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第二部 プロムナード編
第一話
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燭台を前に、俺は両手を掲げた。すう、と息を吸い込み――対面に座るイノリに目配せする。
「いくぞ、イノリ」
「うん。いいよ、トキちゃん」
落ち着いた気配の瞳に頷いて、俺は高らかに詠じた。
「わが身に宿る火の元素よ。彼の気と結び、蝋燭に火を点させよ!」
頭の奥でキンッて音がして、胸の奥からぐわーっと熱い気が巡りだす。ムムムと唸って、集中を切らさねえように。すると――手のひらからポウッと真っ赤な光が溢れてくる。
――よおし……ここまでは、いい感じだぜ!
思わずにやっとした、その瞬間。
手のひらの赤い光がドッとふくらみ、空気が陽炎のように揺れる。
「げっ!」
あっという間に、燭台につき立ったロウソクがドロドロにとろけちまった。
「のあー!?」
また、失敗だよー!
ずでーん、と後ろにひっくり返れば、散った汗が顔にふりかかる。いつの間にか、汗だくだ。
「ドンマイ、トキちゃん」
イノリが笑いながら、青い光をまとわせた指先をひょいと振った。熱々だった空気が、一気に冷やされて涼しくなる。
「大丈夫? ちょっと休もっかー」
「サンキュ、イノリ……よっこいしょ」
差し伸べられたデカい手を借りて、俺はえいやっと起き上がった。
――一月も三日を過ぎ、そろそろ正月番組にも飽きがくるころ。
イノリの家にて、俺たちは冬休みの宿題に取り組んでいた。出すべきレポートも、課題もあらかた終わらせたんで、魔法の鍛錬をしていたんだが。
「うーん。点火術のやつ、手ごわいぜ」
テーブルに広がったロウを、布巾でせっせと拭う。
点火術は、高柳先生いわく「魔法式の基本」らしいからなあ。
三学期からの授業は、もっと発展的になるってんで、休み中にもうちょいレベルあげてえんだけど。
うんうん唸ってたら、燭台に新しいロウソクを立てながら、イノリが励ましてくれる。
「でも、さっきの良かったよー。トキちゃんの魔力の巡り、すげえ速くなってると思うなあ」
「マジ?!」
ぱっ、と目の前に光が指す。
そう言われると、たしかに、前より魔力の「ありか」ってやつがわかってきた気がする。
そう言うと、イノリはにっこりした。
「すごいぞ、トキちゃん。毎日頑張ってるからだねぇ」
「へへー、サンキュ! お前が付き合ってくれるおかげだよっ」
冬休みに入ってから、ほぼ毎日イノリと魔法の鍛錬してるんだ。それがモチベになってるのは、絶対にある。
やっぱさ。練習って一人でも頑張れるけど、一緒にやると楽しいじゃん。
「なんか、お前とさー。一緒のこと出来るのすげえ嬉しいんだよな」
「ト、トキちゃん……俺もすっげぇ嬉しいっ」
へらへら笑いながら、正直なとこを言う。
と、イノリは、薄茶の目をキラキラさせて、がばっと飛びついてきた。
ばたーん!
「ぐおふっ!」
「へへ。トキちゃん、大好き~」
でっかいイノリに飛びかかられ、俺は床にひっくり返った。た、体格差を考えろよなぁ! と思うものの、あんまり嬉しそうに笑うから、咎めにくい。
「……へいへい、良かったなあ」
「ふふ」
ぽんぽん、と背中を叩いてやる。首筋に触れた長い髪から、甘い香りが薫った。
そんだけで、胸がじーんと熱くなる。
はなればなれの前学期を思い出して、鼻がつんと痛くなった。
――えーい、泣くな俺! 次の学期からは、これが日常なんだから!
嬉しさを噛みしめて、ぎゅっとイノリの背を抱く。
――すると、ノックもなしにドアが開いた。
「祈くん、電話だよ!」
「どわぁ?!」
ひょいと顔を出した父さんに仰天し、俺は腕の中のイケメンをぽーんと放り飛ばす。
ほてる頬を擦りつつ、父さんをきっと睨みつけた。
「お、おいこら、父さん! ノックぐらいしろよなぁ! プライバシーのシンガイだぞ!」
いくらなんでも、思春期男子の――しかもイノリの部屋にだな。勝手知ったる息子の部屋、みたいな感じで入ってくるなよな!
大ブーイングする俺に、父さんはオロオロしている。
「ご、ごめん時生……というより、祈くんが」
「えっ?」
俺は、父さんの指さした先を見て、ぎょっとした。
部屋のすみっこで、イノリがたまご焼きみたいになって、転がっているではないか。
しまった! さっき、咄嗟に土の元素が出ちまったかも……!
「うう、トキちゃん~、ひどいよぉ」
「うわー! ごめん、イノリ!」
しくしくと打ちひしがれるイノリに、俺は大慌てで駆け寄った。
イノリを救出したあと、父さんが仕切り直す。
右手を「どうぞ」のポーズにして言うことには、こうだ。
「これ、祈くんに電話。ずっと鳴ってるから、大事な用かもだよ」
それは、たしかに見慣れたイノリのギャラクシースマホで。デフォの着信音をわんわんと奏で続けてる。っていうか、言われてみれば、さっきからずっと鳴ってた気がするぜ。
イノリは、不思議そうに首を傾げる。
「えー? 充電してないのに、なんで?」
「ああ、桜沢さんが充電してたよ。『生徒会なら、連絡はいつでもつかなくちゃ!』って」
「もー! いつもあの人、余計なことするー」
イノリは悔し気に唸る。おっとりした口調のわりに、顔が怖えーよイノリさん。
ヤバい気配を察したのか、父さんは「じゃあ、お邪魔しました」とそそくさと部屋を後にした。その背に「ありがとでーす」と声をかけるイノリ。いい奴な。
んでまあ、残されたのは、床で震えるスマホと俺たち。
俺は、言う。
「めっちゃ鳴ってるしな。とりあえず、出たほうがいいんじゃね?」
「んー、まあ。そうだねぇ」
イノリは観念したようにスマホを握ると、廊下に出ていく。
パタン、とドアが閉められて。
「……はあ……え……? ウソでしょ?!!」
すぐに、ドでかいイノリの声が聞こえてきて、飛び上がった。
い、いったい、何が起こったんだ?
「いくぞ、イノリ」
「うん。いいよ、トキちゃん」
落ち着いた気配の瞳に頷いて、俺は高らかに詠じた。
「わが身に宿る火の元素よ。彼の気と結び、蝋燭に火を点させよ!」
頭の奥でキンッて音がして、胸の奥からぐわーっと熱い気が巡りだす。ムムムと唸って、集中を切らさねえように。すると――手のひらからポウッと真っ赤な光が溢れてくる。
――よおし……ここまでは、いい感じだぜ!
思わずにやっとした、その瞬間。
手のひらの赤い光がドッとふくらみ、空気が陽炎のように揺れる。
「げっ!」
あっという間に、燭台につき立ったロウソクがドロドロにとろけちまった。
「のあー!?」
また、失敗だよー!
ずでーん、と後ろにひっくり返れば、散った汗が顔にふりかかる。いつの間にか、汗だくだ。
「ドンマイ、トキちゃん」
イノリが笑いながら、青い光をまとわせた指先をひょいと振った。熱々だった空気が、一気に冷やされて涼しくなる。
「大丈夫? ちょっと休もっかー」
「サンキュ、イノリ……よっこいしょ」
差し伸べられたデカい手を借りて、俺はえいやっと起き上がった。
――一月も三日を過ぎ、そろそろ正月番組にも飽きがくるころ。
イノリの家にて、俺たちは冬休みの宿題に取り組んでいた。出すべきレポートも、課題もあらかた終わらせたんで、魔法の鍛錬をしていたんだが。
「うーん。点火術のやつ、手ごわいぜ」
テーブルに広がったロウを、布巾でせっせと拭う。
点火術は、高柳先生いわく「魔法式の基本」らしいからなあ。
三学期からの授業は、もっと発展的になるってんで、休み中にもうちょいレベルあげてえんだけど。
うんうん唸ってたら、燭台に新しいロウソクを立てながら、イノリが励ましてくれる。
「でも、さっきの良かったよー。トキちゃんの魔力の巡り、すげえ速くなってると思うなあ」
「マジ?!」
ぱっ、と目の前に光が指す。
そう言われると、たしかに、前より魔力の「ありか」ってやつがわかってきた気がする。
そう言うと、イノリはにっこりした。
「すごいぞ、トキちゃん。毎日頑張ってるからだねぇ」
「へへー、サンキュ! お前が付き合ってくれるおかげだよっ」
冬休みに入ってから、ほぼ毎日イノリと魔法の鍛錬してるんだ。それがモチベになってるのは、絶対にある。
やっぱさ。練習って一人でも頑張れるけど、一緒にやると楽しいじゃん。
「なんか、お前とさー。一緒のこと出来るのすげえ嬉しいんだよな」
「ト、トキちゃん……俺もすっげぇ嬉しいっ」
へらへら笑いながら、正直なとこを言う。
と、イノリは、薄茶の目をキラキラさせて、がばっと飛びついてきた。
ばたーん!
「ぐおふっ!」
「へへ。トキちゃん、大好き~」
でっかいイノリに飛びかかられ、俺は床にひっくり返った。た、体格差を考えろよなぁ! と思うものの、あんまり嬉しそうに笑うから、咎めにくい。
「……へいへい、良かったなあ」
「ふふ」
ぽんぽん、と背中を叩いてやる。首筋に触れた長い髪から、甘い香りが薫った。
そんだけで、胸がじーんと熱くなる。
はなればなれの前学期を思い出して、鼻がつんと痛くなった。
――えーい、泣くな俺! 次の学期からは、これが日常なんだから!
嬉しさを噛みしめて、ぎゅっとイノリの背を抱く。
――すると、ノックもなしにドアが開いた。
「祈くん、電話だよ!」
「どわぁ?!」
ひょいと顔を出した父さんに仰天し、俺は腕の中のイケメンをぽーんと放り飛ばす。
ほてる頬を擦りつつ、父さんをきっと睨みつけた。
「お、おいこら、父さん! ノックぐらいしろよなぁ! プライバシーのシンガイだぞ!」
いくらなんでも、思春期男子の――しかもイノリの部屋にだな。勝手知ったる息子の部屋、みたいな感じで入ってくるなよな!
大ブーイングする俺に、父さんはオロオロしている。
「ご、ごめん時生……というより、祈くんが」
「えっ?」
俺は、父さんの指さした先を見て、ぎょっとした。
部屋のすみっこで、イノリがたまご焼きみたいになって、転がっているではないか。
しまった! さっき、咄嗟に土の元素が出ちまったかも……!
「うう、トキちゃん~、ひどいよぉ」
「うわー! ごめん、イノリ!」
しくしくと打ちひしがれるイノリに、俺は大慌てで駆け寄った。
イノリを救出したあと、父さんが仕切り直す。
右手を「どうぞ」のポーズにして言うことには、こうだ。
「これ、祈くんに電話。ずっと鳴ってるから、大事な用かもだよ」
それは、たしかに見慣れたイノリのギャラクシースマホで。デフォの着信音をわんわんと奏で続けてる。っていうか、言われてみれば、さっきからずっと鳴ってた気がするぜ。
イノリは、不思議そうに首を傾げる。
「えー? 充電してないのに、なんで?」
「ああ、桜沢さんが充電してたよ。『生徒会なら、連絡はいつでもつかなくちゃ!』って」
「もー! いつもあの人、余計なことするー」
イノリは悔し気に唸る。おっとりした口調のわりに、顔が怖えーよイノリさん。
ヤバい気配を察したのか、父さんは「じゃあ、お邪魔しました」とそそくさと部屋を後にした。その背に「ありがとでーす」と声をかけるイノリ。いい奴な。
んでまあ、残されたのは、床で震えるスマホと俺たち。
俺は、言う。
「めっちゃ鳴ってるしな。とりあえず、出たほうがいいんじゃね?」
「んー、まあ。そうだねぇ」
イノリは観念したようにスマホを握ると、廊下に出ていく。
パタン、とドアが閉められて。
「……はあ……え……? ウソでしょ?!!」
すぐに、ドでかいイノリの声が聞こえてきて、飛び上がった。
い、いったい、何が起こったんだ?
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