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15章 宿屋娘が憧れの先輩と一緒にどろどろえっちになってしまうお話
333:作戦
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秋の空はどこまでも高く澄み渡り、港湾要塞都市アストリナに吹きつける風は、日に日にその冷たさを増しておりました。領主邸の広大な庭園では、燃えるような深紅や、陽光を溶かし込んだかのような黄金色に染まった木々の葉が、カサカサと乾いた音を立てて風に舞い、まるで季節の終わりを惜しむかのように、色鮮やかな絨毯となって石畳の小径を埋め尽くしています。澄んだ空気には、土の匂いと、遠い森から運ばれてくる針葉樹のかすかな香りが混じり、秋の訪れを告げておりました。
そんな、どこか物悲しくも美しい秋の日の午後。エレナさんとリリアさんは、領主邸の一室、柔らかな陽光が差し込むサンルームで、二人きりの秘密のお茶会を開いておりました。
ガラスのテーブルの上には、愛すべきご主人様であるユーノくんお手製の、見るからに美しい焼き菓子が、まるで宝石のように並んでいます。こっくりとした栗のペーストを繊細なレースのように絞り出し、頂に渋皮煮を一粒乗せたモンブラン。紅玉の酸味と蜂蜜の甘さが絶妙な、つやつやとしたアップルタルト。そして、薄くスライスした無花果を、カスタードクリームの上に花びらのように並べたフルーツタルト。その、プロの菓子職人もかくやというほどの出来栄えと、鼻腔をくすぐる甘く香ばしい香りは、二人の心を和ませるには十分すぎるほどでした。
しかし、その穏やかな午後の空気とは裏腹に、二人の美しき魔術師の心の中は、未だに嵐が吹き荒れておりました。若く、そして強大すぎるご主人様に、その身も心も、そして魂の奥深くまでも蹂躙されてしまった、あの甘美で背徳的な記憶。二人は、互いがその秘密を共有する、唯一無二の「共犯者」となっていたのです。
「……それにしても、リリアさん。昨夜も、感じましたでしょう? ユーノ様のお部屋の方角から漂ってくる、あの、冷たい魔力の気配を」
先に沈黙を破ったのは、エレナさんでした。彼女は、モンブランを一口運び、その濃厚な甘さにうっとりと目を細めながらも、その声には隠しきれない憂いの色が滲んでいます。
彼女は、ユーノくんの葡萄酒によって理性を失ってからの記憶がありません。しかし、身体は覚えているのです。あの夜、自分がただの「雌」として、若きご主人様のすべてを受け入れ、蕩かされてしまったことを。その記憶の断片が、ふとした瞬間に蘇っては、彼女の子宮をきゅうう、と甘く疼かせるのでした。メイド服の下、スリットの深いスカートの奥で、豊かな丸みを帯びた太腿がむず痒く粟立ち、黒いレースの下着に包まれた秘裂はじわりと熱を帯びます。その疼きは、恐怖よりも、むしろ焦がれるような甘美な期待を伴っており、貞淑な人妻であるはずの自分を、ひどく混乱させるのです。
「はい、先輩。わたくしも、はっきりと感じましたわ」
リリアさんは、こくり、と頷きます。彼女は、すべてを覚えています。自らの純潔を、あの愛らしいご主人様に捧げ、「めちゃくちゃに壊してほしい」と涙ながらに懇願し、その願い通りに、身も心もぐちゃぐちゃになるまで蹂躙され尽くした、あの狂おしい夜のことを。その記憶は、彼女の処女の身体に、消えることのない甘い烙印として、深く、深く刻み込まれていました。思い出すだけで、はち切れんばかりに豊満な胸の先端が硬く尖り、メイド服のブレザーの裏地を擦って、甘い痺れを全身に走らせます。
「あれは、間違いなく死霊魔術の残滓。ですが、ただのアンデッドを使役するような、混沌とした邪悪なものではありませんでした。どこまでも静かで、冷徹で、そして、底知れないほどの知性を感じさせる、極めて高度な術の気配…。まるで、高位の魔術師が、死後もなお強い意志を持って、魂をこの世に留めているかのようですわ」
魔術師見習いとして、リリアさんは冷静にその魔力の性質を分析します。しかし、その声は微かに震えておりました。彼女の脳裏には、あの夜、自分をめちゃくちゃに壊してくれた、若き支配者の獰猛な表情が焼き付いて離れません。思い出すだけで、メイド服の下、赤いレースの下着に包まれた秘裂が、じゅわり、と勝手に蜜を滲ませてしまうのです。
「ええ、そうですわ。先日、師であるアウレリウス様にも定期報告をいたしましたが、現状では憶測の域を出ず、これといった進展はありません、としか…。あのような高位の術が、ユーノ様の御身に何か害を及ぼすようなことがあっては……。わたくしたち、あの方の家庭教師として、万が一にも、そのようなことがあってはなりませんわ」
エレナさんは、自分に言い聞かせるように、きっぱりと言いました。その言葉は、もちろん本心です。しかし、その奥底には、別の、もっとどろりとした感情が渦巻いていることを、彼女自身、気づいていました。ユーノくんを守りたい。その純粋な母性にも似た感情と、彼を独占したい、彼のそばにいたい、そして、もう一度、あの熱い楔で貫かれたいという、淫らな雌としての欲望。その二つが、彼女の中でせめぎ合っているのです。
そんな、どこか物悲しくも美しい秋の日の午後。エレナさんとリリアさんは、領主邸の一室、柔らかな陽光が差し込むサンルームで、二人きりの秘密のお茶会を開いておりました。
ガラスのテーブルの上には、愛すべきご主人様であるユーノくんお手製の、見るからに美しい焼き菓子が、まるで宝石のように並んでいます。こっくりとした栗のペーストを繊細なレースのように絞り出し、頂に渋皮煮を一粒乗せたモンブラン。紅玉の酸味と蜂蜜の甘さが絶妙な、つやつやとしたアップルタルト。そして、薄くスライスした無花果を、カスタードクリームの上に花びらのように並べたフルーツタルト。その、プロの菓子職人もかくやというほどの出来栄えと、鼻腔をくすぐる甘く香ばしい香りは、二人の心を和ませるには十分すぎるほどでした。
しかし、その穏やかな午後の空気とは裏腹に、二人の美しき魔術師の心の中は、未だに嵐が吹き荒れておりました。若く、そして強大すぎるご主人様に、その身も心も、そして魂の奥深くまでも蹂躙されてしまった、あの甘美で背徳的な記憶。二人は、互いがその秘密を共有する、唯一無二の「共犯者」となっていたのです。
「……それにしても、リリアさん。昨夜も、感じましたでしょう? ユーノ様のお部屋の方角から漂ってくる、あの、冷たい魔力の気配を」
先に沈黙を破ったのは、エレナさんでした。彼女は、モンブランを一口運び、その濃厚な甘さにうっとりと目を細めながらも、その声には隠しきれない憂いの色が滲んでいます。
彼女は、ユーノくんの葡萄酒によって理性を失ってからの記憶がありません。しかし、身体は覚えているのです。あの夜、自分がただの「雌」として、若きご主人様のすべてを受け入れ、蕩かされてしまったことを。その記憶の断片が、ふとした瞬間に蘇っては、彼女の子宮をきゅうう、と甘く疼かせるのでした。メイド服の下、スリットの深いスカートの奥で、豊かな丸みを帯びた太腿がむず痒く粟立ち、黒いレースの下着に包まれた秘裂はじわりと熱を帯びます。その疼きは、恐怖よりも、むしろ焦がれるような甘美な期待を伴っており、貞淑な人妻であるはずの自分を、ひどく混乱させるのです。
「はい、先輩。わたくしも、はっきりと感じましたわ」
リリアさんは、こくり、と頷きます。彼女は、すべてを覚えています。自らの純潔を、あの愛らしいご主人様に捧げ、「めちゃくちゃに壊してほしい」と涙ながらに懇願し、その願い通りに、身も心もぐちゃぐちゃになるまで蹂躙され尽くした、あの狂おしい夜のことを。その記憶は、彼女の処女の身体に、消えることのない甘い烙印として、深く、深く刻み込まれていました。思い出すだけで、はち切れんばかりに豊満な胸の先端が硬く尖り、メイド服のブレザーの裏地を擦って、甘い痺れを全身に走らせます。
「あれは、間違いなく死霊魔術の残滓。ですが、ただのアンデッドを使役するような、混沌とした邪悪なものではありませんでした。どこまでも静かで、冷徹で、そして、底知れないほどの知性を感じさせる、極めて高度な術の気配…。まるで、高位の魔術師が、死後もなお強い意志を持って、魂をこの世に留めているかのようですわ」
魔術師見習いとして、リリアさんは冷静にその魔力の性質を分析します。しかし、その声は微かに震えておりました。彼女の脳裏には、あの夜、自分をめちゃくちゃに壊してくれた、若き支配者の獰猛な表情が焼き付いて離れません。思い出すだけで、メイド服の下、赤いレースの下着に包まれた秘裂が、じゅわり、と勝手に蜜を滲ませてしまうのです。
「ええ、そうですわ。先日、師であるアウレリウス様にも定期報告をいたしましたが、現状では憶測の域を出ず、これといった進展はありません、としか…。あのような高位の術が、ユーノ様の御身に何か害を及ぼすようなことがあっては……。わたくしたち、あの方の家庭教師として、万が一にも、そのようなことがあってはなりませんわ」
エレナさんは、自分に言い聞かせるように、きっぱりと言いました。その言葉は、もちろん本心です。しかし、その奥底には、別の、もっとどろりとした感情が渦巻いていることを、彼女自身、気づいていました。ユーノくんを守りたい。その純粋な母性にも似た感情と、彼を独占したい、彼のそばにいたい、そして、もう一度、あの熱い楔で貫かれたいという、淫らな雌としての欲望。その二つが、彼女の中でせめぎ合っているのです。
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