとしても私付きの従者として取り立てる許可をお父様にいただかないと。
シンと歓談しながらも、そろそろ呼び出しが来るであろうことを予想して、父を説得する方法を考えるのであった。
私が呆れたように異世界人に近付こうとすると、エッデが正面に回り込んで押し止める。
「いけません、お嬢様。いいですか、年頃の娘が男と二人きりの部屋で肌を見せるなど、ありえないことです」
「そんなことを言っていたら、戦場で鎧を脱ぐことも出来ないではないか。そもそもちょくちょく仕立て屋が私の裸を見ているぞ」
「あれは採寸しなければならないからですよ。それと、ここは戦場ではありません」
「お館様は『常に戦場の心持ちでいよ』とおっしゃられたではないか」
「それは油断せずに鍛錬に励めということでしょう」
「あ、あの……」
エッデと主義主張を戦わせていると、異世界人が手を挙げながら何か言いたげにしていた。
「なんだ? 遠慮なく申してみよ」
「お、俺、外に出てますんで、着替え終わったら呼んでください」
「駄目だ。お前、一人で屋敷にいるところを見つかったら不審者として即斬られるぞ」
「うえええっ!」
異世界人は涙目になりながら、部屋の隅にある長椅子にすがるようにうつ伏せに倒れ込んだ。
「じゃあここで死んだふりしてますから」
「あはは、お前本当に面白いな」
「お嬢様!」
「わかったから、次から気をつける。とにかく素っ裸じゃ寒いだろ。服を着させろ」
「お手伝いします」
護衛を兼ねているとは言え、エッデは侍女としての嗜みもある。
エッデの手伝いのおかげで私は自分で着替えるよりも手早く服を身につけることが出来た。
部屋着とは言え、結ぶところが多すぎて面倒くさい。
街の者たちが着ている服は着るのが楽そうで羨ましい限りだ。
「服を着終わったぞ。もう生き返って大丈夫だ」
「ありがとうございます」
なんだかすっかり打ちひしがれているが、大丈夫だろうか。
「なんでお前そんなにショックを受けているんだ?」
「自分のビビリが辛い。生着替えが……なんで凝視出来ないんだ!」
「その話を他所でしたら殺します」
「ヒィッ!」
エッデがいつの間にか異世界人の喉元にナイフを突きつけていた。
さすが要人護衛のプロである。
「エッデは冗談が通じないから気をつけろよ」
「心します」
何か酷く力を落としている異世界人が少々気の毒になった私は、エッデを呼び寄せた。
「紹介しよう。うちの女性護衛官のエッデだ」
「よ、よろしくお願いします」
「……」
恐る恐るといった感じに挨拶をする異世界人に対して、冷然とした態度で対応するエッデ。
うんうんとうなずきながら、二人の様子を見ていた私は、ふと、あることに気づいた。
「そう言えば、異世界人。お前、名前はなんと言うんだ?」
「お嬢様。名前も知らない男をお屋敷に連れ込んだんですか?」
「怒るな。だから今聞いているんじゃないか」
まぁこれに関しては責められても仕方ないな。
普段はいつも相手から勝手に名乗ってくれるので、名前を聞くという発想がなかった。
悪いことをしたな。
「えっと、俺の名前は泉口信だ。よろしく」
「イズミグチシン? 長い名前だな」
「あーえっと、名前はシン。イズミグチが姓なんだ」
「セイというのは家名のことか?」
「ああうん。そういう感じ」
「では、私も名乗らねばな。私はメッサリオン・ディー・ラクナス・エデ・ファラッシアだ」
「な、長い、な」
エッデにギロリと睨まれて、シンはビクッとしながら言った。
確かに長いよね。
「名前はメッサリオンだ。家名はさっき言ったがファラッシアだ。ほかは称号のたぐいだな」
「めっさリオンか」
急にシンが笑い出す。
ん? 感じが悪いぞ。
「なんだ人の名前で笑うとは感心しないな」
「あ、ごめん。ちょっと俺の国の言葉で響きが似てる言葉があって」
「ほう? どういう意味だ?」
「すごくリオンです」
「うぷぷ」
思わず笑ってしまった。
なにそれ面白い。
「小僧!」
「ひっ! ごめんなさい、チョーシに乗りました!」
エッデがすごんだせいでシンは長椅子からぴょんと飛び上がるとその場に平伏した。
むう、お前私には平伏なんぞしなかったくせに、エッデに平伏するなんて間違ってないか? まぁいいけど。
「それ、いいな。よし、シン、お前には特別に私をリオンと呼ぶことを許そう」
「お嬢様、正気ですか?」
「エッデ、私が決めたのだ」
「うっ」
エッデは困ったような顔をしながらも、一礼して私の言葉を受け入れた。
悪いな、主家の娘がこんな変な女で。
「俺は呼びやすくて嬉しいけど、本当にいいの?」
「かまわない。大して特権を持たない私だが、自分の名前を好きに呼ばせる力ぐらいはある」
「わかった。リオン、よろしく。それと、ありがとう」
「何に対する礼だ?」
「ん、右も左もわからない俺を拾ってくれたことと、気安く接してくれたこと、かな」
「そうか。じゃあ私も、ありがとうシン」
「へ?」
私の礼に、シンはわけがわからないという風に目を白黒させた。
その正直さを微笑ましく思う私がいる。
「お前はずっと私に本当のことを言ってくれた。それがうれしい」
「え? いや、最初嘘をつこうとしたけど見破られただけだから」
「そうだったな。あははは。どこかの僻地でお爺さまと二人暮らしをしていたんだったか」
「それは言わない約束でしょ!」
私とシンが思わず顔を合わせて笑っていると、エッデが眉根を寄せながら私の顔を見た。
詳しい話をしろということだろう。
「いや、エッデ。詳細はまずはお館様に話すべきだろう。その後ならきちんと説明する」
「当然ですね。失礼いたしました」
「いや、いい。あ、そうだ。私とシンにお茶を淹れてくれないか? シン、エッデの淹れるお茶は美味しいんだぞ」
「お茶があるんだ。あの、コーヒーとかないよ、ね?」
「コーヒーとは?」
「ええっと、薬効のある赤い実のなかの種を取り出して、ロースト……えっと、炙って焦がしたものを粉にして、それにお湯をかけて抽出したものを飲む飲み物、かな。お茶は葉っぱだけど、コーヒーは木の実の種を使う。ちょっと苦い大人の飲み物って認識だったかな」
「ほう面白いな。種を挽いて粉にすると聞くと、薬のようでもある」
「本来は薬だったのかも? 飲んでみると頭がすっきりして眠気が取れるから普段の飲み物として広まったとか、そんな話を聞いたような気がする」
「ふーん」
「お茶をどうぞ」
シンから興味深い話を聞いている間にお茶が入った。
相変わらずいい香りだ。
私は同じ茶葉を使っても、この香りが出せないんだよな。
「香りが強くて色が薄い。ハーブティーかな?」
「お茶も種類があるのか?」
「ああうん、俺の国に古くからあるのが緑茶と言って、緑色のきれいなお茶なんだ。外国から入って来たのが紅茶と言って、同じ葉っぱを使っているらしいんだけど、発酵させて淹れるんでお茶にすると赤くなる」
「なるほど。興味深いな」
なんという知識量だろう。
シンは異世界でどのような仕事をしていたのだろうか? おそらくは知識階級だったのだろうとは推測出来る。
何しろ肉体労働をするには華奢すぎる。
私のほうが筋肉がついているぐらいだ。
いいな、面白い。世界が一気に広がるようだ。これはなんとしても私付きの従者として取り立てる許可をお父様にいただかないと。
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