剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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11章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にとろとろえっちになってしまうお話

231:指導

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柔らかな秋の日差しが、領主邸の北塔にある実験室に、斜めに差し込んでいました。空気中をきらきらと舞う埃の粒が、錬金術に用いるフラスコやビーカーといったガラス器具に反射して、まるで妖精の粉のように見えます。薬草の乾いた匂いと、触媒となる鉱物の微かな金属臭、そして魔力が凝縮された霊薬のかすかな甘い香りが混じり合った、知的好奇心をくすぐる独特の芳香が、この部屋には満ちていました。

その日の昼食後のことです。愛すべきご主人様であるユーノくんと、その家庭教師の一人であるリリアさんは、この実験室で二人きり、錬金術のお勉強に励んでいました。

「ですからユーノ様。この『月の石のかけら』を触媒として用いる場合、マナの定着率を高めるためには、水銀ではなく、この『月光花の露』で湿らせた白金を使うのが定石ですのよ?」

リリアさんは、黒縁の眼鏡の奥にある知的な瞳を細め、お手本を示すように、ピンセットで小さな鉱石のかけらをつまんでみせます。その指先は、魔術師らしく繊細で、一切の無駄がありません。黒を基調としたメイド服に、白いフリルのついたエプロンというお仕着せ姿は、彼女の真面目で勤勉な性格をよく表していました。

しかし、その落ち着いた佇まいとは裏腹に、リリアさんの心の中は、昨夜からずっと、嵐のように荒れ狂っていたのです。昨夜の情景を思い出しては、一人悶々とシーツを濡らし続けたせいで、その美しい顔には、隠しきれない寝不足の色が浮かんでいます。

(どうしましょう……。昨夜の、エレナ先輩とユーノ様の、あの、あまりにも、はしたない光景が、頭から離れません……♡)

そうなのです。リリアさんは、見てしまったのです。昨夜、先輩であるエレナさんが、この愛らしいご主人様であるユーノくんを、酒精の力で無理やり押し倒し、その豊満な肉体で貪り喰らう様を、一部始終。遠見の魔術で繋いだ黒曜石の水晶玉を通して。

『あ゛ッッ♡お゛ッ♡あ゛、あ゛♡そこ、きもちっ♡あ゛♡いぐ♡いっちゃう、いっちゃ♡♡あ゛♡♡~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡!、!!!』

水晶玉から漏れ聞こえてきた、エレナ先輩の、蕩けきった嬌声。ユーノ様の、少年とは思えぬほどに雄大で、熱い楔に貫かれ、何度も何度も絶頂を迎えるその姿。それは、貞淑な人妻の仮面を脱ぎ捨てた、ただの淫らな雌の姿でした。

あの光景を覗き見て以来、リリアさんの身体は、おかしくなってしまったのです。継母であるアリアさんと冒険者リオさんの情事を覗き見た時とは、また違う種類の、熱い疼き。それは、自分より熟れた「雌」であるエレナ先輩への嫉妬と、あのような強大な「雄」に支配されてみたいという、抗いがたい羨望でした。

メイド服の胸元は、昨夜からずっと、はち切れんばかりに張り詰め、その下にある、煽情的な赤いレースでできたブラジャーは、今にもその豊かな膨らみを支えきれずに、弾け飛んでしまいそうです。スカートの下、同じく赤いレースのパンティに包まれた秘裂は、昨夜の光景を思い出すたびに、じゅわり、と勝手に蜜を滲ませ、じっとりと湿ってしまうのでした。

そんなリリアさんの内心の葛藤など、露ほども知らないユーノくんは、ぱあっと、太陽のような笑顔を浮かべました。

「リリアおねえちゃん! あのね、僕、すごいものを作ったんだ! 見て見て!」

少年は、えっへん、と得意げに小さな胸を張ると、実験台の上に、二つの小さなガラス瓶を、ことり、と並べて置きました。

一つは、緑色の光を放つ液体が、とろりと揺らめく小瓶。ラベルには、拙い文字で【げんきになるぽーしょん】と書かれています。
もう一つは、ルビーのように美しい紅色をした小瓶。こちらには【ちゃんとげんきになるぽーしょん】と書かれていました。

「こっちの緑色のはね、この前、寝不足の僕が飲んで、大変なことになっちゃったやつなんだ! 生命力だけが、ものすごく元気になっちゃうの!」
「こっちの赤色のは、それを改良して、魔力の循環効率を高めるようにしたんだよ! 小雪おねえちゃんが飲んで、とっても美味しいって、5本も飲んじゃったんだ!」

そのあまりにも無邪気な自慢話に、リリアさんの顔が赤くなります。

「どっちも、とっても美味しいんだけど、リリアおねえちゃんは、絶対に飲んじゃだめだよ? 特に、この緑色の方は、飲むと、すっごく、本当にげんきになっちゃうんだ! 約束だよ?」

潤んだ大きな青い瞳で、念を押すように見つめられて、リリアさんの心臓が、どくん、と大きく跳ねました。だめ、と言われれば、余計に知りたくなるのが、魔術師の性。そして、女の性というものです。

(すっごく、げんきに……♡ この寝不足も、吹き飛んでしまうのかしら……♡)

その、あまりにも直接的な言葉の響きに、リリアさんの身体の奥が、きゅうう、と甘く疼きました。

(いけませんわ、リリア。あなたは、魔術師ギルドの見習い。知的好奇心は、時に身を滅ぼしますのよ…?)

必死に、理性の声が囁きます。しかし、身体は正直でした。眼鏡の奥の瞳は、その緑色の液体が放つ、甘く、それでいて妖しい輝きに、完全に釘付けになってしまっていたのです。
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