剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

文字の大きさ
224 / 370
12章 クールな受付嬢も暑さでとろとろに溶けてしまうお話

267:本音

しおりを挟む
用意された、あまりにも破廉恥な下着を身に着ける時の、背徳的な高揚感。細い黒い紐が、柔らかな肌に食い込む感触。そして、その上から、まるで少女が着るような可愛らしいパジャマを羽織るという、倒錯的なギャップ。そのすべてが、二人の理性を、少しずつ、しかし確実に麻痺させていくのでした。

ダイニングテーブルに並べられた料理は、まるで王侯貴族の晩餐のように豪華絢爛でした。
霜降り猪のソテーには、月光茸の濃厚なソースが添えられ、その隣には、七色に輝く「虹色岩塩」でシンプルに味付けされた、近海で獲れたばかりの白身魚のカルパッチョ。そして、朝露を吸ったばかりのような、瑞々しい南国のフルーツが、大皿に山と盛られています。二人が寝ている間に市場で購入してきたようです。

「…なんだか、悔しいですわね」
「ほんとですよぉ。マスターったら、こんなことまでできるなんて、ずるいですぅ♡♡♡♡♡」

セレスさんとリーゼさんは、不満を口にしながらも、その目はテーブルの上のご馳走に釘付けでした。昼間の激しい「運動」で、お腹はぺこぺこです。空腹には、どんなプライドも勝てません。

アシュワース氏が、この料理の中に、特別な「スパイス」を仕込んでいることなど、二人は知る由もありませんでした。それは、彼がこの日のために特別に調合した、遅効性の魔導薬『真実の霊薬』。古代魔術の秘儀を用いて、真実しか語れなくなるという呪いを、無味無臭の霊薬に封じ込めた、彼の傑作の一つです。特に、セレスさんのような、プライドが高く、素直でない相手を篭絡するためには、これ以上ないほど効果的な秘薬でした。

「それにしても、この島は不思議な場所ですねぇ、マスター?」
食事をしながら、リーゼさんが口火を切りました。
「ええ。三つの月が見えるというのも、大陸の文献では読んだことがありましたが、実際に目にすると、その光景は圧巻です」
セレスさんが続きます。

「ふむ。この南の群島国家ソル・マレイは、はるか古代に、我々が手にするものとは異なる魔術文明が栄えた場所だと言われている。夜空に浮かぶ三つの月は、それぞれが強大な魔力の源であり、この島の生態系や、人々の信仰に、深く関わっているのだ」
アシュワース氏は、ワイングラスを傾けながら、まるで大学教授のように語り始めます。

「実は、この別荘へ戻る途中、海岸沿いの林の奥に、微かだが、極めて古い結界の魔力を感じた。おそらく、この島の古代遺跡の一つが、今もなお眠っているのだろう。明日は、少し探検に行ってみようかと思っている」
「えー、探検ですかぁ? わたしは、もっとビーチで、のんびりしたいですぅ♡♡♡♡♡」
「わたくしも、ご遠慮させていただきますわ。得体のしれない遺跡など、危険すぎます」

リーゼさんとセレスさんが、気乗りのしない返事をすると、アシュワース氏は「そうか。では、私一人で行くとしよう」と、楽しそうに笑いました。

やがて、豪華な食事も終わりに近づいた頃、アシュワース氏は、おもむろにキッチンから、一本の豪奢なボトルを取り出してきました。

「これは、魔術師ギルドの、あの食えない教授…アウレリウスから、無理やりふんだくってきた、とっておきの年代物のワインだ。『星屑の雫』というらしい。一口飲めば、魔力の循環が活性化し、極上のリラックス効果が得られるという代物だ」

その言葉に、二人は一瞬、警戒の色を浮かべます。
(また、何か変な薬でも入っているのでは…)
しかし、アシュワース氏が、毒見とばかりに、自らのグラスにワインを注ぎ、実に美味そうにそれを飲み干すのを見て、その警戒心もすぐに解けてしまいました。まさか、自分たちが食べた料理の方に、すでに薬が盛られていたとは、夢にも思わなかったのです。

芳醇な香りと、舌の上でとろけるような甘美な味わい。楽しい会話と、極上のワイン。気がつけば、三人の前には、空になったボトルが三本も転がっていました。

そして、ついに、その時は訪れます。
アシュワース氏が仕込んだ、『真実の霊薬』の効果が、ついに発現し始めたのです。

「さて、二人とも。昼間の続きを、そろそろ始めようじゃないか」

唐突な、しかし、あまりにも予想通りの提案。
セレスさんは、反射的に、氷のような声で、彼を罵倒しようとしました。
(ふざけないでください! あなたのような破廉恥な上司と、これ以上、付き合ってなどいられ…)

しかし、彼女の唇から、実際に紡ぎ出された言葉は、その思考とは、まったく正反対のものでした。

「はい、マスター♡♡♡♡♡お待ちしておりましたわ♡♡♡♡♡今すぐ、このパジャマを破り捨てて、わたくしのこの身体を、あなたの好きになさってください♡♡♡♡♡昼間のように、優しく、そして激しく…♡♡♡♡♡わたくしのお腹が、あなたの赤ちゃんでいっぱいになるまで、たっぷりと、その特別な胤を、中に注ぎ込んでくださいぃ♡♡♡♡♡♡おねがい、しますぅ♡♡♡♡♡」

「なっ…!?♡♡ わ、わたくしは、何を…♡♡♡♡♡」

自らの口から飛び出した、あまりにも淫らで、恥知らずな懇願に、セレスさんの顔が、さっと青ざめます。しかし、一度動き出した口は、もう止まりません。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...