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第12章 激闘編
猛攻
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「くっ、うぅぅ……」
少女の傍らで膝をつくシャリエルン。
パラライズの魔法を受けたシャリエルンがついに屈してしまった。
「心配するな。命まではとらぬよ」
「ぅぅぅ……」
「しばらくは、そこで大人しくしておればよい」
やはり、そうだ。
戦闘中にも感じてはいたが、少女に殺意はないんだ。
しかし、ならどうして?
なぜこうまで好戦的に?
「さて、おぬしは」
「……」
「ふむ、もう少し見せてもらおう」
何を仕掛けてくる?
「フレイム」
また白炎?
「アロー、アロー」
加えて、属性未知の矢が発動された。
「ストーンウォール! ストーンウォール!」
対するこちらは石壁の追加。
これで白炎と矢を防げるはず。
ゴオォォォ!
白炎防御は問題なし。
恐ろしい猛火だが、既に何度も防いでいる。
続く2つの矢も石壁で……!?
軌道が変わった!
壁を越えて俺に向かってくる!
もう防御は間に合わない。
なら剣で。
バリィィィン!
バリィィィン!
2つの高音が耳を打つ。
「……」
何とか斬ることができたようだ。
「ランス、ランス」
と思ったら、次は未知の槍。
やはり異常な弧を描きながら壁を越えてくる。
バリィィィン!
バリィィィン!
が、これも破壊に成功。
「ボール、ボール」
まだ続くのか?
「なっ!」
大きい!
直径1メートル以上あるぞ。
しかも、これまで同様の謎物質。
これを剣撃で?
ドガンッ!
ドッガァァン!
やった。
何とかなった。
剣身も……問題なし。
「パラライズ」
それでも終わらない。
今回はシャリエルンを戦線離脱させた麻痺魔法だ。
無形の魔法は厄介だが、これまで以上の魔力を剣に纏わせて。
ザンッ!
よし、上手くいった。
「ふふ」
次は?
次もあるんだろ?
「見事、見事、大したものだよ」
魔法連撃は終わりなのか?
なら、こっちの攻撃を。
「最後にこれをプレゼントしよう。フレイムストーム」
まだ終わってない!
白炎の嵐だ!
「さて、どうする?」
幅も高さも20メートル越え。
これを防げと?
「っ! ストーンウォール! ストーンウォール! ストーンウォール! ストーンウォール!」
左右、後方、上部に石壁を急速展開。
間に合え!
ゴオォォォ!
何とか間に合った。
まさに間一髪だ。
ゴオオォォォ!!
ゴゴゴオオォォォ!!!
ただし、石壁の周りには猛音に暴風、獄火。
そんなものが狂ったように取りついている惨状がはっきりと認識できる。
「つぅ……」
熱い。
熱すぎる。
これを耐えきれるのか?
ジュゥゥゥ。
石が焦げる匂い。
まずい。
さらに追加を!
「ストーンウォール! ストーンウォー」
ガッシャーーーン!!
少女の傍らで膝をつくシャリエルン。
パラライズの魔法を受けたシャリエルンがついに屈してしまった。
「心配するな。命まではとらぬよ」
「ぅぅぅ……」
「しばらくは、そこで大人しくしておればよい」
やはり、そうだ。
戦闘中にも感じてはいたが、少女に殺意はないんだ。
しかし、ならどうして?
なぜこうまで好戦的に?
「さて、おぬしは」
「……」
「ふむ、もう少し見せてもらおう」
何を仕掛けてくる?
「フレイム」
また白炎?
「アロー、アロー」
加えて、属性未知の矢が発動された。
「ストーンウォール! ストーンウォール!」
対するこちらは石壁の追加。
これで白炎と矢を防げるはず。
ゴオォォォ!
白炎防御は問題なし。
恐ろしい猛火だが、既に何度も防いでいる。
続く2つの矢も石壁で……!?
軌道が変わった!
壁を越えて俺に向かってくる!
もう防御は間に合わない。
なら剣で。
バリィィィン!
バリィィィン!
2つの高音が耳を打つ。
「……」
何とか斬ることができたようだ。
「ランス、ランス」
と思ったら、次は未知の槍。
やはり異常な弧を描きながら壁を越えてくる。
バリィィィン!
バリィィィン!
が、これも破壊に成功。
「ボール、ボール」
まだ続くのか?
「なっ!」
大きい!
直径1メートル以上あるぞ。
しかも、これまで同様の謎物質。
これを剣撃で?
ドガンッ!
ドッガァァン!
やった。
何とかなった。
剣身も……問題なし。
「パラライズ」
それでも終わらない。
今回はシャリエルンを戦線離脱させた麻痺魔法だ。
無形の魔法は厄介だが、これまで以上の魔力を剣に纏わせて。
ザンッ!
よし、上手くいった。
「ふふ」
次は?
次もあるんだろ?
「見事、見事、大したものだよ」
魔法連撃は終わりなのか?
なら、こっちの攻撃を。
「最後にこれをプレゼントしよう。フレイムストーム」
まだ終わってない!
白炎の嵐だ!
「さて、どうする?」
幅も高さも20メートル越え。
これを防げと?
「っ! ストーンウォール! ストーンウォール! ストーンウォール! ストーンウォール!」
左右、後方、上部に石壁を急速展開。
間に合え!
ゴオォォォ!
何とか間に合った。
まさに間一髪だ。
ゴオオォォォ!!
ゴゴゴオオォォォ!!!
ただし、石壁の周りには猛音に暴風、獄火。
そんなものが狂ったように取りついている惨状がはっきりと認識できる。
「つぅ……」
熱い。
熱すぎる。
これを耐えきれるのか?
ジュゥゥゥ。
石が焦げる匂い。
まずい。
さらに追加を!
「ストーンウォール! ストーンウォー」
ガッシャーーーン!!
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