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第7章 南部編
籠城 3
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<ディアナ視点>
「ばかな! おまえたちの参加は認められていないんだぞ!」
トゥレイズ子爵の命令で、この3人は子爵邸で待機していたはず。
戦闘には加われないはずなんだ。
「ああ、それなら問題ねえ」
「何を言ってる?」
「セレスさんが許可してくれたんだよ」
「セレスティーヌ様が?」
「ああ、そうだぜ」
「……残念ながら、おまえたちに関してはセレスティーヌ様に決定権はない」
「そんくらい理解してる」
「なら、今すぐ屋敷に戻れ」
「だから、最後まで聞けって」
「……」
「セレスさんがな、伯爵から許可をもらってくれたんだ」
「閣下から……」
「辺境伯爵様の言葉は、子爵の指示より優先されんだろ」
「……」
体調不良の閣下の代理として今回の籠城戦を指揮しているのがトゥレイズ子爵。
当然のことながら、閣下の言葉は何より優先される。
ただ、そうなると。
ヴァーンが参戦可能になる。
あのコーキも。
「許可をもらったので、おれたちも戦います!」
「戦うっても、アルは魔法使えねえけどな」
「だから、弓で!」
「弓も練習始めたばかりだろ」
「もう充分使える!」
「ってことらしいぜ」
「……命令書はあるのか」
「おう、これだ」
間違いない。
閣下の署名が記されている。
「これで、文句ねえよな」
「……ああ」
ヴァーン、アル、コーキ。
この3人が我が軍に加わるのか。
「……」
わずか3人。
普通なら戦局に影響などないだろう。
が、ひとりとんでもないやつが……。
「よーし、やってやっか。で、今の状況は?」
ヴァーン、アル、コーキが王軍の陣形を眺めようと鋸壁の前に。
鋸壁から、上半身を出している。
って、まずい!
「ヴァーン、鋸壁に隠れろ。狙撃魔法がくるぞ!」
「ん? ああ、そういうことかよ」
「早くしろ。敵には凄腕の狙撃手がいるんだ」
「この距離なら大丈夫だろ。それに、隠れてちゃあ、こっちの魔法の狙いがつかねえ」
「おまえ!」
敵は並の狙撃手じゃない。
ヴァーンはさっきの狙撃を見ていなかったから……っ!
「きたぞ!」
「おう、ここは俺に任せてくれ。ストーンウォール!」
早い!?
こんなに素早く防御壁を?
ドガン!!
次の瞬間。
敵陣から放たれた狙撃魔法が防御壁に激突。
防ぎきった!
「「「「おお!」」」」
「「「「凄え!」」」」
「……」
この発動速度で、この大きさの防御壁。
耐久性も申し分ない。
ここまでの魔法壁をヴァーンが作ることができる?
「問題ねえな」
「おまえ、いつの間にそんな魔法を?」
「詠唱の省略は、これまでも何度か成功してんだろ」
それは、確かにそうだが。
「ここまで早くなかったぞ。おまえの防御壁も初めて見た」
「まっ、籠城戦に備えて特訓をしてたんでな」
「……」
トゥレイズに着いてから、ずっと訓練をしていたのか?
いや、それにしても、短期間で身につくものじゃない。
「コーキの指導は厳しかったんだぜ」
子爵邸の中庭でコーキから教わっていた?
「弓の指導も厳しかったなぁ」
簡単には信じがたいことだ。
が、彼の指導なら……。
「ってことで、防御は任せてくれ」
「……」
コーキに加え、今のヴァーンがいれば何とかなる?
ふたりが対応できる範囲なら、鋸壁から身を乗り出しても?
「ヴァーンさん、次がくるぞ。さっきより強力だ」
「了解。ストーンウォール!!」
またも驚異の速度で発動。
防御壁に、さらにもう一枚重ねた?
「ばかな! おまえたちの参加は認められていないんだぞ!」
トゥレイズ子爵の命令で、この3人は子爵邸で待機していたはず。
戦闘には加われないはずなんだ。
「ああ、それなら問題ねえ」
「何を言ってる?」
「セレスさんが許可してくれたんだよ」
「セレスティーヌ様が?」
「ああ、そうだぜ」
「……残念ながら、おまえたちに関してはセレスティーヌ様に決定権はない」
「そんくらい理解してる」
「なら、今すぐ屋敷に戻れ」
「だから、最後まで聞けって」
「……」
「セレスさんがな、伯爵から許可をもらってくれたんだ」
「閣下から……」
「辺境伯爵様の言葉は、子爵の指示より優先されんだろ」
「……」
体調不良の閣下の代理として今回の籠城戦を指揮しているのがトゥレイズ子爵。
当然のことながら、閣下の言葉は何より優先される。
ただ、そうなると。
ヴァーンが参戦可能になる。
あのコーキも。
「許可をもらったので、おれたちも戦います!」
「戦うっても、アルは魔法使えねえけどな」
「だから、弓で!」
「弓も練習始めたばかりだろ」
「もう充分使える!」
「ってことらしいぜ」
「……命令書はあるのか」
「おう、これだ」
間違いない。
閣下の署名が記されている。
「これで、文句ねえよな」
「……ああ」
ヴァーン、アル、コーキ。
この3人が我が軍に加わるのか。
「……」
わずか3人。
普通なら戦局に影響などないだろう。
が、ひとりとんでもないやつが……。
「よーし、やってやっか。で、今の状況は?」
ヴァーン、アル、コーキが王軍の陣形を眺めようと鋸壁の前に。
鋸壁から、上半身を出している。
って、まずい!
「ヴァーン、鋸壁に隠れろ。狙撃魔法がくるぞ!」
「ん? ああ、そういうことかよ」
「早くしろ。敵には凄腕の狙撃手がいるんだ」
「この距離なら大丈夫だろ。それに、隠れてちゃあ、こっちの魔法の狙いがつかねえ」
「おまえ!」
敵は並の狙撃手じゃない。
ヴァーンはさっきの狙撃を見ていなかったから……っ!
「きたぞ!」
「おう、ここは俺に任せてくれ。ストーンウォール!」
早い!?
こんなに素早く防御壁を?
ドガン!!
次の瞬間。
敵陣から放たれた狙撃魔法が防御壁に激突。
防ぎきった!
「「「「おお!」」」」
「「「「凄え!」」」」
「……」
この発動速度で、この大きさの防御壁。
耐久性も申し分ない。
ここまでの魔法壁をヴァーンが作ることができる?
「問題ねえな」
「おまえ、いつの間にそんな魔法を?」
「詠唱の省略は、これまでも何度か成功してんだろ」
それは、確かにそうだが。
「ここまで早くなかったぞ。おまえの防御壁も初めて見た」
「まっ、籠城戦に備えて特訓をしてたんでな」
「……」
トゥレイズに着いてから、ずっと訓練をしていたのか?
いや、それにしても、短期間で身につくものじゃない。
「コーキの指導は厳しかったんだぜ」
子爵邸の中庭でコーキから教わっていた?
「弓の指導も厳しかったなぁ」
簡単には信じがたいことだ。
が、彼の指導なら……。
「ってことで、防御は任せてくれ」
「……」
コーキに加え、今のヴァーンがいれば何とかなる?
ふたりが対応できる範囲なら、鋸壁から身を乗り出しても?
「ヴァーンさん、次がくるぞ。さっきより強力だ」
「了解。ストーンウォール!!」
またも驚異の速度で発動。
防御壁に、さらにもう一枚重ねた?
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