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第12章 激闘編
謝罪
<エリシティア視点>
「グルゥァ!」
ガンッ!
ガガッ!
「ガルゥゥ!」
ガッ!
ドガッ!
前方2頭の小ドラゴンに対するは前衛の騎士たち。
右方2頭はギリオンとヴァルターが対応している。
「「グギャ!」」
右方は心配ない。
ザンッ!
ザシュッ!
「「グギャアァ!」」
小ドラゴンの特徴を掴んだ2人が圧倒しているのだから。
他方、前の騎士たちは。
「「くっ!」」
「下がるな!」
「「はっ」」
防戦一方。
騎士たちの負傷、疲労も無視できない段階になりつつある。
後衛魔法隊の魔力も残りわずか。
どう見ても、思わしくない戦況だ。
ガッ!
ガンッ!
それでも、このまま耐え続ければ右方が片付くはず。
右方のギリオンとヴァルターが加われば勝ちきれる。
ただ、問題は……。
「「ぐっ!」」
「「ううぅ」」
それまで持ちこたえられるか?
「グルゥゥ!」
「グギャァ!」
頼む。
耐えてくれ。
そんな思いで魔力回復に努めていると。
「エリシティア様!」
「リリニュスが、もうすぐです」
「っ! そうか」
今も後衛の数歩後ろで詠唱に専念するリリニュス。
彼女の高位魔法が間に合うのだな。
それなら戦況を変えられる。
「……清浄なる業火が全てを焼き尽くさん!」
リリニュスの高位魔法詠唱が完成した。
「避けろ!」
「「「「「!!」」」」」
小ドラゴンの猛攻をしのいでいた騎士たちがウォーライルの声に反応。
即座に左右後方へと跳躍回避していく。
「ファイヤーストーム!!」
次の瞬間、 顕現した炎嵐が小ドラゴン2頭に襲い掛かる。
ゴオォォォ!!
ゴゴオォォォ!!
赤濁の空を焼き尽くすような獄炎が2頭を飲み込んだ。
「「グギャ!?」」
そのまま勢いを増し、捕らえ続け……。
「「ギャアァァァ!!」」
終わった。
何とか4頭すべてを倒すことができた。
もちろん皆の負傷と疲労は尋常ではない。
それでも1人の死者を出すこともなく、こうして切り抜けることができたのだから……。
「エリシティア様、申し訳ございません」
「なぜ謝る?」
勝利の立役者の1人でもあるリリニュスが謝る必要などないのだが?
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「あの威力だ、仕方あるまい」
これまで見たファイヤーストーム以上の恐ろしい殺傷力だった。
時間がかかるのも当然というもの。
「むしろ称賛に値する。異界の地で高位魔法を進化させたのだからな」
「……師匠なら、この程度のことは簡単に」
「エヴドキヤーナは別格であろう」
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