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第1章 オルドウ編
再び 11
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1、人助け 済
これは、10歳の頃にリーナとオズを助けたあれか。
神様からのサービスクエストだったんだろうな。
ちなみに、次のクエストはまだ表示されていない。
異世界に行けば、また新たなクエストが現れるのかもしれないな。
所持金については……。
うーん、なぜ異世界のお金を持っているんだ?
神様からのプレゼントだろうか?
ちなみに、メルクは通貨単位で、1メルクでパン1つが買える、5メルクで軽食が可能という程度らしい。
1メルクは100円程度。
とすると、15、000メルクという金額は相当なものじゃないのか。
40歳の俺にしてみたら、まあ驚くような金額ではないけれど。
20歳の現状ではかなりの金額だ。
しかし、メルクなんて稼いだ記憶はないけどなぁ。
「……」
で、そんなお金がどこにあるというのだろう?
当然そんなものに心当たりはない。俺の財布にも入っていない。
ステータス上の15、000メルクという表記を眺めながら悩んでいると。
ドスン。
「えっ!?」
驚いてのけぞってしまった。
突然目の前に布袋が現れたのだから。
その袋を確認すると、中には小銅貨、大銅貨、小銀貨、大銀貨、金貨が入っていた。
それぞれ、1メルク、10メルク、100メルク、1000メルク、10000メルクの価値があるようだ。
けど、どこから現れたんだ?
……。
もう、これは神様からのプレゼントということで納得するしかないか。
そうだな。
異世界での活動資金として、ありがたく使わせてもらうことにしよう。
「今は21時。少し疲れているけど、大丈夫」
ステータス確認後、夕食をとって風呂も入って準備万端。
もちろん、服装も装備も思いつく範囲でそろえている。
では。
いざ、異世界へ。
「異世界間移動!!」
目の前が真っ白になり浮遊感のような感覚が少し続いた後。
気付けば、日本とは異なる趣のある路地裏に立っていた。
まだ陽が空に残っているようで、周りは十分明るい。
さっきまでいた日本は夜だったのに。
ということは、ここは異世界!
異世界だ!!
「あぁ……」
やっと来ることができた。
「やった……」
30年、そう30年も待ったんだ。
「戻ってきたぞ!!」
無意識のうちに両手を握りしめてしまう。
神様から異世界へ渡ることができると伝えられてはいたけれど、こうして実際にこの世界に来てみると、本当に本当に嬉しい。感慨無量とはこのことだ。
喜びをかみしめた後、腕を見るとそこには腕時計。
懐を確認すると、懐中時計もある。
予想通りのことなのだが、これは助かるな。
腕時計をはじめ移動前に携帯していた物は俺の身体と同様に異世界に移っていた。
あらためて時計を確認すると、10分が経過している。
「……」
周りを見渡すが誰もいない。
路地裏でひとりガッツポーズをして10分。
人に見られると、かなり恥ずかしい。周りに誰も居なくてよかった。
40歳の男が何をしているんだかと反省してしまうが、30年分の思いがあるのだから仕方ない面もある、そう仕方ないのだ。
少し気恥ずかしい思いをしたが、おかげで冷静になれた。
「さてと」
町を散策したいが、その前にステータス確認かな。
有馬 功己 (アリマ コウキ)
20歳 男 人間
HP 110
MP 75/155
STR 183
AGI 125
INT 211
<ギフト>
異世界間移動 基礎魔法 鑑定初級 エストラル語理解
セーブ&リセット 1
<所持金>
15、000メルク
<クエスト>
1、人助け 済
2、人助け 未
MP 75/155
魔力がかなり減っている。異世界へと渡ったのだから、これくらい魔力が減るのは当然なのか。とりあえず異世界に渡るには魔力80が必要と頭に入れておこう。
ところで、12時間後には魔力は80以上に戻っているよな?
回復していないと日本に帰れないってことに……。
まっ、あと5だけ回復すればいいのだから大丈夫か。
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