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第一章 異世界でBL作家誕生
010 公爵令嬢の敵(?)、中央に見いだされる
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さてローデイル王国の女王が病を得て数年が経ったが、今もまだ回復に至ってはいない。
少し持ち直したかと思えば、また悪化するなどして予断を許さない状況である。
そんな沈んだ空気の中にあった王宮に、希望の光が射す出来事があった。
王城の中庭の奥に、ごく限られた者しか立ち入りを許されない温室がある。
そこには王国の宝とも言える魔法のバラが植えられていた。
その名も『レジェンダリー・ローズ』。
生前の菜摘がハマり、薄い本を作りまくったゲームの名前は、ここに由来する。
このバラに花が咲くのは百年に一度、千年に一度とも言われ、今現在その花を見たものは誰もいない。
ローデイル建国から一度も枯れずに根を下ろし続ける、奇跡のバラであった。
このバラにまつわる奇跡の物語は、それだけではない。
このバラが花をつけるとき、願いが一つ叶えられるという伝説があるのだ。
そのバラに、なんと蕾がついているのが見つかった。
奇跡を起こすバラ。その花が咲けば、もしかして女王の病も治るのではないか?
王家の人々は、そこに女王回復の希望を見出したのである。
奇跡のバラが蕾をつけたのと時を同じくして、片田舎の小さな村でも、ちょっとした奇跡が起きていた。
その小さい村に住む一人の老女が、階段から落ちた拍子に頭を打ち、寝たきりになっていた。
老女には孫娘がおり、その名もミュリエル・ルーカン。
乙女ゲーム『レジェンダリー・ローズ』の主人公である。
セミロングの髪は淡い栗色、そしてキラキラと輝く瞳はエメラルドグリーン。
清楚で、笑顔が愛らしい十五歳の乙女。
近所でも評判の気立ての良い少女であり、また信心深いことでも有名で、聖堂での祈祷会には必ず参加している。
そんな彼女だったので、怪我を負って目覚めない祖母・マーサに心を痛め、毎日聖堂に祈りを捧げにきた。
祖母が入院している病院は聖堂のすぐ隣にある。
病院で治療を受けている患者やその家族が、隣の聖堂に快癒を祈りにくる姿は、聖堂ではいつもの景色と言えた。
さらに言えば、祖母の入院の前から、ミュリエルはしょっちゅう聖堂に来ていたので、司教とは顔なじみだ。
「ミュリエル、お婆様の具合はどうだね?」
「気にかけてくださって、ありがとうございます。……でもまだ、相変わらず眠ったままで……」
ミュリエルは悲しげに首を振った。
「そうか。……しかし、お婆様もミュリエルも真面目に正直に生きてきた善人だ。きっと精霊が祈りを聞き届けてくださる」
「ありがとうございます」
ミュリエルは聖堂奥正面の祈祷場――小さいクッションが置いてある場所に跪き、今日も祈りを捧げた。
「この国をお守りいただく大精霊様。どうか私の祖母をお助けくださいませ。もうすぐ祖母の誕生日がやってきます。どうかその日を家族皆が笑顔で迎えられますように……」
小鳥が囀るような愛らしい声で、祈りの言葉をつぶやく。
「どうか、どうかお願い申し上げます」
と、その時聖堂の扉が荒々しく開かれ、大きな足音を立てながら一人の男が入ってきた。
静寂が破られたことに、司教が眉を顰める。
「何事ですか。ここは神聖な場所ですよ」
「あ、も、申し訳ございません」
「父さん!」
聖堂に飛び込んできたのは、ミュリエルの父であった。
「ミュリエル、やっぱりここにいたのか。……喜べ! 母さんが目を覚ましたぞ!」
「え……っ!」
「なんと!」
ミュリエルの父が言うには、夫婦で見舞いに来ていたものの、相変わらず目を覚まさない様子に溜息をつき、帰ろうとしたところ、ベッドの方から小さな声が聞こえてきたのだそうだ。
「せいれい、さま……」
気のせいか? と思いながらも振り向くと、マーサの目が開き瞳がキョロキョロと辺りを見回している。
「母さん!」
「お義母さん……」
夫婦でマーサのベッドに駆け寄ると、マーサはまだ少しぼんやりとした様子ながら、しっかりとした口調でこう言ったのだそうだ。
「ミュリエルが今、精霊様を連れてきてくれたんだよ。精霊様は、ミュリエルはどこ?」
その話を聞いて、ミュリエルの方が驚いた。
「精霊様がお祈りを聞き届けてくださったのかしら! ああ、精霊様、感謝します!」
「今医者が診てくれてるが、体の方も大丈夫そうなんだ。さ、早く顔を見せに行こう」
「まるで奇跡が起きたみたいだねえ」
夫から遅れてやってきたミュリエルの母親も、涙ぐみながら微笑んだ。
「あ……あなた方、待ちなさい」
笑顔でいそいそと聖堂を出ていこうとする親子に、司教は声を震わせながら待ったをかける。
「どうかしましたんで? 司教様」
一刻も早く母に娘を会わせたいミュリエルの父は、怪訝な顔で聞いた。
「どうしたもこうしたも…………これは、まさしく奇跡ですよ!」
興奮した司教が言うには、ミュリエルの願いが精霊に通じ、奇跡が起きたに違いない、という話である。
「ミュリエルが祈りを捧げていた丁度その時、マーサさんが目を覚ました。しかも彼女が言うには、ミュリエルが精霊を連れてきてくれたのだと。奇跡です! これは奇跡です!」
「そんな……まさか……私なんかが、奇跡だなんて…………」
モジモジと戸惑うミュリエルに、司教は更に言い募った。
「いいえ! 奇跡です! 絶対に!」
「はあ…………」
困惑するミュリエルの両親に対しても、司教の勢いは止まらない。
「ルーカンさん、ミュリエルの力について、何か思い出せることはありませんか? 小さい頃から今までの間に、奇跡のようなことは起こりませんでしたか?」
「うーん、そうですね。…………そういえば俺が足にケガをしたとき、治りが早かったような気がしないでもないような……。あれも、ミュリエルが熱心にお祈りしてくれたせいだったのか?」
「そういえば、近所の子が何日も熱にうなされていたとき、ミュリエルが看病に行ったら、翌日に熱が下がったこともありましたわねえ」
司教に押されるようにして、記憶を絞り出す。
「父さん、母さん、それはちょっと、こじつけすぎでは……」
ミュリエルが小声で抗議するものの、司教は「うんうん」と満足げに頷いた。
「さっそく、王都の大司教様にご報告せねば」
ミュリエルの父のケガの治りが早かったのは、気のせいだったかも知れないし、近所の子供の熱が下がったのは、単に病気が治りかけていただけかも知れない。
しかし、一旦奇跡だと信じ込んだ司教は、それらも全てミュリエルが起こした奇跡だと決めつけた。
幼い頃から信心深かったミュリエルは、司教のお気に入りであった。
さらに言えば、自分の管区内で奇跡を起こす人物が出れば、それだけ自分が熱心に布教に励んできた証ともなる。
ホクホク顔の司教は、さっそく中央に宛てて「奇跡を起こした少女・ミュリエル」の報告をしたためた。
一方、その報告を受け取った王都の大司教もまた、それを読んで大いに驚いた。
ミュリエルが奇跡を起こしたとされる日時が、まさに王城で『レジェンダリー・ローズ』の蕾が発見されたのとほぼ同時刻だったのである。
ローデイル王国において『大精霊教』の司教たちを束ねるアンブローズ・リントン大司教は、大いに興味を持った。
「すぐにその少女を連れて、王都に参上せよ!」
病やケガを癒す奇跡を起こせる少女ならば、伝説のバラを咲かせ、女王の病を癒せるかも知れないと考えたのだ。
少し持ち直したかと思えば、また悪化するなどして予断を許さない状況である。
そんな沈んだ空気の中にあった王宮に、希望の光が射す出来事があった。
王城の中庭の奥に、ごく限られた者しか立ち入りを許されない温室がある。
そこには王国の宝とも言える魔法のバラが植えられていた。
その名も『レジェンダリー・ローズ』。
生前の菜摘がハマり、薄い本を作りまくったゲームの名前は、ここに由来する。
このバラに花が咲くのは百年に一度、千年に一度とも言われ、今現在その花を見たものは誰もいない。
ローデイル建国から一度も枯れずに根を下ろし続ける、奇跡のバラであった。
このバラにまつわる奇跡の物語は、それだけではない。
このバラが花をつけるとき、願いが一つ叶えられるという伝説があるのだ。
そのバラに、なんと蕾がついているのが見つかった。
奇跡を起こすバラ。その花が咲けば、もしかして女王の病も治るのではないか?
王家の人々は、そこに女王回復の希望を見出したのである。
奇跡のバラが蕾をつけたのと時を同じくして、片田舎の小さな村でも、ちょっとした奇跡が起きていた。
その小さい村に住む一人の老女が、階段から落ちた拍子に頭を打ち、寝たきりになっていた。
老女には孫娘がおり、その名もミュリエル・ルーカン。
乙女ゲーム『レジェンダリー・ローズ』の主人公である。
セミロングの髪は淡い栗色、そしてキラキラと輝く瞳はエメラルドグリーン。
清楚で、笑顔が愛らしい十五歳の乙女。
近所でも評判の気立ての良い少女であり、また信心深いことでも有名で、聖堂での祈祷会には必ず参加している。
そんな彼女だったので、怪我を負って目覚めない祖母・マーサに心を痛め、毎日聖堂に祈りを捧げにきた。
祖母が入院している病院は聖堂のすぐ隣にある。
病院で治療を受けている患者やその家族が、隣の聖堂に快癒を祈りにくる姿は、聖堂ではいつもの景色と言えた。
さらに言えば、祖母の入院の前から、ミュリエルはしょっちゅう聖堂に来ていたので、司教とは顔なじみだ。
「ミュリエル、お婆様の具合はどうだね?」
「気にかけてくださって、ありがとうございます。……でもまだ、相変わらず眠ったままで……」
ミュリエルは悲しげに首を振った。
「そうか。……しかし、お婆様もミュリエルも真面目に正直に生きてきた善人だ。きっと精霊が祈りを聞き届けてくださる」
「ありがとうございます」
ミュリエルは聖堂奥正面の祈祷場――小さいクッションが置いてある場所に跪き、今日も祈りを捧げた。
「この国をお守りいただく大精霊様。どうか私の祖母をお助けくださいませ。もうすぐ祖母の誕生日がやってきます。どうかその日を家族皆が笑顔で迎えられますように……」
小鳥が囀るような愛らしい声で、祈りの言葉をつぶやく。
「どうか、どうかお願い申し上げます」
と、その時聖堂の扉が荒々しく開かれ、大きな足音を立てながら一人の男が入ってきた。
静寂が破られたことに、司教が眉を顰める。
「何事ですか。ここは神聖な場所ですよ」
「あ、も、申し訳ございません」
「父さん!」
聖堂に飛び込んできたのは、ミュリエルの父であった。
「ミュリエル、やっぱりここにいたのか。……喜べ! 母さんが目を覚ましたぞ!」
「え……っ!」
「なんと!」
ミュリエルの父が言うには、夫婦で見舞いに来ていたものの、相変わらず目を覚まさない様子に溜息をつき、帰ろうとしたところ、ベッドの方から小さな声が聞こえてきたのだそうだ。
「せいれい、さま……」
気のせいか? と思いながらも振り向くと、マーサの目が開き瞳がキョロキョロと辺りを見回している。
「母さん!」
「お義母さん……」
夫婦でマーサのベッドに駆け寄ると、マーサはまだ少しぼんやりとした様子ながら、しっかりとした口調でこう言ったのだそうだ。
「ミュリエルが今、精霊様を連れてきてくれたんだよ。精霊様は、ミュリエルはどこ?」
その話を聞いて、ミュリエルの方が驚いた。
「精霊様がお祈りを聞き届けてくださったのかしら! ああ、精霊様、感謝します!」
「今医者が診てくれてるが、体の方も大丈夫そうなんだ。さ、早く顔を見せに行こう」
「まるで奇跡が起きたみたいだねえ」
夫から遅れてやってきたミュリエルの母親も、涙ぐみながら微笑んだ。
「あ……あなた方、待ちなさい」
笑顔でいそいそと聖堂を出ていこうとする親子に、司教は声を震わせながら待ったをかける。
「どうかしましたんで? 司教様」
一刻も早く母に娘を会わせたいミュリエルの父は、怪訝な顔で聞いた。
「どうしたもこうしたも…………これは、まさしく奇跡ですよ!」
興奮した司教が言うには、ミュリエルの願いが精霊に通じ、奇跡が起きたに違いない、という話である。
「ミュリエルが祈りを捧げていた丁度その時、マーサさんが目を覚ました。しかも彼女が言うには、ミュリエルが精霊を連れてきてくれたのだと。奇跡です! これは奇跡です!」
「そんな……まさか……私なんかが、奇跡だなんて…………」
モジモジと戸惑うミュリエルに、司教は更に言い募った。
「いいえ! 奇跡です! 絶対に!」
「はあ…………」
困惑するミュリエルの両親に対しても、司教の勢いは止まらない。
「ルーカンさん、ミュリエルの力について、何か思い出せることはありませんか? 小さい頃から今までの間に、奇跡のようなことは起こりませんでしたか?」
「うーん、そうですね。…………そういえば俺が足にケガをしたとき、治りが早かったような気がしないでもないような……。あれも、ミュリエルが熱心にお祈りしてくれたせいだったのか?」
「そういえば、近所の子が何日も熱にうなされていたとき、ミュリエルが看病に行ったら、翌日に熱が下がったこともありましたわねえ」
司教に押されるようにして、記憶を絞り出す。
「父さん、母さん、それはちょっと、こじつけすぎでは……」
ミュリエルが小声で抗議するものの、司教は「うんうん」と満足げに頷いた。
「さっそく、王都の大司教様にご報告せねば」
ミュリエルの父のケガの治りが早かったのは、気のせいだったかも知れないし、近所の子供の熱が下がったのは、単に病気が治りかけていただけかも知れない。
しかし、一旦奇跡だと信じ込んだ司教は、それらも全てミュリエルが起こした奇跡だと決めつけた。
幼い頃から信心深かったミュリエルは、司教のお気に入りであった。
さらに言えば、自分の管区内で奇跡を起こす人物が出れば、それだけ自分が熱心に布教に励んできた証ともなる。
ホクホク顔の司教は、さっそく中央に宛てて「奇跡を起こした少女・ミュリエル」の報告をしたためた。
一方、その報告を受け取った王都の大司教もまた、それを読んで大いに驚いた。
ミュリエルが奇跡を起こしたとされる日時が、まさに王城で『レジェンダリー・ローズ』の蕾が発見されたのとほぼ同時刻だったのである。
ローデイル王国において『大精霊教』の司教たちを束ねるアンブローズ・リントン大司教は、大いに興味を持った。
「すぐにその少女を連れて、王都に参上せよ!」
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