剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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13章 ボクっ娘魔術師奥様がとろとろえっちの報告をするおはなし

297:依頼

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「ねぇ、テオドア……聞いてる?」

月の光だけが差し込む寝室。ボクは君の腕に抱かれながら、その胸にそっと指先で円を描く。今日の任務で火照った肌に、ひんやりとしたシーツが気持ちいい。遠くで聞こえる港の喧騒も、この部屋までは届かない。聞こえるのは、愛しいきみの規則正しい心音と、ボクの少し上ずった吐息だけ。

「……ふふ、ちゃあんと聞いてくれてるんだね。じゃあ、今日の報告、始めちゃうよ?君が一番好きな、ボクが他の男の人にめちゃくちゃにされちゃうお話。君のために、ぜぇんぶ、記録してきたんだから……♡」

指先を君の胸板からそろりと滑らせ、自らのパジャマのボタンへと運ぶ。一つ、また一つと外していくたびに、今回の出来事が鮮明に蘇って、肌の下がじんじんと疼きだす。

◇◇◇

ことの始まりは、先日の冒険者ギルド。ポーションの在庫が心許なくなってきたからね。ちょっとした稼ぎになればと掲示板を眺めていたんだ。そしたら、目に飛び込んできたのが『ゴブリン前哨基地の掃討』っていう、ちょっと骨の折れそうな依頼。報酬は悪くない。でも、さすがに魔術師一人じゃ危険すぎる。躊躇していると、ギルドの受付嬢……確か、セレスさんだったかな。あの氷みたいな無表情を少しも崩さずに、こう言ったんだ。

「その依頼でしたら、ちょうど腕利きの戦士が一人、パートナーを探しておりますが」

彼女が示した先にいたのが、あの男……ガラハッドだった。
岩みたいな筋肉の塊。顔には生々しい戦傷が幾筋も走ってて、お世辞にも趣味のいい男とは言えない。前にエレナが組んだっていう、あの脳筋戦士だ。彼はボクの姿を上から下まで、品定めするみたいに粘つく視線で舐め回して、にやりと笑った。

「ほぅ、魔術師の嬢ちゃんか。足手まといになんなよ?」

カチンときたけど、ぐっと堪えた。こういう手合いをどうあしらうかなんて、ボクはよく知ってる。だから、にっこり笑ってやったんだ。

「あら、ご心配なく。あなたこそ、ボクの魔法に巻き込まれて、黒焦げにならないでくださいね?」

男は一瞬きょとんとして、それから堰を切ったように腹を抱えて笑い出した。洞窟みたいなギルドのホールに、野太い笑い声が反響する。

「がっはっは!そいつは傑作だ! まさか魔術師サマからそんな風に言われるたぁな!」

まぁ、そんなこんなで、即席パーティーの結成さ。ボクはわざとらしくため息をついて、こう名乗ってやったんだ。

「リノア・ナハティガル。水と雷、それから少しばかりの闇を操る魔術師です。足手まどいにはなりませんよ、戦士さん?」

「ナハティガル、だと……?」

ガラハッドの目が、値踏みするように細められる。その名字に聞き覚えがあったんだろうね。アストリナの冒険者なら誰もがお世話になる、あのポーション屋……『月影の雫』。その屋号と、目の前にいるボクの姿が、彼の脳内でようやく結びついたみたいだった。彼の視線が、さっきよりもねっとりと、いやらしくボクの全身を舐め回す。まるで、店の棚に並んだ高級ポーションの瓶でも吟味するように。

「へっ、あの店の奥さんかよ。そりゃあ、腕は確かだろうぜ」

その言い方には、ボクの魔術の腕前と、店のポーションの効能と……それから、女としてのボクの価値、そのすべてを天秤にかけるような響きがあった。

冒険の準備は、彼の無骨さを象徴するようだった。ギルドの売店で、彼は回復薬やら解毒薬やらを、まるで石ころでも扱うみたいに革袋に放り込んでいく。一方でボクは、今回の任務で主軸に据える水と雷の魔術媒体、その純度と魔力伝導率を指先で確かめながら、慎重にポーチに収める。そんなボクの姿を、ガラハッドはずっと見ていた。ボクが屈むたびに強調される胸の谷間や、ローブのスリットからちらりと覗く太ももを、そのぎらついた瞳で執拗に追いかけていたんだ。その視線はあまりに無遠慮で、まるで肌の上をざらついた指で直接撫でられているような不快感と……ほんの少しの、背徳的な期待がない交ぜになった奇妙な感覚をボクに与えた。

前哨基地はアストリナから丸一日馬車を走らせた先にある。その日のうちに街を出て、街道を北へと進んだ。夕暮れ時、森の手前で野営することになった。パチパチと音を立てて燃える焚き火を挟んで、彼と向かい合う。彼は無言で干し肉をナイフで削ぎ、それを無造作に口に放り込んでは、時折ボクに視線をよこす。その視線が、火の光に照らされたボクの揺れる胸や、ローブのスリットから覗く脚に突き刺さるのを感じて……ふふ、正直に言うとね、テオドア……ちょっとだけ、ぞくぞくしちゃったんだ♡

「んっ……♡」

ほら、思い出しただけで、きゅぅって……子宮の奥が締まっちゃう。君の腕の中で、こんなにはしたなく疼いてる。
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