274 / 370
11章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にとろとろえっちになってしまうお話
224:監視
しおりを挟む
視界が、ぐるぐると回り始めたのだろう。エレナ先輩の上半身が大きく揺れる。
「あら……? すこし、飲みすぎて、しまったようですわ……♡」
「だ、大丈夫!? 立てる!?」
慌てたユーノ様が、小さな身体で、必死にエレナ先輩の身体を支えようとする。その肩に回された、まだ細く、しかし確かな力強さを秘めた腕の感触。首筋にかかる、彼の甘い匂い。それらすべてが、エレナ先輩の最後の理性を、優しく、そして完全に、断ち切りに来るのだ。
「ユーノ様……。そこの、寝台まで……♡ 連れて行って、くださらないかしら……♡」
吐息まじりの、甘く、ねっとりとした声でそうねだると、ユーノ様は顔を真っ赤にしながらも、こくこくと頷くのが見えた。
「う、うん! わかった! ちょっと待ってて!」
小さなご主人様は、一生懸命、エレナ先輩の重い身体を支え、部屋の隅にある、豪奢な天蓋付きのベッドへと、ゆっくりと運んでいく。その健気な姿が、エレナ先輩には、たまらなく愛おしく、そして、食欲をそそるように見えているのだろう。
(やめろ…やめてくれ…!)
ベッドの縁にたどり着き、ユーノ様が彼女をそっと横たえようとした、まさにその瞬間。
エレナ先輩は、倒れ込むその勢いを利用して、自分を支えていたユーノ様の腕を、強く、ぐいっと引き寄せた。
「えっ!?」
驚くユーノ様の、小さな悲鳴が聞こえた気がした。
抵抗する間もなく、彼の華奢な身体は、エレナ先輩の豊満で柔らかな身体の下敷きになり、二人一緒に、ふかふかのベッドの上へと倒れ込んだのだ。
「エレナ……おねえちゃん……?」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。
その上に跨るようにして、エレナ先輩は、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべた。熟れた果実が発酵して、極上の酒になるように、彼女の中で酒精は、理性を溶かし、純粋な欲望だけを蒸留していたのだ。
「ユーノ様……♡」
その声は、この監視室までは届かない。しかし、その蕩けきった瞳と、ゆっくりと動く唇は、これから始まる晩餐への期待に満ちていることを、何よりも雄弁に物語っていた。
「いただきます、ね……♡」
その言葉が何を意味するのか、まだユーノ様には理解できないだろう。しかし、目の前のお姉さん先生から放たれる、むせ返るような甘い匂いと、ねっとりとした熱を帯びた視線に、身体の奥がぞくぞくと粟立つのを感じているに違いない。それは、本能的な恐怖と、未知なるものへの抗いがたい好奇心が入り混じった、原始的な戦慄だ。
抵抗する暇も、言葉を発する暇さえも与えず、エレナ先輩はその熟れた身体を折り曲げ、ゆっくりと顔を近づける。そして、驚きに見開かれたユーノ様の、小さく柔らかな唇に、自らのそれを、そっと重ね合わせたのだ。
「ん……♡」
最初は、ただ唇を重ねるだけの、優しい口づけだった。しかし、それだけでは飽き足らず、エレナ先輩は、ちゅ、と小さな水音を立てるかのように、滑らかな舌をユーノ様の唇の隙間からねじ込んだ。
「んむっ!? んん……」
突然侵入してきた、熱く濡れた異物に、ユーノ様の肩がびくりと震えたのが見えた。驚いて身を固くする彼の口内を、しかしエレナ先輩の舌は、まるで我が物顔で探検し始める。小さな歯列を一つ一つ丁寧になぞり、敏感な上顎をくすぐり、そして、逃げ惑う彼の舌を、優しく、しかし執拗に絡め取ったのだ。
「ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡」
あの唇は、きっとそんな風に、甘く、淫らな声を紡いでいるに違いない。僕の尊敬するエレナ先輩が、ユーノ様相手に…。悔しさと、どうしようもない興奮で、僕の頭はおかしくなりそうだった。
メイド服の下、黒いレースのブラジャーに包まれた乳房は、はち切れんばかりに張り詰め、その先端は硬く尖って、薄い布地を突き破らんばかりに存在を主張しているだろう。下腹部の奥、子宮のあたりが、きゅうう、と甘く疼き、秘裂からは、もう止めどなく愛液が溢れ出して、蜘蛛の糸のように繊細な黒いレースのパンティをじっとりと濡らしているに違いない。夫であるニルスさんとの閨事では、決して感じたことのない、身体の芯から蕩かされるような、絶対的な悦び。その奔流が、彼女の最後の理性を押し流していく様が、僕には手に取るように分かった。
やがて、長い長い口づけの後、エレナ先輩は名残惜しそうに、ゆっくりと顔を離した。二人の間には、銀色の唾液の糸が一本、きらりと光って引かれている。
「はぁ…♡ はぁ…♡ ユーノ様……♡」
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息をつきながら、エレナ先輩は熱に浮かされたような瞳で、目の前の少年を見つめている。
「おねえちゃん、知りたいの…♡ ユーノ様は、もう、女の人を、知っていらっしゃるの…?♡」
ああ、そんな、直接的な問いかけを…。ユーノ様の顔が、ぽっと赤く染まったのが見えた。口では答えずとも、その瞳の揺らぎと、微かな動揺が、エレナ先輩にはすべてを物語っていたに違いない。エレナ先輩は、くすり、と悪魔のように妖艶な笑みを浮かべた。
「あら……? すこし、飲みすぎて、しまったようですわ……♡」
「だ、大丈夫!? 立てる!?」
慌てたユーノ様が、小さな身体で、必死にエレナ先輩の身体を支えようとする。その肩に回された、まだ細く、しかし確かな力強さを秘めた腕の感触。首筋にかかる、彼の甘い匂い。それらすべてが、エレナ先輩の最後の理性を、優しく、そして完全に、断ち切りに来るのだ。
「ユーノ様……。そこの、寝台まで……♡ 連れて行って、くださらないかしら……♡」
吐息まじりの、甘く、ねっとりとした声でそうねだると、ユーノ様は顔を真っ赤にしながらも、こくこくと頷くのが見えた。
「う、うん! わかった! ちょっと待ってて!」
小さなご主人様は、一生懸命、エレナ先輩の重い身体を支え、部屋の隅にある、豪奢な天蓋付きのベッドへと、ゆっくりと運んでいく。その健気な姿が、エレナ先輩には、たまらなく愛おしく、そして、食欲をそそるように見えているのだろう。
(やめろ…やめてくれ…!)
ベッドの縁にたどり着き、ユーノ様が彼女をそっと横たえようとした、まさにその瞬間。
エレナ先輩は、倒れ込むその勢いを利用して、自分を支えていたユーノ様の腕を、強く、ぐいっと引き寄せた。
「えっ!?」
驚くユーノ様の、小さな悲鳴が聞こえた気がした。
抵抗する間もなく、彼の華奢な身体は、エレナ先輩の豊満で柔らかな身体の下敷きになり、二人一緒に、ふかふかのベッドの上へと倒れ込んだのだ。
「エレナ……おねえちゃん……?」
状況が理解できず、呆然とこちらを見上げる、無垢な青い瞳。
その上に跨るようにして、エレナ先輩は、妖艶な、そして獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべた。熟れた果実が発酵して、極上の酒になるように、彼女の中で酒精は、理性を溶かし、純粋な欲望だけを蒸留していたのだ。
「ユーノ様……♡」
その声は、この監視室までは届かない。しかし、その蕩けきった瞳と、ゆっくりと動く唇は、これから始まる晩餐への期待に満ちていることを、何よりも雄弁に物語っていた。
「いただきます、ね……♡」
その言葉が何を意味するのか、まだユーノ様には理解できないだろう。しかし、目の前のお姉さん先生から放たれる、むせ返るような甘い匂いと、ねっとりとした熱を帯びた視線に、身体の奥がぞくぞくと粟立つのを感じているに違いない。それは、本能的な恐怖と、未知なるものへの抗いがたい好奇心が入り混じった、原始的な戦慄だ。
抵抗する暇も、言葉を発する暇さえも与えず、エレナ先輩はその熟れた身体を折り曲げ、ゆっくりと顔を近づける。そして、驚きに見開かれたユーノ様の、小さく柔らかな唇に、自らのそれを、そっと重ね合わせたのだ。
「ん……♡」
最初は、ただ唇を重ねるだけの、優しい口づけだった。しかし、それだけでは飽き足らず、エレナ先輩は、ちゅ、と小さな水音を立てるかのように、滑らかな舌をユーノ様の唇の隙間からねじ込んだ。
「んむっ!? んん……」
突然侵入してきた、熱く濡れた異物に、ユーノ様の肩がびくりと震えたのが見えた。驚いて身を固くする彼の口内を、しかしエレナ先輩の舌は、まるで我が物顔で探検し始める。小さな歯列を一つ一つ丁寧になぞり、敏感な上顎をくすぐり、そして、逃げ惑う彼の舌を、優しく、しかし執拗に絡め取ったのだ。
「ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡」
あの唇は、きっとそんな風に、甘く、淫らな声を紡いでいるに違いない。僕の尊敬するエレナ先輩が、ユーノ様相手に…。悔しさと、どうしようもない興奮で、僕の頭はおかしくなりそうだった。
メイド服の下、黒いレースのブラジャーに包まれた乳房は、はち切れんばかりに張り詰め、その先端は硬く尖って、薄い布地を突き破らんばかりに存在を主張しているだろう。下腹部の奥、子宮のあたりが、きゅうう、と甘く疼き、秘裂からは、もう止めどなく愛液が溢れ出して、蜘蛛の糸のように繊細な黒いレースのパンティをじっとりと濡らしているに違いない。夫であるニルスさんとの閨事では、決して感じたことのない、身体の芯から蕩かされるような、絶対的な悦び。その奔流が、彼女の最後の理性を押し流していく様が、僕には手に取るように分かった。
やがて、長い長い口づけの後、エレナ先輩は名残惜しそうに、ゆっくりと顔を離した。二人の間には、銀色の唾液の糸が一本、きらりと光って引かれている。
「はぁ…♡ はぁ…♡ ユーノ様……♡」
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息をつきながら、エレナ先輩は熱に浮かされたような瞳で、目の前の少年を見つめている。
「おねえちゃん、知りたいの…♡ ユーノ様は、もう、女の人を、知っていらっしゃるの…?♡」
ああ、そんな、直接的な問いかけを…。ユーノ様の顔が、ぽっと赤く染まったのが見えた。口では答えずとも、その瞳の揺らぎと、微かな動揺が、エレナ先輩にはすべてを物語っていたに違いない。エレナ先輩は、くすり、と悪魔のように妖艶な笑みを浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる