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第一章 異世界でBL作家誕生
005-2
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* * *
これから毎日、彼女の不審者見るモードの視線をかいくぐって、生活しなくちゃならないとか、ムリゲーだわ。
だって血の繋がった家族以上に、一番身近で接することが多い相手だもん。
どうしたら、彼女に私が「転生者」だと気づかれないで済むんだろうか……
シルヴィアの目を、これから先何年もごまかし続けることは、多分不可能だ。
では、どうする?
クビにする?
理由もなくメイドを、クビにするわけにはいかない。それもあれだけ優秀となれば、私以外の家族が彼女をクビにするのを止めるだろう。
そこまで考えた私は、一点突破、大逆転の作戦を思いついた。
――いっそのこと、秘密をバラして味方にしちゃう……?
そう! 疑惑を躱しきれないのなら、仲間にちゃえばいいじゃない。
だって、彼女みたいな優秀なメイドを秘密の共有者にすれば、こんな心強いことないでしょう?
どうよ、この発想の転換! 並みの人間じゃあ考えられないよね!
私、天才!
それにそもそも「転生者」って、隠さなくちゃいけないことなんだろうか?
まあ、「こことは違う別の世界から生まれ変わってきましたー」なんて言ったら、信じてもらえる前に、頭がおかしいヤツ扱いされるのが関の山。
「お嬢様の頭がおかしくなりました」
なーんて両親に報告されるっていう事態は、避けたいところね。
それとまず、この世界の宗教を確認しておかなくちゃ。
だって「転生者」なんて存在が理解されない分、「悪魔憑き」とか「悪霊憑き」とか言われて殺されたりしたら、目も当てられない。
この世界で信じられている宗教って、なんだったかなあ。
知っているはずなのに、突然大量に流れ込んできた前世の記憶に押されて、モヤモヤとしか思い出せない。
そうね、どうも仏教ではないような感じはする。
じゃあ、西洋風なのでキリスト教とか?
いやそもそも、この世界にキリス卜は存在しなかっただろうからキリスト教はないか。
とはいえ名前が違うだけで、キリスト教的な宗教が信じられている設定の話もたくさんあるよね。
とりま、迫害されるような事態だけは避けなくちゃ。
* * *
それから数日の間、シルヴィアに真相を告白すべくタイミングを見計らっていたメリーローズは、なかなかそのチャンスを掴めむことが出来なかった。
(なんでよ! なんで望んでいない時はバレそうになるのに、バラそうとすると、その機会がなくなるの?)
シルヴィアにバレるのではなく、メリーローズにとって一番都合のいいタイミングで秘密を明かさなければならない。
(バレてしまってあわてて事情を説明するのではなく、こちらに優位な状況で私に起こった現象を教えなければならないのだ! あの諸葛シルヴィア孔明をこちら側に抱き込むには…………あ、なんか、抱き込むってエロい。うふ)
すぐ思考が邪な方向に逸れるメリーローズであった。
これから毎日、彼女の不審者見るモードの視線をかいくぐって、生活しなくちゃならないとか、ムリゲーだわ。
だって血の繋がった家族以上に、一番身近で接することが多い相手だもん。
どうしたら、彼女に私が「転生者」だと気づかれないで済むんだろうか……
シルヴィアの目を、これから先何年もごまかし続けることは、多分不可能だ。
では、どうする?
クビにする?
理由もなくメイドを、クビにするわけにはいかない。それもあれだけ優秀となれば、私以外の家族が彼女をクビにするのを止めるだろう。
そこまで考えた私は、一点突破、大逆転の作戦を思いついた。
――いっそのこと、秘密をバラして味方にしちゃう……?
そう! 疑惑を躱しきれないのなら、仲間にちゃえばいいじゃない。
だって、彼女みたいな優秀なメイドを秘密の共有者にすれば、こんな心強いことないでしょう?
どうよ、この発想の転換! 並みの人間じゃあ考えられないよね!
私、天才!
それにそもそも「転生者」って、隠さなくちゃいけないことなんだろうか?
まあ、「こことは違う別の世界から生まれ変わってきましたー」なんて言ったら、信じてもらえる前に、頭がおかしいヤツ扱いされるのが関の山。
「お嬢様の頭がおかしくなりました」
なーんて両親に報告されるっていう事態は、避けたいところね。
それとまず、この世界の宗教を確認しておかなくちゃ。
だって「転生者」なんて存在が理解されない分、「悪魔憑き」とか「悪霊憑き」とか言われて殺されたりしたら、目も当てられない。
この世界で信じられている宗教って、なんだったかなあ。
知っているはずなのに、突然大量に流れ込んできた前世の記憶に押されて、モヤモヤとしか思い出せない。
そうね、どうも仏教ではないような感じはする。
じゃあ、西洋風なのでキリスト教とか?
いやそもそも、この世界にキリス卜は存在しなかっただろうからキリスト教はないか。
とはいえ名前が違うだけで、キリスト教的な宗教が信じられている設定の話もたくさんあるよね。
とりま、迫害されるような事態だけは避けなくちゃ。
* * *
それから数日の間、シルヴィアに真相を告白すべくタイミングを見計らっていたメリーローズは、なかなかそのチャンスを掴めむことが出来なかった。
(なんでよ! なんで望んでいない時はバレそうになるのに、バラそうとすると、その機会がなくなるの?)
シルヴィアにバレるのではなく、メリーローズにとって一番都合のいいタイミングで秘密を明かさなければならない。
(バレてしまってあわてて事情を説明するのではなく、こちらに優位な状況で私に起こった現象を教えなければならないのだ! あの諸葛シルヴィア孔明をこちら側に抱き込むには…………あ、なんか、抱き込むってエロい。うふ)
すぐ思考が邪な方向に逸れるメリーローズであった。
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