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第三章 BL小説の存在、世に知られる
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翌日、掲示板に一斉取り締まりの実施と、メルヴィンに三日間の謹慎を命じる張り紙が掲示された。
「メルヴィン、ごめん。最後まで庇いきれなくて」
アルフレッドが申し訳なさそうに呟いて、メルヴィンの肩に手を置く。
「いいさ。俺がつい、カッとなってしまったせいだからな」
メルヴィンは三日も登校できなくなるので、その間家で勉強できるよう、教科書をまとめているところだった。
「これでよし! と。じゃ、ロナルド、ジョン、家に戻るか」
「はい」
「へい」
ロナルドはたかだか三日ほど家にこもるために、沢山の本をまとめているメルヴィンに、改めて驚いていた。
(俺なら、三日間ボーッと寝てるか遊んでるかして、過ごしてしまうだろうな。でもメルヴィン様は、違うんだ)
ロナルドが感心している横で、もう一人メルヴィンを見直している人物がいた。
(いつもは飄々として……というか、すっとぼけたところがあるし、そのとぼけ方がときに無神経に感じられる方だけど……)
シルヴィアである。
なかなか辛辣である。
(学生を代表して、学長に食ってかかるような男だとは思わなかった)
それから、アルフレッドがメルヴィンの肩に手を置いた瞬間、邪気を発した主人の背中を、こっそりどついておいた。
* * *
結局、一斉捜査は行われたが、メルヴィンが身を挺して反対したおかげで、女子寮でのクローゼット内の確認はなくなった。
下着を職員の前に表に引っ張り出されなくなって、女子学生たちはますますメルヴィンに傾倒する。
「メルヴィン様が謹慎になったのは、学生のプライベートを守ろうとされたからなのですって!」
「メルヴィン様が守ってくださらなかったら、わたくしたち下着を見られてしまうところだったそうよ」
「破廉恥ねえ」
BL本に関して、本来後ろ暗いところのある女子学生たちだったが、怪しい本はヘザーを介して全部遠くに隠してしまっているので、余裕である。
所持品をチェックしている職員たちの後ろで、聞こえよがしにメルヴィンを褒めたたえていた。
こうして捜査の甲斐もなく、怪しい本は一切見つけることができなかった。
しかしだからといって、学長の気が収まるわけではない。
むしろ火に油を注ぐことになってしまうのだった。
「メルヴィン、ごめん。最後まで庇いきれなくて」
アルフレッドが申し訳なさそうに呟いて、メルヴィンの肩に手を置く。
「いいさ。俺がつい、カッとなってしまったせいだからな」
メルヴィンは三日も登校できなくなるので、その間家で勉強できるよう、教科書をまとめているところだった。
「これでよし! と。じゃ、ロナルド、ジョン、家に戻るか」
「はい」
「へい」
ロナルドはたかだか三日ほど家にこもるために、沢山の本をまとめているメルヴィンに、改めて驚いていた。
(俺なら、三日間ボーッと寝てるか遊んでるかして、過ごしてしまうだろうな。でもメルヴィン様は、違うんだ)
ロナルドが感心している横で、もう一人メルヴィンを見直している人物がいた。
(いつもは飄々として……というか、すっとぼけたところがあるし、そのとぼけ方がときに無神経に感じられる方だけど……)
シルヴィアである。
なかなか辛辣である。
(学生を代表して、学長に食ってかかるような男だとは思わなかった)
それから、アルフレッドがメルヴィンの肩に手を置いた瞬間、邪気を発した主人の背中を、こっそりどついておいた。
* * *
結局、一斉捜査は行われたが、メルヴィンが身を挺して反対したおかげで、女子寮でのクローゼット内の確認はなくなった。
下着を職員の前に表に引っ張り出されなくなって、女子学生たちはますますメルヴィンに傾倒する。
「メルヴィン様が謹慎になったのは、学生のプライベートを守ろうとされたからなのですって!」
「メルヴィン様が守ってくださらなかったら、わたくしたち下着を見られてしまうところだったそうよ」
「破廉恥ねえ」
BL本に関して、本来後ろ暗いところのある女子学生たちだったが、怪しい本はヘザーを介して全部遠くに隠してしまっているので、余裕である。
所持品をチェックしている職員たちの後ろで、聞こえよがしにメルヴィンを褒めたたえていた。
こうして捜査の甲斐もなく、怪しい本は一切見つけることができなかった。
しかしだからといって、学長の気が収まるわけではない。
むしろ火に油を注ぐことになってしまうのだった。
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