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虚空に呻く者
ナギ、着陸
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着陸用ポッド〈ゲンブ型〉が、濃灰色の雲層をゆっくりと突き抜けていった。
内部には、無音のような静寂があった。
機体を振動させる空気の抵抗音さえも、吸音壁と慣性制御装置によって限りなく抑えられている。
ただ、コックピット中央の表示パネルに流れる波形データと、規則正しい呼吸音だけが、生きている証のように淡く響いていた。
ナギ・アマサトは、胸元を締めた操縦スーツの上から安全帯を確認し、短く息を吐いた。
曇った視界の向こうで、惑星ツクモの表層が、ゆるやかに蠢くように見える。
大気組成は、標準呼吸にわずかに酸素が薄い程度。
マスクなしでも活動可能──そう記された報告書の数値を、彼は何度も反芻していた。
「理論上は、だがな」と、誰にともなく呟く。
着陸シーケンスの自動制御を解除し、マニュアル操縦に切り替える。
ヘルメットの内側に淡い蒼白の文字が浮かぶ。
【任務指示:惑星X-13通称ツクモにおける生体反応の確認/単独行動/最小交戦】
【注意:降下後は通信封鎖プロトコルβを遵守】
文字と共に無機的な骨伝導音声が、鼓膜ではなく頭蓋の内側に“触れる”。
両手のグローブが、操作桿にぴたりと吸いつく。
青白い光に照らされたその手の甲には、筋が張りつめていた。
〈ゲンブ〉の推進ノズルが角度を変え、船体が揺れ、遠方に青い閃光が走る。
数秒後、衝撃。
警告ランプが短く点滅し、機体が静止した。着陸完了。
ナギは深く息を吐く。
操縦服はここまでだ。
ナギは操縦席のロックを外し、シートからゆっくりと立ち上がった。
肩越しにモニターを確認しながら、息を整える。
呼吸音がヘルメット越しに反響し、微かに低く響いた。
操縦用スーツは、長時間の姿勢維持と機体との神経接続を最優先に設計されたものだ。
そのため外界活動には不向きで、探索用に特化したスーツに着替える必要がある。
彼は立ち上がり、後部のロッカーを開く。
そこには、操縦用スーツをしまう規格収納箱と、惑星探索用のスーツが収まった規格収納箱が並んでいる。
黒と白を基調にした、アマツ特製の第二種外装服。
筋肉のラインを妨げぬよう設計された流線形のデザインで、体の動きを正確に拾う。
銀灰のファブリックが光を反射し、柔らかく揺れた。
照明の反射がその生地をわずかに青く染める。
彼は無言で、操縦スーツのジッパーをゆっくりと下ろした。
静かな金属音が、密閉されたポッドの中に響く。
肩から腕を抜くと、布地が汗にわずかに張り付き、剥がれるときに微かな音を立てた。
Tシャツ、続いて、アンダーショーツが現れると共に、ナギの鍛えられた見事な四肢も露わになっていく。
薄手の素材が身体に貼り付き、呼吸のたびに胸の動きが生地を押し上げる。
重力制御の安定したポッド内では、彼の動作一つひとつが滑らかに見えた。
脱いだスーツを格納箱に収める。
その時、ナギが纏った薄手のTシャツが少し持ち上がり、腹部の肌が覗いた。
光沢を帯びた褐色の肌。
内部のセンサーが光を走らせ、除菌処理が始まるのをナギは確認する。
無防備に立つナギの胸から腹にかけて、無駄のない筋肉が緩やかに起伏している。
科学者である前に兵士でもある彼の身体は、日々の鍛錬の証そのものだった。
筋線維の陰影が、照明の下でわずかに揺らぐ。
外界温度との調整のために一瞬、汗が冷たく感じられた。
そして、ナギは手早くTシャツ、アンダーショーツを脱ぎ、ロッカーに放り込む。
全裸となったナギ・アマサトは短く息を整え、指先で額の汗を拭う。
ポッド内部は、人工重力の揺らぎの中に静止していた。
すべてが制御され、無駄がない。だが、彼の胸の奥だけが微かに脈打っていた。
ナギは、顔を傾け狭い艦内の右奥に目をやる。
そこでは、エアシャワーの隔壁が淡く発光している。
彼は迷いなくその方向へ向かった。
裸足の足音が、機体の鋼床に乾いたリズムを刻む。
ポッド内部の空気は冷たく、わずかに金属の匂いが混ざっていた。
シャワーブースに入ると、自動ロックが作動し、圧縮空気の音が低く唸った。
壁面のパネルに手をかざすと、静電反応が返る。
〈CLEANSING SEQUENCE START〉
その文字がヘルメットHUDに反射した瞬間、透明な風が全身を包み込んだ。
粒子除去の光が螺旋を描き、空気が渦を巻く。
温度調整された気流が、皮膚をかすめるたびに 戦士としての身体が呼吸を始めるようだった。
細やかに編まれた筋肉の束が、光と影を吸って形を変える。
肩の起伏、胸の動き、呼吸に合わせて緩やかに浮き沈みする輪郭。
それは肉体というより、訓練と規律が築いた意志の彫刻といっても良い逞しい美しさを誇っていた。
全裸の状態で浴びるエアシャワーの下、研究員としての知性と戦闘員としての鍛錬が融合したナギの裸体は、息をのむほどの美しさを放っていた。
広大な肩幅から流れるように連なる三角筋が、気流に優しく撫でられるたび、微かな光沢を帯びて輝く。
胸板は厚く張りつめ、腹筋の六つに分かれた輪郭が、呼吸のたびに柔らかく収縮し、力強さと繊細さを同時に語る。
太腿の筋肉は鋼のような硬さと、しなやかな曲線を併せ持ち、全体として、禁断の果実のように魅惑的で、触れたくなるほどの洗練された逞しさを湛えていた。
理性と野性が交差する危険なほどの魅力、、、
それがナギ・アマサキだった。
ナギは目を閉じる。
身体の細微な汚れまでもはらう風の流れの中に、自分の鼓動が小さく響く。
ふと、この音を、聞くのはどれくらいぶりだろう、、、
一人きりの時間の中、ナギは思う。
自分には軽すぎる内容なのは不満だが、ラボでの最初の肩慣らし的任務であり、久々に一人きりの時間を楽しめるのは良かったかもしれない、、、
光がひときわ強く瞬き、除去粒子の音が静まる。
エアシャワーが完了した合図だ。
ナギは目を開き、指先で頬をなぞる。
表面温度は安定している。
肌は乾いており、空気の匂いだけが残った。
ロッカーの前へ戻ると、格納箱を開け、探索用スーツのインナーを手に取る。
その柔らかな繊維、、、
素材の冷たさに一瞬だけ息を止めた。
ナギが袖を通すと、生地は呼吸するように体表に吸い付き、微弱な電流が心地よく流れた。
センサーが生命反応を読み取り、インナーの繊維の温度が彼の体温に同調していく。
インナーはただの装備ではない。
それは、外界との境界を定める“第二の皮膚”だ。
腕を通し、背を伸ばすと、スーツが自然に体のラインへと密着していく。
胸、肩、腰、脚──動作に合わせて繊維が音もなく伸縮した。
首元のコネクタを接続し、制御盤を軽く叩くと、ヘルメットに接続されたシステムが起動する。
〈Suit Status: Normal〉の文字が光り、ナギの瞳に反射した。
彼はスカウターを手に取り、右目に装着する。
薄い金属のような光が目の端に沿って走り、データラインが空間に浮かび上がる。
外気圧、気温、風速、そして未知の粒子反応。
視界に流れる情報が、すべて思考に直結する。
ヘルメットを手に取り、軽く回してロックを確かめる。
そして、深く息を吸い、静かにかぶった。
透明なバイザーが滑らかに閉じ、光が反射する。
外部ハッチのロックが解除され、金属音が短く響く。
HUDが一段明るくなり、網膜前に情報が薄膜のように展開する。
【環境:外気圧=0.93/気温=-2℃/風=0】
【成分:揮発性有機化合物 微量/嗅覚注意】
【地表:低摩擦指数(表面ヌメリ)検知】
【行動提案:滑走防止モード(足底マイクロスパー)ON】
光が差し込む。
だがそれは太陽の光ではない。
ツクモの空は、どこか青白く濁っていた。
地平線には、湿り気を帯びた粘液質の大地がうねり、無数の胞子のような粒子が舞っている。
風はない。
ただ、どこかで“呼吸”のような低い音がしていた。
一度開き、外気を確かめる。
呼吸がわずかに冷たい。
だが、吸える。
彼はヘルメットの横をタップし、
「アマツ“リュウジン”本部、こちらナギ・アマサト。ツクモ着陸完了。探索を開始する。」
淡々と報告した。
通信が切れ、再び静寂が戻る。
その沈黙の中、彼の背筋はまっすぐに伸び、
孤独と使命を同時に背負う兵士の気配を帯びていた。
そして、ナギは静かに降り立つ。
スーツの足底がぬるりと沈み込み、粘着質の物体が微かに引き上げられる感触。
彼は膝を落とし、地表に指を触れた。
「……これは、土じゃないな。」
スカウターが反応し、数値が点滅した。
〈Bio-Signal Detected〉
生体反応があった?
心拍数が、一瞬だけ跳ね上がる。
ナギは無言で立ち上がり、視線を上げる。
その眼差しは、静寂と荒廃の果てにあるなにかを見据えていた。
内部には、無音のような静寂があった。
機体を振動させる空気の抵抗音さえも、吸音壁と慣性制御装置によって限りなく抑えられている。
ただ、コックピット中央の表示パネルに流れる波形データと、規則正しい呼吸音だけが、生きている証のように淡く響いていた。
ナギ・アマサトは、胸元を締めた操縦スーツの上から安全帯を確認し、短く息を吐いた。
曇った視界の向こうで、惑星ツクモの表層が、ゆるやかに蠢くように見える。
大気組成は、標準呼吸にわずかに酸素が薄い程度。
マスクなしでも活動可能──そう記された報告書の数値を、彼は何度も反芻していた。
「理論上は、だがな」と、誰にともなく呟く。
着陸シーケンスの自動制御を解除し、マニュアル操縦に切り替える。
ヘルメットの内側に淡い蒼白の文字が浮かぶ。
【任務指示:惑星X-13通称ツクモにおける生体反応の確認/単独行動/最小交戦】
【注意:降下後は通信封鎖プロトコルβを遵守】
文字と共に無機的な骨伝導音声が、鼓膜ではなく頭蓋の内側に“触れる”。
両手のグローブが、操作桿にぴたりと吸いつく。
青白い光に照らされたその手の甲には、筋が張りつめていた。
〈ゲンブ〉の推進ノズルが角度を変え、船体が揺れ、遠方に青い閃光が走る。
数秒後、衝撃。
警告ランプが短く点滅し、機体が静止した。着陸完了。
ナギは深く息を吐く。
操縦服はここまでだ。
ナギは操縦席のロックを外し、シートからゆっくりと立ち上がった。
肩越しにモニターを確認しながら、息を整える。
呼吸音がヘルメット越しに反響し、微かに低く響いた。
操縦用スーツは、長時間の姿勢維持と機体との神経接続を最優先に設計されたものだ。
そのため外界活動には不向きで、探索用に特化したスーツに着替える必要がある。
彼は立ち上がり、後部のロッカーを開く。
そこには、操縦用スーツをしまう規格収納箱と、惑星探索用のスーツが収まった規格収納箱が並んでいる。
黒と白を基調にした、アマツ特製の第二種外装服。
筋肉のラインを妨げぬよう設計された流線形のデザインで、体の動きを正確に拾う。
銀灰のファブリックが光を反射し、柔らかく揺れた。
照明の反射がその生地をわずかに青く染める。
彼は無言で、操縦スーツのジッパーをゆっくりと下ろした。
静かな金属音が、密閉されたポッドの中に響く。
肩から腕を抜くと、布地が汗にわずかに張り付き、剥がれるときに微かな音を立てた。
Tシャツ、続いて、アンダーショーツが現れると共に、ナギの鍛えられた見事な四肢も露わになっていく。
薄手の素材が身体に貼り付き、呼吸のたびに胸の動きが生地を押し上げる。
重力制御の安定したポッド内では、彼の動作一つひとつが滑らかに見えた。
脱いだスーツを格納箱に収める。
その時、ナギが纏った薄手のTシャツが少し持ち上がり、腹部の肌が覗いた。
光沢を帯びた褐色の肌。
内部のセンサーが光を走らせ、除菌処理が始まるのをナギは確認する。
無防備に立つナギの胸から腹にかけて、無駄のない筋肉が緩やかに起伏している。
科学者である前に兵士でもある彼の身体は、日々の鍛錬の証そのものだった。
筋線維の陰影が、照明の下でわずかに揺らぐ。
外界温度との調整のために一瞬、汗が冷たく感じられた。
そして、ナギは手早くTシャツ、アンダーショーツを脱ぎ、ロッカーに放り込む。
全裸となったナギ・アマサトは短く息を整え、指先で額の汗を拭う。
ポッド内部は、人工重力の揺らぎの中に静止していた。
すべてが制御され、無駄がない。だが、彼の胸の奥だけが微かに脈打っていた。
ナギは、顔を傾け狭い艦内の右奥に目をやる。
そこでは、エアシャワーの隔壁が淡く発光している。
彼は迷いなくその方向へ向かった。
裸足の足音が、機体の鋼床に乾いたリズムを刻む。
ポッド内部の空気は冷たく、わずかに金属の匂いが混ざっていた。
シャワーブースに入ると、自動ロックが作動し、圧縮空気の音が低く唸った。
壁面のパネルに手をかざすと、静電反応が返る。
〈CLEANSING SEQUENCE START〉
その文字がヘルメットHUDに反射した瞬間、透明な風が全身を包み込んだ。
粒子除去の光が螺旋を描き、空気が渦を巻く。
温度調整された気流が、皮膚をかすめるたびに 戦士としての身体が呼吸を始めるようだった。
細やかに編まれた筋肉の束が、光と影を吸って形を変える。
肩の起伏、胸の動き、呼吸に合わせて緩やかに浮き沈みする輪郭。
それは肉体というより、訓練と規律が築いた意志の彫刻といっても良い逞しい美しさを誇っていた。
全裸の状態で浴びるエアシャワーの下、研究員としての知性と戦闘員としての鍛錬が融合したナギの裸体は、息をのむほどの美しさを放っていた。
広大な肩幅から流れるように連なる三角筋が、気流に優しく撫でられるたび、微かな光沢を帯びて輝く。
胸板は厚く張りつめ、腹筋の六つに分かれた輪郭が、呼吸のたびに柔らかく収縮し、力強さと繊細さを同時に語る。
太腿の筋肉は鋼のような硬さと、しなやかな曲線を併せ持ち、全体として、禁断の果実のように魅惑的で、触れたくなるほどの洗練された逞しさを湛えていた。
理性と野性が交差する危険なほどの魅力、、、
それがナギ・アマサキだった。
ナギは目を閉じる。
身体の細微な汚れまでもはらう風の流れの中に、自分の鼓動が小さく響く。
ふと、この音を、聞くのはどれくらいぶりだろう、、、
一人きりの時間の中、ナギは思う。
自分には軽すぎる内容なのは不満だが、ラボでの最初の肩慣らし的任務であり、久々に一人きりの時間を楽しめるのは良かったかもしれない、、、
光がひときわ強く瞬き、除去粒子の音が静まる。
エアシャワーが完了した合図だ。
ナギは目を開き、指先で頬をなぞる。
表面温度は安定している。
肌は乾いており、空気の匂いだけが残った。
ロッカーの前へ戻ると、格納箱を開け、探索用スーツのインナーを手に取る。
その柔らかな繊維、、、
素材の冷たさに一瞬だけ息を止めた。
ナギが袖を通すと、生地は呼吸するように体表に吸い付き、微弱な電流が心地よく流れた。
センサーが生命反応を読み取り、インナーの繊維の温度が彼の体温に同調していく。
インナーはただの装備ではない。
それは、外界との境界を定める“第二の皮膚”だ。
腕を通し、背を伸ばすと、スーツが自然に体のラインへと密着していく。
胸、肩、腰、脚──動作に合わせて繊維が音もなく伸縮した。
首元のコネクタを接続し、制御盤を軽く叩くと、ヘルメットに接続されたシステムが起動する。
〈Suit Status: Normal〉の文字が光り、ナギの瞳に反射した。
彼はスカウターを手に取り、右目に装着する。
薄い金属のような光が目の端に沿って走り、データラインが空間に浮かび上がる。
外気圧、気温、風速、そして未知の粒子反応。
視界に流れる情報が、すべて思考に直結する。
ヘルメットを手に取り、軽く回してロックを確かめる。
そして、深く息を吸い、静かにかぶった。
透明なバイザーが滑らかに閉じ、光が反射する。
外部ハッチのロックが解除され、金属音が短く響く。
HUDが一段明るくなり、網膜前に情報が薄膜のように展開する。
【環境:外気圧=0.93/気温=-2℃/風=0】
【成分:揮発性有機化合物 微量/嗅覚注意】
【地表:低摩擦指数(表面ヌメリ)検知】
【行動提案:滑走防止モード(足底マイクロスパー)ON】
光が差し込む。
だがそれは太陽の光ではない。
ツクモの空は、どこか青白く濁っていた。
地平線には、湿り気を帯びた粘液質の大地がうねり、無数の胞子のような粒子が舞っている。
風はない。
ただ、どこかで“呼吸”のような低い音がしていた。
一度開き、外気を確かめる。
呼吸がわずかに冷たい。
だが、吸える。
彼はヘルメットの横をタップし、
「アマツ“リュウジン”本部、こちらナギ・アマサト。ツクモ着陸完了。探索を開始する。」
淡々と報告した。
通信が切れ、再び静寂が戻る。
その沈黙の中、彼の背筋はまっすぐに伸び、
孤独と使命を同時に背負う兵士の気配を帯びていた。
そして、ナギは静かに降り立つ。
スーツの足底がぬるりと沈み込み、粘着質の物体が微かに引き上げられる感触。
彼は膝を落とし、地表に指を触れた。
「……これは、土じゃないな。」
スカウターが反応し、数値が点滅した。
〈Bio-Signal Detected〉
生体反応があった?
心拍数が、一瞬だけ跳ね上がる。
ナギは無言で立ち上がり、視線を上げる。
その眼差しは、静寂と荒廃の果てにあるなにかを見据えていた。
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