愛される王女の物語

ててて

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第1章 家族

ざまぁ ②

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☆ニクロス視点

床に落ちたドミニカはその場で気を失ったようだ。ラベンナも壊れたかのように動かない。

「………」

ひとまず、ドミニカの腹部に思い切り蹴りをかます。

「…っぐは!」

意識を取り戻したようだ。また足の痛みを思い出し、ついでに腹部の痛みも追加されたようで叫び声をあげる。

そのうるさい口に布を詰める。

「さてさて、貴方の罪状は死刑なんかじゃ収まらないくらいあるんですよ。不敬罪に、正妃側妃の殺害疑惑、そして第1王女の監禁と虐待に殺害未遂…。あ、勿論、第1王女というのは貴方が何処ぞのゴミと製造したそこのペットでなく、シルフィオーネ様のことでございますよ。」

どんどんとその瞳は絶望へと堕ちていく。先程までに雄弁と語っていた口は開けたら叫び声しか上がらず、堂々と歩いていた両足は腱を切断されたため立ち上がれない。

最初は濃すぎる化粧が、今では化け物のように流れ落ちている。

あぁ、そんな絶望的な目をして……まだまだこれからなのに。

「そして、貴方は仰った。国のため、陛下のために頑張っていくと。……とても良い心意気ですね。そんな貴方にピッタリのお仕事があるのです。是非、それをお願いしたい。貴方しかできないお仕事です。」

そうニッコリと告げ、騎士に合図を送る。
そうして、騎士に手を拘束され足を取られ運ばれる。



☆陛下視点





「んーっ!!んーーー!!」

まるで抗議しているようだ。
瞳から汚い涙を流し、まるで懇願するように見つめてくる。

「……お前は先程言ったな。俺の執政と公務を手伝えなくて心苦しいと。…なら、良かったな。これで心苦しいことなど何も無い。国のため、俺のため、その命尽きるまで尽力を尽くせ。」

そうして、ドミニカは来た時とは想像もつかないようなアラレもない姿で運ばれて行った。

『北の塔』に。

『北の塔』それは、この国では知る人ぞ知る場所。流行病や感染症、まだ解明していない不知の病。それらを解明するための言わば、研究所。そして、そこの研究員がまた容赦がなく頭がおかしいのだ。

実験と称して、罪人を実験台にし、その感染症や流行病にかかった病人の糞や尿を体内にいれ、無理やり感染させる。そして、どうやって治るか実験するのだ。

あまりにも惨たらしいその研究の仕方から、罪人と言っても相当のことをしない限りここに送られては来ない。

まぁ、あの女にはぴったりだが。

国を守るために、自分の身を犠牲にさせ、国民を守ってくれる。そして、国民の1人でも病から救うことが出来れば国は安泰であり、俺も助かる。…最後の最後で役に立った。

もう、会うこともないだろう。
何回、病にかかり、何度治るか。

正直にいえば、俺が切り刻んで殺してやりたかった。手の指や足の指節々の関節までゆっくりジワジワ殺したかったのだが…

何故かは全くわからないが、急にそんな事に時間をかけるのが馬鹿らしく感じた。その時間を有意義なもの…(例えばレオンの剣術の相手をしたり、シルフィオーネと茶会をするのもいい…)にしたいと思えた。

それに、北の塔からは最近国境沿いから来た感染ものの菌が採取できたから実験台が欲しいと口煩く言われていた。

本人も役に立ちたいというのだから、それでいいだろう。



☆(ここからかなり悲惨です。気分を害するかもしれません。苦手な方は避けてください。)



「ヒャッヒャッヒャッ」

北の塔では不気味な声が響いていた。

「やっと陛下が、実験台をくださった!!」
「おそいおそい!!」
「足が動かないけど、問題ないのじゃ」
「むしろ暴れなくて好都合!」
「あれにしようかのぉ!この前の採取した新しいやつじゃ!!!」
「おぉー!」

ドミニカは、手足には頑丈な枷が付けられ口には大きな金属の部品が取り付けられていた。その金属は問答無用で口を大きく開かせた状態で留められており、未だ目から涙が止まらない。

「いぇやぁっ!いぇやぁっっぇうごぉっ」

口に大量の病人の糞を詰められ無茶苦茶に押し込められる。

「よーし!しばらくすれば発熱、嘔吐、激痛。明日には腕、指の痙攣に過呼吸だ!!」

「ほぉー。ならば、あの薬を試さんと…ヒャッヒャッ」

「いやいや、これはどうよ?副作用はちょっと酷いけどこれなら効くって!!」

「でもなぁ…民が使うならやっぱり…」

「あぁ!もう!全部試せばええんじゃろ!実験台にはあと5回はこれにかかってもらうつもりじゃっ」

「なら、ええなぁー!ヒャッヒャッヒャッ」

「いい実験台をもらったもんじゃ!陛下には感謝せんとな!!」

  


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