マフィアと幼女

ててて

文字の大きさ
24 / 40
第2章 生活

24

しおりを挟む
その後、アルフレッドさん達はこちらの世界に意識が戻りみんなで朝食を取った。

今は食後のコーヒーといったところか。

アルフレッドさんとイヴァンさんはコーヒー、クラウスさんは紅茶、私はミルクティーを飲んでいる。

「あ、フィルスに行くとき誰を連れていく?」

アルフレッドさんが思い出したかのようにクラウスさんとイヴァンさんに聞く。

「そうねぇ。リックはいるわよ、あの場にいたんだし。」

「あと、あの場にいたのはアランとテオですね。3人とも同行させるということでいいですか?」

「そうだな…テオはいいだろ。置いていこう」

「そうね」
「そうですね」

「ちょ、ちょっと!酷くないですか!?
俺もあの場にいたんだから重要参考人!」

どこから来たのかいつしかの朱色の髪の人が出てきた。

「お前…何してんだ?つか、なんで近くにいるんだ?」

「そ、そそそそりゃあ、朝食を食べに…」

「ふーん。じゃあ、なんでいま柱の影から出てきたのかしらぁ?アンタ、柱で飯食うのが好きなの?ん?」

「えっとですねー。んー、本日もご機嫌麗しゅう!!」

アルフレッドさんが即座に立ち上がりテオさんの髪を思いっきり引っ張る。

「いたたたたたたたた、痛い!抜けちゃうっハゲる~っ!!」

「おうおう、ハゲろハゲろ。今日からお前もダンテの仲間だな。」

本当に髪が抜けるくらい引っ張っている。
私は見ていてハラハラしているのに、クラウスさんとイヴァンさんは動じず何事もないようにカップに口をつける。

「すんません、本当にすんませんっ」

「あ?何に謝ってんだよ?
しょーじきに言ってみろ。何してた?」

「エレナちゃんを見てましたっ!すんません!だって、だってこんな可愛いもんっ!昨日も可愛いかったけど黒いシルクの生地に繊細にあしらわれたレース。そして足もとの大きめなフリル。歩く度に揺れるリボン。なにこれ!歩く天使だ!って、いたたたたたた」

「なるほどなぁ。そこまで細かく観察し眺めていたと?そして、昨日?昨日も見ていたと。ふーん、へえー」

「ボス!!ボスだってさっき抱っこ要求されてたじゃないですか!!可愛いですよね!?これじゃあ見ちゃうのも仕方ないっだだだだだだだだ!抜けるっ髪が抜ける!あっ、プチっていった!!抜けてる~!!」

「可愛いのは知ってんだよこのバカが。
やっぱ、お前は置いていく。おい、クラウス!テオに何か仕事をつけろ!」

「ふふふっそうねぇー。じゃあ、今週1週間3.4階の掃除。あと、食堂の皿洗いね。」

「そ、そんなぁ!?」

「あ、ついでに武器庫の整理もしとけ。銃も磨いてナイフは研いでおけよ。」

「イヴァンさんまで!!酷いっ!」

「今回はこの程度にしておく。次はねぇぞ」

アルフレッドさんとは思えない、地を這うような低い声に背筋が伸びる。
テオさんもシャキっと立ち上がり「了解しました!」と敬礼して走って食堂の調理場に駆け込んでいった。

なんか可哀想…というか不憫だ。

「エレナ、あいつは気にしないでください。ものすごくアホで変態なんです。」

「へんたい…」

「まぁ、もうないと思いますがまた近づいてきたり話しかけてきたら言ってくださいね?」

「はい…?」

イヴァンさん、ニコニコしてるのに何か怖い。黒い笑顔?

「さて、そろそろ行こうか。」

「そうねぇ」

「じゃあ、僕はアランとリックを呼んできます。」




しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写と他もすべて架空です。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

[完結]気付いたらザマァしてました(お姉ちゃんと遊んでた日常報告してただけなのに)

みちこ
恋愛
お姉ちゃんの婚約者と知らないお姉さんに、大好きなお姉ちゃんとの日常を報告してただけなのにザマァしてたらしいです 顔文字があるけどウザかったらすみません

転生先のご飯がディストピア飯だった件〜逆ハーレムはいらないから美味しいご飯ください

木野葛
恋愛
食事のあまりの不味さに前世を思い出した私。 水洗トイレにシステムキッチン。テレビもラジオもスマホある日本。異世界転生じゃなかったわ。 と、思っていたらなんか可笑しいぞ? なんか視線の先には、男性ばかり。 そう、ここは男女比8:2の滅び間近な世界だったのです。 人口減少によって様々なことが効率化された世界。その一環による食事の効率化。 料理とは非効率的な家事であり、非効率的な栄養摂取方法になっていた…。 お、美味しいご飯が食べたい…! え、そんなことより、恋でもして子ども産め? うるせぇ!そんなことより美味しいご飯だ!!!

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

処理中です...