世界は廻っている

🍄きのこ ほたる🍄

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契約の仲の君と料理で

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まるで夢でも見ていたかの様に僕は目を覚ます。さっきの話が本当ならば、今いる場所はその救わないといけない世界という事になる。なんとも、まぁ…なんとも重っ苦しいものだ。
はて、ここは取り敢えず何処なのだろうか?なんだかファンタジーの世界にでも迷い込んだみたいな村外れの民家の木造建築みたいだなぁ。窓から見える森はなんとも美しい。僕の住んでいた世界よりはよっぽど自然体だなぁ。
一応周りを一通り見終わる。特に何か特別な物は無かったが、真っ白なページの本は見つけた。メモ帳としては役立ちそうだから持っていく事にする。さて、この部屋にいつまでも居ても意味が無い。どうやらここは2階みたいだから1階に降りてみる事にする。
1階は2階よりも広々としている。にしても…このファンタジー感溢れる中に冷蔵庫は無いんじゃないか?どんなセンスしているんだよ。まぁ…冷蔵庫は画期的なものだからそこまで文句は言わないが…。

「ぁあああ!腹減ったぁあああ!!」

誰だ!?何処から声がしたのだろうか?周りを慌てながら見渡すが、どこにもいない(?)
いや、居ました。どうして気づかなかったのか?と聞かれたらお答えしましょう。とっても小さな妖精が僕の肩に乗っていたのだぁあ!!分からないよ!まさかゲームでしか見た事のない妖精という存在が現実で見られるとは思わないし、こんなに小さくて見えにくいとは思わないわけだ。

小さな妖精「おい、陀璃亜だりあぁ。飯作れよぉ。」
陀璃亜「え、ぇ。どちら様ですか…」
小さな妖精「…は?忘れたのか?俺の事。」
陀璃亜「恥ずかしながら…」
小さな妖精「ぁ…。いつものお前っぽくねーし。マジっぽいな。」
陀璃亜「めんぼくない…」
小さな妖精「じゃぁ、俺の名前は、チャウィだ。覚えたか?」

どうやら彼の名前はチャウィというみたいだ。話し方や見た目からして男だと分かる。
にしても…人間じゃない種族を見るのは初めてだ。透き通り、表現的に近いのはトンボみたいな羽だ。触ると壊れてしまいそうで、どんな感触なのか気になるが、触らないでおく。
ひとまず、僕は頷く。彼はニッと笑えば、僕の肩に乗りながら足を揺らす。

チャウィ「で、だ。俺はお前と1つだけ契約していてな。これは、覚えているか?」
陀璃亜「ごめなさい。チャウィさん…覚えていないです」
チャウィ「あぁ…そうか。あ、あとな。そう他人行儀じゃなくて呼び捨てで構わないぜ。もっと友達に接するみたいにな。」
陀璃亜「じゃ、じゃあ…チャウィ?」
チャウィ「疑問系なのが気になるが…まぁ、いいだろう。…んじゃ、話し進めるぜ。俺とお前は契約で繋がっている仲だ。その内容はお前が俺に飯を作ってくれる代わりに俺がお前を護衛するっていう内容だ。」

契約と聴くものだから、もっと命に関わるものかと思ったが…別にそうでもないみたいだ。だが、僕がご飯を作る代わりに護衛するって…なんだかタダ働きに近いものに感じるが…チャウィが同意して、成立したものだし…問題ないのか?
こうして考えていては、疑問が溢れるばかりだ。そういえば彼と最初に出会った時、『お腹空いた』と言っていなかったか?つまりだ…契約的には、僕がご飯を作る事になるわけだ。契約で繋がっている仲なんだっけ?まぁ…嫌な気にもならないからご飯を作ろうか。

チャウィ「気づいたか?契約内容と今の状況。」
陀璃亜「うん。良くわかったよ。取り敢えず、チャウィのご飯作って見る事にするよ。」
チャウィ「お!楽しみにしておくぜ!じゃ、ここで待っているからな!」

チャウィはフヨフヨと浮かぶように羽を動かして空を飛ぶ。高速で羽を動かしているのか、羽は止まっているように見える。着いた場所は木造の机。その机に置かれている人間サイズのお皿の方が大きい気がする。
僕は、チャウィが机に到着したのを見ると冷蔵庫がある方へと向かう。
冷蔵庫に着き、全開に開いて中に入っている材料を見てみる。だが、この大きな冷蔵庫の割には食材が全然入っていなかった。まるで、買ったばかりでまだ何も食材をしまっていないみたいにすっからかんだ。
だが、1つだけ奇妙なお肉(?)がある事に気づいた。
いや、これは…違う。
僕は、これを食材と思えない…。
この食材を上手く説明するとしたら…
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