血染めの復讐劇

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第3話 企てる。

彼女の提案。

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「先ず、今回の復讐に関して使える妾の力は…四つ、じゃな。」

もう日は傾き沈み、月夜が当たりを薄暗く照らす。
その月明かりに照らされながら綴は指折り数え口にする。

「…四つ、?随分と少ないのね。」

それに不満を浮かべる彼女。
眉を寄せ少し困ったような表情で綴は続ける。

「そう言われてもの。あくまでも妾は復讐の手伝いをするだけであって、妾が彼奴らに何かをする訳では無い。他の力は復讐する相手そのものに影響を及ぼし兼ねないものじゃ。使わぬ方が良かろうて。」

その言葉に彼女は納得せざるを得なかった。
確かにこれはあくまでも彼女の復讐。
きっと、綴に全てを任せて高みの見物をしても恐らく復讐し足りなくなるだろう。
それでは意味がないのだ。
自分の手で、今までされてきた事以上のものを返さなければ彼女の心は少しも晴れることは無い。
彼女は綴の言葉でそれを理解してしまったのだ。

「分かったかえ?ならば、妾の能力の説明に移るぞ。」

彼女は静かに頷く。
綴は一つ目、二つ目と指を数だけ立て詳しく説明をしていく。
それを使って何をするのかまで詳しく。

そうして、能力を説明し終えた綴は最後に一番重要な部分を口にした。

「つまり、こうして其方の復讐対象である彼奴らを皆殺しにする算段じゃ。」

すると、彼女はその案に驚愕の表情をする。

「…そんな…皆殺しだなんて…」

そして、ぽつりと零れた言葉に綴は少し残念そうにした。
所詮その程度か…と、そう思った瞬間彼女の表情が豹変した。
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