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第三章 BL小説の存在、世に知られる
075-2
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* * *
アルフレッドが生まれる前、第一王子のヴィンセントがまだ幼い頃に前国王が崩御された。
次の王として、前国王の一人娘であるエメラインが王位継承権一位にあったのだが、実際に王位が空になったことでそのことが問題になった。
ローデイル王国では、過去に女王が王位に就いた例は幾つかあったが、一番新しいものでも二〇〇年ほど前であり、今では慣例的に男性が王位に就くことが常識のようになっている。
そしていざエメラインが女王の座に就く直前になって、「やはり男王が就くべきだ」という意見が出てきた。
主にブロムリー公爵とその支持者たちである。
彼らは傍系ながら男性の王家縁戚者を担ぎ出し、王位に就けようと画策した。
その勢力に抵抗するため、王室派である宰相や大司教、そしてランズダウン公爵はかなり強硬に動いたらしい。
結果、当初の予定通りエメラインが女王になったものの、その王位就任に尽力した宰相たちに、女王は頭が上がらなくなったそうだ。
女王本人も政治に対する理解が深く、また他国のやり方なども広く学んでいたのだが、それらを実行するには宰相たちの意見を取り入れたり、ときには諦めたりすることもあったらしい。
* * *
「中でも特に強く推し進められて断りきれなかったのが、『同性愛の禁止』だったと聞いた」
「同性愛……? なんでですの?」
ドキリとしたメリーローズは、思わず口を挟んでしまった。
「そうだね。大司教様から見れば、同性愛は許しがたいという気持ちがあったんじゃないかな。それまでも偏見はあったものの、法律を制定してまで禁止されてはいなかったそうだから。王家に強く意見を言える立場を得て、押し通したんだろう」
「そうなのですね」
ミュリエルが頷くと、他の女子も続いた。
「そうだったのですか」とヘザー。
「知らなかったわ」とエルシー。
「うん、うん」
アデレイドも大きく首を振った。
「……女性陣は、やけに『同性愛禁止法』について、興味を持っているようだね?」
アーネストの素朴且つ鋭い突っ込みに皆ギクリとするが、そこはシルヴィアがフォローする。
「多分ミュリエルさんは、ご自身がフィルバートさんとの仲を反対されている立場から、法律で強硬的に同性愛が禁じられる辛さに、共感されたのではないでしょうか?」
「そ、そうです! さすがシルヴィアさんです!」
ミュリエルが食いつくと、他の女子も続く。
「わたくしも、ミュリエルたちのことが頭に浮かびました」
「わたくしもです」
「そうそう!」
アルフレッドが生まれる前、第一王子のヴィンセントがまだ幼い頃に前国王が崩御された。
次の王として、前国王の一人娘であるエメラインが王位継承権一位にあったのだが、実際に王位が空になったことでそのことが問題になった。
ローデイル王国では、過去に女王が王位に就いた例は幾つかあったが、一番新しいものでも二〇〇年ほど前であり、今では慣例的に男性が王位に就くことが常識のようになっている。
そしていざエメラインが女王の座に就く直前になって、「やはり男王が就くべきだ」という意見が出てきた。
主にブロムリー公爵とその支持者たちである。
彼らは傍系ながら男性の王家縁戚者を担ぎ出し、王位に就けようと画策した。
その勢力に抵抗するため、王室派である宰相や大司教、そしてランズダウン公爵はかなり強硬に動いたらしい。
結果、当初の予定通りエメラインが女王になったものの、その王位就任に尽力した宰相たちに、女王は頭が上がらなくなったそうだ。
女王本人も政治に対する理解が深く、また他国のやり方なども広く学んでいたのだが、それらを実行するには宰相たちの意見を取り入れたり、ときには諦めたりすることもあったらしい。
* * *
「中でも特に強く推し進められて断りきれなかったのが、『同性愛の禁止』だったと聞いた」
「同性愛……? なんでですの?」
ドキリとしたメリーローズは、思わず口を挟んでしまった。
「そうだね。大司教様から見れば、同性愛は許しがたいという気持ちがあったんじゃないかな。それまでも偏見はあったものの、法律を制定してまで禁止されてはいなかったそうだから。王家に強く意見を言える立場を得て、押し通したんだろう」
「そうなのですね」
ミュリエルが頷くと、他の女子も続いた。
「そうだったのですか」とヘザー。
「知らなかったわ」とエルシー。
「うん、うん」
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「……女性陣は、やけに『同性愛禁止法』について、興味を持っているようだね?」
アーネストの素朴且つ鋭い突っ込みに皆ギクリとするが、そこはシルヴィアがフォローする。
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「そ、そうです! さすがシルヴィアさんです!」
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「わたくしもです」
「そうそう!」
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