ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~

鞭尻

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お尻たたきの想い出

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「ピアノ教室、いつでも歓迎だそうよ」

翌日の昼休み。
部室に顔を出すと、先輩が微妙な表情で伝えてくれた。

「ありがとうございます。うちの方で通えるよう話してみます」

まぁ、多分大丈夫よね。
ピアノ買ってきた後も何度か、どこかで習ってみる?、なんて言われてたし。

「趣味程度なら、お仕置きも厳しくはないと思うけど……もし通うなら文字通りお尻たたかれながら、がんばってね」
「はい」

苦笑する先輩。
冗談になってないわね、なんて言いながら、午後の授業に出ていった。

その日の夜、親からもピアノ教室へ通うことを許可されて、先輩にメッセージで連絡。

「ピアノ教室、入れることになりました」
「そう、おめでとう。申し込みサイトがあるから、後で……。30分くらいしたら、また連絡する」

確認するにしては、少し長い待ち時間ね。
間が悪かったのかしら。

30分後、先輩からメッセージが届いた。

「お待たせ」
「すいません、忙しかったですか?」
「もう大丈夫よ。お尻は少し痛むけどね」

え、と。それって……「あれ」よねぇ。

「明日にした方が良いですか?」

特に急ぐものでもないし、お尻たたかれた後って、あまり人と話したくないかもしれないしね。

「今日はそれほど厳しくなかったから、大丈夫」

それなら、いいのかしら?
でも、先輩の「それほど厳しくない」という基準が、よくわからないのよね。

「手で100回位たたかれただけだから、お尻を動かさなければ、もうほとんど痛まないの」
「100回、ですか……」

お尻100たたきが厳しくないって、うらやましいような怖いような。

「少し熱くなっているから、ベッドに寝転んでお尻丸出しで書いているわ」

お尻丸出しの先輩……
思わず想像してしまう。

あ、でもそれって休んでいた方がいい状態よね。

「少し休んでからでも……」
「大丈夫よ。それに、話していた方が気が紛れて助かるの」
「わかりました」

その後、先輩に教えてもらったサイトからピアノ教室見学を申し込んだ。

「理沙の家は少し遠いけど、自転車で来る?」
「そうですね。自転車で行けるなら、その方が楽かも」
「自転車を置く場所はあるから、来るのは問題ない。ただ、無事に帰れるよう頑張らないとね」
「え?」
「厳しくお尻たたかれると、しばらく自転車は辛いから」

な、なるほど。

その後、少し雑談をしてからベッドに入った。

「お尻たたきのある家」に通うことに、期待と不安の入り混じった気分でお尻に手を置く。

幼稚園の頃から、お尻をたたかれたい、と思うようになったけど、これまではほとんど機会がなかったのよね。

幼稚園や小学校では、何度かお尻をたたかれることがあったんだけど、どちらも服の上から軽くたたかれる感じだった。

幼稚園では、赤い絨毯の部屋に連れていかれて、正座した先生の膝の上でのお尻たたき。

お仕置き前に、先生に軽くお尻をぽんぽんとたたかれながらお説教された時の先生の手の感触。先生の手がいつ振り下ろされるか、と待ち構えている時のどきどきする感じ。

それほど強く叩かれたわけでもないけど、あのお尻をたたかれる時の雰囲気は忘れられない。わざとたたかれるようなことをしたことも、あったっけ。

小学校では、宿題をやっていなかったりすると竹の物差しでお尻をたたかれた。ただ、みんなの前でたたかれるのが嫌で、わざとたたかれることはなかった。

ニュースでは、体罰が問題として取り上げられることも増えたみたいだけど、私の周りでは特に問題になることもなかった感じ。小学校の友達の中にも、家でお尻をたたかれている子が何人かいたし。

これまでは、お尻たたきと言っても、ほとんど雰囲気だけのお仕置きだったから物足りないというか、「本物のお尻たたき」を受けてみたいと思っていたんだけど、それが叶うかも。

ただ、先輩の話を聞いているとちょっと、いやかなり「厳しい」のかしら……
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