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番外編3(全13話)
【番外編3】若頭(改造巨根)と舎弟と「怪我」の話【6】
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タカさんの上でよがり狂ったセックスの翌朝。
俺はベッドから動けなくなっていた。
「……」
あの後、タカさんが三回目の中出しをしてくれるまでに、俺は六回以上イって、最後の方は意識もほとんどなくてふらふらで、セックスの後も、右手が使えないタカさんに左手で中出し精液の処理をしてもらって、薬も塗ってもらったようだった。
そして、腰と股関節が重くて起き上がれない。
反省、後悔、羞恥、自分へのいら立ち。
しかも、朝になってからもタカさんは、動けない俺のために、右手が使えないのにベッドまで水を持ってきてくれたり、タオルで体を拭いてくれたり、世話を焼いてくれる。
今も、ベッドに腰掛けて俺の腰をさすってくれる。
不甲斐ない。
「無理させて悪かったな」
タカさんに気を遣わせてしまったのも情けない。
「でも、すげぇかわいかった」
あんな腑抜けたセックスでかわいいなんて言われるのも心苦しい。
「こんなつもりじゃなかったのに……」
「どういうつもりだったんだ?」
「それは……」
本当は、俺がタカさんの上に乗って、タカさんが気持ちよくなるようにいっぱい腰振って、俺がイクよりもタカさんがたくさんイってしまうような、俺がリードしてタカさんを満足させるようなセックスがしたかった。
「リョウ、俺は別にお前とすげぇセックスがしたいんじゃない。好きな奴と恋人同士らしいスキンシップができればそれでいいんだ。だから、無理するな」
タカさんは、優しく細めた視線を向けてくれる。
普段の鋭い眼光と全然違って、俺だけが向けてもらえる視線は嬉しくてたまんなくなるやつだけど……。
タカさん好きだなって思うけど……。
俺の小さなプライドに火が付いた。
一見優しい「無理するな」と言う言葉は、「お前には無理だ」と言われているみたいで……。
絶対に二週間後のセックスでは、タカさんを気持ち良くさせてやる、と心に誓った。
◆
俺は、タカさんと付き合うまでは素人童貞で処女。組の系列の風俗店とか組関連の行事で呼ばれたコンパニオンとか、いわゆる「プロ」としかセックスの経験が無かった。
それも数えられるほどだし、相手は全員年上の女で、プロらしく上手にリードしてサクっと気持ちよくしてもらったことしかなかった。
セックスにカウントしていいのかも微妙だな。「奉仕」されたに近い。
そんな俺の性知識は、俺とタカさんがセックスできるようになった切っ掛けである「ユキさんのメモ」と、組の系列のAVレーベルのエロ動画。ネット検索も少し。そして……組の系列の風俗店のスタッフからの情報だ。
「なぁミミ。セックス上手くなるってどうしたらいいんだ?」
毎月の「回収」のために訪れた、ゲイ向けの風俗店の事務所で、馴染みの風俗ボーイであるミミに真剣な顔で尋ねると、ミミはちゃんと真剣な顔で返してくれた。
「うーん……普通なら、相手をきちんと観察してとか、回数を重ねてとか言うんだけど……」
ミミはもう上がりらしく、裸でも待機用のワンピースでもなく、デニムのショートパンツにふわもこ白ニット姿。天使のようにかわいい外見なのに、俺より七歳も年上で……タカさんよりも年上なんだよな、こいつ。
「リョウさんは若頭さん相手のセックスが上手くなりたいんでしょう?」
「もちろんだ」
「うーん……あの改造巨根相手に上手に受け入れてよがれるんだから充分じゃない? それ以上はプロでも難しいよ?」
「でも、その……」
「事情は聞いているよ? 今の若頭さんの状態なら、リョウさんがリードしたい気持ちは解るけどさ……無理はしない方がいいんじゃない?」
「……」
正直、ミミなら解決策を教えてくれると思っていた。
こいつはテクニックだけなら界隈ナンバーワンと言われている熟練ボーイで、最近はセックス塾のようなこともしている頼れるネコだ。
そんな奴に無理と言われてしまったら……。
いや、ちょっと待て。
「なぁ、無理すればできるのか?」
「……できなくはないかもね」
「……!」
無理なんていくらでもする!
だって、アナル未経験から改造巨根を受け入れられるようになったんだぞ、俺は。
それ以上の無理なんてそうそうないだろう?
「期限、いつまで?」
「あと十一日」
「短いな……ねぇリョウさん、この後友達とラブホ飲み会するんだけどリョウさんも来る?」
ミミが少し考え込んだ後、仕事モードっぽい小悪魔笑顔で俺の顔を覗き込んだ。
「ラブホ……?」
「あ、エッチはしないよ? 今後使うための新設ラブホの下見兼オススメのオモチャとAVの情報交換会。お酒付きって感じ。友達もネコだし」
「お前の友達のネコって、まさか……」
「そう。ユキくん!」
「……ユキさんか」
ユキさんは界隈ナンバーワンテクニックのミミ以上にセックスが上手いと言われていて、本人もセックス大好きだから経験豊富。これ以上の先生はいないと思う。
ただ、正直、ユキさんに対しての感情は複雑だ。
ユキさんがアナル開発のメモをタカさんに渡してくれたおかげで、俺は今タカさんと付き合えているし、タカさんの役に立てているし、セックス気持ちいいし、ユキさんへの感謝はとてつもなく大きい。
でも、そのメモをもらう切っ掛けは、タカさんがユキさんとの極上のセックスを気に入ったからで……。
俺、タカさんの義理堅さとか筋の通ったところは絶対に疑わないけど、俺を愛してくれているのは解っているけど、今でももし……ユキさんが本気でタカさんに惚れるようなことがあったら、タカさんは……いや、それでタカさんが幸せなら俺も別に……いや、でも……。
「そうだ、リョウさん」
「なんだ?」
「ユキくんが、なぜかリョウさんにはこっそり教えて良いよって言っていたんだけど」
「……俺には?」
こっそり教えるってことは、秘密のようなことだよな?
別に仲良くもないし、顔を合わせたのは二回だけなのに。
「ユキくん、彼氏できたよ」
「え?」
「理解のある彼氏だから、男遊びは続けるみたいだけど、ユキくん、彼氏にメロメロでこの前なんて三時間も惚気られちゃった」
「……彼氏……惚気……」
「皆には内緒ね?」
「あ、あぁ」
彼氏……あの魔性のゲイのユキさんに、彼氏?
男遊びOKだとしても、意外と言うか、あのレベルに釣り合う男ってどんな奴だとか、色々と思う所はあるが……。
俺には教えていいっていうのは、もしかして……俺を安心させるためか?
あの人、そこまで……。
「……なぁ、ミミ」
「なーに?」
「ユキさんの好きな酒ってなんだ? 買ってからラブホ行くぞ」
「あ、それなら絶対に喜ぶサングリアがあるからそれ買っていこう!」
俺はベッドから動けなくなっていた。
「……」
あの後、タカさんが三回目の中出しをしてくれるまでに、俺は六回以上イって、最後の方は意識もほとんどなくてふらふらで、セックスの後も、右手が使えないタカさんに左手で中出し精液の処理をしてもらって、薬も塗ってもらったようだった。
そして、腰と股関節が重くて起き上がれない。
反省、後悔、羞恥、自分へのいら立ち。
しかも、朝になってからもタカさんは、動けない俺のために、右手が使えないのにベッドまで水を持ってきてくれたり、タオルで体を拭いてくれたり、世話を焼いてくれる。
今も、ベッドに腰掛けて俺の腰をさすってくれる。
不甲斐ない。
「無理させて悪かったな」
タカさんに気を遣わせてしまったのも情けない。
「でも、すげぇかわいかった」
あんな腑抜けたセックスでかわいいなんて言われるのも心苦しい。
「こんなつもりじゃなかったのに……」
「どういうつもりだったんだ?」
「それは……」
本当は、俺がタカさんの上に乗って、タカさんが気持ちよくなるようにいっぱい腰振って、俺がイクよりもタカさんがたくさんイってしまうような、俺がリードしてタカさんを満足させるようなセックスがしたかった。
「リョウ、俺は別にお前とすげぇセックスがしたいんじゃない。好きな奴と恋人同士らしいスキンシップができればそれでいいんだ。だから、無理するな」
タカさんは、優しく細めた視線を向けてくれる。
普段の鋭い眼光と全然違って、俺だけが向けてもらえる視線は嬉しくてたまんなくなるやつだけど……。
タカさん好きだなって思うけど……。
俺の小さなプライドに火が付いた。
一見優しい「無理するな」と言う言葉は、「お前には無理だ」と言われているみたいで……。
絶対に二週間後のセックスでは、タカさんを気持ち良くさせてやる、と心に誓った。
◆
俺は、タカさんと付き合うまでは素人童貞で処女。組の系列の風俗店とか組関連の行事で呼ばれたコンパニオンとか、いわゆる「プロ」としかセックスの経験が無かった。
それも数えられるほどだし、相手は全員年上の女で、プロらしく上手にリードしてサクっと気持ちよくしてもらったことしかなかった。
セックスにカウントしていいのかも微妙だな。「奉仕」されたに近い。
そんな俺の性知識は、俺とタカさんがセックスできるようになった切っ掛けである「ユキさんのメモ」と、組の系列のAVレーベルのエロ動画。ネット検索も少し。そして……組の系列の風俗店のスタッフからの情報だ。
「なぁミミ。セックス上手くなるってどうしたらいいんだ?」
毎月の「回収」のために訪れた、ゲイ向けの風俗店の事務所で、馴染みの風俗ボーイであるミミに真剣な顔で尋ねると、ミミはちゃんと真剣な顔で返してくれた。
「うーん……普通なら、相手をきちんと観察してとか、回数を重ねてとか言うんだけど……」
ミミはもう上がりらしく、裸でも待機用のワンピースでもなく、デニムのショートパンツにふわもこ白ニット姿。天使のようにかわいい外見なのに、俺より七歳も年上で……タカさんよりも年上なんだよな、こいつ。
「リョウさんは若頭さん相手のセックスが上手くなりたいんでしょう?」
「もちろんだ」
「うーん……あの改造巨根相手に上手に受け入れてよがれるんだから充分じゃない? それ以上はプロでも難しいよ?」
「でも、その……」
「事情は聞いているよ? 今の若頭さんの状態なら、リョウさんがリードしたい気持ちは解るけどさ……無理はしない方がいいんじゃない?」
「……」
正直、ミミなら解決策を教えてくれると思っていた。
こいつはテクニックだけなら界隈ナンバーワンと言われている熟練ボーイで、最近はセックス塾のようなこともしている頼れるネコだ。
そんな奴に無理と言われてしまったら……。
いや、ちょっと待て。
「なぁ、無理すればできるのか?」
「……できなくはないかもね」
「……!」
無理なんていくらでもする!
だって、アナル未経験から改造巨根を受け入れられるようになったんだぞ、俺は。
それ以上の無理なんてそうそうないだろう?
「期限、いつまで?」
「あと十一日」
「短いな……ねぇリョウさん、この後友達とラブホ飲み会するんだけどリョウさんも来る?」
ミミが少し考え込んだ後、仕事モードっぽい小悪魔笑顔で俺の顔を覗き込んだ。
「ラブホ……?」
「あ、エッチはしないよ? 今後使うための新設ラブホの下見兼オススメのオモチャとAVの情報交換会。お酒付きって感じ。友達もネコだし」
「お前の友達のネコって、まさか……」
「そう。ユキくん!」
「……ユキさんか」
ユキさんは界隈ナンバーワンテクニックのミミ以上にセックスが上手いと言われていて、本人もセックス大好きだから経験豊富。これ以上の先生はいないと思う。
ただ、正直、ユキさんに対しての感情は複雑だ。
ユキさんがアナル開発のメモをタカさんに渡してくれたおかげで、俺は今タカさんと付き合えているし、タカさんの役に立てているし、セックス気持ちいいし、ユキさんへの感謝はとてつもなく大きい。
でも、そのメモをもらう切っ掛けは、タカさんがユキさんとの極上のセックスを気に入ったからで……。
俺、タカさんの義理堅さとか筋の通ったところは絶対に疑わないけど、俺を愛してくれているのは解っているけど、今でももし……ユキさんが本気でタカさんに惚れるようなことがあったら、タカさんは……いや、それでタカさんが幸せなら俺も別に……いや、でも……。
「そうだ、リョウさん」
「なんだ?」
「ユキくんが、なぜかリョウさんにはこっそり教えて良いよって言っていたんだけど」
「……俺には?」
こっそり教えるってことは、秘密のようなことだよな?
別に仲良くもないし、顔を合わせたのは二回だけなのに。
「ユキくん、彼氏できたよ」
「え?」
「理解のある彼氏だから、男遊びは続けるみたいだけど、ユキくん、彼氏にメロメロでこの前なんて三時間も惚気られちゃった」
「……彼氏……惚気……」
「皆には内緒ね?」
「あ、あぁ」
彼氏……あの魔性のゲイのユキさんに、彼氏?
男遊びOKだとしても、意外と言うか、あのレベルに釣り合う男ってどんな奴だとか、色々と思う所はあるが……。
俺には教えていいっていうのは、もしかして……俺を安心させるためか?
あの人、そこまで……。
「……なぁ、ミミ」
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