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12章 クールな受付嬢も暑さでとろとろに溶けてしまうお話
277:観光
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慌てて身を起こそうとしますが、身体に力が入りません。まるで、自分のものではないかのように、手足がだるく、重いのです。それどころか、肌がシーツに擦れる、その些細な刺激だけで、ぞくぞくとした快感が背筋を駆け上り、秘裂の奥がきゅん、と甘く疼きました。アシュワース氏にたっぷりと塗り込まれた、あの悪魔の媚薬『月光茸』のクリームの効果が、若者たちに盛られた、この島特有の別の薬物によって、恐ろしいほどの相乗効果を発揮してしまっているのです。
この島で古くから媚薬や精神感応薬の材料として使われる『幻惑蝶の鱗粉』。それは、人の魔力循環を強制的に活性化させ、精神の防御壁を著しく低下させる効果がありました。アシュワース氏のクリームが感覚を鋭敏にし、幻惑蝶の鱗粉が理性の箍を外す。その二重の効果によって、セレスさんの身体は、もはや快感を受け入れるためだけの、極上の器へと変貌を遂げてしまっていたのです。
「あら、セレスさん♡♡♡♡♡お目覚めですかぁ?」
すぐ隣から、とろとろに蕩けきった、リーゼさんの甘い声が聞こえてきました。セレスさんが、かろうじてそちらに視線を向けると、そこには、信じがたい光景が広がっていました。
部屋の中央には、天蓋付きの巨大なベッドが鎮座し、その周りには、柔らかなクッションがいくつも散らばっています。壁には、男女が淫らに絡み合う姿を描いた、極彩色のタペストリー。そして、部屋の隅で焚かれている香炉からは、あの甘く、背徳的な香りが、ゆらゆらと立ち上っていました。ここは、この島の若者たちが、大陸から訪れた女を「もてなす」ために用意された、特別な「ヤリ部屋」なのでしょう。
そして、その部屋の中央。リーゼさんは、まるで女王様のようにクッションの上に座り込み、四人の、日に焼けた逞しい若者たちに囲まれて、楽しそうにおしゃべりをしています。彼女の身体にまとわりついているのは、朝アシュワース氏から与えられた水着だけ。その豊満な身体は、若者たちの生々しい欲望の視線を一身に浴びて、下腹部に刻まれた淫紋『蕩婦の嘆き』が、ずくん、ずくんと熱く脈打っているのが、服の上からでも分かるほどでした。秘裂からは、もう隠しようもないほどの蜜が溢れ出し、クッションの上に、じっとりとした染みを作っています。
若者たちもまた、腰に布を巻いただけの、ほとんど裸に近い格好でした。日々の漁で鍛え上げられた、無駄なく引き締まった肉体。その褐色の肌は、魔術的な灯りに照らされて、艶めかしく光っています。彼らは、リーゼさんの豊かな乳房や、柔らかな太ももを、遠慮なく撫で回し、そのたびに、リーゼさんは、くねくねと身をよじり、恍惚の吐息を漏らしていました。
「んふふ♡♡♡♡♡あなたたち、とっても若くて、たくましい♡♡♡♡♡マスターとは、また違った魅力があって、わたし、どきどきしちゃう♡♡♡♡♡」
(この、色ボケ女…!)
セレスさんは、心の中で毒づきます。しかし、そんな彼女の思考とは裏腹に、その光景から目が離せません。若者たちの、若さゆえの、怖いもの知らずな、純粋な欲望。それが、自分の身体にも向けられているのだと思うと、恐怖よりも先に、どうしようもないほどの興奮が、身体の奥から込み上げてくるのでした。
(落ち着きなさい、セレスティア。今は、状況を把握するのが先決よ…)
彼女は、必死に冷静さを取り繕い、脱出の方法を探ります。扉は、外側から頑丈な閂がかけられているようです。窓には、太い鉄格子。そして、目の前には、血気盛んな四人の若者と、まったく戦力にならないどころか、むしろ足手まといにしかならない、発情しきった同僚が一人。
(…無理ね。今、下手に抵抗すれば、何をされるか分からない。リーゼさんを連れて、安全に脱出するなど、不可能だわ…)
結論は、すぐに出ました。しばらくは、この若者たちに合わせるしかない。その判断を下した瞬間、セレスさんの胸の奥で、氷のプライドが、音を立ててひび割れていくのを感じました。それは、諦観であり、そして、これから始まるであろう、未知の快楽への、甘い降伏宣言でもあったのです。
その時でした。若者の一人が、にやりと笑うと、どこからともなく、黒曜石を磨き上げた、拳ほどの大きさの水晶玉を取り出しました。
「さあ、お姉さん! 俺たちとの、楽しい思い出作りを始めようぜ!」
それは、魔力を込めることで、周囲の光景と音声を記録することができる、簡易的な魔導具『記憶水晶』でした。アストリナでも、裕福な商人などが、記念写真のような感覚で使うことがある代物です。
「まずは、インタビューだな! 俺たちの、新しいおもちゃになってくれる、お姉さんたちのことを、もっとよーく知りたいからな!」
若者の一人がそう言うと、二人の男が、リーゼさんの両脇を固めました。一人は、その豊かな乳房を、背後から鷲掴みにするように揉みしだき、もう一人は、そのぷりぷりとした臀部を、下から楽しげにまさぐっています。
「きゃっ♡♡♡!?♡♡い、いきなり、そんな…♡♡♡♡♡んん゛ッ♡♡♡♡♡」
「さあ、お名前は?」
「んふふ♡♡♡♡♡わたしの、なまえは、リーゼ・シルバーリング、ですよぉ♡♡♡♡♡」
「職業は?」
「アストリナの、冒険者ギルドで、うけつけを、して、ますぅ♡♡♡♡♡あ、そこ、だめぇ♡♡♡♡♡」
「結婚はしてるのか?」
「はい♡♡♡♡♡とっても、素敵な旦那様が、いますの♡♡♡♡♡でも、最近、ちょっと、ご無沙汰で…♡♡♡♡♡だから、あなたたちみたいな、元気な男の子に、めちゃくちゃにされるのを、ずっと、夢見てたんですぅ♡♡♡♡♡」
この島で古くから媚薬や精神感応薬の材料として使われる『幻惑蝶の鱗粉』。それは、人の魔力循環を強制的に活性化させ、精神の防御壁を著しく低下させる効果がありました。アシュワース氏のクリームが感覚を鋭敏にし、幻惑蝶の鱗粉が理性の箍を外す。その二重の効果によって、セレスさんの身体は、もはや快感を受け入れるためだけの、極上の器へと変貌を遂げてしまっていたのです。
「あら、セレスさん♡♡♡♡♡お目覚めですかぁ?」
すぐ隣から、とろとろに蕩けきった、リーゼさんの甘い声が聞こえてきました。セレスさんが、かろうじてそちらに視線を向けると、そこには、信じがたい光景が広がっていました。
部屋の中央には、天蓋付きの巨大なベッドが鎮座し、その周りには、柔らかなクッションがいくつも散らばっています。壁には、男女が淫らに絡み合う姿を描いた、極彩色のタペストリー。そして、部屋の隅で焚かれている香炉からは、あの甘く、背徳的な香りが、ゆらゆらと立ち上っていました。ここは、この島の若者たちが、大陸から訪れた女を「もてなす」ために用意された、特別な「ヤリ部屋」なのでしょう。
そして、その部屋の中央。リーゼさんは、まるで女王様のようにクッションの上に座り込み、四人の、日に焼けた逞しい若者たちに囲まれて、楽しそうにおしゃべりをしています。彼女の身体にまとわりついているのは、朝アシュワース氏から与えられた水着だけ。その豊満な身体は、若者たちの生々しい欲望の視線を一身に浴びて、下腹部に刻まれた淫紋『蕩婦の嘆き』が、ずくん、ずくんと熱く脈打っているのが、服の上からでも分かるほどでした。秘裂からは、もう隠しようもないほどの蜜が溢れ出し、クッションの上に、じっとりとした染みを作っています。
若者たちもまた、腰に布を巻いただけの、ほとんど裸に近い格好でした。日々の漁で鍛え上げられた、無駄なく引き締まった肉体。その褐色の肌は、魔術的な灯りに照らされて、艶めかしく光っています。彼らは、リーゼさんの豊かな乳房や、柔らかな太ももを、遠慮なく撫で回し、そのたびに、リーゼさんは、くねくねと身をよじり、恍惚の吐息を漏らしていました。
「んふふ♡♡♡♡♡あなたたち、とっても若くて、たくましい♡♡♡♡♡マスターとは、また違った魅力があって、わたし、どきどきしちゃう♡♡♡♡♡」
(この、色ボケ女…!)
セレスさんは、心の中で毒づきます。しかし、そんな彼女の思考とは裏腹に、その光景から目が離せません。若者たちの、若さゆえの、怖いもの知らずな、純粋な欲望。それが、自分の身体にも向けられているのだと思うと、恐怖よりも先に、どうしようもないほどの興奮が、身体の奥から込み上げてくるのでした。
(落ち着きなさい、セレスティア。今は、状況を把握するのが先決よ…)
彼女は、必死に冷静さを取り繕い、脱出の方法を探ります。扉は、外側から頑丈な閂がかけられているようです。窓には、太い鉄格子。そして、目の前には、血気盛んな四人の若者と、まったく戦力にならないどころか、むしろ足手まといにしかならない、発情しきった同僚が一人。
(…無理ね。今、下手に抵抗すれば、何をされるか分からない。リーゼさんを連れて、安全に脱出するなど、不可能だわ…)
結論は、すぐに出ました。しばらくは、この若者たちに合わせるしかない。その判断を下した瞬間、セレスさんの胸の奥で、氷のプライドが、音を立ててひび割れていくのを感じました。それは、諦観であり、そして、これから始まるであろう、未知の快楽への、甘い降伏宣言でもあったのです。
その時でした。若者の一人が、にやりと笑うと、どこからともなく、黒曜石を磨き上げた、拳ほどの大きさの水晶玉を取り出しました。
「さあ、お姉さん! 俺たちとの、楽しい思い出作りを始めようぜ!」
それは、魔力を込めることで、周囲の光景と音声を記録することができる、簡易的な魔導具『記憶水晶』でした。アストリナでも、裕福な商人などが、記念写真のような感覚で使うことがある代物です。
「まずは、インタビューだな! 俺たちの、新しいおもちゃになってくれる、お姉さんたちのことを、もっとよーく知りたいからな!」
若者の一人がそう言うと、二人の男が、リーゼさんの両脇を固めました。一人は、その豊かな乳房を、背後から鷲掴みにするように揉みしだき、もう一人は、そのぷりぷりとした臀部を、下から楽しげにまさぐっています。
「きゃっ♡♡♡!?♡♡い、いきなり、そんな…♡♡♡♡♡んん゛ッ♡♡♡♡♡」
「さあ、お名前は?」
「んふふ♡♡♡♡♡わたしの、なまえは、リーゼ・シルバーリング、ですよぉ♡♡♡♡♡」
「職業は?」
「アストリナの、冒険者ギルドで、うけつけを、して、ますぅ♡♡♡♡♡あ、そこ、だめぇ♡♡♡♡♡」
「結婚はしてるのか?」
「はい♡♡♡♡♡とっても、素敵な旦那様が、いますの♡♡♡♡♡でも、最近、ちょっと、ご無沙汰で…♡♡♡♡♡だから、あなたたちみたいな、元気な男の子に、めちゃくちゃにされるのを、ずっと、夢見てたんですぅ♡♡♡♡♡」
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