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13章 ボクっ娘魔術師奥様がとろとろえっちの報告をするおはなし
299:依頼
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……ねぇ、テオドア。君のそこ、ボクの話を聞いて、もっと硬くなってるんじゃない?ふふ、正直なんだから。
君の腕の中で、ボクはわざとらしく身じろぎする。パジャマの隙間から滑り込んだ君の指が、ボクの肌をなぞるたびに、記憶の熱が蘇ってきゅんと疼く。ボクはそんな君のパジャマのズボンに手を伸ばし、その内側で熱く猛っている君の分身を、そっと外の世界に解放してあげた。
「ふふっ、かわいい♡」
月明かりに照らされた、君の小さな分身。一生懸命に背伸びして、ボクに何かを訴えかけているみたい。
「どうしてほしいのかなぁ?♡んー?♡」
聞くまでもないよね。ボクは君の熱を、その華奢な根元から先端まで、優しく、慈しむように、指先で包み込んであげる。そして、ゆっくりと、ゆっくりと、上下に動かし始めた。
「んっ……♡どう?気持ちいい?♡」
君はこくこくと頷くだけ。その初心な反応が、たまらなく愛おしくて、そして、少しだけ……物足りない。
◇◇◇
『眠れる海竜亭』は、港の喧騒が嘘みたいな静けさに包まれていた。ボクたちが案内されたのは、一階の食堂の隅にある、常連客用のテーブル。分厚いオーク材で作られたテーブルには、長年の冒険者たちの夢や絶望が染み込んでいるみたいに、無数の傷が刻まれていたよ。
ガラハッドは、まるで玉座にでも着くみたいにどかりと腰を下ろすと、早速ドワーフが造ったっていう黒ビールを、水差しほどの大きさのジョッキで注文した。運ばれてきたそれを、彼は獣みたいに喉を鳴らして呷る。琥珀色の液体が彼の喉仏を上下するたびに、ごくり、と野太い音が響いた。
「ぷはーっ!やっぱ戦いの後の一杯は格別だな!」
豪快に笑う彼の顔は、ゴブリンの返り血で汚れたままだ。それがまた、妙に生々しくて……ボクの奥の方を、ずくん、と疼かせたんだ。
ボクは、海の幸をふんだんに使ったブイヤベースと、白ワインを頼んだ。魚介の濃厚な出汁と、ハーブの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。一口スープを口に運ぶと、凝縮された海の旨味がじわりと舌に広がって、戦闘で冷えた身体の芯から温めてくれるようだった。でも、ボクの視線は、目の前で巨大な猪の骨付き肉にかぶりついている、ガラハッドに釘付けだった。
彼は、ナイフなんて上品なものは使わない。手づかみで肉塊を掴むと、その頑丈な歯で骨から肉を直接引きちぎっていく。肉汁が口の周りや、たくましい指を伝って滴り落ちるのもお構いなし。その姿は、食事というより、獲物を貪る肉食獣そのものだった。彼の咀嚼に合わせて動く、強靭な顎の筋肉。時折、ボクに向ける、ぎらついた瞳。その視線が、まるでボクという獲物の、どこから喰らってやろうかと品定めしているようで……。
「んっ……♡」
思わず、太ももの付け根がきゅっと締まるのを感じた。ローブの下で、ボクの大事なところが、じわりと熱を持ち始める。まずいな、って思ったよ。この男の放つ、剥き出しの雄の匂いに、ボクの身体は正直に反応しすぎている。ラミアと人魚の血が騒ぐのかな。こういう、生命力に満ち溢れた雄を前にすると、ボクの中の雌の本能が、抗いようもなく疼きだすんだ。
酒精が身体を巡り、思考がふわふわと心地よく蕩け始めた頃。ボクは、思い切って切り出してみた。グラスの中で揺れる黄金色のワインを見つめながら、わざと蠱惑的な声色で。
「ねぇ、ガラハッドさん。ボクたち夫婦のこと、少し、聞いてくれる?」
「あぁ? なんだ急に」
骨をしゃぶりながら、彼が訝しげな視線を向ける。ボクは悪戯っぽく微笑んで、ポーチから小さな、けれどずっしりと重い水晶玉を取り出した。アシュワース氏に特別に作ってもらった、記録用の魔導具だ。
「ボクの夫……テオドアはね、ちょっと変わった人なんだ。ボクが、ボク以外の男の人に……こうやって、めちゃくちゃに愛されているところを見るのが、何よりも好きなの」
彼の動きが、ぴたりと止まった。その岩みたいな顔に、驚きと、それから……どす黒い好奇の色が浮かぶのを、ボクは見逃さなかった。
「だからね、お願い。今日のこの祝杯の……『続き』を、この水晶に記録させてくれないかな? 君が、このボクを……人妻リノアを、どんな風にめちゃくちゃにしてくれるのか、ぜぇんぶ、愛する夫に見せてあげたいの♡」
ボクは立ち上がると、彼の隣に回り込み、その岩のような肩にそっと手を置いた。そして、耳元に唇を寄せて、吐息に甘い魔力を乗せて囁く。
「もちろん、ただとは言わないよ。報酬は……ボクのぜんぶ♡ 君が満足するまで、何度でも……ね?」
ガラハッドの喉が、ごくりと鳴った。彼の視線が、ボクの胸の谷間と、ローブのスリットから覗く脚を、ねっとりと舐め回す。
「……へっ、そいつは傑作だ。亭主公認で、人様の奥さんを抱けるってか」
彼は、獰猛な肉食獣みたいに、にやりと笑った。その笑みは、ボクの覚悟を試すようだった。
「だが、言っとくがな、嬢ちゃん。俺は手加減ってものを知らねえ。やるからには、お前さんが旦那の名前も忘れちまうくらい、骨の髄まで、容赦なくしゃぶり尽くしてやるぜ?」
ぞくり、と背筋に甘い戦慄が走った。彼の言葉は、単なる脅しじゃない。その瞳の奥で燃える欲望の炎が、ボクの魂ごと焼き尽くさんばかりに揺らめいていた。
「ふふ……望むところだよ。でも、ボクのテオドアへの愛は、あなたなんかに壊させないね」
強がってそう言い返したけど、声が少し震えていたかもしれない。本当は、怖かった。この男の底なしの欲望に、ボクの心も身体も、すべて呑み込まれてしまうんじゃないかって。でもね、テオドア……その恐怖と同時に、どうしようもないくらいの興奮が、ボクの全身を駆け巡っていたんだ。この雄に、めちゃくちゃに壊されたい。君のために、君が見たこともないくらい、淫らなボクに堕とされたいって……♡
君の腕の中で、ボクはわざとらしく身じろぎする。パジャマの隙間から滑り込んだ君の指が、ボクの肌をなぞるたびに、記憶の熱が蘇ってきゅんと疼く。ボクはそんな君のパジャマのズボンに手を伸ばし、その内側で熱く猛っている君の分身を、そっと外の世界に解放してあげた。
「ふふっ、かわいい♡」
月明かりに照らされた、君の小さな分身。一生懸命に背伸びして、ボクに何かを訴えかけているみたい。
「どうしてほしいのかなぁ?♡んー?♡」
聞くまでもないよね。ボクは君の熱を、その華奢な根元から先端まで、優しく、慈しむように、指先で包み込んであげる。そして、ゆっくりと、ゆっくりと、上下に動かし始めた。
「んっ……♡どう?気持ちいい?♡」
君はこくこくと頷くだけ。その初心な反応が、たまらなく愛おしくて、そして、少しだけ……物足りない。
◇◇◇
『眠れる海竜亭』は、港の喧騒が嘘みたいな静けさに包まれていた。ボクたちが案内されたのは、一階の食堂の隅にある、常連客用のテーブル。分厚いオーク材で作られたテーブルには、長年の冒険者たちの夢や絶望が染み込んでいるみたいに、無数の傷が刻まれていたよ。
ガラハッドは、まるで玉座にでも着くみたいにどかりと腰を下ろすと、早速ドワーフが造ったっていう黒ビールを、水差しほどの大きさのジョッキで注文した。運ばれてきたそれを、彼は獣みたいに喉を鳴らして呷る。琥珀色の液体が彼の喉仏を上下するたびに、ごくり、と野太い音が響いた。
「ぷはーっ!やっぱ戦いの後の一杯は格別だな!」
豪快に笑う彼の顔は、ゴブリンの返り血で汚れたままだ。それがまた、妙に生々しくて……ボクの奥の方を、ずくん、と疼かせたんだ。
ボクは、海の幸をふんだんに使ったブイヤベースと、白ワインを頼んだ。魚介の濃厚な出汁と、ハーブの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。一口スープを口に運ぶと、凝縮された海の旨味がじわりと舌に広がって、戦闘で冷えた身体の芯から温めてくれるようだった。でも、ボクの視線は、目の前で巨大な猪の骨付き肉にかぶりついている、ガラハッドに釘付けだった。
彼は、ナイフなんて上品なものは使わない。手づかみで肉塊を掴むと、その頑丈な歯で骨から肉を直接引きちぎっていく。肉汁が口の周りや、たくましい指を伝って滴り落ちるのもお構いなし。その姿は、食事というより、獲物を貪る肉食獣そのものだった。彼の咀嚼に合わせて動く、強靭な顎の筋肉。時折、ボクに向ける、ぎらついた瞳。その視線が、まるでボクという獲物の、どこから喰らってやろうかと品定めしているようで……。
「んっ……♡」
思わず、太ももの付け根がきゅっと締まるのを感じた。ローブの下で、ボクの大事なところが、じわりと熱を持ち始める。まずいな、って思ったよ。この男の放つ、剥き出しの雄の匂いに、ボクの身体は正直に反応しすぎている。ラミアと人魚の血が騒ぐのかな。こういう、生命力に満ち溢れた雄を前にすると、ボクの中の雌の本能が、抗いようもなく疼きだすんだ。
酒精が身体を巡り、思考がふわふわと心地よく蕩け始めた頃。ボクは、思い切って切り出してみた。グラスの中で揺れる黄金色のワインを見つめながら、わざと蠱惑的な声色で。
「ねぇ、ガラハッドさん。ボクたち夫婦のこと、少し、聞いてくれる?」
「あぁ? なんだ急に」
骨をしゃぶりながら、彼が訝しげな視線を向ける。ボクは悪戯っぽく微笑んで、ポーチから小さな、けれどずっしりと重い水晶玉を取り出した。アシュワース氏に特別に作ってもらった、記録用の魔導具だ。
「ボクの夫……テオドアはね、ちょっと変わった人なんだ。ボクが、ボク以外の男の人に……こうやって、めちゃくちゃに愛されているところを見るのが、何よりも好きなの」
彼の動きが、ぴたりと止まった。その岩みたいな顔に、驚きと、それから……どす黒い好奇の色が浮かぶのを、ボクは見逃さなかった。
「だからね、お願い。今日のこの祝杯の……『続き』を、この水晶に記録させてくれないかな? 君が、このボクを……人妻リノアを、どんな風にめちゃくちゃにしてくれるのか、ぜぇんぶ、愛する夫に見せてあげたいの♡」
ボクは立ち上がると、彼の隣に回り込み、その岩のような肩にそっと手を置いた。そして、耳元に唇を寄せて、吐息に甘い魔力を乗せて囁く。
「もちろん、ただとは言わないよ。報酬は……ボクのぜんぶ♡ 君が満足するまで、何度でも……ね?」
ガラハッドの喉が、ごくりと鳴った。彼の視線が、ボクの胸の谷間と、ローブのスリットから覗く脚を、ねっとりと舐め回す。
「……へっ、そいつは傑作だ。亭主公認で、人様の奥さんを抱けるってか」
彼は、獰猛な肉食獣みたいに、にやりと笑った。その笑みは、ボクの覚悟を試すようだった。
「だが、言っとくがな、嬢ちゃん。俺は手加減ってものを知らねえ。やるからには、お前さんが旦那の名前も忘れちまうくらい、骨の髄まで、容赦なくしゃぶり尽くしてやるぜ?」
ぞくり、と背筋に甘い戦慄が走った。彼の言葉は、単なる脅しじゃない。その瞳の奥で燃える欲望の炎が、ボクの魂ごと焼き尽くさんばかりに揺らめいていた。
「ふふ……望むところだよ。でも、ボクのテオドアへの愛は、あなたなんかに壊させないね」
強がってそう言い返したけど、声が少し震えていたかもしれない。本当は、怖かった。この男の底なしの欲望に、ボクの心も身体も、すべて呑み込まれてしまうんじゃないかって。でもね、テオドア……その恐怖と同時に、どうしようもないくらいの興奮が、ボクの全身を駆け巡っていたんだ。この雄に、めちゃくちゃに壊されたい。君のために、君が見たこともないくらい、淫らなボクに堕とされたいって……♡
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