剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

文字の大きさ
234 / 370
12章 クールな受付嬢も暑さでとろとろに溶けてしまうお話

277:観光

しおりを挟む
(あぁ…♡♡♡♡♡みんなの、視線が…♡♡♡♡♡わたしの、この身体を、なめるように見てる…♡♡♡♡♡)

彼女の下腹部に刻まれた淫紋『蕩婦の嘆き』が、市場にいる男たちの、屈託のない、しかし生々しい欲望に、びんびんに反応してしまっていたのです。じわり、と秘裂から蜜が滲み出し、薄手のスカートの生地が、肌に張り付くのを感じて、リーゼさんの足取りは、どんどんおぼつかなくなっていきます。

「少し、休憩しませんか、リーゼさん。あなたの顔、真っ赤ですわよ」
セレスさんの、心配そうな、しかしどこか呆れたような声に、リーゼさんは、こくこくと頷きました。

◇◇◇

二人が、市場の片隅にある、色とりどりの果物をその場で絞ってくれる、ジュースの屋台で一息ついていると、その時は、唐突に訪れたのです。

「ねぇ、お姉さんたち。二人だけで、寂しくない? 俺たちと、もっと楽しいこと、しない?」

声をかけてきたのは、日に焼けた褐色の肌に、悪戯っぽい笑みを浮かべた、地元の若者たちでした。その肉体は、日々の漁で鍛え上げられたのか、無駄なく引き締まり、その瞳は、若さ特有の、怖いもの知らずな光に満ちています。それは、アストリナの、打算と計算にまみれた冒険者たちの視線とは、まったく質の違う、純粋で、だからこそ、抗いがたいほどの、生々しい欲望の光でした。

「…ご遠慮させていただきます。わたしたちは連れがおりますので」
セレスさんは、氷のような声で、きっぱりと拒絶の言葉を口にします。しかし、その隣で、リーゼさんは、とろとろに蕩けきった青い瞳で、若者たちをうっとりと見つめていました。

(あぁ…♡♡♡♡♡この人たちなら、きっと、マスターみたいに、わたしを、めちゃくちゃにしてくれる…♡♡♡♡♡)

もはや、彼女の頭の中は、お持ち帰りされる気、満々です。若者たちが、そんなリーゼさんの反応を見逃すはずもありませんでした。彼らの一人が、セレスさんの注意を巧みに逸らしながら、そっと、リーゼさんの手に、小さな、黒い錠剤を握らせたのです。

「これ、この島でしか採れない、特別な『元気が出るおまじない』。お連れさんのジュースに、こっそり混ぜてみなよ。きっと、もっと楽しくなれるからさ」

その、悪魔の囁き。リーゼさんは、一瞬だけ、ためらいました。しかし、目の前の若者の、抗いがたい魅力と、セレスさんを、自分と同じ、快楽に溺れる「雌」に引きずり込みたいという、倒錯した友情が、その罪悪感を、いとも簡単に上回ってしまったのです。

彼女は、若者から受け取った黒い錠剤を、セレスさんの背後で、素早く、そして巧みに、彼女の、鮮やかなピンク色をしたフルーツジュースの中へと、ぽとり、と落としました。錠剤は、シュワシュワと音を立てて、あっという間にジュースの中に溶けていきます。

「さあ、セレスさん♡♡♡♡♡そんなに難しい顔をしていないで、この美味しいジュースを飲んで、元気を出してくださいな♡♡♡♡♡」

リーゼさんの、無邪気な笑顔。その裏に隠された、恐ろしい企みなど、セレスさんが知る由もありません。彼女は、リーゼさんへの絶対的な信頼と、この南国の開放的な雰囲気に当てられて、何の疑いもなく、そのピンク色の液体を、ごく、ごくと、喉へと流し込んでしまいました。

その、数秒後。
セレスさんの身体から、ふっ、と、まるで魂が抜け落ちるかのように、力が失われます。視界が、甘い薔薇色に染まっていき、耳元で聞こえる市場の喧騒が、まるで水の中にいるかのように、遠く、ぼんやりとしたものになっていきました。

「…あれ…?♡♡♡なんだか、身体が、ふわふわ、する…♡♡♡♡♡」

それが、彼女の、最後の言葉でした。
若者たちは、ぐったりと意識を失ったセレスさんの身体を、手際よく抱きかかえると、リーゼさんに向かって、にやりと、共犯者の笑みを浮かべます。

「さあ、行こうか、お姉さん。もっと、静かで、楽しい場所へ」

リーゼさんは、これから始まるであろう、背徳的な宴を想像し、恍惚の表情で、こくりと頷きました。二人の美しい人妻は、市場の喧騒の中へと、まるで神隠しにでもあったかのように、その姿を消していったのです。彼女たちが連れていかれた先が、この島の若者たちが、大陸から来た女を「もてなす」ために用意された、特別な「ヤリ部屋」であることなど、知る由もなく…。

◇◇◇

セレスさんの意識が、ゆっくりと浮上してきます。最初に感じたのは、むせ返るような甘い香り。大陸では嗅いだことのない、濃厚な花の蜜と、熟れた果実が発酵したかのような、人の理性を蕩かす香りでした。そして、全身を支配する、経験したことのないほどの熱っぽさと、身体の芯から湧き上がってくる、抗いがたい疼き。

(…わたしは、いったい…?)

ぼんやりとする頭で記憶の糸をたぐり寄せ、脳裏に蘇ったのは、市場の喧騒と、リーゼさんの無邪気な笑顔、そして、鮮やかなピンク色のフルーツジュースの味でした。そこまで思い出した瞬間、セレスさんは、自分の置かれた状況を完全に理解します。

(…やられた…!)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...